第十話 ゴブリン再び
今日もダンジョンの1階でモンスターを倒す。
淡々と倒して行く。
スライムを倒したり、スライムを倒したり。
前回はあまりダンジョンも良く見ていなかったのだが
今回は全部目にはいる
ダンジョンの形を覚える余裕がある。
RPGでは入り口に戻る魔法があったが
実際にはどうやるのだろう、朝覚えた
オーラによる移動では難しそうだ。
そうこうして、
スライムを倒しているうちに
ゴブリンが出てきた。
「ゴブリンね」
ラクスがそう言う。
「ついに出てきた。」
僕もそう言った。
緊張が走る。
前回の失敗がよみがえる。
初めてのダメージ、で我を忘れてしまったのを思い出す。
今回は心構えがかなりできている。
そう、今度は気をつけながら戦わないといけない。
前回はそもそも自分の事に集中しすぎて、敵に気が付けないという
失態をおかしていた。
その失態は二度とおかしてはならない
それによって、ラクスを危険な目に合わせる可能性が高いし
かなり気をつけないといけない。
そう思っているので、今回はちゃんと見えている。
ゴブリンの動きをちゃんと追えている。
前回は本当に追えていなかった。
今は、前回はまったく見えていなかった
ゴブリンの動きを、ちゃんと追うことができている。
そして、ゴブリンが襲いかかってきた。
今回はきちんと見えている。
避ける。
よく見てみると、そんなに速い動きではなかったし
振りかぶるモーションもあって隙もかなりある
これを見ることができなかったんだ、前回の僕は。
こないだの自分は相当テンパっていて
それすらも気がつくことができなかった。
反省しつつ、冷静に敵の動きを目で追う。
「よし」
ゴブリンをきちんと避け、しっかりと距離を取る。
距離をとったところで照準付きファイヤーで狙う。
「オーラ(MP小、スピード極早)」
ピシッとゴブリンに当たったのを確認してから
さらに、魔法を唱える!
「ファイヤー(MP小、スピード速)」
高速の炎の球が、ゴブリンに向かって迸った。
そして、当たった。
ゴブリンの胸の当たりに見事に命中した。
燃え盛るゴブリン
「やった!」
そして、ゴブリンが苦しみだす。
「グオオオオオ」
ゴブリンのうめき声が聞こえる、
「ラクス!今だ!」
そして、僕はラクスに合図を出す。
このタイミングで、ラクスに攻撃してもらいたい。
「わかったわ!」
よく見ていたラクスが、答えた
ラクスが飛び出し、燃えているゴブリンに向かっていき
高速で剣を抜いた、相変わらず美しい動きだ。
一刀両断した。
「グオオオオオオ」
ゴブリンはうめき
そして、消滅した。
コインと薬草を落としていった。
「やったわね」
ラクスが言った
「やりましたね」
僕が答えた。
「この感じを忘れないようにしましょう」
「ごはんを食べながら、復習しましょう!」
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