第一編 第四章 ⑨

 案内された喫茶店はすごく高級感が漂うところであった。煌びやか、ではなく、逆に質素な様子が強い。にもかかわらず、高級感があると思えるのは、設えられている家具だったり、時計などの装飾品だったりが、骨董品の類――だと思う――だからだろう。昭和風の喫茶店、というのが貴方の見解である。

 昭和には生まれていないけれど。


 どうしてもメルヴェイユと比べてしまい視線があちこちに行くが、目的は同業視察などではない。

 気を取り直して店員に招かれるとおりに店内を進んで行った。

 どうぞ、と導かれたのは個室だった。

 喫茶店によっては完全個室が用意されていると知ってはいたが、使用するのは生まれて初めてだ。


 と、そんなことに気を取られている場合ではなかった。

 設えられた長方形のテーブルには四つの席があり、入り口に近い側の奥の席に老齢の女性がこちらに身体を向けて座っていた。


「天塚頼来さんですね? どうぞ、こちらに」


 微かにしゃがれた声で彼女は自分とは対面になる席――ああ、この場合は上座を譲ってくれているのか――を手で勧めてきた。

 貴方は少し緊張気味に頷き、促されるままに席に座る。

 一拍を置いてから、彼女が言う。


「座ったままの挨拶になり、大変恐縮です」

「あ、いや、そんなことは」


 珍しくしどろもどろになる貴方。

 彼女に注目しようとしたら、その背後に自転車のホイールのようなものがあることに気付いた。

 それは車椅子であった。おそらくこれは彼女が使っているものなのだろう。足が不自由なのであれば、座ったまま人を迎えるのもやむなしというもの。

 ……むしろわざわざ立ち上がって迎えられる方がよっぽど気後れしてしまうので、なんの問題もないのだが。


 そう言えば、と貴方は思い当たることがあった。

 ここまで乗ってきた車の不自然な空間。あれは車椅子をそのまま乗せられるようにするための場所だったのか。

 それにもう一つ、祖母自らが貴方に会いに来なかったのは、こういった事情もあったように思える。

 足が不自由な人の手を患わせる気もないので、貴方としては良い選択をしてくれたと安堵した。


「何か、お飲み物をお持ちしましょうか?」


 やり取りの隙間を縫うように、絶妙なタイミングで店員が声をかけてきた。

 貴方はメニューを目で探すが見当たらず、咄嗟にブレンドコーヒーを頼んだ。

 いつだったか、白雪さんが「ブレンドの味でその店の格は大体分かるわよ」と言っていたのを思い出したからである。

 どう判断すればいいのかは分からないが、とりあえず乗っておく。

 叔父さんは何も頼まず、しかも席にも座らず入り口付近で立ち続け、店員が一端引っ込んだところで、


「初めまして、天塚さん。仁愛の祖母の静恵しずえと申します。御足労いただきましてありがとうございます」

「は、はあ……」

「突然の申し出で驚かれたことでしょう」

「少しは驚い――驚きましたけど、大丈夫ですよ」


 慣れない敬語、というか滅多に使う気になれない敬語で貴方は答える。

 どうしてそうしたのかは分からないが、たぶん、彼女が持つ独特の雰囲気がそうさせるのだろう。

 言葉遣いはさることながら、服装や微かな装飾、それに姿勢といったもの全てが綺麗に整っている。

 人生の深さが刻まれているような肌の皺でさえ、いびつさなど感じさせない。

 そうあって当然のような、そんな整然さが感じられた。

 だというのに、少しも堅苦しさを感じさせず、威圧感もほとんどないのはある種の才能なのかもしれない。

 貴方がどうにも無遠慮にじろじろと観察を続けていると、


「どうかなさいましたか?」

「い、いえ、なんでもないです」


 分かった上で言われたようで、優しく窘められた気がする。

 この人がニャー先輩のお祖母ちゃんかと、貴方はもう一度静恵さんを見据えて思う。

 確かにニャー先輩の言うとおり、優しそうな人である。


 ただ、信用していいかは別問題だった。


 ここまで来たなら流石に本人たちなのだろうけれど、重要なのはこの人たちがニャー先輩にとってどういう人たちなのか、という点。

 叔父さんに関してはニャー先輩の態度から分かるとおり、あまり『良い』人ではないのは明白だ。

