4-3 黒川仁

 東洋哲学研究部の部室に戻ると、零山が仁王立ちで迎えてくれた。


「それではブリーフィングをはじめる!」


 竹のものさしを右手で握り、ぱちぱちと左の手のひらに当てながら零山が言う。


 ねぎらいとか、いたわりとか、そういう言葉とはまるで無縁のやつであった。とりあえず僕は零山を無視して、やつが立っていることをいいことにアーロンチェアに神室さんを座らせた。たぶんこの部屋で一番快適な場所だ。相変わらず気を失っていたままであったが、見たところ怪我もないようなのでひとまずはこれで安堵できる。


「ブリーフィングだよお」

 無視された零山がまた言う。神室さんの多少乱れた制服を整えていた御来屋さんが、仕方なくと言った風情で答えた。

「なに? ブリーフィングって」

「あのシロフクロウをぶちのめす作戦だよ」

 嬉しそうにぱちぱちとものさしを自分の左手に当てながら零山は続けた。

「まずはこれを見て」


 零山がPCのキーボードを操作するとモニタに防犯カメラの映像が映った。


「校庭にいる連中が次々と薔薇に変えられていくシーンだけど……」

「あれ、これ録画されてたの? してないんじゃなかった?」

 御来屋さんの質問に、零山が得意げに答える。

「デュフフ。オリジナルのサーバーには保存されてないけど、ネット回線通して俺んちのサーバに二十四時間分の映像は録画されてるのね。まあ、見てよ。ほらここ」

 零山が指さした先は、校庭の裏手の市道であった。車が走っていた。手前の校庭では次々と生徒がガラスの薔薇に変えられているというのに、車は何事も無くのんきに通過していた。

「ほら、車が走ってるでしょ。で、もうひとつこっちの映像」

 零山がぱちん、とキーボードを叩く。教師の駐車場が映った。

「これ、一台駐車場から出て行こうとする車があるんだけど……ほら止まった。巻き戻すよ。また再生するから今度は車の中をよく見てて。……解像度が荒いから分かりにくいけど、中の人影が車が止まった瞬間消えたでしょ? たぶんこの瞬間あのガラスの薔薇になったんだろうね」


 たしかに、零山の言うとおり、この車の運転手はガラスの薔薇に変えられたようである。零山は続けた。


「走っていた車はそのままで、走り始めの車は薔薇に変えられてしまうのはどうしてでしょう? はい黒川氏」


 急に振られた。


「え? 気分?」


「はあ? 気分じゃねーよ。フェノミナもあのシロフクロウも、目に見える結果は超常現象めいているけど、こういうことだからそうなった、みたいな因果関係はハッキリとしてるんだ。行動原理がルールに縛られてるといえば良いのかな。オブザーバーに観測されたいから現れるとか、神室さんが望んだとおりにシロフクロウが登場したとか。その点じゃ俺ら人間よりよほど明確だよ。で、その人間がシロフクロウによって薔薇にされるされないのルールなんだけど、まずひとつ、オブザーバーが除外されること。これはさっき黒川氏と御来屋氏が神室さんを助けに行った時も薔薇にされなかったことでも分かるよね。鳥の目の前でやられなかったんだから、これは間違いない。そしてふたつめのルール。それはずばり言うと、速度だよ。ある程度速度があるものはあの薔薇にならない。だから既に時速数十キロでもって走ってる車の中の人間は助かって、走り始めの遅い車の中の人間は薔薇にされてしまう。これは予想だけど、たぶんあのシロフクロウは、ある程度の速度で移動しているものは人間と認識してないんだと思う」


「ある程度ってどれくらい?」


 腕を組んで右手を頬にあて、御来屋さんが尋ねる。零山の考えをまじめに検討しているようだ。悔しいことに零山はこの集団の中で頭脳派としての地位を確立しつつあった。子供の頃は神童と呼ばれ、外で遊ぶより家で本を読むことをよしとしてきた自分としては忸怩たる思いもある。思いもあるが多少は認めねばならないだろう。僕の場合教養はあるが応用が効かない。


「具体的に時速何キロ以上ですとは言えないけど、あの車は時速四〇キロくらいで走ってたから、それくらいあればいいんじゃないのかな」

「ふうん。じゃあまず、あのシロフクロウには時速四〇キロでつっこまないとダメってこと?」


 御来屋さんの発言に、おおふ、と変な声を漏らしてから零山が答えた。

「さすが御来屋氏察しが良い。そう、俺たちはオブザーバーとしてフェノミナを観察しなきゃいけない以上薔薇にされてしまう心配は無いのだけど、一方でシロフクロウに対する攻撃はこれを排除するってのが、きっとあの鳥のルールだよね。さっきも御来屋氏の投げたボールに、百倍返しくらいの大人気ない攻撃が返ってきたし」


