暁桜編〈knickers〉



「もっ沐浴って……」

「先生から軽くならシャワーを浴びていいと言われたので、浴びる時の補助をお願いしたいの」

「……って、フローラの場合のシャワーがどういうものか知ってるの?」

 あっけらかんと言うので、もしかして知らないのかと思い聞き返す。

「知ってるわ。だからお願いしたいのよ」

 フローラが俺の手を取って軽く握る。

「それをしたら俺は――」

 (どうなると思う?)、そう言いかけるがフローラが俺の口を人差し指でふさいだ。

「裕貴にして欲しいの」

「…………」

 『分かっているわ』とでも言うようににきっぱりと言い切るフローラ。

 それを見て俺もこれ以上反論できずに押し黙る。


 そしてそれをOKと解釈したフローラが、ナースコールして看護師さんを呼ぶ。

「彼の承諾を得られましたので、準備の方をお願いいたします」

 婦長と書かれたネームプレートをした女性にフローラが説明する。

「あらあら良かった事、うふふ。他の男性看護師にはできれば見せたくないものね、それに彼なら安心だものね」

 なにやらフローラと事前に話し合ったらしい看護師さんが、そう言いながら訳知り顔で俺を見る。

「……俺ならって、どういう事ですか?」

「あらあら、私の事覚えてないかしら? 君、思川涼香ちゃんが入院した時、彼女の介護をしてくれたでしょ?」

「ええ!? どっどうして……」

「私、彼女がこの病院に来た時に担当してたのよ」

「ああ、そうでしたか」

「幼馴染で知り合いとはいえ、君は嫌な顔もせず献身的に彼女の世話をしてたから、私はようく覚えていたのよ」

 俺を『ただのネグレクトを受けていた幼馴染に尽くした優しい友達』――くらいにしか知らないらしいこの婦長さんは、無邪気に自分の提案を語る。

「……そうでしたか」

 誤解を解いた所で話しがややこしくなるだけなのでやめておく。


「それで、フローラちゃんが男性看護師の補助の事を聞いた時、いい顔をしなかったから私が『彼に頼んでみたら?』って提案したの」

「…………(なるほど)」

 確かに身長178cmある大柄なフローラは体重もそれなりで、女性看護師では無理があるかもしれない。

 それを聞きフローラが難色を示す理由も、代わりに俺に頼む理由も納得できる。

 だが、涼香の時に思い知った俺の気持ちの変化が、二つ返事で答える事を躊躇ためらわせた。


 俺の方はと言えば、ついこの間ようやくそのトラウマが癒え、涼香と男女の中になろうとしたら、アッサリとフラれて恋人になり損ねたばかりだ。

 まさかそんな事を言って拒否きょひる事も出来ず、返事に困ってフローラを見る。

「……イヤか?」

「そんな事ない!」

 フローラが俺のためらいを不審に思ったのか、またしても伺うように聞いてくるので、傷つけまいとしてすかさず否定した。 

「フローラさえ良ければ」

 とりあえずは数々の感謝や負い目を言葉にすることを後回しにして、ぎこちなくもなんとか笑って返事をした。

「……ありがとう」

 俯いて再び涙を落とすフローラの背中を看護師さんがそっと叩く。

「よかったわねプリシフローラさん」


 そしてまずは浴室に行って簡単に手順の説明を受けた。

「――で、彼女を車椅子からこのシャワー用ベッドに寝かせるんだけど、服は寝かせてから脱がせてあげてね?」

「はい」

「そしたら、湯温は38度にしてちょうだい。理由はあまり暖かくして血行を良くすると痛みが強くなるからね? ……って覚えていたかしら?」

「ええまあ、でも腕と足の補助の違いは知らないので、改めて詳しく教えてください」

「いい心がけね。それじゃあ――」


 そうして一通り説明を受け、まずはフローラを車椅子に乗せ換える。

 フローラの胸の後ろに左手で手を回して左脇の差し、膝裏に力のある右腕を入れ、首に手を回させてしっかり掴ませたら慎重に持ち上げが、フローラの胸に左頬が最接近ニアミスするが、極力見ないようにしながら腕に力を込めた。

 だが涼香と違い、フローラはやはりそれなりに体重があり、持ち上げた時に改めて心の中で気合を入れる。

(おおおお!! どっこいせー!!)

