暁桜編〈 バトルDOLL研究班〉



  ――翌朝。

 朝の日差しが差し込む中、栗色の髪の少女が、寝ている裕貴の脇に近づいて静かに顔を寄せる。


 むちゅっ……ぺちゅっ…………………………んむっ………ぎゅむっ。


 


「んん…………むぐぐ……………………………………………………………………………………………………………ぶはっ!!!!」


 あまりの息苦しさに飛び起きる。

「はあっ、はっはっはっ……」

「ふふふ、おはよう、お兄ちゃん♪」

体を起こし、ぜいぜいと喘(あえ)いでいると、ベッドに手をついて俺を見ている涼香が声をかけてきた。

「はあはあ、……どうした?、つか、今何かしたか?」

「あ゛~~~~~!!!! ゆーきっ!!」

 聞いた涼香でなく、一緒に起動した(おきた)さくらが突然大声をあげる。

「おおっ!?、って、どうしたさくら? 大声あげて」

「ゴメンナサイ~~、さくら“寝坊”しちゃった~~」

「そっそうだよ? お兄ちゃん。早くしないと遅刻しちゃうよ?」

 この間の一件以来、涼香は二人っきりの時は“お兄ちゃん”と呼ぶようになった。

 そして今の涼香はやけに上機嫌だ。

「……あ~~、それは判ったけど、一体何がどうして目が覚めたんだ?」

 まだ、収まらない動悸と回転の上がらない意識のまま聞いてみる。

「うっ、うん、あんまりお兄ちゃんが、おっ起きないから口をふさいだの」

「……それでなんかおぼれた直後みたいに息苦しかったのか、起こしてくれたのはありがたいけど、目が覚める寸前にお花畑が見えたぞ?」

 不平をもらしながら、塞がれた口を手でぬぐうと少し湿っていた。

「ごっごめん、ちょっとなっ、長くふささぎすっすぎたたったかも……」

 赤くなってすまなそうに俯(うつむ)く涼香。

「まあいいや、それにしてもDOLLが寝坊ってどういう事だ? 平日はちゃんと6時半にアラームをセットしてあるはずだろ?」

 もそもそとベッドから這い出しつつさくらに聞いてみる。

「うん、そうなんだけど、昨夜はちょっと落ち込んじゃって、“よく眠れなかった”の」

「「!!!!」」

 驚いて涼香と顔を見合わせる。

(眠れなかった、だと?)

「どっどういうこ「そうか、俺が怒ったことを気にしてたのか、済まなかったな。もう全然怒ってないから機嫌を直してくれ、さくら」…………お兄ちゃん」

 聞きかける涼香を手を上げて制し、さくらを慰める。

(これだけ人に近い言動をするなら、メカ的な事を問い詰めるのは良くないような気がするし、そもそも“さくら”がインストールされている根本的な理由と無関係じゃないはずだよなあ)

 そんな事を考えながら、涼香の肩の一葉を見ると、ウィンクを返してきた。

「まあいいや、涼香を遅刻させるのは可哀想だからとっとと行こう」

 そうしてトーストを涼香に持たせてチャリを漕ぎながら食べ、学校へ向かう。

 行儀悪くも食べ終わって、涼香がさくらの落ち込んだ原因を聞いてきたので、昨日の顛末(てんまつ)を語る。

「そっそれは、お兄ちゃんが悪いよう。ちゃっ、ちゃんと褒めてあげて、そっそそれかから、キチンと諭(さと)してあげないと……」

「ふっ……、ああ。まったくだな。ありがとうさくら。まあ、全額そのまま貰うのは気が咎めるから、緊急用に1年分くらいの小遣いだけ残して、あとはさくらのいいようにしてくれ」