 僕と御来屋さんが神室さんを助けに行っている間、零山はその様子を防犯カメラの映像で観ていたらしい。


「だから、ここの屋上くらい鳥と離れているならいいんだけど、うかつに近づいたら攻撃が飛んでくる可能性がある。相手は観測さえされればそれでよいのだから、出来れば俺たちには遠巻きに眺めているだけにして欲しいのさ。でも、フェノミナには物理攻撃しか通用しない。となると、シロフクロウのいる体育館の屋根の上に弾丸のように飛んでいく必要があるの。なにせこっちには向こうと違って飛び道具がないからね。直接殴りに行かないとダメなわけ」


「策はあるのか?」

 僕の問いに、顎を上げてまたも小馬鹿にしたような笑みを浮かべる零山だったが、これは言ってみればサービスである。気持よくやつに発言させてやろうという、僕なりの思いやりである。


「黒川氏だからブリーフィングって言ったじゃない。作戦はあるよ。それじゃあちゅうもーく! これを見てくださーい」


 零山がまたPCを操作すると、新しいウインドウがモニタ上に表示された。黒背景に色とりどりの四角形や三角形が並んでいるが、それだけである。意味がわからない。


「これは2Dの物理演算ソフトです。この四角形が体育館、その横の三角定規みたいなのが体育館裏の山だと思ってね。で、山の途中にある四角形に丸がふたつ付いたのが自転車。で、これをこうすると……」


 御霊山がキーボードを押す。自転車というには不恰好な四角と丸からなる図形が、坂を下っていく。坂の先はよく見ると小さな三角形が配置してあり、ジャンプ台のようになっている。そのジャンプ台を自転車が過ぎると、ぽーんと勢い良く自転車は跳ね上がり、四角形の体育館の上に着地した。


「はい、これが作戦の概要です。なにか質問ある人」


「ええと、これはまさか自転車で坂を下って、そのスピードを利用して体育館の屋根の上までジャンプしろってことなのか?」

 僕の問いに、零山がこともなげに答える。

「そうです。あとはその自転車でシロフクロウに体当りするなりジャンプして当たるなりしてぶちのめそうって作戦です。簡単でしょ?」

「簡単なわけあるか! ってちょっと待て。これを御来屋さんにさせようって言うのか? あまりにも危険だろう」


 声を荒げて僕は零山に抗議したが、横から手が伸びた。御来屋さんだった。

「いいわ。で、ジャンプして体育館の屋根の上に飛ぶには、どれくらいの速度が必要なの?」

「うん。体育館の屋根までの高さとか、坂の斜度とか、自転車とその搭乗者の重さとか、いろいろ数値を入れてこれでシミュレートしてみたけど、時速六十五キロ近辺がいいみたいね」


 時速六十五キロだって? そんな速度自転車で出るのか?


「あ、黒川氏いま出来っこないって思ったでしょ? ツール・ド・フランスみたいなロードレースだと坂の下りは七、八十キロは余裕で出るよ。瞬発的には百キロ超えだってあるし。だから六十五キロなんて余裕余裕」

「でもないわ。というか私のBMXじゃ、タイヤも小さいしギア比も小さいからいくら坂とは言え無理よ。それに坂を下ってもスピードが乗るにつれ空気抵抗も増えるから、せいぜい出せても四、五十キロってところね。六十五キロは無理よ。いい考えだと思ったんだけどね」


 落胆して肩を落とした御来屋さんからの反論に、不敵な笑みを浮かべてから御霊山が返答する。


「フォカヌポウ! そこは織り込み済みです御来屋氏。コポッ。だから俺の電チャリでトレインを組みます」

「トレイン?」


 いよいよ興が乗ってきた零山の弁舌に僕が横槍をいれたが、返ってきたのはまた例の人を小馬鹿にした顔だった。


「んもう何も知らないんだな黒川氏は。スリップストリームは分かるよね?」


 マリオカートのネット対戦で、前のやつにビッタリついて嫌がらせをするのが得意なのでもちろん知っていたが、とりあえず一般的な例を出すことにした。


「エフワンとかで、前の車にぴったり張り付くと空気抵抗がなくなって速くなるってやつだろ?」

「そう。一日に二百キロ以上走って平均時速は四十キロみたいなロードレースの世界じゃ、エフワン同様空気抵抗は避けて通れない問題で、自分のチームのエースを守るために隊列を組んで走るんだよ。交代で隊列の先頭に立って順番に風を受けていくの。それをトレインって言うんだよ」


 なんとなく、いつかテレビで見たツール・ド・フランスの映像を思い出した。満開に咲くひまわり畑のなかを、一列棒状になって颯爽と走り抜けていく自転車の隊列を。


「そうね。いいアイデアかも。零山くんのあの電動自転車はスポーツタイプだし、普通のクロスバイクの二倍くらいは重量あるけど、坂道を下る場合は却って有利ね。重ければそれだけ加速するし。前に風よけがあれば、私のBMXでも六十五キロ出せると思う」

「でしょう? 実はあの山の中腹に俺んちがあって、ていうかあの山には俺んちしかないんだけど、だから体育館裏の坂道は俺んち専用の私道なわけ。それで毎日俺は電チャリであの斜度八%の激坂を下ってるけど、普通に走って楽に五十キロは出るよ。素人でも一番重いギアで精一杯回したらすぐに六十五キロは行くと思う。ということで電チャリで先行して御来屋氏のBMXの風よけになってまず六十五キロまで速度を稼ぎます。電チャリは最後に横によけて御来屋氏が発射、体育館の屋根までぽーんと到着、というのが今回の作戦、名付けて激坂弾丸列車作戦」