「――Outi!!」

 フリーになった足が膝に負荷がかかっただけで、余波で太ももに激痛が走ったようで、フローラが短く叫ぶ。

「ゴメン、もう少しの辛抱だからね」

 骨折の痛みを経験した事は無いが、涼香や圭一から見聞きしていたので下手に慰めを言わず、逆に励ます。

 ゆっくりと細心の注意を払いつつ、無事に乗せ換えるとフローラが謝ってくる。

「……いっ、いや。オレの方こそ頼んでおいて、こんなザマですまない」

 強がりが男言葉になってにじみ出ている。

「いいさ、でもやっぱり女の子は抱き心地が違うね」

 しんみりしないよう、涼香の介助の時に覚えた軽口で茶化す。

「……どういうことだ?」

 フローラも判ってくれたようで、痛みを紛らわすように顔をしかねながら、明るく聞き返してきた。

「うん、そうだね。――男は犬、女の子は猫みたいな抱き心地って言えばわかりやすいかな?」

 車椅子のロックを外して走らせながら説明する。

「ほう、裕貴は男を抱いたことがあるのか?」

 努めて明るく言うように、フローラがまぜっかえす。

「いやいや、圭一に柔道の技を教わった時に知ったんだよ?」

「そうだったか。じゃあ女を抱いたのはいつの事だ?」

「その言い方!! ……って、年頃の女の子は今が初めてだよ」

 負けじと俺も軽口で返す。

「ハハハ、裕貴も言うようになったな」

「ふふ、まあ本当はこの間涼香をお姫様抱っこしたのが最初さ」

「この間? どういう状況だったんだ?」

 膝の上に抱いたOKAMEを抱き寄せるように、真面目な口調で聞いてきた。

「実はね――」


 そうして、浴室に着くまでの間、桜の害虫駆除と消毒を涼香と行い、その時に起きたトラブルを話す。

「……そうだったか。裕貴は今でも涼香の裸を見て平気なのか?」

「うん。結構久しぶりだったけど自分でも驚くくらい何にも感じなかった」

 フローラが少し悲しげに聞いてくるので、俺も本音を言う。

 涼香を守りたかった気持ちを、恋心とはっきりと自覚したのは裸を見たからではないので、それは言わずに肯定する。

 そして、俺のその告白の真意を正確に読んで、フローラがさらに聞き返してきた。

「そしたら、やっぱりオレの体を見てもそう思うようになるのか?」

「!! ……ああ、多分ね」

 (やっぱりフローラは分かっていたのか)

 予想はしていたが、はっきり言われて少し驚く。

 いつか涼香が、『裕ちゃんの愛情は家族愛――』と言っていたが、俺はそんな事は無いと思っている。

 ずっと涼香を異性として好きになってはいたが、ケガをさせた負い目、大切な存在を奪った罪悪感や、ネグレクトを受けていた頃からの保護欲が邪魔をして、どうしても異性として欲情する事がなかった。

 そんな経験から、フローラの傷痕を見てしまったら、涼香と同じように異性として感じなくなりそうな予感がしてしまい、介助をすんなり引き受けられなかったのだ。

「そう……」

「分かっていて、それでも俺に頼むの?」

「そうだ」

 なぜ? と聞いて俺の疑問符を打ち消すのは簡単だが、そうしたい理由単純ではないだろうし、自分の事を優先するのは何か違う気がして、状況から判断しようと決めて、重くならないように返事をする。

「じゃあ女王陛下、このワタクシめに何なりとお申し付けください」

 いつぞやのバカ親父のように、少し仰々しく申したてまつる。

「ふふ、ならしっかりと見て、今のオレの体を記憶に焼き付けておいてくれ」

(今のオレ!? どういう意味だ?)

