14

 彩海学園を出た誠護たちは、流里が示した場所に向かって歩き出した。

「今のは何をしてもらったんですか?」

 手帳と地図を見比べながら誠護が歩いていると、蒼空が地図をのぞき込みながら聞いてきた。

「流里ちゃんの幻視は、得られた特定の情報からそれに繋がる場所をある程度の方角と距離で判別するっていうものなの。一つの情報では繋がっているものは少ないけど、いくつもの情報を断片化して渡すと、それに共通している情報ね。手がかりを探し出してくれるの」

「占いっていうより千里眼のようなものですか」

「おっ、難しいこと知ってるね。うん。そっちの方が近いよ」

 汐織の説明に、蒼空は思いついたようにあっと声を上げた。

「あの、それなら美波のように恋愛占いをしてもらった場合はどうなるんですか?」

 投げられた質問に、汐織は苦笑した。

「あー、あれね。流里ちゃんの幻視は情報がないと何もわからないから、そのとき美波ちゃんが何を提供したかによるんだけど、たとえば私の運命の人はいますかっていくと、すっごい曖昧な情報になるんだ。あっちこっちにいってね」

 運命の人、その条件を結婚できる人なんて仮定すると、それこそ可能性で見ればたくさんいるだろうからそんな結果になるもの仕方ない。

「でもそこに理想の、たとえば優しいとカッコいいと、彩海学園内でとかって情報を限定していくとある程度わかるんだけど、幻視のこと知らないとわからないからね。だから美波ちゃんには申し訳ないけど、あまりいい結果ではないと思うよ」

「ああ、そうなんですか。それはなんか美波かわいそう。おまけに、胸触られたんですよね?」

「いや、胸とかあれとかを触られるのは、人によるんだ。でも、何かしらの対価を要求されてるのは間違いないよ。それだけはあいつ絶対に守るから」

「あっ、もしかしてそれは流里さんの限定条件に関係あるんですか?」

 思いついたように蒼空がいったが、誠護は首を振りながら否定する。

「そうじゃない。流里は、自らの力に自ら制限を掛けているんだ。対価はその一つだ」

「え? なんでですか? あんな便利な力があるのに、それに制限を掛けるなんてもったいなくありませんか?」

 もっともな意見ではある蒼空の言葉に、誠護は曖昧な表情を浮かべながら手帳を鞄にしまう。

「それが、問題なんだよ」

「……どういうことですか?」

「俺たちの幻視は、とき便利すぎる能力だ。俺の力なんかは、それが死とか大怪我に直結するから、使わざるを得ない。俺はそこに倫理観を持ち出す気はないよ。でも、流里の能力は汎用性が高い。高すぎるといってもいいほどに」

 流里の幻視、その最大の特徴は手がかりとなるピースが多くなればなるほど情報が正確になっていくということだ。

 スマートフォンのアプリに、アキネーターというものがある。頭に思い浮かべている人物を、女性か、芸能人かなどの二択の回答をいくつも行うことによって言い当てるというものだ。

 流里の能力はそれに近い。いくつもの情報を提示していけば、情報の精度をどこまでも上げていくことができる。

 だがそれ故に……

「あいつの幻視は、情報さえこの世界のありとあらゆることを丸裸にすることができる。それこそ、個人情報から国家機密まで、条件さえ揃えば可能なんだ。でもそんなことが許されるはずがない。だから流里は自信の力に制限を掛けたんだ。一つは、私利私欲のためには自身に甚大な被害が及ぶと判断しなければ絶対に使わない。そしてもう一つが、他人に対して幻視を使う際は、対価をもらうこと」

 その対価というのは、条件によっては相当難しいものになる。

 学生には支払えない大金を要求したこともあるし、全裸で校内を走り回れなんてことをいったこともある。

 そこまでの覚悟があるならやるが、そうでないのであれば諦めろということだ。

 図書部の場合は、流里が俺たちの私利私欲のためにやっているわけではないと知っているため、色々触られることで幻視を使ってくれる。

 誠護たちが流里に頼むのも幻視絡みだけと決めているため、基本的には同族のよしみということで流里も協力をしてくれるのだ。

「まあ、そういうわけだから、蒼空も流里に頼み事をするときは気を付けた方がいいよ。図書部絡み以外では個人的にも力を使ってくれるかもしれないけど、それなりの対価を要求されるから」

