第七十四話 王の器



 百を超える騎馬隊が、ひっそりと城門をくぐれるわけもない。ただでさえメンシアードの治安は低下しているのだ、その上になお正体不明のこんなものが出てくるとなると、市民の不安をかきたて、混乱を招くことは必至だ。


 目立たないような工夫も思いつかないし、こそこそするのを嫌う奴もいる、せめて何らかの方法で安心させておいてくれ、と事前に入城の報告だけは入れておいたのだが。


「……何なんだ、これは」


 ヒルシャーンが面食らったのも無理はない。


 メンシアード王都に入った山猫傭兵団オレたちを迎えたのは、予想もしなかった大勢の市民による歓呼の渦だった。町の入口に集まっていた人間からだけでなく、城門から王宮に向かう大通り、俺たちの行くところ、いたるところで拍手や口笛が起こり、さながら戦勝祝賀の行進のようになってしまっている。


「いいのかよ、こんなの」


 馬上で大きな体を居心地悪そうに縮めて、その歓迎ぶりに戸惑っているのは、ティラガも同じだ。


「みっともねえから、もっと胸張って堂々としてろ。団の看板がそんな体たらくでどうするよ」

「団の看板はあんただろ」

「馬鹿、俺は頭だ。看板はでかいほうがいいに決まってる」


 そんなふうに諫めてみたものの、このように好意的な出迎えは、俺も、俺ばかりでなく、他の誰にとっても初めてのことであるはずだ。傭兵団にしても、ウルズバールの一族にしても、嫌われることには慣れていても、賞賛などとは縁遠いところで生きてきたのだから。


 ――こんなものを受けたことがあるのは、俺たちの中じゃあいつぐらいだ。


 俺の視線の先にいるのは白銀の騎士、ディデューン。この男に歓声に対して手を振って応える余裕があるのは、国元でこれぐらいの経験はあるからだろう。そうでなくても、普段からちやほやされ慣れている、お愛想を返すのもお上手だ。芝居がかったわざとらしい動きで兜を脱ぐと、沿道から一際大きな黄色い声援まであがりやがる。


 中身はどうあれ、赤青白黒、色鮮やかな新品の鎧に身を包んだ四将、それに率いられた屈強の隊列、俺たちの姿は、味方として捉えるなら、頼もしい威容と映るのかもしれない。


 とはいえ、いくらなんでもこれはおかしい。


 そもそも、褒められるようなことはまだ何もしていない。それどころか、普通に考えて、誰からもイヤがられるようなことをしてきたばかりなのだ。


 人によっては、最近国内を暴れまわっている騎馬軍団がいる、という話は知っているだろうし、少し考えれば、その正体が目の前にいる俺たちだ、ということにも気づきそうなものだ。こんな集団が、他にそういくつもあるはずがないのだから。


 ――ああ、もう、何かされた。


 何をされたかまでは知るよしもないが、そのことぐらいはわかる、こういう手回しのよさに何も感じないほど鈍感ではないつもりだ。きっと目的があってのことには違いないが、一体何をやらされることになるのか。




 俺たちが歓迎された原因、そしてその意図は、王宮に迎え入れられ、プリスペリア殿下と再会してすぐに知れた。


 前回と同じ顔触れ、違うのは、ロスター将軍がいないことぐらいか。


 前置きもなく、殿下から謝辞が述べられた。


「ご無理な依頼を果たしていただきまして、ありがとうございます。それと、勝手をしてたいへん申し訳ありませんが、町の皆様には、あなた方のことは、我が封地からの増援としてご説明させていただいております」


 ごまかしの方法としては、まあ妥当なところか。団員たちに揃いの服装を用意するまでは手が回らなかったが、正規兵には及ばないまでも、みすぼらしい格好はさせていない。それに普通に考えれば、騎乗であるだけで、ただの傭兵だとするよりは説得力がある。王女殿下が自らの私兵であると言いきってしまっても、そう違和感は持たれないだろう。


 そのことについて、


「勝手に子分扱いすんじゃねえ」


 などと思うほど狭量ではないが、それとは反対に、殿下の名誉の問題として、単に一時の名目上であったとしても、俺たちを子飼いとして抱え込むことに抵抗はないのだろうか。俺たちが何か問題を起こせば、それはたちまち殿下の責任を問われることになる、いまさら取り消したところで、発言の信頼性を損なうだけだ。


「さらなるご無理をお願いするようですが、シャマリ様方には城内の治安を守っていただきたいのです」

「……なるほど、そういうことですか」


 つまりは、そのごまかしはごまかしではなく、本当にしてくれ、とのことだった。


 今後は、軍との王都決戦が予想される。そうなることを未然に防げたとしても、それに対する備えだけは行わなければならない。俺たちが略奪行をしていた間に、メンシアードで募集が行われるとの報は諸国を駆け巡り、傭兵たちが戦場を求めて、すでに千人を超える単位で集まってきていた。


