22 離別、離陸、再会

 当然、ミゼアは遠の取った行動の意味に気付いていた。

 あの忌々しい圏界連合の放送装置に映される遠の姿は、いつもは飾り立てられ、無機質に美しい人形のようだった。でも今日は違った。背景に何もないどこかの建物のテラスに、遠は黒い髪を風になびかせ、遠らしい表情をしていた。強い眼差し、その瞳には、遠の意志が確かに宿り、鋼のように煌めいていた。

 (フネが危ないんだわ……だから遠がこんな行動に出た!)

 即座にそう考えたミゼアは、迷わなかった。五鉱委員会を緊急召集し、そのまま鉱人達に指示を出す。何を置いても移動。地下の通路を通ってB地区へ。

 ハターイーから常に入っている電波も途絶え、警報が鳴る。『緊急事態、すぐに発進せよ』の合図だった。ミゼアの判断は間違っていなかったのだ。

 それを確かめつつ、同時に、B地区の海津にも連絡を取る。小型の通信装置は、高度な糸電話のように、話すことができた。

 慌てながらも冷静さを保とうとするミゼアに対し、海津が放った一言は「おもしれーじゃーん?」だった。

「面白くないわよ! フネ、飛べそう?」

「いや。エンジンがまだ不完全。でももうこれ、飛ばしつつどうにかするしかないねー。まぁとにかく、速くこっちに移動しといでー」

 ミゼアは腹を立てながら会話を終わらせたが、その瞬間に、インファと椎椎、シナトのことを思い出して絶望的な気分になった。

(間に合わないの……いや、置いていきたくない! 絶対!)

 だがもう手だてがなく、何かが砂のように自分の手の、指の間から零れていくのをミゼアは感じた。だが、ここで呆然としていても仕方がない。六連やルォイエ、スレイニットと共に、足の悪い人や、幼い赤ん坊を背負って、移動をしなければならなかった。

 先頭は秀桓に任せ、トーと共にしんがりを勤めようとするミゼアに、声をかけてきたのは小さな子供達の手を引いているマイベリだった。

「ミゼア、ベリに他に何かできることある?」

「いいえ、今やってくれていることで十分……ありがとう、子供達のこと、見てくれて。体は? あなたこそ大丈夫?」

「大丈夫よ。……みんなのこと、心配ね」

「ええ……間に合ってほしい……本当に」

「……遠様も、絶対帰ってくるよね? 間に合うよね……?」

「もちろん。絶対よ。絶対」

 案じつつも、暗くて狭い隧道を這うようにしてせっせと歩かなければならず、後ろ髪を引かれるとはこのことか、とミゼアは思った。

 ようやくB地区に辿り着くと、その薄暗い巨大な地下空間はさながら戦場のような有様だった。怒号が飛び交い、騒然としている。その、忙しなく動く人々の中央に、巨大な黒いものが鎮座していた。

「これが、わたくし達の乗るフネ……」

 マイベリが手を引いていた子供達は、わぁっと歓声を上げて走り出していった。ミゼアとマイベリも顔を見合わせ、思わず小走りにフネに近寄る。

「おっきいねぇ、ミゼア! これ、どれくらいあるの?」

「ええと、全長171mと聞いているわ。」

「すごい、すごい! これで帰るのね、帰れるのね!」

 初めて間近でフネというものを見るミゼアは、もっとゆっくり見物したかったが、そんな余裕は一切無かった。本来の発進日を前にして、既に多くの荷物は運び込まれていたが、まだ詰みこまれてはいなかったのだ。屈強そうな男達が、次から次へと積み荷をフネに放り込んでいく。それとは別の入り口では秀桓とスレイニットの指示に従って鉱人達がフネに乗り込んでいく。ミゼアは全鉱人――今は722人になっていた――がきちんと乗り込むことができているか、点呼を取らなければならなかった。

「ミゼア、まだみんな船室に入れてない! デッキに集めてる!」

「分かったわ!」

「あとシェムは、シェムは遠のところに行った! 許してやってくれ!」

「……! もちろん!」

 指を指されて、デッキ、というのはどうやらフネの上部にある開けた場所のことだと理解する。

 訳の分からぬままタラップを登り、デッキで人々の頭数を数えている時、ミゼアの肩を叩く者がいた。

「……カミッロ!」

「……あのですね。伝えないといけないことがある。今、いいかな?」

「今は……」

「急いでるんだ」

 カミッロの強い口調に押され、ミゼアは少し人々から離れた。

「何かしら?」

「君のお友達、インファのこと。彼女、亡くなったようなんだよねぇ」

「……!」

 ミゼアは自分の心臓が大きく脈打つのを感じた。息を飲み、そしてカミッロの腕を掴んだ。

「嘘! ……インファは、無敵だったのよ。あんなに強い子はいなかった……あんなに、強くて……どうして!?」

「……たぶん、衰弱死だが。原因は2つ考えられる。1つは涸病。彼女はたぶん、地の町のスラムにいて、もろに有毒ガスを吸いまくっている。もう1つは……たぶん、しばらく前に圏界連合が実施した、『罪人タグ保持者への生命活動の制限』だ。覚えてるかな?」

