第03話 よく分かるツルツル心理学


Q「簡単な心理テストです。

  あなたはお風呂でどこから身体を洗いますか?」


あたし「頭から洗うのです」

さわき「む、胸から洗いますっ」

オリミ「足ですの」


A「この心理テストの答えは、

 あなたが無意識で自信を持っている体のパーツです」


あたし「ふむふむ……なのです」

さわき「わ、わたしって、コミュ症で、友達ゼロで、社会の底辺を這いずるゴミクズみたいな女ですけど、むっ胸だけは大きくて……うへへ」

オリミ「なかなかの心理テストですわ。わたくしの美脚が自慢に値するのを見抜くとは」


Q「うぬぼれや自信は、知らず知らずのうちに、言葉や行動に出てしまいますよね♪

 次の質問です。あなたがお風呂で一番丁寧に磨く場所はどこですか?」


あたし「アタマ」

さわき「むっ胸……いやっ顔です」

オリミ「背中や肩周りですわ」


A「この心理テストの答えは、

 あなたが無意識で感じている、自分の体の気になっている部分です」


あたし「うぐ……あたしの髪型は初音ミクを意識してるのです……ただイマイチ萌えない娘にそっくりという話もありまして……人目を意識している部分でして」

さわき「ひぃぃっ!? わっわたし、ふんころがしみたいな顔だから、かっ顔を見られるのも、他人と目を合わせるのも苦手ですっ!」

オリミ「背が伸びないのがコンプレックス……つまり背伸びしたいというわけですか」


Q「念入りに洗うということは、それだけ意識してることに繋がりますものね。

  では、次の質問です――」


ゆとり「面白そうだな。俺も混ぜろ」

あたし「はっ?」

さわき「こ、来ないで下さぃ……」

オリミ「ゆとりさんはお呼びでなくてよ?」

モドキ「まぁまぁー☆ みんな仲良くぅー♪ ゆとり君はどこから身体を洗うの☆」

ゆとり「無論、ちん毛だ」

あたし「サイテーなのですッ」

さわき「き、気持ち悪いです……」

オリミ「ゆとりさん。今すぐ黙るか、この場で死ぬか、どちらか選んで頂けます?」

モドキ「うふふ~♪ ゆとり君は、あそこの毛に自信があるみたいねぇ☆」

ゆとり「当然だ。俺の陰毛は素晴らしいぞ。ちん毛ビューチホーだ。ボリューム満点なフサフサ感、黒光りする艶のあるキューティクル、至高のちじれ具合は賞賛に値する」

あたし「だれかあの童貞を黙らせて欲しいのです。日傘とか対戦車ライフルで」

オリミ「よして下さる? わたくしのグランドフィナーレが汚れますわ」

さわき「み、見たくないです……」

ゆとり「ククク、後輩の貴様らも女だからな。俺のちんげを想像して赤面するのは理解できる。だが、勘違いするなよ。俺が風呂場でちん毛から洗うのには心理テストでは計り知ることが出来ない実用的な理由があるからだ」

モドキ「へぇー☆ それはなぜかしらぁ~♪」

ゆとり「教えてやろう! ちん毛で石鹸を泡立てるためだっ!」

あたし「うわっキモっ!? なのです!?」

さわき「いっ、陰毛で泡立てた泡を、ぜっ全身に塗りたくる……うへぇ」

オリミ「映像で想像すると、おぞましさ5割増しですわ……」

ゆとり「おい貴様ら、陰毛ホイップを馬鹿にするなよ。ちん毛で石鹸を泡立てると凄いんだ。洗顔ネットがクソに思えるぐらいキメ細かい泡が作れるんだ。マジで」

あたし「へー、なるほど、キモいのです」

さわき「か、身体を綺麗にするのに、そそっそんな汚いトコで泡立てた泡、使いたくないです!」

モドキ「う~ん☆ 私もヒクかもぉ~♪」

ゆとり「いや、お前らも試してみろよ。本当に凄いからっ」

あたし「……だっ、誰がやるもんですかぁ!」

モドキ「あぁ~っ☆ ミクちゃん、いま少しだけ試そうか悩んだでしょぉ♪」

あたし「ギクッ!? なっ悩んでないのですっ!?」

さわき「で、でも……たた、確かに泡立ちは凄そうですよね」

あたし「キメ細かい泡は、お肌に優しいと聞いたことあるのです……」

オリミ「あそこの毛で泡なんて立ちませんの……」

ゆとり「泡が立たない? なら、織原の陰毛は直毛タイプか? 俺は派手にちじれてるんだが」

あたし「ゆとり先輩、ソレ以上はストップなのです」

ゆとり「参考までに聞かせてくれ。やっぱり下の毛も銀髪だったり――」

あたし「いや、黙るのですっ!」

さわき「お、女の子のしっ下の毛の事情なんて聞かないで下さい!」

オリミ「陰毛が直毛とか銀髪とかではなく……生えてなぃ」

さわき「えっ? 生えてない? まさかオリミーさんはパイパ――」

あたし「このロリな退魔師、ガチで年齢詐称を疑うのです……」

ゆとり「おまた無毛とは、ロリキャラアピールがあざといな、ハァハァ生えてない」

モドキ「あぁ~ん☆ オリミーちゃんに衝撃の事実ぅ~♪」

さわき「ぷ……ぷぷっ、高校生なのに生えてないwww 小学生だから生えてないwww」

オリミ「人のコンプレックスを笑わないで下さる!」

ゆとり「織原の無毛な割れ目……生えてなハァハァ、ないないハァハァ」

オリミ「破廉恥な妄想で興奮するのも禁止ですの! あと、わたくしも少しだけなら生えてましてよっ!」

ゆとり「ほぅ? 詳しい話を聞こうか?」

あたし「ゆとり先輩。たわけた質問を真剣なまなざしで言うのはやめて欲しいのです」

さわき「オリミーさんって、ほんとうに高校生なんですかぁ~?(ニヤニヤw)」

オリミ「正真正銘の女子高校生ですのっ! 確かに体つきは幼いですけどぉ……」

ゆとり「幼いってトコを詳しく。濃さとか生えてる場所とか、特に生え始めた時期とか」

オリミ「詳しく、でして?」

ゆとり「そうだ。詳細を語れ。可能ならば見せてくれ。この目で肉眼で――そうだっ! 名案を思いついたぞ! 見せ合いっこ遊びだ! 俺と織原で互いにアソコを見せ合いっこしよう! そして交換だ! イッツ・下の毛トレード! 大丈夫、お兄さんは怖くないぞ。不安にならなくていいからな。学術的な目的で見たり見せたりするだけだから、生えかけの銀髪陰毛ハァハァ」

あたし「モドキんさん、チョキリン君を使って下さい」

モドキ「うんっ☆ チョキリン君ぅ~♪ 四日ぶりのお肉よぉ~☆」

ゆとり「なにを物騒な……よせっ!? モドキん、話せば分かるっ!? だからアイゼン・ドラッヘを出すな! 金属咀嚼鋏で人体を……名案を思いついたぞ! 俺の陰毛で石鹸を泡立てるところを見せてやろう! その目で実際に見れば陰毛ホイップの素晴らぴぃ!?」


 コキィ コキィ、

 バキッ…、

 ネッチョ…ネッチョ……

 ゴリッ…


 グッチュ、グッチュ…………………

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