 だが、静恵さんに関してはどうだ。

 ニャー先輩は彼女のことを避けるような素振りは全く見せてはおらず、むしろ真逆だった。


 でも、と貴方は思う。

 でも、この人はニャー先輩を一人にしていた。

 金銭面について、彼女は切迫しているのかバイトばかりしており、最悪なことに住む場所を失ったりもした。

 それをこの人は知っていたのだろうか。

 知っていて放置していたというのなら、それは到底認められるものではない。

 知らなかったのだとしたら、


 その無関心さに呆れるばかりだ。


 ちょうど、その時、店員が飲み物を持ってきた。

 貴方は何も入れずにカップを持ち上げ、香りを楽しみつつ、一口飲む。程よい酸味と強めの苦味が口内に広がった。素直に美味しいと思える出来だ。

 ただ、白雪さんが煎れてくれたブレンドの方がずっと美味しかった。

 もちろん、こんな評価は舌も肥えていない人間の戯れ言に等しいのだけど、なんとなく嬉しく思うのは止めようもなかった。


「聞いていらっしゃるかと思いますが。今日、御足労いただいたのは他でもなく、仁愛についてご挨拶をかねてお話したかったからです」

「あ、はい」


 どうやら飲み物が来るまで本題に進むのを待っていたらしい。

 貴方はカップを置いて聞く姿勢を整えた。


「天塚さんが仁愛の不調に居合わせ、保護してくださったと聞きました」

「そんな大袈裟なことじゃ……」


 貴方は語尾を失った。

 静恵さんが深く頭を下げたから。

 深々と頭を下げられ、貴方は一瞬ぎくりとして、すぐにこのあとに続く言葉を想像して――ああ、それはやだな、と悲しい気持ちになった。


 しかし、彼女の言葉は違うものだった。


「本当に、ありがとうございました」

「……え?」


 貴方は間の抜けた声を出す。

 予想と違いすぎて、聞き間違えたかと思った。


「貴方がいなければ、もしかしたら仁愛は――最悪の事態になったかもしれません。貴方のおかげであの子は助かりました。真に感謝の念に堪えません」


 彼女は頭を下げたまま、心の底から出ているような声で言った。

 視界の端では叔父さんが同じように頭を下げているのが見える。


 貴方はぼうっとその光景を見つめ、思った。

 そうか、自分は何か酷い思い違いをしていたんだ、と。

 ここに来るまでの陰鬱とした気分が、全て晴れたような気がした。


 静恵さんがゆっくりと顔を上げる。

 目が合うとぼうっとしていた意識がはっきりとし、さらに今更になって気恥ずかしくなって顔に熱が籠もった。


「あ、ちょっと、待ってください。ホント、そんな大層なことしてませんから」

「いえ、貴方はそれだけのことしてくれたのです。謙遜することはございません」


 うーん、弱った。

 完全に静恵さんにとって、自分はニャー先輩の命の恩人みたいになってしまっている。

 言う通り、最悪の事態になりかねなかった。あの時点でニャー先輩の居場所を知っている人間は誰もいなかったのだ。もし、あの場で一人倒れてしまったとしたら、想像するだけでも恐ろしい。

 とはいえ、可能性としてはそこまで高くはなかったとも思える。

 あの時、ニャー先輩が倒れたのはもしかしたら自分のせいかもしれないのだから。

 隠していたことが見つかってしまい、前後不覚に陥って、体調が急激に悪化して倒れただけだった気もするのだ。

 しかし、それは楽観的な予測かもしれない。


「重ねて礼を申し上げます」

「は、はい……どうも」


 もう、そう答えるしかなかった。

 かしこまった口調だが、貴方の頬は緩んでいた。

 さっきから、締まりのない顔をさらす貴方を見て、


(浮ついて……お礼を言われたのがそんなに嬉しかったんですの?)

「嬉しいっつーか――うん、たぶん、俺は嬉しいんだろうな」


 なんだか、それだと礼を期待していたようで貴方らしくない気がした。


(本気で言ってます?)

「そりゃそうだろ。お前は嬉しくないのかよ?」

(何言ってますの……私はお礼を言われてませんもの)

「? お前、なんか勘違いしてないか?」

(……もう一度言いますわ。何言ってますの? 貴方)

