[1]ラザネラ教会1 緊急招集

 世界の外側に跋扈ばっこする怨人えんじんは、なぜか人類の生存圏たる『神託の地』を避ける傾向にある。しかし全ての個体がそうというわけではない。


 ごく一部、奇行に走る個体も存在しており、そういった個体は神託の地へ襲来してくることがある。全体の総数からしてみればごく一部に過ぎないが、怨人は個体数があまりに膨大のため、人類からすればそれなりの頻度でやってくるように感じる。


 故に怨人が神託の地へ襲来することは決して珍しいことではない。


 それらが内陸へ向かわないよう避雷針ひらいしんのように誘導ゆうどう駆除くじょするための前線基地ぜんせんきちは世界各地にあり、ここ、ロゼス王国の城塞都市じょうさいとしベギンハイトもその一つだ。


 不浄の地との境界きょうかいに連なる台地、その中にある小高い山。そこにじんを構える形で作られた前線基地は時代と共に拡張かくちょうを続け、今では裾野すその近くまで続く広大な城塞都市にまで成長した。


 言うなればここは、人類の聖域せいいきを守る最前線だ。


 前線にそびえるのは巨大な城壁じょうへき。大型の怨人をもしのぐそれは、三重さんじゅうの壁が築かれ、その守りは鉄壁と言って差し支えない。事実、数百年前に最外周の壁が築かれて以来、ベギンハイトでは壁が破られたことはただの一度もない。そのため他国の似たような城塞都市と比べると兵士の人口比率が比較的低く、兵士の家族や、彼らを相手にする商人や職人といった民間人の比率が多い傾向にある。


 そんな城塞都市ベギンハイトは3つの区画に分かれており、山頂の第一区には領主のベギンハイト家をはじめ有力貴族の屋敷が建ち並び、ロゼス王国軍の重要施設や、国教こっきょうであるラザネラ教会の教会堂が建つ一等地だ。







 その日――2月10日。東の空が闇を押しのけあかく染まり始めた午前6時過ぎ。


 第一区にあるラザネラ教ベギンハイト支部の教会堂、その廊下ろうかにて清涼せいりょうな声をした女性がいた。


「ベージェス団長!」


 彼女は目の前を歩いていた人物にりながら声をかける。


「スティアか」


 スティアと呼ばれた女性はその人物に追いつくと、青い炎のように鮮やかな色をした総髪そうがみの揺れがおさまる間もなく、深々と頭を下げ謝罪を口にする。


怨人えんじんの襲来に際し、我が隊の展開が遅れてしまい――誠に申し訳ございません」


 スティアの見目みめうるわしい女性であったが、騎士団の紋章もんしょうが刻まれた外套がいとうと騎士特有の甲冑かっちゅうは、女性的な美しさよりも力強さが目立つ。


 りんとした表情がよく似合うスティアが表情を曇らせ謝罪した相手――ベージェス・ムラギリウスは筋骨隆々きんこつりゅうりゅうとした体格と熟達した渋さのきわ壮年そうねんの男性で、ここベギンハイト支部教会の騎士団長だ。


「第4騎士隊にもスティア自身にも課題は多い。だがかえりみるのは事態じたい収束しゅうそくしてからだ。おのれ無力むりょくさを痛感つうかんしたのであれば今できることに全力をつくくせ」


「……はいッ」


 スティアは肩を落としながら、ベージェス団長の後ろを早足でついていく。


 ついてこいと言われた訳ではないが目的地は同じだ。


 ベギンハイト支部の教会堂は、ロゼス王国王都にある本部教会に比べればこぢんまりとしているものの、それでもベギンハイトの城塞都市じょうさいとし全体を見渡せば領主たるベギンハイト家の屋敷やしきよりも壮麗そうれいな建物だ。


 今歩く廊下ろうかも二人にとっては見慣れた廊下だが、庶民しょみんからみれば目を覆いたくなるほどの高尚こうしょうさで、威厳いげん貫禄かんろくを示すように精細せいさいな彫りがほどこされた柱やきらびやかな窓枠が並ぶ。天井はそばだつように高く、ほどこされた装飾そうしょく妥協だきょうは見られない。


 そんな廊下を進むと、両開きの扉と警備任務についている二人の騎士が見える。スティアにとっては彼らは同じ騎士団に所属している同胞どうほうであり、騎士としての年季は彼らに遠く及ばない。