「うん、わかったわ、ゆーき。涼香もフォローしてくれてありがとう」

 チャリを漕いで学校へ急ぎながら、最近のさくらの変化に驚く。


(フローラの前では口数が少ないし、涼香とは打ち解けてだいぶ仲がいいように見える。おまけに人間しか判別しないような文章も理解したり、落ちこんだり、怒ったり、寝坊とかするし、涼香にフラれた時は慰めてくれたりもする。それに比べて一葉の方は普通のDOLLより格段に人間臭いけど、害虫駆除(ケムシトリ)のデータ収集とか、ライトスタンぶっ放つとか“自分で考えて動いていて”、高性能な人工知能(A・I)実装のDOLLの範疇を超えていないのに、この頃のさくらはもうA・Iすら超えて“ブルーフィーナスのコンピューターを使う”とか、本当の人間のような感じだよな。……つか、開発者はさくらが‟こうなる事”が目的だったのか?)


〈――自立主導型人工知能(マスターA・I)の開発と秘密テスト〉


 そう考えるのは、この目の前のDOLLに実装されたA・Iの十分な存在理由の気がした。

(……そうだ、今週末フローラにその可能性を聞いてみよう)


 無事学校に間に合い、放課後にバトルDOLL研究班に顔を出してみることを伝える。

「――そういうことだから、涼香の方が先に終って、俺がそっちに居なかったら、バトルDOLL研究班(バト研)に来てくれ」

「うっ、うん。わかった」


 放課後を待つ間。――もとい、授業の合間にさくらに話しかける。

「今週末フローラと山にいくだろ?」

「うん」

「行先の塩生(しょうぶ)の辺の地層データとか天気とか、下調べしといてくれないか?」

「うん。いいよう」

 そうして次の休み時間にさくらが答える。

「ん~~とね、オリエンテーリングのルートの案内データはあるけど、詳細な地形と地質データは、採掘権の関係で一般には公開されてないみたいなの、野生動物監視画像を解析すれば立体データは出せるけど、地質まではわからないの~……ごめんね~~、、、ゆーき」

 通常の検索でとどまらず、それ以上の期待に応えようとするさくらに感動する。

「いや、地質はフローラが大体調べて把握してるだろうから判る範囲でいい。それよりはあそこは俺も入った事がない山だから地形データの方が助かる、ありがとうさくら」

 そうして右手で包むようにさくらをそうっと握り親指で頬を撫でる。

「うん、どういたしまして♪」

「よし、じゃあ俺のパソコンの方に立体地図(3Dマップ)で落としといてくれ」

「は~~い♡」

 ゴキゲンになり、頭に両手の指を当ててクルクルと回し、通信中を示す最近のマイブームの仕草をするさくら。

(それじゃフローラを当日ちゃんと案内できるように、ちゃんと頭に入れておかなきゃな)

 

  „~  ,~ „~„~  ,~


――放課後。

「ちわー」

機械科設計室のドアをノックして入る。

「おお、水上来てくれたか! まあ入れ」

そうして入ると、設計用プログラムがインストールされた専用PCが並んでいる窓際、日光を避けて開けられたスペースに、2メートル四方の台の周りにネットが張られたバトルDOLL用ステージが置かれていた。

 さらにそのわきに会議用長テーブルが二列あり、自分の前にノートPCを置いて、リング内の自分たちのDOLLを調整している班員たちの姿があった。

(……男3人に女子1人か、少ないな)

