第十三話 3匹のゴブリン

戦いの中で、なんとか、ワープを覚えた。

朝やっていた、空中浮遊は自分の身体を維持することに使っていたため

5センチくらいしか浮くことができなかった。


そう、使い方を間違えていたのだ。

オーラを全身にまとい、一瞬で目標に向う。

これが全身オーラの使い方。


ワープだった。


この二つは、ロケットと鉄砲の違いのようなものだ。


ロケットは推進力として、燃料をつかい、

その量をコントロールすることができる

スピードを早めることもできるし、遅くすることもできる。

やりかたによっては、ホバリングもできる。


しかし、鉄砲は一度飛び出したら

スピードをコントロールすることができない。

最速で飛び出したままだ。


今朝の空中浮遊は、ホバリングに燃料をつかって、移動していない状態だった。

自分の身体を浮かし続けることに燃料をひたすら使っている状態だ。

浮き上がりはしないが高さを維持するのにずっと魔法力をつかっていたのだ。


だけど、さっきは鉄砲のように、

一瞬に魔法力を集中し、移動することが出来た。

移動することだけに、魔法力をつかったので、高速の移動ができた。


現在の僕の魔法力だと、この使い方が正解のようだ。


もっと、魔法力が増えたら、

高速で移動しつつ、自由なルートで飛ぶなどの

細かいコントロールも可能かもしれないが


現在は、目標に最短で飛ぶ使い方が正しいようだ。


そして、まだゴブリンはそこにいる。

ゴブリンと距離を取ったものの、

まだ3対2で不利なことに変わりはない。


「ラクス!1体ずつ倒そう!同時に攻撃させるとやっかいだ、壁を使って両方から攻撃されないようにしよう。」

「わかったわ」

ラクスは頷いた。


「はみ出てきたやつは僕がファイヤーで倒す。」


1対1なら、まずラクスが負けることがない。

ラクスが倒すべき相手の後ろに二体ゴブリンがいて、てを出せないように

壁とファイヤーを使ってポジションを整える。


ゴブリンが前に一匹、後ろに二匹の状態ができた。

今なら後ろの二体はラクスに手出しすることはできない。

チャンスが出来た。二人でなんとか作ったチャンスだった。


「よし、いまだラクス」「はい!」

ラクスはそう言うと、すっと、剣を抜き一体目のゴブリンを倒した。

美しい動きだ。


倒したあと、残り二体が横に並んでいたので

ファイヤー(MP中、速)で、もう一体のゴブリンの後ろに弾き飛ばす。

「ググググ」


これで、またラクスは一対一だ。


「いまだ!」

「わかったわ!」

更に一刀両断。二体目も倒す。

これで、二体同時に攻撃してくることはなくなった。

あとは慎重にもう一体を倒す、


そのままラクスが3体目に飛びかかり

しなやかに剣を振り最後の一体もきっちり倒した。

なんとか三体目のゴブリンも倒した。


「よしやった!」

ぼくは言った!

「やった!」

ラクスもそう言った。


「あーつかれた!!今日はここまでにして、宿に帰りましょう!」

今日もなんとか、危機を乗り越えることができた。

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