「仁愛は今、貴方の家にいるのですよね?」


 私たちのやり取りを知らない静恵さんは、私の言葉に被せるように尋ねてきた。


「俺の家というか、アパートの一室という感じですね」

「仁愛の体調はどうでしょうか」


 声音が自然と細くなる。

 不安が強いのだろう。

 貴方はそれを払拭させたくて、


「心配いらないですよ。もう熱もほとんど下がりましたから」


 はっきりとした声で答えた。


「――良かった」


 静恵さんは心臓の辺りに手を当てて、ほっと息を吐いた。

 せっかくなので、貴方は更に付言しておく。


「この調子なら週末にはバイトにも出られるんじゃないですかね」


 というよりも、そろそろニャー先輩も我慢の限界だろうと思う。

 これ以上休んだら、あの人の性格的に気に病んで反って体調が悪くなりかねない。


「そうでした。貴方は仁愛と同じところでアルバイトをなさっているのですよね」


 静恵さんは言葉を拾って、話を展開させた。


「仁愛は普段、どのような様子ですか? 働いている時のことをお聞かせ願えますか」

「はあ、いいですけど」


 突然、話してくれと言われても、何を話せばいいのか分からない。


「貴方はいつからそちらでアルバイトを?」


 貴方が困っていることを察してか、静恵さんの方から話を振ってきてくれる。


「いつから、というより、臨時で春休みにバイトしたんです。ニャー先輩とは――あ、俺はそう呼んでるんですけど、彼女とはその時数日だけ一緒にバイトして――」


 話している最中、微かに音楽が部屋に鳴り響いた。叔父が「失礼します」と懐を探りながら部屋を出ていく。おそらく、携帯に電話があったのだろう。

 気にせずに貴方はしばらく、ニャー先輩のことを話した。

 静恵さんがところどころに的確な合いの手を入れてくれるため、非常に話しやすい。

 さっきまでの緊張した場が嘘のように、貴方は気を楽にして会話を続ける。

 出会ってから数日間一緒にバイトをした話、それから今月に入ってから再開してまた一緒にバイトをしている話、どれだけニャー先輩が元気にやっているかを伝えたかった。


 話をしながら、貴方はふと思う。

 どうして、本人に尋ねないのだろうか。

 ニャー先輩なら喜んで色々と話をしそうなものなのに。

 他の人から見た彼女の様子を知りたいというのはもちろんあるのだと思うけれど、静恵さんは純粋にニャー先輩のことを知りたがっているように感じる。

 なら、なおさら、どうしてだろうという疑念が大きくなってきた。


 ――いや、それ以前に。


 ニャー先輩はこの人に、連絡を取っていなかったのだろうか。

 大好きなお祖母ちゃんにずっと連絡をしなかったというのか。


 それは少し――かなり、違和感がある。


 ちょうど最近のことまで話したところで、叔父さんが部屋に戻ってきた。


「ご歓談中のところ申し訳ないのですが、少しいいですか?」


 彼は自分の母親に対して、敬語を使って話しかけた。がそうなのか、育ちからしてそうなのかは分からないが、誰にでも敬語の人をよく知っている――ニャー先輩とか蒼猫とか――ので特に気にはならなかった。