「ま、間に合ってますので大丈夫です」

 青い顔でぶんぶんと首を振る蒼空。

 胸を触られただけでも相当嫌だったようだ。当たり前だが。

「さて、とりあえずいわれた場所に着いたな」

 誠護はやってきた場所を前に地図を確認する。といっても、指示された段階でここには何があるかはわかっていたのでいちいち驚きはしないが。

「ここ、商店街、ですよね?」

「どうやらそうみたいだねー」

 汐織ののんきな声が響く。

 誠護たちの目の前、流里に指し示された方角と距離にあるのは、夕方の賑わいを見せる商店街が広がっている。

 この街の商店街は、ちまたで噂のシャッター通りのようにはなっておらず、多くの店が夕方に訪れる学生や主婦、サラリーマンなどを迎えている。

「こ、この商店街に何か手がかりがあるんですか?」

 蒼空が引きつった笑みを浮かべながらわいわいとしている商店街を指さす。

「そうだよ。ここに何かの手がかりがあるのは間違いないんだ。そして、流里に指示されて俺たちがここに来た段階で、ほとんど流里の導き出した答えは完結している」

「……えっと、つまりどういうことですか?」

「あとは自由気ままに、商店街を適当にぶらつけばいいってことだよ」

 そういいながら、意気揚々と汐織は商店街へと足を踏み出した。

 誠護はやれやれと頭を掻きながら着いていき、戸惑いながらも蒼空がその後を追う。

「何か探したりしなくていいんですか?」

「うん、まあそうなんだけど、流里の幻視で指示された場所に来た場合は、特に何かしようと身構えずに、ただそこに居るだけの方がいいんだ。あとは流れに身を任せるだけでいい」

「それでいいんですか?」

「それでいいんです」

 まだ戸惑いがちの蒼空に笑みを返しながら、誠護は汐織の後を追う。

 商店街はその日一番の賑わいを見せていた。この商店街は、住宅街にも近く、周囲に高校や大学が多く建ち並んで人が溢れている。商店街の人たちがお互い商店街をよくしようと志していることもあるが、立地などの条件も相まってここの商店街は繁栄を続けている。