「よく来てくれた水上、まあこれだけの人数しかいないから、気兼ねなく参加してくれ」

 ひょろりと背の高い黒縁眼鏡をかけた班長で情報技術科3年の見延駿(みのべ しゅん)先輩が声をかけてきた。

「聞いたぞ~、思川ちゃんはやっぱりDOLL服研究会(Dコス)に入ったそうだな、はあ……」

 すこし太目でワンレンの電気科3年の雲井竜基先輩が涼香を惜しむ。

「ちっ、まったく乱華にはやられたぜ。でもまあ、水上が居たら、彼女の協力を仰げるかもな」

「……呼び捨て?、見延先輩、湖上舞(こがみまい)先輩を知っているんですか?」

「ああ、残念ながらな、てか知り合いじゃなくて乱華の母親と俺の母親は一卵性双生児の双子だ」

「……って、それはつまり“従妹”って事ですよね」

(言われてみれば、背の高さと男っぽい体格と眼鏡に加え、面立ちがよく似ていた」

「そういう事だ」

 手を組み、憮然と答える見延先輩。

 どうやらあまり面白くなさそうな理由がありそうなので、触れずに先に進む。

「え~~っと、まあとりあえずは正式な入班は置いといて、少し見学させて欲しいんですけどいいですか?」

「おおそうか、まあ無理強いもできないからしようがないな、じゃあとりあえず、紹介の済んでいない班員は自己紹介してくれ」

「あ、じゃあまず俺ですけど……」

 そうして自分とさくらを紹介するが、さすがと言うか見た目でメーカーと素体(ボディ)を当てられた。

 言い当てた班員は背は俺よりすこし高いくらいの細身、首半ばほどのロン毛で茶髪。その男が自己紹介を始める。

「大沢木月(おおさわ きづき) 環境システム科2年、DOLLが“勇(いさみ)”だ」

 パッと見チャラそうな感じの外見イメージと違い、意外にまじめな物言いに笑いそうになる。

(ああ、私服のこの学校に入学して高校デビューしたってパターンかな?)

 とはいうものの、そういう人間は多く、圭一も中学の頃は柔道部に居た頃は丸刈りだったのだ。

 そうしてその先輩から紹介されたDOLLは、8頭身(アダルト)、素体(ボディ)はWater Spear(ウォーター スピア)社製、機種(モデル)は“剛・26代目”で、外皮(インテグ)はママと同じタイプの細身のほとんど肉質的なボリュームがつけられていないものだった。

「あれ?。バトルDOLLって基本外皮(インテグメント)は着けないんじゃないんですか?」

「インテグをつけないのは動作最優先で動作抵抗を減らすためだけど、やっぱり高価で予備DOLLを買えなくて素体そのものを傷をつけたくないから、打撃を逸らしやすい潤滑効果の高い、高密度シリコンを配合してあるタイプをつけているんだ」

「へえ、そんなのあるんですね、いいなそれ、あとで詳しい仕様とか教えてください」

「それなら、そっちの“デイジー”みたいな防御タイプのインテグの方が向いてるかもな。それともっと詳しく知りたいならウチの班のデータベースに、バトルDOLL用グッズが常時最新版がインストールされる、“アレンジBOOK”ての言うのが入っているから見てていいぞ」

「判りました、ありがとうございます」

(山に行く時、さくらにつけさせるのもいいかも)

「で、ウチの班紅一点、っていっても水上と同じ機械科だったか」

「ええ、やっと入ってきたのね。これからよろしくね裕貴君」

 なれなれしく名前でそう呼んでくるのは、小中と同じ学校だった、西園寺雨糸(さいおんじ ういと)だ。

 背は俺の目線位だから160あるかないか、遊びたそうな猫の様な瞳にショートアーを右でちょこんと結びあげている。服装は飾りリボンのたくさんついた、白黒のオフショルダー(ノースリーブ)に、ひざ丈の黒スパッツとフルフリの白のミニスカート。意外に大きそうな胸が目を引くが、目測Cのカップは増量タイプで、圭一の実測ではBだったそうだ。

 そんな見栄っ張りな彼女は、圭一と仲が悪かった頃、積極的に涼香をかばってくれていた数少ない涼香の味方だ。

 だが、俺の方は西園寺とは幼なじみと言えるほど古い知り合いなのに、実は一度とて個人的な付き合いがなく、同じクラスになってもあまり喋らないので、DOLLの事も聞いた事がない。

 その彼女の持っているDOLLは、8頭身(アダルト)、素体(ボディ)はWoody Bell(ウッディ ベル)社製の機種(モデル)AW‐126で、外皮(インテグ)が豊満なB・H・W(スリーサイズ)にチャイナドレスを着た中国格闘系娘だった。

