うみねこ
「ウミネコ」という生き物がいると知ってから、ぼくは一日中ウミネコについて考えています。
ぼくは小学校に入る前は海のちかくの一けん家にすんでいて、ミケという年よりのねこを飼っていました。ちゃんとおせわをしたのに、ある日ミケはいなくなってしまったのでぼくはお母さんといっしょにさがしたけれど見つからなかったのでぼくはたくさん泣きました。
このまえ図書室で「どんぐりと山ねこ」という本を読みました。図書室の先生に「海ねこはいるのですか」と聞いたら「いるよ」と教えてくれました。ぼくは「ミケはウミネコになったのかなあ」と思います。海にいれば車がいないので、ミケが車にひかれないので安心です。
ミケはよくぼくのおなかの上でねていて、ぼくがうごいてもぜんぜん目をさまさなかったので、ウミネコになったミケはくじらのせなかの上でねていると思います。しおがぴゅうとふいても目をさまさずにふわふわと上にあがっているのです。
ウミネコはウミネズミを食べます。学校のパソコンで調べたら、海のねずみと書いてナマコという生き物がいるそうです。すごく気持ちわるい形をしていますが、お父さんはこれをおさけのおつまみに食べるそうです。ぼくはお父さんもウミネコならいいのになあ、と思います。会社がおわったあとにミケをさがしてくれるかもしれません。
でもぼくはミケがネズミを食べるところを見たことがないので、もしかしたらナマコは食べないのかもしれません。そうなるとほかのウミネコになかまはずれにされないか心ぱいです。一年生のときにおなじクラスだったゆうたくんは、きゅう食のにんじんが食べられないせいでいつもなかまはずれにされていたからです。
そのかわりミケは魚を食べるのが好きなので、海にいればたくさん魚が食べられていいなあと思います。
ミケはよくトイレじゃないところでおしっこをするのでよくお母さんにしかられていました。海のなかでおしっこをしたら、海がよごれるんじゃないかと心ぱいです。テレビでいつも「海をきれいにしよう」と言っているからです。
このまえお母さんとみなとにいったら、ニャーニャーというなき声がきこえるのでどこかにウミネコがいるのかなと思いましたが、まわりを見てもカモメしかいませんでした。ぼくはいつかウミネコになったミケに会えたらいいなあと思います。
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