いつもこの作品の情景描写の見事さには唸らされます。冒頭部分もそうですが、
>初夏の薫風に木々が揺らめいている。
ガレリアの乾いた風はいつも冷たくて、手足
が冷えきっていた。ひと月前のことなのに、ず
いぶんと前のように感じるのはどうしてだろう。
このくだりが特に好きです。季節の移ろいに、主人公の心境の変化を重ねて表していて、繊細で美しい一文だと感じました。
私も情景描写は好んで使う方ですが、毎話毎話、息をするように情景描写を仕込んでくるこの作品を見ていると、まだまだ精進しないとと奮い立つ思いになります。
作者からの返信
ご高覧ありがとうございます。
なんと嬉しいお言葉をありがとうございます。恐縮する思いです。情景描写は日々勉強中でして、気を抜くと説明文の地の文で埋まってしまうので、うまーく挟み込むように心掛けています。心理描写を多めに入れているので、主人公の気持ちになって主人公の見る景色をなるべく入れるようにしているので、そのように言っていただけて、とても嬉しいです。
まだまだ勉強中の身ではありますが、私も濱丸さんのおはなしを読んでいて思うのは、無駄な描写がなくて流れるようにすっと入ってくる文章が心地良いなと。冒頭から惹きつけられて、そして五話の展開。話の構成も非常に好みでわくわくすると同時に、こういう面白い小説が書きたいなぁといつももだもだしています。また読みに伺いますね!
戦争はつまるところ、経済と強力に結びついていますからね。軍事力である騎士もまた綺麗事では生きていけないと、敢えて教えて諭しているようにも思えました。
密かに名産品の紹介を読むのが好きだったりします。こちらは葡萄酒ですか、いいですね。
誤字かもです。
アルウェンが落として言葉
作者からの返信
コメントありがとうございます。
極論を言ってしまえば騎士なんて戦争がなくなれば職失ってしまいますからね……^^; ブレイヴはどこか甘いところがあるのですが、聖騎士よりも歳上のアルウェンはちゃんと現実も教えてくれます。
オリシスは温暖な気候の国ですので名産物もたくさんあります。公爵のアルウェンがどっしりと構えていられる性格なのも、沃土に恵まれた強い国だからこそかもしれませんね。
誤字衍字報告もありがとうございます。修正しました。