「少しだけよろしいでしょうか、天塚さん」

「はい。どうぞ」


 貴方は一歩引くことを示すようにコーヒーを飲む。すっかり冷めてしまって、せっかくの美味しいコーヒーも苦味が強い薬みたいになってしまっていた。

 叔父さんと静恵さんは声を抑えて幾らかのやり取りをした。

 別に隠しているわけではないらしく、微かに聞き取れる。

 何かこれから用事が出来たようだった。

 静恵さんは貴方に向き直ると、


「申し訳ございません、天塚さん。急なことで恐縮なのですが、これから」

「用事が出来たんですよね? 気にしないでください」


 自分と会う前も何かしらの用があったようだし、多忙な人なのかもしれない。

 だとしたら、こっちの勝手で拘束するのも気が引ける。

 呼ばれたのはこちらなのだから気にすることはないのだけど。


「あ、でも、もう少しいいですか? ちょっと聞きたいことが」


 このままお開きになるのはいいのだけど、全然こちらから話を聞いていないことに気付き、貴方はそう彼女たちを引き留めた。


「なんでしょうか」

不躾ぶしつけな質問かもしれないんですけど――ニャー先輩とは連絡を取り合ってないんですか?」


 静恵さんが少しだけ戸惑ったような、そんな気がした。だが、すぐに、


「お恥ずかしい話ですが、今は連絡し合えておりません」

「何故? ニャー先輩なら、ほっといても連絡しそうですけど」

「それは……」


 彼女は口をつぐんだ。

 地雷をふんでしまったような気がする。

 だが、これは当然の疑問だ。

 話せないようなことがあるというのだろうか。

 静恵さんは逡巡して、毅然とした様子で答える。


「それについては『事情があって』としか申し上げられません」


 言って、頭を下げる彼女。

 貴方はどう判断すればいいのか、分からなかった。


「事情って……もしかして、例の『家庭の事情』ですか?」


 ニャー先輩の家は欠落症の人間を疎んでいる、という話。


「原因という意味では仰る通りです。詳しいことがお話しできず、申し訳ないのですが……」


 どうやら、貴方の直感は当たっていたらしい。

 が、その深い内容までは教えてくれないようだ。


「いや、いいんです。そこまで詮索する気はないので」


 本音を言えば、ちゃんと説明して欲しいところなのだが。

 静恵さんの様子を見ていると――叔父さんの様子もだ――追求するのは、はばかれた。

 どこか苦しそうに、悲しそうにしているのが分かるから。

 話せなくて心苦しいというよりも、その『事情』を思って苦しそうにしている気がする。


「……天塚さん。恥を忍んでお願いがございます」


 静恵さんは真剣な眼差しを向けて、そう切り出してきた。


「なんですか?」

「今日、私たちに会ったことは全て仁愛には秘密にしていただきたいのです」

「…………」


 どこかで同じことを言われた気がする。

 そうだ、あの時も同じように言われた。


「仁愛のためにもどうか、お願い申し上げます」


 彼女のためです――あの時も叔父さんがそう言っていた。

 自分たちと会って話したことを、ニャー先輩には話さないで欲しいと。


 何故?


「その理由も話せないんですか?」

「……申し訳ございません」


 彼女は再度頭を下げた。


「……よく、分からないっすね」


 貴方は率直な感想を述べる。


「いや、分からないっていうか、分からなくなってきただな」

「……仰ることも分かります。説明もなしに納得してくれというのも」

「ああ、違う。そんな細かい話じゃなくて。もっと大雑把なところで、分からなくなってきたというか」


 貴方は強く否定すると、そのままの勢いで言葉を連ねた。


「正直な話、ここに来るまで俺はずっと信用してなかったんだよ、あんたたちのことをさ。ニャー先輩の境遇も多少は聞いてたし、一人でずっと頑張っていたのも知ってたし――でも、頼れる人はいたはずなんだよな。両親が亡くなっていても、祖母さん……静恵さんがいたはずなのに、なんでニャー先輩は頼らないのか、って。なんであんたはニャー先輩を助けに来ないんだって、思ってたんだよ」


 一拍置くと、静恵さんは頷いて続きを促してくれる。


「それでここに来てあんたに会って――急に頭を下げられてさ。正直、残念な気持ちになったんだ。……あ、いや、結局早とちりだったんだけど。俺、謝られるんだろうな、って思ったから」

「謝られるのが、残念だったと?」

「この場で謝るってのはさ、たとえば『仁愛がご迷惑をおかけして』とか、そういう言葉になるわけだろ? 謝ること自体はそりゃ悪いことじゃないよ。――でも、どうしても俺には、世間体を考えたおためごかしに聞こえるんだよな。本当にニャー先輩のことを心配していたのか、って思っちまう」


 だけど、実際は、


「でも、違った。静恵さんはありがとうって言ってくれた。それってさ、たぶん、本当にニャー先輩のことを案じていたから、助かって嬉しかったから出た言葉だろ? だから、お礼を言われて俺、嬉しかったんだよ。ニャー先輩のこと、ちゃんと心配してくれてたんだなって分かって、嬉しかったんだ」


 その言葉を聞いて、私こそ早とちりしていたのだと気付く。

 感謝されることが嬉しいのではなく、静恵さんが感謝している理由が、貴方にとっては一番大切で、一番嬉しかったことだったのだと。


「それだけで、俺はさ、静恵さんたちのことを信じてみたいって思ったんだ」


 貴方はここまでほとんど一息に話して、大きく息を吸うと、


「なあ、静恵さん。俺はあんたのこと、信じていいんだよな? 言えないことがあるのも、隠そうとしているのも、ちゃんとした理由があるんだって思っていいんだよな?」

「……」


 静恵さんは貴方の言葉を受け、一旦目を閉じ、再び瞳を開くと、真摯な声で答えた。


「お約束します」

「分かった。信じる」


 貴方の最後の言葉は簡潔だった。

 もう、細かいことはどうでもいいと言うかのようだ。

 微かに貴方たち二人に笑顔が生まれる。


「天塚さん。貴方は聡明な方ですね」

「は? いやいや、成績は悪い方っすよ」


 いきなりなんだ、と貴方は戸惑うが、


「頭の善し悪しに成績は関係ございません。私は人の気持ちを理解してあげられることこそ、もっとも重要なことだと思いますよ」

「……分かってあげられたら、いいんですけどね」


 本当に誰の気持ちでも理解できたなら、良かったのに。

 自分の感情なんて差し置いて、それが出来れば、はないはずだから。


「仁愛はご友人に恵まれました。有り難いことです」

「う……」


 貴方は言葉に詰まって、目を逸らすしかなかった。

 うーん、どうも気に入られてしまったようだ。思ったことを言っただけなのに、どこか琴線に触れてしまったのかもしれない。

 その信用が買い被りにならなければいいけれど。


「これからもあの子のことをよろしくお願い致します」


 深々と頭を下げる静恵さんに、やはり貴方は戸惑いつつ頷くしかできなかった。

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