「ケタッドカウノが記事にしたのよね?」

「覚えていてくれて、光栄。そうだよ。……おそらく一緒にいたであろうシナトもインファも、仮の罪人タグを発行されている。涸病で衰弱しているところにエネルギーを制限されたら、それは、いくら丈夫でも死ぬよ。たぶん、まともな食べ物も食べられていなかっただろうしねぇ」

 ミゼアは言葉を継ぐことができなかった。強いインファが、貧困と病に犯されて衰弱死した――その過程、日々の暮らしをどんな気持ちで彼女が生きたか、どんな死に様だったのかを想像するだけで、あまりの過酷さにショックを受けたのだった。

「……一緒にいた、シナトは? 彼は生きてるの?」

「インファの死と同時に、彼は姿を消したようだけれど……彼はどうやらその前から、犯罪組織や、圏界連合への反乱分子に接触していたようなんだよねぇ」

「……」

「ところでミゼア。頼みがあって、来たんだ」

「フネに、乗りたいとかかしら?」

 カミッロはあはは、と笑った。普段は癖のあるカミッロだが、この時の笑顔は子供のようにほがらかだった。

「まさか。君は、全然僕のことが分かってないねぇ。だって僕は記者だよ。鉱人さん達と一緒に行ったら、書くことは君達のゴシップや諍いになるんだよ? たかだか1000人、小さな町程度の規模の集団の記事しか書けないなんてつまらないし、僕はこの糞ったれのような世界で記者をやるのが好きなんだ」

「……そうね。そうよね。……でも、じゃぁ何?」

「そう、でもね。今の君達のことは、記事にしたいんだ。だから君の率直な気持ちを。今、何を思ってる?」

 一瞬、ミゼアは考え込んだ。この星に来て1年半、あまりにも多くのことがあったのだ。それを総括する、言葉など見つからぬほどに。でも――。

「……遠に、会いたい」

「……」

「陳腐よね、分かってるわ。鉱人委員会の長として、他に言うべきことがあるかもしれない。ウルバンは憎いし、辛いことや嬉しいことや色んなことがあって……でも、一言だけ言うなら。遠に会いたい。わたくしは死ぬほど遠に会いたい、そして遠と、椎椎と、マイベリと、――インファと、」

 そこまで喋ってミゼアはふふっ、と笑った。その目尻から、涙が零れ落ちる。

「みんなで、おいしいものを食べながら夜が明けるまでたっぷりお喋りするの。パジャマパーティー、っていうのかしら。ねぇ、こんな言葉しか見つからないなんて馬鹿な女だと思う?」

 カミッロは、泣き笑うミゼアにそっと、ポケットから出した黒いハンカチを渡した。

「まさか。君の願いが叶いますように。良い旅を、祈るよ。……ああ、このハンカチは返さなくていいよ。――ハターイーにでも渡してくれ。これは意外と良い布でできているから、彼の髪を束ねるのに丁度いいだろう」



 点呼が終わり、荷積みが完了し、キーヨウの社員達の顔は一層引き締まって、船内には緊張感が漂い始めた。キーヨウの社員達、というか、むしろこのフネに乗ってしまえば、彼らは全員が航海士であり、機関士であり、整備士であるのだった。――当然、艦長は海津だった。

「はいはーい注目注目ー。これからー、このフネはこのB地区の天蓋を蹴破って、んで、ゲートくぐって、大宇宙へ飛び立っちゃいまーす。最初のね、地面蹴破るところが一番振動もデカいはずだから、どっかつかまってて? ……あと、3分。いや、2分57秒。爆破1分前からカウントダウンすっからー」

 船内に張り巡らされたスピーカーを通して、海津の声が響く。

 ミゼアは点呼を終えた人々を船室に入れて、海津がいるらしい第一艦橋へと足早に向かおうとしたが、振動でまともに歩くことができず、やむを得ず自分も手近な船室に入った。おそらく今持ち場に駆り出されている委員会の誰かに割り当てられた部屋だったのか、そこには誰もいない。ミゼアは座り込み、備え付けのベッドの足に掴まった。

 元々かかっていたエンジンは、今さらにその駆動音を増し、艦内には空気をかき乱すような轟音が充ち満ちていた。轟音にはいつしか別の高い電子音が幾筋も加わる。

「はいっ1分前! 59,58,57……30,爆破準備OK,27,26……20,発進準備完了,18,17……」

 海津の声に、ミゼアは立てた膝に顔を埋めた。騒音は、いつしか外のものになる。

(椎椎……インファ……! 許して……許して……!) 

「5,4,3,2,1,発進!」

 どおおおん、という鈍い、だが巨大な銅鑼のような音がして、ミゼアは身をすくめた。同時に、強い揺れに襲われて、体を放り出されそうになって慌てて腕に力を入れる。

 轟音と揺れはまるでおさまらず、隣の船室からだろうか、きゃぁぁぁっという叫び声がして、ミゼアは思わず反応する。続いて何か巨大なものに衝突されたような破裂音と、めりこむような音が続き、それはもうこの世のものとは思えぬような状況だった。

 だが、確かにフネが動いている感覚があった。――たぶん、浮いたのだ、このフネは。

「はいはい皆さん大丈夫だよーん。ちゃんと地上に出たよーん。船体に損失無し。さっすが俺の部下達ー!」

 放送はそこでブチっと切れた。楽天的極まれり、という海津の声の調子だったが、ミゼアにとって問題はこれからなのだ。――遠を収容しなければならない。絶対に。

 インファと椎椎のことはもう諦めるしかなさそうだった。だが、遠だけは。遠がいなければ全ての行動が無となるのだ。

 ミゼアは部屋から出て、小刻みに振動し続けている船内を奥に進み、なんとか海津のいる第一艦橋を目指した。

 だが辿り着いた第一艦橋は楽天的な海津の声とは異なり、怒号が飛び交っていた。

「くそっ圏連の小型警備艇がもう集まってきてる!」

「まだ3機だろ、なんとかなる! 振り払え!」

「あのな、このフネの燃料は鉱球に辿り着くギリギリしかねぇんだよ! 無駄に動いたりタマ撃ったりできねぇんだ!」

「つーかこれもうすぐゲート閉められるんじゃ……」

「うっせぇそこに辿り着く前に警備艇どうにかしろや!」

 ミゼアは一瞬呆然とした後、艦橋の窓に駆け寄った。眼下には地の町、そして今フネの高度は丁度空の町にかかるくらいだった。落月門まではまだある。

 小型警備艇は赤いサイレンを鳴らし、止まりなさいと言っているようだったが、こちらが止まる訳はないので、戦闘になるのは時間の問題だと思われた。

――と、考えている時にまさに声が響く。

「左舷後方に着弾! 左舷後方に着弾! 小破、小破!! 続くと厄介だ!」

「機銃掃射用意!」

(……!)

 ミゼアはふと、両の手を見た。そう、この手でできることがあったはずなのだ。

 ぐるっと見回して、外に出れるところを探す。

(確か、フネの最上部に……見張り台か、砲台みたいなものがついていた……!)

 タッと床を蹴って船内のラッタルを上へ上へと登りかけ、そして途中ではたとミゼアは足を止めた。そして猛烈な勢いでラッタルを降り、船室区域へと戻る。子供達の声を耳に捉え、迷わずそこに飛び込んだ。

「マイベリ!」

「……ミゼア、どうしたの?」

「来て。一緒に来て、お願い」

 ミゼアはマイベリが言葉を発する前に、有無を言わさず彼女の細い腕を掴み、引っ張り出した。

「えっえっ、ベリ何すればいいの?」

「いいから、速く! ……ごめんなさい、とにかく上へ。あなたの力が、必要なの」

「……ミゼア……」

 二人は無言でラッタルを駆け上がった。

「ここが砲台ね。ちょっと失礼!」

「えっなんだ、あんた達は」

 困惑するキーヨウの社員を尻目に、二人はその台に潜り込んだ。

「いい、マイベリ。今ね、このフネは圏界連合の警備艇に襲われているの。でも、そんな戦いに無駄に費やす燃料はこのフネにはない。帰るためには、」

「うん。……分かった、ベリ分かったよ。一緒に戦おう? ミゼア。」

「……ありがとう。あなたの体が良くないのも、わたくし達の力は限りなく制限されているのも分かっている、でも……」

「うん。大丈夫。ベリ、分かってるよ。……どうしよう?」

「エネルギー放出系の魔法は外れるリスクもあるし、<盾膜>にしましょう。それなら、きっと多少は役に立つはず」

 ミゼアとマイベリはしっかりと目を合わせ、頷き合った。どちらともなく、互いの手を握りしめる。

『守るということがどういうことなのか私は分かっていない ただ私は膜になって あなたを害する悪しきものの前に立ちふさがり あなたを抱きしめたい <盾膜>』

 ミゼアは、自分の体の中に熱を感じた。いつも通り。魔術を使えていた頃通り。その熱が次第に掌に集まって――

 薄い紫色と薄い桃色の光がさぁっと、結び合ったつなぎ目からカーテンのように立ちのぼる。だが。

(……弱い……!)

 ミゼアはがくりと膝をつきそうになった。あまりに微かで、頼りなさげに揺らめくその光。

(……やっぱり、もうほとんど力はないんだわ……)

「ミゼア!」

 ミゼアの手を握りしめるマイベリの手に力が入った。

「がんばろ……もう力あんまりなくても、ベリ達にできること、これくらいしかないから……頑張ろう!」

「マイベリ……!」

「ベリは遠様みたいにも、ミゼアみたいにも戦えない。でも、ベリにはベリができることをする。ベリは歌い、祈るの。歌がみんなの背中を押すように、祈りがみんなの背中をあたためるように。今は、今は祈りの力を全部注ぎ込む……!」

「……!」

 体の中から天力を振り絞る。体が熱くなるのに比例して頭は真っ白になって、そのうち脳裏には女神養成所での日々が浮かんだ。人の顔色ばかり見て、浮いていたマイベリ。クールな佇まいながら最も乙女のようだった椎椎。強くもろい、インファ。――遠のことは、最後まで、よく分からなかった。太陽のような、風のような、大地のような。

(みんな……力を……力を貸して……!)

 その時、突然――そして、確かに。体の中に、まるで新しい泉が沸いたかのように、漲ってくるものがあった。

(……何か……ああ……天恩が……天力が……溢れてくる!? これは何!?)

 マイベリの手の平から産まれる魔術も、明らかに力を増し始めた。鉱球にいた頃のように、とはいかないけれども、少なくとも以前よりはずっといい。

(これは……もしかして、わたくし達の天恩を制限していたという何かが……解除されたのかしら!? それはつまり、もしかして……!)

 その時、薄紫と薄桃色の光のカーテンの向こうに、何かが見えた、気がした。

(警備艇?)

 違う。そういう、人工的なものではなく――ミゼアは目を凝らした。同時に伝声管らしきものをひっつかむ。

「あれを撃たないで! あれは……あの動物は撃たないで、お願い!」

 そう叫んでいる間にもそれは力強く羽ばたき、ぐいぐいとフネに迫ってくる。巨大な翼を羽ばたかせる、優しい目をした茶色い動物。必死でかけてきたのだろうか、口の端には少しの泡が浮かぶその動物――飛鹿の背には、あまりにも懐かしく、あまりにも愛おしい、小さな体が乗っていた。

「――椎椎!!!!!」

 マイベリとミゼアが叫び、手を伸ばしたのは同時だった。上気した顔の椎椎も手を伸ばす。ミゼアとマイベリの腕が、椎椎の小柄な体をフネに引き上げた。

 椎椎は飛鹿の頭をそっと抱き、撫で、「ありがとう、さよなら。あの人を、よろしくね」と小さく呟いた。

「……ミゼア、マイベリ。――遅くなった。迷惑かけた。謝る言葉もない……でも、……今は、それどころじゃない」

 マイベリが滂沱のように涙を流す横で、ミゼアは、泣くまいと必死にこらえていた。椎椎の体を抱きしめたが、自分の体が震えているのが分かった。

「……そうなの。何もかも、全て終わってからにしましょう。喜ぶのも、泣くのも、語り合うのも。……一緒に、お願いするわ」

「もちろん」

 椎椎の天力が静かに合わさって、ゆらめく光の波は水色、紫、桃色の三色になった。光は明らかに強くなり、厚みを増したように見える。懐かしく美しい、黒術の色。

 伝声管から海津の声がする。

『おーい、おねえちゃん達。助かってるからその調子で頼むー。あとちょっと揺らすぜー』

 海津の言葉通り、加速しているフネは明らかに警備艇を振り払いにかかった。<盾膜>は今やフネのほぼすべてを包み込み、警備艇の攻撃を弾き返していたが、どうしても膜の及ばないところを狙い撃ちされているのだった。

(ああ……燃料を無駄にしてしまう……!)

 ひどい横揺れと縦揺れを繰り返すフネで、体を放り出されそうになりながらミゼアは必死に天力を振り絞っていた。体の中の熱はどんどん膨らみ、いまやミゼアは全身から汗を流していた。心臓の音が早鐘のように打っているのが分かったし、頭と手足の先はひどく痛んでいた。明らかに、限界が近づいていた。朦朧とする意識の中で、願うことはあと1つだけだった。

(遠、遠……無事に来て……!)

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