「“やっと”ってなんだよ。こう言っちゃなんだけど、カネもかかるし、この班に入るのはそんな乗り気でもないんだぞ?」

「そう? 涼香がDOLL服研究会(Dコス)に誘われた時点で、ヒマ持て余したメカ好きな裕貴はここしか入らないって思ったんだけどな」

「くっ……、俺の趣味までばればれかよ」

「まあね、それで私の方の趣味は知ってる?」

「ゲームオタってくらいしか」

「ふふふ。じゃあメタルマスターってオンラインゲームは?」

「中学の時にやってた……ってそう言えばお前のDOLLの名前!!」

「そう、DOLL(この子)の名前は“雛菊(デイジー)”、この名前に聞き覚えはある?」

「一緒にパーティー組んでた仲間にいた奴……ってお前だったのか!」

「うっふっふ……それで、裕貴は“水の神(ウオータードラゴン)”ってPN(プレイヤーネームネーム)で、武器の日本刀が“黒姫”だったわよね! てゆうか、長野(ここ)の有名な伝説だもん。わかりやすすぎるわよ! ほ~ほっほっほ!」

 闇乙女(黒ヒロイン)になりきって哄笑(こうしょう)する西園寺。

 ガックリと膝を折りうなだれる俺。

(まじい、見ず知らずなら判らないだろうって、けっこうイロイロと自分の事を話(チャット)したような……つか、それで俺がリアル割れされたのか?)

 さらにその事でこの班内での階級(カースト)が決まりつつあることに絶望する。

「まじか? そのネーミングセンス厨二病かよ!」

 見延先輩にからかわれる。

「よし、水上とDOLLのリングネームは決まりだな!!」

 雲井先輩が声を上げる。

「もう抜けられないね」

 大沢先輩が笑いながらとどめを刺す。

「くそう……そうっすか。じゃあ涼香の送り迎えは圭一あたりに頼むとして、俺は一人寂しくチャリンコで帰ろうかな」

「「「「彼女優先でお帰りクダサイ!!」」」」

ああっ!、涼香(めがみ)様! 


 とまあ、とりあえず涼香への架け橋も握っている事でバランスを保ちつつ、お互いにそれっきり触れないようにして他の事に話を振る。

「そういえば、みんなのDOLLって、極端にリアクション少ないよね、どうして?」

 そしたら西園寺が答えてくれた。

「そりゃそうよ、なんてったって、ゲームメーカー“ダイトー”が配布してる、格闘専用キャラマスクをインストールしてあるもの。んで、それはボディコントロール最優先のプログラムだから、対話リアクションは基本設定(デフォルト)を使っていて、ゲーム中の負荷にならないようにして、さらに追加アクションプログラムの為に記憶容量に余裕を持たせてあるのよ」

「それに俺ら高校生でも専用フォーマットを使えば、動作設定とかが簡単にいじれるよう工夫されているんだ」

 見延班長がつけ加え、雲井先輩が愚痴る。

「でもまあ、一般高校生じゃクラス4(フォー)しか出場できないけどな」

「そういえば、バトルDOLLのクラス分けの方は実はよく知らないんですよね。どんなふうに分けられているんですか?」

 見延班長が続けて答える。

「クラス4が、表層人格(マスクキャラ)と素体(ボディ)コントロールプログラム。クラス3(スリー)が素体の改造もOK、クラス2がバトル専用設計DOLL、クラス1は基本人格(パーソナルキャラクター)からの設計が認められてるが、国際機関の承認が要る」

「うわっ厳しっっ!、それじゃあクラス1はほとんど国や大企業のメーカーレベルって事ですか?」

(自動車のF1レースよか参加条件が厳しいじゃん)

