実験室編43

俺たちは白魔女の領域の森にとある秘密を知ることになる

そしてそこには白魔女から神の場所と呼ばれる場所が存在していた

そこで俺たちは修業することになる




フロ-ラル様の案内でその神の場所へ行く

そしてフロ-ラル様は立ち止まった

神の場所へ着いたのだろうか?

しかし妙だった

森の茂みの中に覆われそこには小さな岩壁があるだけだった

そしてフロ-ラル様は言った

「ここが入り口となります」

みんな驚いていた

俺だってそうだ

そこには小岩しかなかったらだ

そして着いてきて下さいと言い残し前へと進む

そしてぶつかる…!と思った瞬間!

フロ-ラル様は忽然と俺たちの目の前から消えて行った

「驚いたね…」

バ-バラは驚きの声をあげる

「これは何の魔法だい…?」

「それとも…自然が作り出したって言うのかい?」

ミネアは困ったように答える

「それが…分からないんです」

「まぁ…いいさ」

そうバ-バラは言い残し覚悟を決めたのか

慎重になりながらも小岩の前へと進み

フロ-ラル様と同じように目の前から消えて行った

そして俺たちの心配を察知したのか安心させるように言った

「大丈夫だから安心して」

「この中は広い森や広地になってる」

「モンスターが出たりとかはしないから…」

そしてミネアが見本を見せるように先頭にたち

小岩の前へと進んだときミネアは何か思い出したように言った

「あっ…言い忘れたけどこの中はちょっと特殊な環境よ」

「慣れるには少し時間がかかるかもしれないけど我慢してね」

「でも修業するには最適な環境」

「それじゃあ先に待ってるわね」

そう言い残しミネアも消えて行った


俺たちは覚悟を決める

そして神の場所へと入っていく

不思議な感覚だった

一瞬ではあったがこの世界とは別の世界にいる…そんな感覚だった

しかしその感覚も一瞬で終わってしまう

そこを出ると森が広がっていた

何ら変てつもない森だった

しかしその景色を見た瞬間…!

何か上から凄い圧力を感じる

そして息も少し苦しい

「こ…れ…は…?」

そしてみんなぞくぞくと入ってくる

そしてみんなが入ったのを確認したようにミネアが言った

「だから特殊な環境と言ったでしょう?」

「ここは重力が普通の世界より高くそして空気も薄いの」

「だからきつく感じると思う」

「でも1週間もすればワタルたちなら慣れると思うわ」

みんな少し安堵したようだった

「でもこの環境がいいの」

俺はミネアの言いたいことに気づく

「元に世界に戻れば…」

「ええ…そうよ」

「その枷が外れてより一層強くなれる…」

そしてフロ-ラル様は言った

「それでは皆さん…この環境に大変だとは思いますが魔法の修業を始めたいと思います」

みんな真剣な顔になる

しかしフロ-ラル様は言った

「その前に魔法の適正を調べさせてもらいますね」

そう言うと俺の前へと来てしゃがむように促す

そしてしゃがむとフロ-ラル様は両手をそっと俺の頭にかざし目を閉じた

しばらくしてフロ-ラル様は目を開ける

そして手をどけた

「ワタル…あなたには魔法の素質はあります」

「ただ魔法特化というほどではありません」

「あくまで剣スタイル…ですがそれに補助的な魔法を加えることによって

それがあなたにとったより強い戦闘スタイルとなる…」

「私はそう感じました」

次はツバサを見る

目を開け言った

「ツバサ…あなたにも魔法の素質はあります」

「そしてワタル以上の魔法の素質を感じます」

「ですがワタル同様に魔法特化という風にはいきません」

「魔法と剣の融合…

それを目指して頑張って下さい」

そして最後にバ-ジェットを見る

「バ-ジェット…残念ながらあなたからは魔法の素質は感じられません」

バ-ジェットは少し落ち込んでいるように見えた

だがフロ-ラル様は言った

「ですが…あなたの中にまだとても大きなものが眠っている気がします」

「その武の力を極めたとき…何者にも勝る力を得るでしょう」

そうフロ-ラル様は締めくくった


俺たち三人はしばらく無言だった

しかし俺たちの進むべき道が見えたのは良かったと思った


そして魔法の修業が開始される

しかしここでフロ-ラル様は言った

「ここで私1人が教えてもバ-バラが手薄になってしまいます」

「そこでパーティーを二つに分けます」

「ワタル、ツバサ…この二人にはバ-バラついてもらいます」

「バ-ジェット、ミネア、マ-ニャ…この3人は私が」

「それでは早速修業を初めましょう」

そう言うと2パーティーに別れた

そしてそれぞれ別の場所へと移動していく

俺たち二人はバ-バラの後をついていった

そしてある地点で止まる

「よし…じゃあ修業を始めようかい」

「ビシビシいくから途中で逃げ出すんじゃないよ?」


修業は始まった

バ-ジェットやミネア、マ-ニャの顔をしばらく見れないのは寂しくもあったが

次再開することを考えると楽しみでもあった

俺たちは強くなる

どこまでも…

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