 そんな騎士たちはベージェスとスティアを前にして、即座に騎士団内で用いられる敬礼をかかげた後、扉を開ける。


 団長は軽く、スティアは機敏きびんに敬礼を返し扉を抜けると、既に室内にいた他の騎士たちは立ち上がり、団長へ敬礼を向ける。


「楽に」


 ベージェス団長が端的たんてきに告げると、各員は敬礼をき、団長の着席を待ってから再び席に着く。


 この部屋は会議室と迎賓室げいひんしつを兼ねた大部屋で、中央には立派な長机が置かれ四十名ほどが座れるようになっている。


 スティアもまた自らの所定しょていの席に向かう。

 長机には上座かみざ下座しもざ厳格げんかくに決まっており、団長は上座の隣の席、スティアはそこから三つ隣の席だ。


 上座に座るのはベギンハイト支部教会における最高位さいこういであるミラティク・モーガスフィ司祭しさいと決まっていて、司祭から見て右手に騎士団、左手には聖職者せいしょくしゃたちが階位かいい順に座る。


 すでに双方合わせて三十名ほどが椅子に座っていたが司祭の姿はまだない。


 ベージェスが椅子に腰を下ろすと、彼の目の前に座っている司祭補佐のシルグ・ヴィレタスが最初に口を開く。


「ミラティク様は準備がもう少々かかるご様子。今しばらくお待ちください」


 そのシルグは少しほおがこけた女性であり、人にしてまだ37歳という若さだ。聖職者としては非常に若手ながらも、支部教会の序列二位たる司祭補佐の席にいるのは、ひとえに優秀な頭脳とこれまでの高い実績じっせきたまものだろう。


承知しょうちしました」


 ベージェス団長が事務的に言葉を返すと、聖職者側に座っていた中年の兎人女性が待っていたと言わんばかりに口を開く。


「それはそうと団長殿、下のお子様が1歳になられたとのことで、まことにおめでとうございます。来年の幼年ようねんでは祝福しゅくふくの言葉をおくれそうで今から楽しみですのよ」


 そんな歓談かんだんが耳につくと、スティアの視線は自然と下がった。


 2時間ほど前、怨人の襲来が発生した。そこでスティアは致命的なほどの失態を犯してしまったからだ。


 言い訳をするならば、昨晩のスティアは疲弊ひへいしていた。


 例年2月9日は、午前中に2歳を迎えた子供を祝う幼年の儀、9歳を祝う少年の儀、そして午後からは16歳を祝う青年の儀、24歳を祝う成人の儀が行われる。


 それらは元日に行われる新年の儀や2月22日に行われる聖誕祭せいたんさいに次ぐ忙しさで、仕事量の多さに今年入ったばかりの騎士見習いたちは全員目を回していた。


 そしてそれは、スティアも同じだった。

 すでに騎士を10年務めてきたスティアは身をもってその忙しさを知っていた。一介の騎士としてであれば、そつなく仕事をこなせる自信があった。


 だがこれまでと違い、スティアは半年前から第4騎士隊の隊長たる「騎士長」の地位に就いている。言わば「騎士長見習い」ともいうべき立場になったばかりで、騎士長として大きな祭事に臨んだのは新年の儀以来、二度目だ。


 一介の騎士であれば命令に従っていれば良かった。


 だが騎士長ともなれば、上司という立場から部下の状況を把握はあくして命令を出し、かつ最終的には責任を取らなければならない。スティアはその慣れない重責じゅうせきに体力も気力もすり減らしていた。


 ベギンハイト支部の騎士団は4つの部隊で構成されている。


 第1騎士隊は団長直轄ちょっかつ近衛このえ騎士であり、教会と聖職者、要人の護衛が主任務だ。故に、祭事においてはよほどのことがない限り護衛対象のそばを離れることはない。


 第2騎士隊は副団長が指揮する部隊で、役目は規律と秩序の監督かんとくである。異端審問など、聖職者の判断を元に動く執行部隊しっこうぶたいだ。祭事においては聖職者と共に祭事の進行をになう。


 第3騎士隊は信徒を脅威から守る矛であり盾としての実戦特化の部隊である。祭事では警護任務に注力している。


 そしてスティアが指揮する第4騎士隊は、見習い騎士や新人が最初に配属される教育部隊だ。そして祭事においては雑務にあたる。手の足りないところに応援に行ったり、優先順位が低くベテランの騎士が対応するあまでもないような細々こまごまとした案件に当たったりする。


 実際、第4騎士隊の担当する事案は一件一件は大したことはないことが多く、重大な案件であればベテラン騎士に引き継いでもらえば良い。しかしその数があまりにも多い。なにせベギンハイトの人口はおよそ30万人で、外部から入ってくる商人や派兵された外国の兵士も入れればもっと多い。


 スティアは一日必死になって部下に指示を送り続けた。加えてスティアはこの都市ではそれなりに名の知れた騎士だ。わざわざ挨拶あいさつしに来てくれる要人や有力者の対応もしなくてはならず、終日てんてこ舞いだった。


