第7話 忍者の独白
身代わりの術を使用して下駄箱の石と場所をチェンジした私は、音を立てずに魔力強化をして猛スピードで走っていた。
魔法を使うバカぐらいなら余裕で勝てると思っていたのだがそんなことは無く、逆に殺されそうになったのだ。
アイツはバカかも知れないし頭がどうかしているのかも知れないが魔力量が桁外れに多いし、魔術式の演算能力が異常に高い。
普通ならば魔力量が桁外れに多くても問題は無い。その魔力量は詠唱か綴ることでしか本領を発揮出来ず、内容で何をするのかが解るので対処が出来る。
だが、アイツの場合は魔術式の演算能力が高いため桁外れの魔力量で自由にこの世界を変えることが出きる。
全部の魔力量を魔術式によって一気に使えば我々の祖先が住んでいた場所である三重県などすべて吹き飛んでしまうだろう。もしかしたら埼玉県ぐらいなら吹き飛ばせてしまうかもしれない。
今わたしは馬より少し速い程度のスピードで走れているし、街の建物が認識できるぐらいの動体視力はある。それに3歳のころから21歳の今まで鍛錬を続けてきたので武術にも自信はある。
ただ、あの人はそういう次元ではない、一生勝つことは出来ないだろう。ただ、私は魔術を使う人を殺すことが目的ではない。むしろ助けることが目的だ。
なので、恐らく忍者の国家転覆計画を止めるキーパーソンになるだろう。忍者は主君を守るのが勤めだ。決して悪役面して人を殺したり、日本征服するのが忍者では無い。
早く止めなければ。でも、少し悪役を演じるのも悪い気分では無かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます