追想ー3
0ー2 どこへ?
『これからどうしよう......』
私は意味もなく歩き続けている。
『どこにいけばいいのだろう......』
しっかりと歩いている。でも、どこへ?
『この足は私をどこへ連れていくのだろうか......』
私の足は歩みを止めることなく、私の身体を運んでいる。
気が付くと私はどこかの道を歩いていた。さっきまではあんな暗い闇の中にいたのにいつの間に抜け出したのだろうか。
たびたび人が私の横を通りすぎる。そのたび私は問いかけた。
『あなたはどこへ行くの?』
『あなたはどこから来たの?』
『あなたはなんでそんなに急いでいるの?』
でも誰も答えてくれない。
『私は一体、どこへ行けばいいの?』
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