 そんな多忙な一日の任務を終えたのが、日をまたいだ10日午前2時過ぎ――これでも団長と副団長が配慮はいりょしてくれた結果、先に上がらせてもらったのだが――そこから、立ったまま寝てしまいそうな見習い騎士や、疲労困憊ひろうこんぱいで足取りのおぼつかない新人騎士たちを宿舎しゅくしゃ引率いんそつしたり後始末あとしまつをしたりして、スティアが就寝できたのは午前3時半ごろだった。


 そして、そのわずか一時間後、怨人の襲来が発生した。


 スティアの部下はいずれも疲労困憊ひろうこんぱいで、有事ゆうじの発生にもかかわらずその初動しよどうが大きく遅れた。


 結局、第4騎士隊の準備が整ったのは怨人の討伐が終わった後のことだった。


 ――タイミングが悪かった。


 それは否定はできない。

 しかしスティアが自らそれを口にしてしまえば騎士長として失格だ。


 第4騎士隊は教育部隊だ。そしてスティアもまた、人の上に立つための教育を受けるためにその地位に就いたのだと理解している。


 新人が多少の失敗をするのは仕方のないことだ。重要なのは反省し、そこから何を学び、次にどう生かしていくか――だろう。そのことは当然、スティアも理解している。


 ――頭では理解、している。


 だが騎士長を拝命して半年、これまでにもいくつかの失態を重ねてきたスティアは、今回の失態が引き金となり「自分は人の上に立つ素質がないのではないだろうか?」と精神的に思い詰めていた。


 そんな「心の未熟さ」を誰よりも一番自分が分かっていて、未熟な自分にさらに気持ちが落ち込んでいた。


 そんな折りにベージェス団長の晴れ晴れとした功績を耳にすれば、いっそう気落ちしていくスティアだった。





 それから少しして奥の扉が開き、ミラティク司祭が3人の主任聖職者を引き連れて入室する。


 ミラティク司祭はふくろう特徴とくちょうが色濃い鳥人の男性であり、200歳を超える高齢こうれいながらも、肉体的なおとろえを感じさせない優雅ゆうが所作しょさだ。


 聖職者、騎士団員全てが起立し敬礼を向ける。


「待たせてしまいましたね」


 ミラティク司祭は優しく柔らかい口調で語りかけ、敬礼に軽く手をあげ対応する。


 上座に司祭が座るのを確認し、一緒に入ってきた主任聖職者も自分たちの下座についた。


「この非常時にわざわざ君たちを集めたのは他でもありません。先ほど発生した『怨人の襲来』に関連し、早急さっきゅうに意思の統一とういつが必要だと判断したためです。まずは現状の情報共有から――シルグ」


 ミラティク司祭から言葉を引き継いだシルグ司祭補佐は、報告書を片手に立ち上がり口を開く。


「本日午前4時21分、南西より怨人の襲来が発生し、第3区西にある遊郭ゆうかく街にて多くの被害が発生しました。襲来した怨人は中型1体ながらも、飛行型のため極めて脅威度きょういどの高い個体であり、近年では最も強力な個体と考えられます」


 スティアは自分の失態を指摘してきされたような感覚を覚え、さらに気分が落ち込むのを自覚する。


 それでも騎士として最低限の体裁ていさいたもち、かろうじて視線は落とさなかった。


「いやはや、ベージェス団長の迅速じんそくな対応には感服かんぷく致しました」


 一人の主任聖職者が感嘆かんたんとした言葉をらすと「いえ――」と、騎士として当然のことだと表情で返し、シルグ司祭補佐に言葉を続けるように視線で促す。


「団長殿は謙遜けんそんしておいでですが、事実、襲来直後にベージェス団長とバラギア氏の両名によって怨人を迅速じんそくに処理できた功績こうせきは非常に大きいでしょう。もし対応が遅れていれば数百人から数千人――あるいはそれ以上の死傷者が出ていた可能性が高いと思われます」


 ベージェス団長とて疲労がまっていたはずだ――少なくともスティアはそう考えている。要人の護衛は終日気を抜けず、さらに騎士団全体に問題が無いかも気を配らなくてはならない。スティアよりもはるかに多くの仕事量と重責じゅうせきがその双肩そうけんにのしかかっている。


 そんな団長は怨人の襲来が発生した直後、迅速じんそくに第1騎士団の態勢を整え教会の守りを固めると、自ら現場に駆けつけ怨人の討伐とうばつを行った。


 部下が悪いのではない。隊長として未熟な自分が一番悪いのだ――団長の有能さと比較して自分の無力さを自覚していたスティアは、平身低頭へいしんていとうしそうな衝動しょうどうられる。


