第11話ザスーラ国
俺が船に乗って約三週間すっかり俺は十五歳ぐらいの姿になった。身長が165センチぐらいだ。大体45センチぐらい伸びた。さすがに船長もビビるかと思えば
「はっはっは、育ち盛りだからな」
そう言って笑って俺の背中を叩いただけだった。そんな船長の様子を見て船員は
「いつも通りですから」
そう言って諦めたように船員一同笑う。
そしてついに港に付くと俺は船から飛び降りると船長に手を振って別れた。
「さて、どうするかな」
俺は建物の影に入ると猫の姿なった。すでに猫の体も大きくなっていた。俺は執事服をアイテムボックスにしまうと建物の影から出た。俺はそこらへんををほっつき歩いていると魚屋の前に止めると一声鳴いてみた。
「にゃー」
それに気づいたおっさんは追い払うように手を動かして
「すまないがこれは売りもんだ。ほら行った行った」
俺はおとなしくそこから離れるとまた、歩き出した。
次に目が留まったのは魚を焼いている屋台だ。俺はそこに居るおっさんさっきみたいに一声鳴いた。
「にゃー」
俺の声を聴くと屋台のおっさんは
「仕方ないな」
そう言って焼いていない魚をお皿において出してくれた。俺は魚を食べた。船長の言った様に美味だった。俺は食べ終わるとお礼の様に
「ニャー」
と一声鳴いてそこから去った。俺は屋根に飛ぶと日当たりがいい所に体を寝かせ昼寝を始めた。船だと揺れてなかなか昼寝が出来なかったのだ。
ん~最高
お腹もいっぱいでし今日はいい昼寝日和だ。俺は体を丸めてお昼寝を始めた。
そして夜なると俺は屋根から飛び降りてそこら辺をほっつき歩いていたら、突然泥が飛んできた。
「いいか、さっさとこの宿をたたむんだな」
そう言って人相の悪い三人組がが動き出す。
あのやろ~
俺が追いかけてとっちめようとした所を誰かが抱き上げる。
「ごめんね、巻き込んで」
俺を抱き上げた人はきれいな金髪に茶色の瞳に大きな胸を持つ二十代前半の女の人だった。
「さあ、こっちにおいで」
そう言って女の人は俺を連れて宿に入った。
俺は桶の中で女の人に洗われ、そしてタオルで体を拭かれた。お湯もなかなかの湯加減で気持ちのいいものだった。俺は女の人にベットまで連れてかれて一緒に寝ることになった。頭の中はあの貴族に報いを受けさせることを考えていたが
まあ、いっか
と思い一緒に寝てしまった。
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