1-2 口を噤んだ預言者

 教室の喧騒を、鋭い音が貫いていった。

 それは激しく投げつけられた筆箱が黒板を叩いた音だ。突然の出来事で教室の生徒らは凍りつき、そこにとどめを刺すかのごとく壁の掛け時計が落下する。ガラスのカバーが砕け散る硬質の響きは開いた窓から廊下に抜け、よその教室から野次馬を呼び寄せることだろう。

 午前の授業が終わり、昼休みに差しかかろうというときだった。永井のクラスメイトも各々昼食の準備を始めていたのだが、その矢先に八丈野やえのが取った行動がこれだ。

 始業式から数週間が経った今日まで、八丈野が奇行を見せた回数は一度や二度ではない。それを隣の席で見せつけられてきた永井は事の成り行きを静観しようと決め込んでいた。自分の机の上から姿を消し、黒板の真下の辺りで汚れ果てた無残な姿を晒している愛用の筆箱を、悲しげに一瞥したあとで。


「いい加減にしてよ!」


 迫力のある怒声が響く。踵を踏み潰した内履きが、八つ当たり気味に永井の筆箱を蹴り飛ばた。その末路を永井と八丈野の視線が思わず追いかけるが、すぐにそれを前に向き直す。

 今まさに黒板の前を横切ろうとしていた女子は、怒りに顔を紅潮させていた。八丈野が投げた永井の筆箱は彼女の目の前で黒板に衝突していたのだ。あと少しずれていたら、それは彼女に直撃していただろう。


「それで誰か怪我したらどうすんの!? ずっと我慢してたけど、私もう限界だから!」


 せきを切ったら止まらないのか、彼女は震える声でまくし立てる。周囲は彼女を止めようとせず、また加勢する気もないようだが、共感する者が多いのは皆わかっていた。彼女の言ったことは八丈野のそれを見ていれば誰でも考えることだからだ。

 八丈野は筆箱を投げた場所から一歩も動かないまま、突き刺さる怒声を面を上げて受け止めていた。多くの非難がましい視線を浴び、それでも華奢な身体はわずかも揺らがない。狼狽する様子が見えたなら少しは同情が混じったかもしれないが、八丈野の気丈な姿は降りかかる感情をエスカレートさせるだけだった。

 皆、我慢の限界だったのだ。いつかはこうなるという予感は誰もが抱いていて、それは突然訪れた。

 永井は、これから起こす行動に後付する理由を考えたが、途中でやめた。行動から理由を逆算したところで、それを披露する相手もいないし、結局やることは同じだからだ。同じ嫌われ者として八丈野に親近感を抱いているのかもしれない、と永井は思う。だとしたら彼女にとっていい迷惑だろう。それでも、行動しようとする気持ちは変わらなかった。

 大きな音を立てて立ち上がった永井に周囲の視線が突き刺さる。それを痛いほど感じながら教室の後ろに向かい、掃除用具のロッカーから箒とチリトリとバケツを取り出した。時間の流れを忘れたような静寂の中で永井だけが血の通った人間のようだった。足取りは緊張のせいで多少ぎこちないが、非難の気勢を殺ぐには十分だろう。

 床に散らばったガラスの破片を片づけ始めたところで、先程まで声を張り上げていた女子が教室を飛び出していく。永井のそばを通りがかりざま、きも、と吐き捨てていった。便利な言葉だ、と思う。たったの二文字で、相手の立場や感情を丸ごと無視して、その尊厳を踏みにじることができる。

 数人の女子が彼女を追いかけていったところで教室の中がほっと一息ついたように落ち着いた。ざわめきが戻る中、永井は空気に溶け込もうとするように掛け時計の残骸を片づけることに努めようとする。


「危ないから、触るなよ」


 しかし、咄嗟に出た鋭い声は再び周囲の視線を否応なく集めてしまった。苦虫を噛み潰したような面持ちの永井が見ているのは、大きなガラスの破片を指でつまもうとしていた八丈野だ。彼女は臆病な小鳥のように体を小さく震わせ、その手を止めた。そして立ち上がったかと思えば、今度は打ち捨てられた永井の筆箱を拾い上げる。その中を覗き見て、形の良い眉を少しひそめた。


「ごめん。弁償する」

「いいよ別に……今日だけシャーペン貸してくれれば、それで」


 どうやら思っていたより中身の状態は悪いらしかった。気の抜けた思いで永井が答えると、八丈野は意外そうに目を見開く。

 謝るくらいならあんなことするな、と言われると思っていたのだろう。そしておそらくは、そう言われ続けてきたのだろう。永井は彼女の驚愕に気づかないふりをしながら掃除用具を片づける。

