後半は驚きとハラハラドキドキの連続でした。
「ほっとする安堵の気持ち」と「胸を締め付けられるような気持ち」の相反する感情が混ざりあって溢れてくる感じでしたが、最後に吹いたあたたかな風が一瞬で日だまりのような気持ちに変えてくれた…そんな気がします。
感情の表現がとても繊細で、特に怒りが爆発するまでの悲しみ・慣れ・諦めなど気持ちの描写や、その時の言動の場面が映像で伝わってくる感じがするほどです。
もし自分だったら?と思うと、恐怖に関する言動は私とは少し違うかなと思いましたが、ほかの感情での言動は私もきっと同じな気がして、いつの間にか感情移入して読んでいました。