「……承知いたしました」

 

 シャワールームに着くと、入り口のドアの内側にあるスイッチを入れる。

 脱衣所にあるDOLL専用台にOKAMEとさくらELF-16を置くと、万能型充電器マルチクレードルに座って待機兼充電を始めた。

 バリアフリーの脱衣所を抜けて浴室に入ると、奇妙な形のリクライニングベッドがある。

 一種キノコのオブジェを思わせるソレは、体の要所をピンポイントで支えるようになっていて、流した水が拭き取りやすい形に設計されていた。

 そのベッドの反対側に車椅子を置き、フローラを抱えたら振り返るだけでベッドに下ろせるようにする。

「じゃあ、抱くよ?」

「!! ……Y...Yes」

 リアクションのおかしなフローラに一瞬(??) となるが、俺の無意識の言葉に反応したのだと知って慌てて訂正する。

「あっ!! っつ……ごごめめん。いや変な意味じゃなくて“かかえるよ”って意味……」

「分かっている……」

「あっ、そそそうだよね……。日本人なのに言葉使い間違えちゃった」

 そう言って謝るが、フローラも俺も耳まで真っ赤にして一瞬無言になってしまう。


「「…………………」」


 俯いて耳を赤くしているフローラを前に、手を不自然にワキャワキャさせていたら、フローラが呟いた。

「そっそそう……言えば、Nurse《ナース》が、『二人分の時間を取ってあるから時間を気にしなくていい』って言っていたぞ」

(ええええ?!)

 口を開きかけて叫びそうになるのをこらえ、すぐに変に解釈する方がオカシイと気付く。

「……ふう、ああそうなんだ。だけどまあ湯冷めしない程度に手早く洗うから大丈夫だと思うよ」

「……Yes.」

 気を落ち着け、そうしてまずは着ているパジャマの上を脱いでもらおうと声をかける。

「じゃあ、台に上がる前に上のパジャマだけ脱いでくれる?」

「No......」

 フローラがうつむいたまま拒否る。

「どうして?」

 そう聞き返すと俺を上目使いでじっと見つめて、驚く事を口にした。

「……涼香にしていた様にして」

「ええええっ!?」

 今度こそ声にして激しく動揺する。

 聞くまいと思ったが、そこまで言われると、さすがに介助のレベルを超える気がして聞き返す。

「どっ どうしてさ? っつか、手が使えるのにそこまでやったら、婦長さんに怒られちゃうんじゃない?」

「That’s silly(ばか)」

「うえぇ?」

 ……と、判らずに呻くが、どうしてか罵られたっぽいのは分かってしまう。

「裕貴はさくらが好きだったんでしょ?」

「!!」

 脈絡のない質問。だが、それでその要求の真意が分かってしまった。


 ――嫉妬。


「…………」

「フローラ」

 黙って下を向くフローラの肩に手を置く。

 グイッ!


 すると、突然胸倉をつかまれて頭を引き寄せられる。

「なっ! なにw――」

 最後まで言えず、そのまま顔を挟まれて強引にキスをされる。


「「……………………………」」

 唇を通してフローラの嗚咽が伝わってくる。

 それを感じながら唇を預け、フローラの頬に手を添えて優しく撫でる。

(……そうか。そうだったのか。……ホントゴメン)

 嫉妬心から焦りを感じ、強引にでもスキンシップを計って絆を深めたかったのだと今更知る。

 それに気づき、ゆっくりと唇を離してから優しく囁く。

「分かったよ。プリス」

 そう言うと、顔をクシャクシャにして抱き付いてきた。

「I Love you......」

「だけど、さくらとの約束があるから俺からしてあげられることは無いよ、それでも――」

 口を人差し指でふさがれて言葉を遮られる。

「That’s fine」(それでいいのよ)