 ガラスの破片を入れたバケツを持ってゴミ捨て場に向かうその背中を、八丈野の掴みどころのない双眸が追いかけていた。



 ◇ ◆ ◇ 



 八丈野のことが、気になっていた。

 高校生の少年に相応の青い色は、限りなく薄かったけれど。

 友人らしい友人もいない永井の耳にさえ届く彼女の噂。その奇行が無意味なものだったならば永井の興味を引くこともなかった。しかし彼女の目には理性の光と、自身の行動に対する確信がある。

 永井の知る限り嫌われ者には二種類しかいなかった。自身の言動が周囲の悪意を引き寄せていると気づかない間抜けか、嫌われ者というレッテルを外部から貼り付けられた被害者だ。八丈野は、どこか違う。自分の言動が周囲に与える影響を、自身に跳ね返ってくる悪感情を、すべて理解した目をしている。それでいて向けられる悪意を受け止める覚悟がある。もっとも、そこにどんな意味があるのかは本人のみぞ知るところだ。

 八丈野を遠巻きにする傍観者の輪に混じりながら、永井の目は自然と彼女を追っていた。席が隣ということもあって、今日のように彼女の奇行の後始末をする機会が増えてしまっている。不本意なことに周囲からは八丈野の後片付け係と見なされている節があった。


「あなた、つぐみちゃんと仲が良いの?」


 ガマなどというあだ名をつけられている永井の担任は、柔和な笑みを浮かべながら永井に言った。

 放課後の教務室の出来事だ。教室の掲示物を貼り出す係になった永井は、ガマに呼び出されてプリント類を受け取りに訪れていた。


「つぐみさん、って……誰でしたっけ」

「八丈野つぐみちゃん」


 クラス名簿を眺めでもしない限り、交友関係が壊滅的な永井にはクラスメイトのフルネームを覚えられる機会は多くない。八丈野つぐみ。それが彼女のフルネームらしかった。


「席が近いので。それなりに」


 永井は嘘を吐いた。席が隣になるだけで仲良くなれるのなら苦悩する学生もいない。

 それよりも永井が驚いたのは、自分と八丈野の間に多少の接点が生まれているとガマが把握していたことだ。彼女には思春期の少年少女の複雑怪奇な人間関係を見透かしながらも不快感を与えない、不思議な包容力があった。年嵩の女教師など男子にも女子にも好かれそうにないが、それでも多くの人気を集めているのは、彼女の聡さと人柄による。あだ名は嫌悪感よりも親しみと少しの尊敬からつけられたものだ。当然ながら、非公式ではある。


「それは良かった。友達は大事にしなさいね」


 はぁ、と間の抜けた返事をして永井は教務室をあとにする。

 ガマは、きっと永井の嘘に気づいていた。八丈野や永井がクラスの中で浮いていることも把握しているに違いない。浮いている同士まとまってくれていればやりやすい、と邪推できないこともなかった。これがガマでなければ確信していた。永井もまた、ガマに対して好感を持っている生徒の一人だったのだ。


 数枚のプリントを持ち、人気のない廊下の日陰を行く。グラウンドに部活に励む生徒達の声が響いて、通学路には仲睦まじく連れ立つ人影が見える。傾き始めた陽は朱の混じり始めた光を分け隔てなく降り注がせていた。日陰者を除く、という条件付で。

 いくつかの教室の前を通りがかる。扉が開け放たれた教室のほとんどはもぬけの殻で、少し前の喧騒が嘘のように静まり返っている。雑然と並ぶ机、荷物の乱暴に詰め込まれたロッカーだけが、人の気配を感じさせる。

 しかし永井のクラスの教室には残り香ではない、確かな人の姿があった。

 不意を打たれた永井の心臓は一拍だけ跳ね上がる。それが、つい先程のガマとの会話で名前が挙がった人物だからだ。八丈野つぐみ。いつもホームルーム後に独りでのんびりと帰路に着いていたはずの彼女は、教壇に置いた椅子を踏みしめて立っていた。

 世界の産声を上げる以前を思わせる静寂の中、赤味がかった陽光を受けて、祈るように空へ手を伸ばす八丈野。

 その姿は驚くほど神秘的で、神聖性を孕んでいた。やっていることはといえば壁に時計をかけようとしているだけなので、冷静になってみればどうということはない。壊れてしまった時計の代わりの設置を任されていたようだった。永井の気配を感じたのか、ちらりと横目を送ってくる。その手に持ったプリントから永井の用事を理解した様子だった。