 それが意味するのは、王都の治安は、前回ここに訪れた時よりも、さらに乱れているということだ。治安の悪化要因、その最たるものは賊であるが、僅差での二位は傭兵だ。


 市民たちの喜びの声は、それが改善されることへの期待であったのだ。


 今は、民の怨嗟は、軍の無責任に対して向けられているようだが、一定のところを過ぎれば、その矛先は政府の無策に対してのものとなり、民は再び軍による治安維持を渇望するだろう。それがエルメライン派のそもそもの目的でもある。


 ロスター将軍の手勢でも不十分なのに、傭兵の数はこれからまだまだ増える、それらを抑える力は、絶対に必要なのだ。でなければ、傭兵の募集は軍の思惑の後押しをしているだけになる。城内の民まで敵に回せば、戦をするどころではない。


 ――とはいえ、傭兵に傭兵の取り締まりをしろとは、なかなか無茶を言いやがる。


 本来ならありえない話で、誰もそんなことを考えたりはしない。しかし、それは現在、ありえる話になっていた。


 なぜなら、今の団員たちの懐は不意の臨時収入でパンパンになっているからだ。近いうちにビムラから合流してくる予定の連中にも、その半分ぐらいの金は渡してやれる。


 大抵の場合、傭兵たちが窃盗やゆすりたかりをする原因は、貧乏であることに由来する。単なる喧嘩であっても、気持ちに余裕のあるうちは、下劣な品性もそうそう顔を出したりはしない。


 今なら、習い性となった粗暴さまで完全に封じることはできないだろうが、普段の自分たちの行動を棚に上げて、他者の非行を糾弾することぐらいはできるというものだ。要所さえ絞めれば、臨時の衛兵として仕立てることも不可能ではないだろう。何なら団員たちも、喜んでするかもしれない。いつもは正規の軍人たちから偉そうにされる立場なのだ、一度ぐらい偉そうにする立場に回りたいとも思っているはずだ。


 人の欲求というのは業が深い。腹が満たされれば、次は酒か女か、それにも満足したならば、次に求めるのは名誉や他者からの称揚になるだろうか。


 これはもしかするといい機会で、うちの団員たちにも、一度そういうものの味を覚えさせれば、先々それこそ正規軍並みの規律を期待できるようになるかもしれない。


 ――非凡だ。


 そこは感服せざるを得ない。プリスペリア殿下が、俺たちに略奪を許した時点で、ここまで読んでいたというのなら、それは大したものだ。王族だろうが少々の才媛だろうが、十八やそこらの小娘が考えるようなことでは決してない。


 だから、


「お任せください、十全に果たしてみせましょう」


 殿下の次なる依頼に対して、そう答えることに異存はなかった。


 是非にやらせてもらいたい、とも思う。衛兵の代わりが立派に務まることが証明できれば、この仕事が終わった後も、引き続いて業務の委託を受けられるかもしれない、それは山猫傭兵団オレたちの新たな居場所となる。


 しかし、そのあとに、


「プリスペリア殿下の玉座のために」


 そう続けたのは、一抹の危うさを感じたからだ。これは、追従の体裁をとってはいるが、そうではない。彼女が最終的にどうするつもりなのか、それを知るために、敢えて振ってみせた言葉だった。


「私のために、そう仰っていただけるのは、感謝いたします。ですが――」


 この聡い娘に、そのことがわかっていないはずがない。


「私に王としての器はありません」

「そのようなことは!」


 カルルックは即座に否定したが、俺も儀礼的に同じようなことを口にしようとして、やめた。


 それはまさしく同感だったからだ。


 プリスペリア殿下の口調は、自虐でもなく、否定されることを期待しての誘い受けの雰囲気でもなかった。ただ自分の思うところを、まっすぐに言い表しただけだ。


 王の器、徳といってもいいそれは、彼女の中にはない。


 徳がないというのは、その性質が酷薄であったり、残忍だという意味ではない。


 むしろプリスペリア殿下は優しい娘だとは思う。


 今回の作戦においても、なるべくなら人の被害を少なく、かつ国内の混乱も最小限にとどめたい、そういう意図であったことは理解できる。だが、ここから優しさを読み取ることはそれほど簡単ではない。普通の奴からしてみれば、その手際の良さからは、効率重視の嫌味のようなものを受け取ってしまうのではないだろうか。


 王徳とは、人を惹きつける力のことだ。


 むろん彼女はまだ若い、発展途上であることには違いなく、今はなくとも、これからいくらでも作っていくことはできる、だがそれも本人が望めばこそだ。


 現時点では、やはり足りないし、気質的にも向いているとは言い難い。味方の少なさがそのことを物語っている。


 本来なら、このお姫様の周りには、その地位からのおこぼれを期待して、もっと有象無象がたかっていてしかるべきなのだ。それらを、自分から遠ざけたのか、それともこの人物を上に仰いでも、おいしい思いはできないと見限られたのか、どちらにせよ、それはやはり玉座を欲しがる者の態度ではなかったということだろう。


 ――賢すぎる。


 たぶん、それが答えだ。長たるもの、馬鹿であっては務まらないが、それは賢くあることや、知識のあることを意味しない。


 要は、大局的な判断さえ誤らなければいいのだ。


 組織が大きくなればなるほど、状況、前例、予測、観測、戦略や策、それら判断材料を用意するのは周りの仕事で、その中から選びとるのが長の仕事になる。結果さえ良ければ、それは理によらなくても、直感でも運でも何でもいい。


 その最初から最後までを自分でできてしまうような人物は、創業の黎明期ならまだしも、組織が完成された時代の王としては不適格になるだろう。


 メンシアードが文官の国というからには、そこに仕える連中は、おのれの頭の出来に大なり小なり自負するところがあるはずだ。国も王も、自分たちが支えるのだ、と。彼らにとっては、最終的な判断すら自分たちに委ねてもらえるような、ある意味無責任な王の方が、担ぐ神輿としてはまだしも望ましいものであったかもしれない。


 しかし、このお姫様の頭の良さは、それらメンシアード大学出身のお歴々を前にしても引けを取ることはない、年齢から考えれば末恐ろしいほどだ。


 それは頼もしいというよりも、煙たい、あるいは嫉妬の対象であってもおかしくはない。どこの世界でも、頭のいい小娘を好意的に見れるような奴は、あまり数は多くない。


 小手先の技術で、そうと見せない工夫はある。自分の口ではなく、カルルックあたりの言葉を使って発信させればいいのだ。その辺りは、自分でもわかってやっているのだろう。


 これもまた、自身の責任は自身で背負う、そのつもりだからに違いない。


 だがそうであればこそ、やはり王には向いていない。


 自らの発言に責任を持つ、それは人として立派なことで、当然のことだ。しかし、王は可能な限り、無謬でもあらなければならない。その立場は、全力で自身の責任から逃れなければならない、という矛盾も併せ持っているのだ。


「ですから、前に申し上げました通り、私には従姉上が王位に就かれることに反対するつもりはありません。今の段階で兵を退いていただければ、そちらの方向でお話を進めていきたく思います」


 彼女はこの国の玉座に一番近いところにありながら、そこに座ることを望まなかった。まず間違いなく、自分のことがよく見えていたからだ。


 俺が見ても、王の人物像として相応しいのは、エルメライン殿下だと思う。国の勢力関係図を知らない者の意見に過ぎないが、それをプリスペリア殿下が補佐すれば、形としては一番しっくりくる。彼女の才は、王佐にあってこそ輝く種類のものだ。


 そして、わざわざ威圧を続けたり、決戦などしなくても、大将軍閣下が国王陛下となるだけならば、ことはそれほど難しくはないのだ。


 現時点で、事態は乱というところにまでは至っていない。せいぜい軍の罷業ストライキ怠業サボタージュといったところだ。


 ここで軍が諦めて兵を退けば、お咎めなし、とまではいかないだろうが、兵を率いるブレア、ジンブラスタの二将軍の更迭だけで、充分に内外に対して格好はつく。彼らの命までも奪う必要はないだろう。


 エルメライン殿下の経歴にも多少の傷がつく程度で、一旦王となってしまえば、そのようなものは無視して構わない範囲だ。


 政府首脳がその登極をすんなりと認めるとも思えないが、対抗馬であるプリスペリア殿下自身が、強く辞退すれば、最終的には折れざるを得ない。


「我が国の政治に、各方面でひずみが出ているのは承知しています、ですが、破綻と呼べるような状況にはなっておりません。政変が成立し、軍を中心とした政治が行われるよりは、今の方が、まだしも穏当であるかと存じます。従姉上が改革を望まれるのであれば、段階を踏まれるべきで、私がそのお手伝いをすることにやぶさかではありません」


 その言い分は極めてもっともだ、だが、


「……そううまくはいかないかと」

「やはりですか」


 その場合のエルメライン政権は、彼女が望んだものと大きく異なることになる。それは、かつて自らの父を陥れた連中に、しぶしぶ担がれているだけの、お飾りの状態に近いものだ。彼女が信頼する部下二人から切り離されて、その境遇に甘んじて納得するとは、さすがに思えない。俺が実際に会って感じた限り、エルメラインの目的は改革よりも復讐に重きが置かれていた。