「最新の被害状況はどうなっているのですか?」


 別の主任聖職者が口を開くと、シルグ司祭補佐は手元の資料を一瞥いちべつし、正確に答える。


「現段階で死者数は64名、重傷者が54名、軽傷が246名。今なお倒壊した建物の下敷きになっているとおぼしき行方不明者が多数いると想定されます」


「何ともなげかわしい。……ですが、都市部まで侵入を許したにしては確かに被害が最小限となったのは不幸中の幸い――団長殿の武勲ぶくんでしょうな」


 そう言葉を漏らす主任聖職者を尻目に、副団長のロロベニカ・スタルーンはシルグ司祭補佐に問いかける。


「襲撃を受けたのは遊郭ゆうかく区画だと聞いていますが、今あげられた死傷者数は信徒のみなのでしょうか?」


「現在も王国軍側が確認を行っていますが、現時点で完了の見込みは立っておりません。死者が王国軍兵士の場合は確認が容易なのですが、遊郭ゆうかくでの死者は判別に時間を要すると思われ、また、いまだ救出作業のただ中であるためです」


「確かに遊廓街あそこは少々――特殊とくしゅ、ですからな」


 ロロベニカ副団長はいぶかしそうに表情をゆがめるが、シルグの言葉が続いたことですぐに表情を引き締めなおす。


「そこで、第2騎士隊および聖職者を現場に派遣はけんしたいのですが、ロロベニカ副団長としてはいかがでしょうか?」


「問題ありません。むしろいまだに王国軍側から協力要請が無いことがせないほどです」


「王国軍側では今なお指揮系統の混乱が解消していない様子です。派閥はばつ争いが原因であることは想像に難くありませんが、責任の追及ついきゅうはまた別の機会にもうけましょう」


 ロロベニカ副長が同意すると、シルグ司祭補佐は閑話休題と言葉を続ける。


「ご存じの通り、怨人の襲来は連鎖する場合がありますが、今のところは確認されていません」


 シルグは一呼吸置くと、手元の資料を一瞥しながら「ただ――」と言葉を続ける。


「問題は、この度の怨人襲来の原因に関しまして――無論、もとより怨人の行動原理を理解することなど不可能でしょうが――今回に限って言えば、『獲物えものを追っていた』とする報告が上がってきています」


 ざわりとした空気が会議室に伝播でんぱする。


 不浄の地に面している都市である以上、怨人の襲来のリスクはいついかなる時も発生しうる。むしろ内陸の都市部へ怨人が向かわないために、意図して境界ギリギリに大きな城塞都市を造り誘導、駆除しているのだから、襲来はむしろあってしかるべきだ。


 だがもし怨人の襲来が自然発生ではなく、何者かが誘因ゆういんしたものであれば話は変わってくる――と、全員が理解した。


「現在『獲物』の内、1名は王国軍側で、2名は我々の方で捕らえています」


「『小型の怨人』ではないのですか?」


 人と変わらないサイズの小型の怨人も存在する。その可能性を懸念した主任聖職者の問いかけに、シルグは「いいえ」と首を振りながら説明を続ける。


「1人は狼系統の獣人でかつ魔法を使用していました。怨人は魔法を行使できる個体や獣人の特徴を持つ個体は確認されていませんので、その可能性は極めて低いでしょう」


 ざわざわとした空気が、次の言葉でどよめきに変わる。


「――そして、もう1人の種族ですが……おそらく、魔女と見込まれています」


「まさか……マシリティ帝国か!?」


 他の主任聖職者が驚嘆きょうたんの声を上げるが、シルグ司祭補佐は「断定だんていはできません」と再び首を振る。


 しかし「可能性は捨てきれない」といった意見や「威力偵察いりよくていさつではないか?」、「邪教徒じゃきょうとどもが……」とする意見が噴出し、聖職者たちによる議論は次第に紛糾ふんきゅうする。


 ラザネラ教とマギ教は対立関係にあり、その歴史は非常に長い。そしてマギ教の発祥の地にして元締めこそがマシリティ帝国であり、魔女によって建国されたことで有名な三大列強国の一角でもある。


 そんな議論を止めたのはミラティク司祭だ。そのか細い手で、扉をノックするときのように机の上を軽く叩く。それが手を止めて自分に注目するように示した合図であることは、この場にいる全員が知っていた。


みな懸念けねんも理解できます。しかし話のきもはそこではありません。怨人に追われていた者は『4人』いました。言いたいことは分かりますね?」


 王国軍側で1人、教会で2人。すなわち、まだ1人捕まっていないことを理解した聖職者たちにどよめきが走る。

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