「ちょっと待ってて。すぐに終わるから」

「それ、代わろうか」

「大丈夫」


 ガタガタと椅子の脚を鳴らしながら奮闘する八丈野は、それほど上背がない。喉を反らしているために苦しげな声のままで、交代を申し出る永井に平気だと言い切った。

 掲示板は時計の真下なので八丈野の仕事を待たなければならない。永井は手持ち無沙汰に彼女の後ろに立って待つことにする。目の前で揺れる校則通りの丈のスカート、そこからすらりと伸びる白い脚を直視するのが悪い気がして、つい俯いた。

 そこに見えたのは今にも教壇を踏み外しそうになっている椅子の脚だった。八丈野に揺らされるたび位置が少しずつずれていっている。


「おい、足元が危ないぞ」


 いきなり椅子に触れれば余計に危ないので先に声をかける。壁に刺された画鋲に時計が引っかかったのは、そのときだ。一仕事を終え、息をついて椅子を降りようとする八丈野。その揺れが、とどめだった。

 時間がスローモーションに感じられる、などという表現があるが、それは体感にも文字通り一瞬の出来事だ。教壇から足を踏み外した椅子は音らしい音も立てずに突如として傾き、八丈野は後ろへ――つまり永井に向けて倒れ込んだ。意外にも素早い反応で体を振り返らせているが、体勢を整える余裕まではない。

 永井は反射的に八丈野を正面から受け止める。人一人の体重など支えきれるものではなく、仰け反りながら一歩二歩と後退して、がつんと音を立てて学校指定の内履きが最前列の机にぶつかる。

 そして、そこで動きが止まった。軽い、しかも薄いと、永井の心の中で驚愕の叫びが木霊している。永井は八丈野の体を抱き上げた格好のまま持ちこたえ、二人揃って机の列に倒れ込むという最悪の事態を回避していた。永井は同年代の中では体格が大きい方で、火事場の馬鹿力も発揮されているが、それ以上に八丈野の体が軽い。顔面に押し付けられた腹には贅肉の感触が一切なく、腰に回した腕はその細さをまざまざと伝えていた。

 永井は足元に倒れている椅子を避けて、八丈野を床に降ろす。彼女はグレーの瞳が零れ落ちそうなほど目を見開いて驚愕を表現していた。


「ごめん。ありがとう」


 そう言うのがいっぱいいっぱいという様子で、珍しく余裕のない早口で彼女は言った。

 八丈野は心拍数が上がったせいで白磁の肌を柔らかな赤に染めている。しかし永井は、もっと頭に血を昇らせていた。落ち着いてから脳裏に蘇ってくるのは、上体に残っている八丈野の感触だ。驚くほど華奢で、しかし柔らかな感触。不可抗力とはいえ体に触れてしまったこと、それに対して若干の幸福感を抱いてしまったことに、強い罪悪感を覚えていた。


「人のことはわかるのに、自分のそういうのはわからないんだな」


 真っ赤になっている顔のことを誤魔化すように口走る。そして、しまった、と思った。

 八丈野の表情が別の驚愕に彩られていくのが目に見えるようだった。それが理解不能なことを言われた困惑だったなら、まだよかった。しかしその言葉は確かに彼女の中の真実を捉えてしまっている。


 永井がそのことに気づいたのは、始業式から数日後のことだった。教室を出て行こうとしたとある男子の襟首を、その後ろにいた八丈野が引っ掴んだのだ。

 潰れた蛙のような声を上げて男子は立ち止まり、振り返ると八丈野の日本人離れした顔がある。そして八丈野は一言、ごめんなさいと謝った。いつもの八丈野の奇行だと、男子は若干の憤りを漂わせながら改めて教室をあとにしたのだが、ちょうどそのとき、廊下を別クラスの男子らが走っていたのだ。もし八丈野に足止めされないまま廊下へ出ていたら、彼らと激突していたのかもしれなかった。

 また別の場合では、携帯電話を見ながら階段を降りていた女子の前に八丈野が立ち塞がったことがあった。はっきりとはわからないが、もしかしたら彼女は八丈野によって注意力を無理矢理にでも取り戻させられなかったら、転んで階段から落ちていたのかもしれない。

 彼女の奇行の多くは意図をまったく見出せないものだった。しかしそのうちのいくつかが別の生徒を守ったのかもしれない。それこそが彼女の奇行の理由なのかもしれない。それが、八丈野を勝手に観察して永井が得た結論だった。


「気づいていたの?」


 八丈野は驚いた風に言う。永井の推測は正鵠を得てしまっていた。

 本当は、それを彼女に言うつもりなどなかった。気になっていた疑問に自分の中で結論を出して、それで満足していたのだ。彼女が明らかにしていない真実を共有したいなどとは考えたこともない。むしろ、共有したくなどなかった。秘密の共有は親密さを得るための一つの手段であり、否応なく彼女との強い繋がりを持ってしまうことになる。

 人と深く繋がりたい、永井は今更そんなことは考えない。

 他人事ひとごとの『他人』を『ひと』と読むのと同じように、ひとという言葉がすべて他人を指すようになれば楽だと思う。この世に人間は三種類。自分と、家族と、他人。そうであれば、楽なのだと。


「私が、未来を見られること」


 思考の深い渦に潜っていた永井は、その一言に現実へと引き戻される。この場にそぐわない単語が混ざっていたのは、どうやら気のせいではないようだった。

 未来を、見られる。

 彼女は確かにそう言った。

 怪訝を通り越して唖然とした表情をしていたのだろう、言葉もなく固まる永井に、八丈野は小首を傾げた。絹のような髪が斜陽を赤く跳ね返しながら、さらさらと肩を流れ落ちていく。


「気づいていたんじゃ、なかったの?」

「勘が良いとか、そういうのだと思ってたけど……」


 そっか、と相槌を打つ八丈野は驚くほど平然としていた。失言をしたという狼狽もなければ、自分を特別な人間だと思い込んでいるような鬱陶しい様子も見られず、まるで好きな作家を偶然知られたときのように無感動だった。それは下手に秘密めいた話し方をされるより、余程強い印象を永井に与えている。

 思い出すのは、時計にまつわる今日の出来事だ。あれはもしかしたら、八丈野が筆箱を投げずとも同じタイミングで落下して、あの女子を驚かせたのだろうか。それを防ぐために、永井の筆箱を投げて足止めをしたのだろうか。


「未来が見えるから、あんなことをしてるのか。誰にも感謝されないのに?」


 自身の口から出る現実味のない言葉に不思議な気恥ずかしさを感じながらも、永井は問わずにはいられなかった。正気な目のままで道化を演じる八丈野の姿が脳裏を過ぎる。奇行をとがめられ、罵倒され、後ろ指を差され、それでも未来を変えるために行動する。そこにどんな意味があるというのか。永井には、それがわからない。


「たとえば帰り道の途中で落し物を見つけたとして」


 八丈野は少し考え込んでから、謎かけをするように言った。


「近くに交番があれば届ける、なければ無視する。ゴミ同然だったらゴミ箱に入れるけど、触りたくないくらい汚れてたら通り過ぎると思う。そもそも気がつかないかもしれないし、たまたま気が向かないこともある」

「……なにを言いたいのか、よくわからない」

「ちょっとした自己満足に、いちいち感謝されることを期待しないでしょ? 私にとっては、その程度ってこと。使命感に燃えてるわけじゃないよ」


 事も無げに答えると八丈野は身を屈めてプリントを拾い上げ、近くの棚から画鋲を持ち出した。永井は彼女がそれを貼り出し始めてからようやく、八丈野を受け止めたときに掲示物のプリントを落としていたことに気がつく。


「それには、なにか意味があるのか?」

「ただの善意」

「……ありがとう」

「うん」


 八丈野に並び、永井も同じ作業を始めた。ただ黙々と、おそらくはクラスメイトのほとんどが目にも留めないだろうプリントを几帳面に貼り出していく。横に並んだ二人は、どちらもプリントの中に誤字脱字を見つけたような顔をしていた。永井は本当に聞きたいことを聞かず、八丈野は永井の疑問を悟りながら、その問いがこないことに戸惑っている。

 八丈野は自分の行動を、落し物を拾う行為に例えた。しかし、人は落し物を拾うように他人の悪意を集めたりはしない。

 なぜ自らを傷つけてまで、と永井は聞かなかった。それが自分の好奇心に基づく無意味な問いであって、知ったところでなにもできないし、理解もできないと気づいていた。それに存外、八丈野は悪意を受けて傷ついてなどいないのかもしれないとも考える。

 人が傷つく理由なんて、人それぞれだ。人が、人を傷つける理由が、そうであるように。


 そのあと、永井と八丈野は作業を終えて下校する。八丈野には、秘密を知られたからといって永井を意識した様子はなかった。妙なことになったと思っていた永井は、そんな彼女の態度に安堵していた。居心地の悪い日常が様変わりすることはなさそうだと思ったからだ。明日からは、きっと今日までと同じ関係性に戻るのだろうと信じていた。

 しかし成り行きのまま二人で下校をする途中、永井が知ったのは、自分と彼女の帰り道が大体同じ方向だということと、彼女の登下校の風景が思っていたものよりも相当スリリングであるということだった。

 永井はしばらく下校の際、八丈野の少し後ろをついていくことになる。人に嫌われる理由を背負い、それを自覚している永井がそうせざるを得ないと思うほどには、彼女の日常は危険に満ち溢れていたのだ。

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