 それに、


「彼らは兵糧がなくなった程度では、不利だとは考えないでしょう」


 軍にしてみれば、現在の王都は空き家のようにも見えているはずだ。いくら傭兵に守らせてみたところで、目ぼしい将がいるわけでもなく、案山子カカシ同然に思われてもおかしくはない。


 俺がそれらを率いて何とかする、つもりではあるが、そうなる前、軍が王都の城壁に挑むようになった時点で、それはもう完全に反乱として成立してしまい、平和的にエルメライン殿下が王となる道は閉ざされる。


 負ければこちらの命がどうなるかわからないし、勝てば、プリスペリア殿下が即位せざるを得ない事態に追い込まれてしまう。


「……王都決戦を、諦めさせて、いただけますか?」


 それを問いかける殿下の表情は沈痛そのものだ。


「……………………」


 こちらもまた、即答することはできない。


 諦めさせる方法、それは俺の頭の中にあるし、彼女の中にもあるだろう。


 その答えは、足止め、だ。


 騎馬隊で敵本隊と接触し、向こうの行軍を邪魔すればいい。


 彼我の兵力差は最低でも三十倍になるが、こちらの機動を生かし、一方的に近づいて一斉射撃、直ちに離脱、それを繰り返せば、一週間やそこら、到着を遅らせることは不可能ではない。そうすれば王都に辿りつく前に、相手の兵糧は尽きる。


 軍と交戦するのはこれまでの通り、正体不明の賊、ということになるから、内戦が起こったことにもならない。


 最後までやりきれば、結果として、プリスペリア殿下が望むことと同じものが得られる。山猫傭兵団ウチ以外の傭兵団と手柄を分け合うこともなく、その報酬も、思いのままだ。


 ……ただし、危険だ。


 これまでも危険ではあったが、今度のは比べ物にならない。


 こちらだけが遠間からの攻撃ができる、などというのはあくまで理屈の上だけの話だ。今回はそれを何度も繰り返すことになるのだ、その都度、何が起こるかわかったものではないし、やればやっただけ相手も学習し、対策も講じてくるだろう。


 こちらもメンシアードの地形に詳しいわけでもない、まかり間違って包囲でもされてしまえば、どれほどの被害になるかわからない。


「………………」

「………………」


 殿下もそのことがわかっている、だから、無理強いもしてこない、ただ申し訳なさそうに、俺の返事を待っているだけだ。ここで断ったところで、再度のお願いもたぶんないだろう。


「………………」

「………………」


 沈黙は続く。


 受けるも受けないも俺次第、選択権は、完全に俺の側にある。


 頭ごなしに命令してくるようなら、こちらとしても突っぱねようはあるのだ。そうしてこないのは、そういう人物だから、そうとしか言えない。


 そして俺が迷っているのは、やってみてもいい、半分はそう考えているからに他ならない。


 これは今までのような、不名誉な工作ではなく、華々しい正面決戦に近いものだ。男なら誰でも憧れる、正々堂々の戦だ。


 命令されるのではなく、任されるのであれば、やってやろうじゃねえか、そういう気分にもなる。俺の先走り、ともならないはずだ、山猫傭兵団ウチの連中には、それぐらいの度胸も侠気も期待できる、強大な敵を相手にしても、臆したりはしない。それに――


 ――ああもう!


「……やってやるよ」

「え?」

「聞こえなかったか? あんたのお望み通りにやってやるって言ったんだ」


 ただし、このような無謀、紳士の仮面を被ったままではやっていられない。本来の自分に立ち返り、さらに狂にならねば、実行はおぼつかない。


 豹変した俺の態度に唖然とする面々に対してなおも続ける。


「こいつは損得勘定抜きだ。このウィラード・シャマリが、あんたの頭が良くて、どうしようもなく馬鹿なところが気に入ったから、この話に乗ってやるんだ。勝つか負けるかまではわかんねえが、やれるとこまではやってやる」


 最後には、プリスペリア殿下の眼前に指を突きつけるようなことまでしてみせた。


 こうなったのは、彼女の持つ、なけなしの徳に感化されたわけではない。


 しかし、比類なき才を持ちながら、それを自分のために使おうとはしないことに、以前感じた共感シンパシーは、さらに大きくなっていた。こんなものはどう考えても忠誠ではあるまい、ただの仲間意識だ。


「……よろしく、お願いいたします」


 こちらの非礼に驚きはしたものの、咎めるようなそぶりは見せず、彼女は少しだけ微笑んだ。

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