 意味は分からなかったが、そう言って泣き笑いしてくれたので、肯定のニュアンスだと知る。


 そして、フローラの望むまま、パジャマを脱がせにかかる。


 チェック柄のワイシャツ風のパジャマのボタンを上から順に外していく。

 第二、第三、第四ボタンがすでにピチピチで外すのに苦労するが、それを過ぎると途端にゆるくなり、ようやくボタンを外し終える。 

 外すとその豊満な果実を、白い清楚なブラジャーパッケージが包んでいた。

「……(ごくり)」

 シャツを開けた瞬間、事前に吹いていたらしいシトラスのコロンの香りに混じって彼女自身の体臭アロマを微かに感じ、それとともにブラ越しに見るフローラの見事な巨乳果実に思わず生唾を飲み込む。

「……」

 フローラは黙って背中を起こして両手を上げるので、俺も努めて平静を保ちつつパジャマを脱がせる。

「じゃあ、残りは台の上で脱がせるから、そっちに移すよ?」

「……うん」

 そうして先ほどのようにフローラの背中と膝に腕を入れ、持ち上げる体勢になる。

 フローラは呼吸を合わせ、車椅子に手をついて体を持ち上げてくれたので、初動がだいぶ楽になった。


「!!――」


 それでも無意識に太ももに力が入ったりするのか、フローラが痛みに顔をしかめる。

 それを見て迅速かつ冷静に180度ターンして、奇妙なベッドに細心の注意を払いながらゆっくりとフローラを下ろす。

(ふう……)

 気を使わせないよう、余裕っぽい顔をしながら、ゆっくりと息をつくと、下ろされた瞬間、フローラもまた大きく息を吐いた。

「じゃ、じゃあ、ズボン、ぶっ、ブラ、パ、パパンティーの順でぬ……脱がせるよ?」

 恥ずかしさにどもりながらそう言うと、以外にもフローラが笑い出した。

「ふふふふっ!……」

 焦ってしどろもどろの俺がおかしいのかと思い、それもまたいいかと諦める。

「……じゃあズボンの方を――」

 と言いかけ、ズボンに手をかけると、その手をフローラが触れて笑った訳を教えてくれた。

「……ふふ、笑ってすまない。“パンティー”と言うのはアメリカ英語で、イギリスでは“ knickers《ニッカーズ》”と言うんだ」

「ええ? そうなんだ!」

 これだけ有名な下着アイテムなのに、全く聞いたことがない言葉に純粋に驚く。

「くくく、ああ。べつにパンティーでも通じるけど、こんな状況のせいかつい笑ってしまった。……ふふふ」

 それを聞いて俺も肩の力が抜けたようで一緒に笑う。

「じゃあ、先へ進みたいのですがいいですか?」

 ひとしきり笑った後に提案する。

「Yes......」


 そうしてフローラのその細い腰にベッドの隙間から手を入れて持ち上げ、下半身を浮かせている間に、空けた右手で一気にズボンを脱がせ、ついで膝を持ち上げてズボンを足から引き抜いていく。

  脱がせると、そこには白いヒモパンティーと共に、左足には元の太さとさほど変わらない太さの、脱着式のギプスがはめられていた。

 脱衣かごにパジャマの上下をいれ、一応聞いてみる。

「下着の上下も?」

「もちろん!」

 あっけらかんと肯定される。

「分かった」

 まずはフローラの頭を、左手で胸に抱くように上半身を支えながら起こし、ブラのホックを見て外そうとしたら驚愕の事実を知る。

(おお!? ……こっこれは!)