「そうだ。それだけ高いハードルの理由は判るか?」

「いいえ」

「即時軍事転用が可能になるからだ」

「!!」

「ふふ、だってそうだろう? 世界レベルの運動性能のDOLLをいじって、基本人格の“三原則”を無くして毒針持たせるだけで、即高性能暗殺ロボットに早変わりだ」

(……そうだ、三原則を無くすっていう事は、それだけ人間に対して高いリスクを孕(はら)んでいるって事なんだ)

 右胸ポケットのさくらを見ると、少し悲しそうな顔でこちらを見ていて、目が合うとポケットの中に隠れてしまった。

 ポケットをポンポンと軽く叩く。

「……っていう雲上の神の話をしてもしょうがない。クラス4なら俺らでもゲーム感覚で楽しめるし、上位入賞でもすれば、就職にも影響するから頑張って勝ちを目指そうや」

「そうなんですか。じゃあとりあえずは基本的な事を色々教えてください」

 ポケットの中で人間の様に落ち込んでいる、おそらくは世界レベルの女神(A・I)をポケットごと手の平で押し包むと、左手のツインが軽く振動し、小さい画面に一言メッセージが表示された。

『さくらはゆーきが大好きだよ』


 そうして、今日の所はバトルをせず、資料や班の蓄積データを閲覧して涼香を待った。

(どうすっかなあ、さくらが増やしてくれた小遣いでバトル用のDOLL買うかなあ……)

 “霞さくら”自体の人格プログラムは、DOLL本体でなく、ブルーフィーナスにあるメインフレームにあるのは判ってはいるが、実際に目の前で動いているDOLLの方が愛着がわくのは致し方がないので、そんな風に考えてみる。

(まあいいか、実際もうすこしここで勉強してみて決めよう)


  „~  ,~ „~„~  ,~

 

その後、涼香と落ち合い、帰途に着き、家で散策の予習をする。

「おお、すげえ、フルカラーの半透過3Dじゃん。よくこんなの作れたな、さくら」

 部屋の積層液晶モニターに映し出されたそれは、元が野生動物を識別できる解像度に加え、座標を二点以上結べばルート検索までできる機能がついていた。

「うふふ、ありがとうゆーき。でもそれはねえ、ブルーフィーナス(ウチ)のグラフィック専用コンピューター使ったからなんだよう?」

「そうか、芸能プロダクションなら画像関係の処理もお手のものって事なんだな、でもそんな風に頑張って考えてくれるのはすごくうれしい」

「ほんとう?。 ワ~~イ♪ うれし~~」

(ああ、本当にさくらはよくしてくれる)

 そして、さくらが俺の左手を広げさせると、手の平に腰を下ろして親指に抱き付いて甘えてきた。

「ふふ~、さくらしあわせ~~♡」





 〈Japanese text〉

 ――――――――――――――――――――

ママへ!


今日は朝から寝坊しちゃって××(ダメダメ)なスタートだったけど、

ゆーきのお手伝いしたら、いっぱい喜んでもらえたし、

シンクロしていた一葉も涼香に嬉しい事があったみたいで、

嬉しい感情をたくさんもらえたの。

よかった~~♪、今日はなんだかすごくいい夢を見られそなの。

 って夢??、さくらって今まで夢を見たことがあったのかしら?

う~~ん、そうねえ、昨夜はなんだか真っ暗い中でじっとしているような、

変なイメージがどんどん湧いきて、

すごく寂しい思いをしたような気がするの。

おかしいわね、記録(ログ)を探しても、

そんな画像はどこにも記録されてないのよ?

それを夢っていうのかしら?

だとしたら、このまま眠っていい夢を見ても、

朝になれば記録も残らなくなるのかなぁ……

ああ、でもいいの、例え記録に残らなくても、

嬉しい気持ちはどこかに残るはずだものね。

それじゃあママ。


    おやすみなさ~~い♪


 ――――――――――――――――――――

 〈kasumisakura_a.i_alpha.ver000a〉


 《user.precision_mirror》






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