実験室編27

俺はハイデルと戦いあることに気づいた

だがまだ確証はなかった

しかし目の前で確認することとなる

「うぉおおおおお!!!」

俺の剣がハイデルに確実に直撃しようとしていた

しかしその時…!

少しだけだがキランと光るものが見えた

やはり…!

俺はその光を見て確信する

「ぐっ…!」

俺の必殺技を受けハイデルは後ろに飛ばされた

しかしすぐにハイデルは起き上がる

ダメ-ジはほとんど受けていないようだった

俺たち3人は再び声を交わす

「やはり…」

「うんそうだね」

「間違いねえな」

そして俺は言った

「ハイデルは攻撃の当たる瞬間に一瞬だけ

魔力の壁を作り衝撃を無効化している」

ツバサとバ-ジェットはコクりとうなずく

「うまく見えないように誤魔化してるようだけど

攻撃の当たった手応えがあまりに感じられなかった」

「そしてさっきの俺の攻撃が当たる瞬間に

確かに暗黒色をした光が俺の攻撃を邪魔したのが何よりの証拠だ」

しかし重い空気が流れる

そしてツバサは不安そうに言った

「それじゃあ…あの暗黒の光はどうやって…」

すると俺は答える

「大丈夫さ」

「あの暗黒の光の壁は魔力からきている」

「あの暗黒の光はミネラやマ-ニャが絶対何とかしてくれる」

ツバサとバ-ジェットは微笑む

「うんそうだね!」

「そうだな」

改めて俺は言った

「約束の5分までもう少しの辛抱だ」

「そして絶対ミネアやマ-ニャには攻撃させるな」

「耐えきるぞ!!」

「うん!」

「おう!」

俺はハイデルを睨みそう言った

しかし耐えきるとは言ったがそれも正直不安だった

しかし二人を不安にさせないためにも

必要な言葉だったと俺は思う

それにおそらく二人とも気づいているだろう

俺たちが圧倒的に不利だということに…

そう考えているとハイデルは襲ってきた

「話してる暇はありませんよ-!」

俺たちはハイデルを迎えうつ



変わってミネア、マ-ニャへ

ミネアはマ-ニャにそっと寄り添う

そして言った

「マ-ニャ…私の言うことを聞いて…分かる?」

「うん」

ミネアはマ-ニャの手を握る

「大きく深呼吸をして…そして心を集中しなさい」

そうミネアは言うとマ-ニャはワタルたちの方をチラっと見た

ワタルたちのことが心配なのだろう

するとミネアは力強く言った

「大丈夫」

「ワタルたちはあんな奴なんかには絶対負けない」

「約束してくれたでしょ?」

「絶対に耐えてくれるって」

「うん!」

「そしてワタル達も私たちの事を信じて戦ってくれてる…」

「うん!!」

そして目に涙を滲ませ少し嬉しそうに言った

「それに…ふふ」

「ワタルたちは馬鹿よ」

「大馬鹿者…」

「関係のない私たちのためにここまで首を突っ込んで…」

「あんなボロボロになりながら死に物狂いで私たちのためにここまで戦ってくれて…」

そして涙を拭いマ-ニャに言った

「絶対成功させなきゃね…」

「う゛ん」

そうマ-ニャも嬉しそうに涙を拭いながら言った



そして言った

「瞼を閉じて…」

するとマ-ニャは安心しきったようにそっと目を閉じた

「マ-ニャ…前にあんな事言ったけど

本当はなぜ聖なる力が

マ-ニャに宿ったのか私にはは分からない」

「でも成功するのかどうか分からないけど

ちょうどこの聖なる力を使うべき敵が目の前にいる」

「偶然なんてない」

「あなたはその力をここで使うべきして宿った…」

「私はそう信じてる」

「自分を信じて…」

そう言うとマ-ニャの目の前は真っ暗になった

いや目を閉じていたから真っ暗なのだが

それとは別に

突然別世界にきているように感じた

すると声がしてきた

「マ-ニャ…何が見える?」

ミネアだった

そう言われ目を凝らすと目の前にあるものがぼんやりと見えてきた

そして答える

「目の前に温かい光が2つ見える」

「白色と黒色の光が…」

「そう…それがマ-ニャの心の中の光よ」

「白色が聖なる力の光…」

「黒色が黒魔女の力の光…」

「白色の光のほうへ行って念じなさい」

「そして強く願うの」

「うん!」

そう言いマ-ニャは白色の光のもとへ近づいて行った

そして強く願った

「お願い…」

「力を貸して…」

「目の前でみんなが苦しんでる」

「目の前に倒さなくちゃいけない敵がいる…」

「その敵を倒さないとこれからも

罪もない大勢の人が殺されてしまう」

「他にも大勢の人が私のために戦ってくれてる」

「お姉ちゃんやワタルたちだけじゃない」

「バ-バラ様…フローラル様…

それに黒魔女や白魔女のみんな…」

「みんなこんな私のことを信じてくれてる」

「みんなを…」

「みんなを守る力を貸して下さい…!!」

すると…!

その白色の光はみるみる大きくなり

そしてその光はマ-ニャを優しく包んでいった

そして目が覚めた

目を開けると身体の中から光の力が溢れてくるのを感じた

目の前にはミネアがいた

「うまくいったみたいね」

優しくミネアがそう微笑んだ

そしてキッとした表情へと戻る

「マ-ニャ…ワタルたちはボロボロになりながらも

約束通りに私たちを守ってくれてる」

「約束の5分までもう少しよ」

「今度は私たちが約束を守る番」

「私の心の波長に合わせて!」

「うん!」

そう言うとマ-ニャは目を閉じ

ずっと手を握ってくれていたミネアの心の波長に合わせた

「感じる…」

「お姉ちゃんの心が…」

「強く…そして優しい心…」

二人の心は交わった

そしてミネアとマ-ニャでハイデルに挑むこととなる

そう新たに得た聖なる力をたずさえて…

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