 その幅広のホックを見ると、涼香や家族のブラでは2つしかなかったホックが、なんと3つある事に気づく。

(……そうか。重いから頑丈にするために数が増やしてあるのか)

 納得しながら、いよいよホックを外す。

 支えていたフローラの頭を背もたれに誘導して下ろす。

 体を離すと、何のためらいもなくブラを腕から抜き取って俺に渡してきた。

「はい」

 目を向けた先、そこには果たして禁断の果実を惜しげもなく晒す、まさに月の女神アルテミスの姿があった。


「……………………………………」


 無言で見とれていると、フローラが俺の手を取って、そのまだあたたかな布片を握らせてきた。

 そうされてもなお見つめていたら、嬉しそうにバストを抱えながらフローラが口を開く。

「……ふふ、今の裕貴の顔を見れただけで、“これ”を見せた甲斐があったわ」

 そうして初めて我を忘れていた事に気づき、すぐに謝る。

「――っと、ごっ、ゴメン。あんまり綺麗でつい……」

「いいのよ。裕貴の気が済むまで好きなだけ眺めて。――それから……touch me触れてちょうだい


「ぐっ!!……」 

 最後をおずおずと言い、その言葉に頭を殴られたような衝撃を覚える。


 フローラほどの美女に告白され、さらに好きにしていいと言われて平然としていられたら、それはもはやXY染色体の生物ではないと思う。

 ブラを握りしめたまましばし放心してしまうが、いつぞやの経験ダニ退治妄想シュミレーションのおかげか、なんとか我に返る事が出来た頭で冷静に言う。


「……はっ、っと、ああ、ありがとう。ああ後であああらうううとときききに、 


(シュルッ……ズッ、ズッ、ズルッ…………ハラリ)


 …アwせdrftgyふじこlpあzsxdcfvgbhんjmk、l……………………って、うが~~~~!!」


 ガンガン!!


 だが言っているそばから、焦れたらしいフローラが紐パンティ、もといやニッカーズをほどいて、ヒップの下からずるずると引き出して俺の手に乗せてきた。

 髪と同じ、輝く“金色の野”を見た瞬間、“清浄の地”へ誘われる予感に戦慄が走る。

 そして、それを振り払おうとして、我ながら意味不明な音を喚き散らし始めてしまったので、思わず壁に頭を打ち付けた。



「………………はあはあ」

 壁に手を付き、痛みを感じてようやく我に返って深呼吸をする。


 だが、その自分の手には女神のアロマ漂う、慈愛の欠片がしっかりと握られていた。


(おおおおお!!)

 ガンガン!!

 それを見てまたしても動揺して頭を打ち付ける。


 そして、あたかも永久機関のように、


・下着を見る。

・我を忘れる。

・頭をぶつける。

・我に返る。

裸身ごしんたいを見る。

・発狂。

・頭をぶつける。


 ――を繰り返し、幾度目かにギプスが目に入ってようやく冷静さを取り戻した。


「ハァハァ……。とっ、取り乱してゴメン」

 フローラは、クスクスと笑いながら平然とのたまう。

「こういうのを“御開帳”と言うんだろ?」


「くくく、じゃ、じゃあ、次は7年後で良いんですか?」

 悔しまぎれにそう返すと、フローラが無事な方の右足を上げながらこう言った。


「7秒後だ」


 (ドSか!!)

「……スイマセン、本当に勘弁してください。許してクダサイ」

 ツッコむわけにもいかず、目を逸らしながら必死に謝る。


「ダメだ。裕貴がオレだけを見るまで許さない♪」

「んむっ!!………………………」

 笑いながらそう言い、またしても胸倉を掴まれて強引なキスをされる。


 だが、唇を離すと、笑いながら強がるフローラのその頬には涙が伝っていた。


「プリス……」


 なんてことはない。フローラも雨糸やA・Iさくらと同じように、俺を尊重しようとする気持ちと、自分の恋心を大事にしたいジレンマに押しつぶされそうになっていたのだ。

 今はただ、愛称で呼ぶしかできない自分のもどかしさを飲み込みつつ、フローラの大水青アルテミスシルクのような金髪を撫でていたわった。


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