「あ、クレープ屋さん新作出してる! 誠護君、蒼空ちゃん、こっちこっち!」

 お気に入りのクレープ屋で汐織が嬉しそうに飛び跳ねながら誠護たちを呼ぶ。

「おいしそう?」

「うんっ。デミグラスハンバーグ!」

「……えっと、クレープ屋ですよね?」

 しかしいざクレープ屋の前に行くと、確かにそのクレープが表看板に書かれていた。

 周囲には同じようにその新作を食べている連中が何人もおり、周囲にはデミグラスソースの匂いが溢れていた。

「まあ何事も冒険だ」

 誠護はそういって、丁度空いた店の前へと行く。

「すいません。この新作のデミグラスハンバーグクレープ一つ」

 なんかいってて恥ずかしくなった。

 だがこういうことは恥ずかしがったら負けなので、おくびにも出さずに蒼空の方を振り返った。

「蒼空はどれにする? 俺がおごるから遠慮なく好きなものをいってくれ」

「え? そんな、悪いですよ」

「気にするな気にするな。俺はアルバイトして財布の中は結構潤っているから任せんさい。でも、いつもというのは勘弁ね。あ、それと無理して新作いかなくてもいいからね」

「……そ、それじゃあオーソドックスにイチゴクレープを一つ」

 メニューの中でも一番安いものだ。遠慮はしなくてもいっても、さすがの謙虚さである。

「イチゴクレープね。すいません。それとイチゴクレープ一つと、あとこの生チョコクレープを一つ」

 さらりと自分のものは普通なものを注文する。

 店員がすぐに調理に入る。

「ちょ、ちょっと誠護君! その新作って誰が食べるの!?」

 慌てて後ろから誠護の肩を叩いてきた汐織に、ニヤリと笑みを返して両肩に手を掛けた。

「汐織先輩に決まってるでしょ」

 その真実を告げられた汐織の顔が絶望に染まる。

「ここは汐織先輩の分も俺が出すから、思う存分味わって」

 お金はこっちで出すから食べなさいの意。

 最初は物珍しさにおいしそうとかいってしまっていたが、いざ冷静になるとその組み合わせにどん引きしている。

 お待たせしましたと差し出された三つのクレープを受け取る。

「ほい、蒼空はイチゴクレープね」

「あ、ありがとうございます」

「俺が生チョコパフェで、汐織先輩がデミグラスハンバーグクレープね」

「ま、任せなさい!」

 開き直った汐織はクレープなのになぜか熱々な物体を受け取る。

 そして、クレープを食べながら商店街を進んでいく。

 誠護と蒼空はそれぞれ、基本に忠実で想像以上においしかったクレープを食べていた。 一方汐織といえば、

「……あれ、意外においしい。これ当たりかも」

 最初こそ戸惑った様子ではあったが、新作のクレープにご満悦だった。

 食べ終わったクレープの包み紙を路上のダストボックスに放り込み、誠護たちは一旦開けた場所に立ち止まった。

 そろそろ商店街に入って三十分ほどが立っている。

 あちこちの様子を見て回ったり、あっちに行ったりこっちに行ったりしてみたのだが、特に気になる場所もこともなかった。

「ふーん、これといって何もないな」

「もう少し時間が掛かるのかもね」

 かといっても、そろそろ街は暗くなり始めており、下手に歩き回っていれば補導されかねない時間帯になってきた。何時間もうろつけるというわけにもいかない。

 ここで何も起きずに失敗する可能性も確かにある。流里の幻視はあれほどの情報を与えれば精度はかなり高くなっているはずだが、それでも確定というわけではない。

 そうなれば別の方法を探すか、もう一度流里に調べてもらう必要があるが……。

「ん、こんな時間に子どもだけで……。危ないなぁ」

 暗い雰囲気を紛らわすためだったのか、蒼空が何の気なしに呟いた。

 その瞬間、誠護の視界に光が差した。

 弾かれたように誠護が蒼空が見ている方向に向かう。

 その先には、小学生低学年ほどの女の子が、なにやら慌てた様子で走っている。

 こっちの方向に向かって走ってきた女の子は、誠護たちの前でタイルに足を滑らせて盛大にこけた。

 それが事前に見えていた誠護は、女の子が地面に突っ込む前に受け止める。

 何が起きたのかわからない少女は目を白黒とさせている。

「どうしたどうしたそんなに慌てて。あんまり走ると怪我するよ?」

 誠護がそういいながら少女の足を地面につけて、しゃがんで目線を合わせる。

「何かあったのかい?」

 尋ねながら頭を撫でてやると、少女の目には涙が光っていることに気づいた。

「い、家にこわい人たちたくさん来てて、おまわりさん、呼びに行くの」

「こわい人?」

 誠護と汐織は顔を見合わせた。

 蒼空にも何かに気づいたように息を吐いた。

 これだ。まず間違いなく、これが流里が指し示してくれた手がかりはこの少女だ。

 汐織は泣きじゃくる女の子の前にしゃがみこみ、取り出した水色のハンカチで少女の目元を拭った。

「ねえ、君の家はどこ? 私たちでよければ、力になるよ」

 混乱していた少女は、交番がどこにあるのかもよくわかっていなかった。それほど緊迫した状態だったようだ。少女は急ぎ足で道案内をしてくれた。

 商店街の脇道を抜け、路地を走り抜けたその先。開けた場所に出る。

 周囲には住宅や建物などは建っていない場所に、一軒だけ建物があった。ぐるりと敷地を取り囲む柵の内側には、一つの大きな建物が建っており、保育園や幼稚園のような造りになっている。建物から手前の門までは小さな運動場のようになっており、広場や遊具がいくつか立っていた。

「あそこ!」

 少女がその建物を指さして叫ぶ。

 あそこが、少女の家。一般的な住宅ではない。建物などから判断するに、児童養護施設だ。門の横には、アザレアという名前が彫られた石碑があった。

 だが、建物の前に施設には似つかわしくない黒スーツ姿の輩が数人いる。子どもたちが遊ぶ遊具に足を乗せ、下卑た笑い声を上げながらなにやらバカ騒ぎをしている。特に子どもに暴力を振るったり、物を壊したりはしていないが、それでも施設内にいる子どもたちは怯えて様子を窺っている。

「あの人たちはなんなの?」

 物陰に隠れて様子を見ながら、汐織は少女に尋ねる。

「わ、わからないの。最近急に来るように、なって、今日も、ずっと……」

 確かにあんな連中がずっといたんじゃ、子どもは溜めったものではないだろう。

「あ、あの、誠護さん」

「どうした?」

「なんかあの中の人何人か、すごく見覚えがあるきがするんですが……」

「奇遇だな。俺もだよ」

 そして少し面倒なことになりそうだ。問題はないが。

「蒼空、ちょっと鞄パス」

「あ、はい……ってえ!? どうするんですか!?」

 押し殺した声で蒼空が叫ぶ。

「話し合いだよ」

「無茶しちゃダメだからね」

「それはあいつら次第」

 施設に向かって歩いていき、わざと音を立てて門を引き開ける。広場の方で話し合っていた連中が一斉にこちらを向く。

 最初こそ訝しげな目をこちらに向けていたが、誠護が施設に近づいて行くにつれて、驚いて目を見開いた。

 やっぱり間違いない。

「あなたたち、星詠教の合宿にいたよな? 信者として」

「お前……あのときのガキか」

 苦虫を噛みつぶしたような顔で一人の男がいった。

「今日は桐澤さんはいないのですか? あの日のお礼をしたいと思ったですけど」

 皮肉めいた笑みを浮かべながら誠護はいう。

「お前には関係ない。ガキは引っ込んでろ」

 肩を押すように手が突き出される。

 だが、突き飛ばされる前に誠護が腕で弾き返した。

「いっつ、てめぇ……」

 ドスのきいた低い声を発しながら、目の前の男が睨み付けてきた。

「それで、ここの施設には一体何のようなんですか? 近所の人から文句いってましたよ。変な連中が施設に居座ってるって」

 男の目に怒りが宿った。

「ガキは引っ込んでろッ!」

 怒鳴り声とともに拳が突き出される。

 だがそんなことはわかりきっていること。誠護の目には、全て視えている。拳の描く軌道も、どこに当たるかも。

 ただ誠護のその光に合わせるだけだ。突き出された手を絡め取り、勢いを殺さないまま投げ飛ばす。

 そして、なるべく衝撃が少ないように地面の上に転ばせる。

「……っ」

 いきなり地面に倒された男は何が起こったのかわからないように驚いている。

 誠護はすぐに姿勢を低くした。頭を刈り取るように薙がれた足が頭上を通り過ぎていく。

 そのまま軸足となっていたもう一方の足を払う。盛大に体を空中に投げ出されたところで、腕を掴んで怪我をしないように地面に倒してやる。

「このクソガキが!」

 残った一人が殴りかかってくる。

 一発目に来た拳を、体を反らして躱す。

 さらに次に来た拳を受け止めると、捻り締め上げる。

「いでででっ!」

「急に殴りかかってくるとか何なんですか? そんなことしてると警察来ますよ」

 腕を締め上げられている男は痛みを堪えながら怒りのこもった視線を向けてくる。

 三人の顔が一様に歪む。

「これは一体何の騒ぎですか?」

 声がした方を見ると、門の方から一人の女性がこちらに歩いてきていた。

 金色の髪を持つ綺麗な少女だ。

「カレン……さん?」

 現れた少女に誠護が眉をひそめる。

 向こうも向こうで、誠護の姿を見て驚いていた。

「ちっ……行くぞ」

 カレンの姿を確認すると、地面に倒れていた男たちは肩を揺らしながら帰っていった。

 男たちの姿が見えなくなるのを確認すると、誠護はため息を一つ落としてズボンの裾に着いた土埃を払った。

「さてさて、これは一体どういうことなのかな」 

 誰に問うわけでもなく、誠護は呟いた。

 しかしわかっていることが一つ。

 間違いなく、これが流里が指し示してくれた手がかりだ。

「こんにちは。合宿のとき以来ですね、カレンさん。それとも、教祖様ってお呼びした方がいいですか?」

「……」

 一瞬、カレンの口元が歪んだ。

 少し意地悪が過ぎたかな。

「カレン姉ちゃーん!」

 施設の方から子どもたちが駆け寄ってくる。

 門の方からは汐織たちがこちらに向かってきている。

「何があったんですか?」

 駆け寄ってきた少年の視線に自分の視線を合わせながら、カレンが尋ねる。

「また怖いおじさんたちが来てたんだ。そしたらこのお兄ちゃんが、バーンドカーンって倒してくれた!」

 大きな声と手振りで興奮を少年が表している。

「お兄ちゃんは正義のヒーローなの!?」

「ああ、悪者を倒す正義のヒーローだ。かっこよかった?」

「うん! すごくかっこよかった!」

 興奮した少年の頭を豪快に撫でてやる。

「そうだったんですか……」

 カレンが申し訳なさそうに肩を落としていると、遅れてやってきた汐織たちの中から商店街で出会った少女が飛び出し、カレンに抱きついた。

 余程怖かったのか途端に泣き始めた少女を、カレンがあやすように背中をさする。

「誠護さん大丈夫だったんですか?」

「ん? ああ、問題ないよ。あんな連中」

「あ、あんな連中って」

 蒼空が引きつった笑みを浮かべていると、汐織が自慢げに胸を反らして鼻を鳴らす。

「ふふーん、誠護君は色々武術を修めてるからすっごく強いんだよ。あんな男たちなんてけちょんけちょん!」

「なんで汐織先輩が偉そうなんだ……」

 鍛えずにはいられなかったというのが正確なところだ。なにかと喧嘩に巻き込まれたり絡まれたりしていたため、父親が色々と通わせてくれていたのだ。

 誠護が苦笑していると、立ち上がったカレンが頭を下げた。

「ご迷惑をおかけしました。もしよろしければ、中で少しお茶でも飲んでいきませんか?」

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