「電動自転車は体育館の屋根まで飛べないの?」

 僕の疑問に、零山は即答した。

「重量があるから飛んだら体育館の壁に激突だね。もっとスピードがあればいけるかもしれないけど、黒川氏、飛べるの?」

「え? 僕? は?」

「あれ言わなかったっけ? 電チャリに乗るのは黒川氏だよ」


 はあ? 何を言ってるんだこの男は。無理難題を通り越して零山の言ってることはもはや意味不明のレベルであった。


「なんで僕が零山のチャリでその激坂を下んなきゃならんの?」

「いやだから、俺は頭脳労働専門だから。大丈夫大丈夫、坂はストレートでカーブはないし、路面状態もいいから黒川氏は何も考えずにひたすらペダルを回すだけでオッケーよ」

「そういう問題じゃないだろ!」

「あ、そうだ忘れてた黒川氏これ」


 そう言って、零山はナゾの装置を僕に手渡した。人の話などまるで聞いとらんのだ。勢いで受け取ってしまったナゾ装置をまじまじと見る。それは零山のスマートフォンに輪っかになったゴムバンドをガムテで貼り付けて、通話用のヘッドセットイヤフォンを取り付けたものだった。


「ちょっと頭につけてみて」

「人の話を聞け」

「いいからいいから」

 僕は不承不承にその装置を頭に取り付けた。

「そうそう、スマフォは頭の前に来るようにして」

 零山が僕の前にやってきて、僕のおでこにゴムバンドで固定されたスマフォを操作した。するとPC側から聞き慣れた着信音が聞こえた。スカイプの着信音だった。

「おお、きたきた」

 そう言って零山はスカイプを通話状態にした。モニタに僕のおでこにあるスマフォのフロントカメラからの映像が出た。ほぼ僕が見ている風景と同じ部室の様子だった。モニタを覗きこむと、モニタにも覗きこんでいる映像が映り、その映像の中のモニタには同じくモニタを覗きこむ映像が映ってと、永遠に続く入れ子構造画面に酔いそうになった。


「成功成功。こんな変な空でも電波通じてるんだな。あ、黒川氏ヘッドセットイヤフォンつけてよ。音声のテストもするから」


「だから人の話を聞けっちゅーとろうが」

「あたるか!」

「あたる?」

「あたる知らないか。まあ諸星っていったら今はきらりんかな。そんなことどうでもいいから、つけるつける」

 しぶしぶ耳にイヤフォンを差し込む。途端に両耳から不快な声が脳天を直撃した。

「あーあー、マイクチェックワンツー。イェーイ、黒川氏聞こえるー?」

「そんなでかい声で喋るな聞こえてるわ」

「おーし。黒川氏の声も確認したぜ。ええと、俺はここでこうやって指示を出すので、黒川氏は大船に乗ったつもりで安心して自転車を漕いでくれたまえ!」

「待て待て待て待て待て待て。なんで僕が乗ることが既成事実化してんの?」


 無駄な抵抗かもしれないが、言いなりになるのも悔しいので僕は必死に抗弁する。


「ほう……黒川氏はこの期に及んでまだ乗らないと申すか!」


 すると零山はすううと僕に近づいてくる。お互いの息が触れ合う距離までずんずん遠慮なしに近づく。零山の顔がぬううと僕の耳元に近づき、そして聞こえるか聞こえないかの小声で囁いた。


「御来屋氏と二人きりになれるチャンスなんだぜ? そこんとこ分かってる?」


 ぎくり、と心臓が脈打った。どこまで勘のいいやつなんだ。僕の御来屋さんに対するピュアな恋心などお見通しというわけだ。しかしその殺し文句は効いた。効果てきめんであった。


「やる」


 気づいたら声に出していた。

「電チャリでもなんでも乗る。風よけでもなんでもやる。漕いで漕いで漕ぎまくる」

 ふふーん、と嬉しそうに鼻を鳴らして、零山が答えた。

「はーい。一名様先頭車両にごあんなーい!」

「ねえ?」

 そこへ、御来屋さんの声が響いた。モニタを指さしてさらに言う。先ほど零山が体育館屋根上までの自転車ジャンプをシミュレートした、丸三角四角が並ぶ例の物理演算ソフトとやらのウィンドウだった。

「この坂の最後の三角だけど、フラットバンクよね? 用意できるの?」

「あ? 気づいちゃった?」

 零山が自分の後頭部を右の手のひらで叩いて、さらに舌を出してから言った。

「あてはありません! ごめんなさい! てへぺろ」

「ちょっと。それじゃあ坂を六十五キロで下りてきても、体育館の真裏の市道とのT字路でガードレールに激突するだけじゃない? 骨折どころじゃすまないわよ」


 話の雲行きがあやしい。

 フラットバンクというのが何か分からないが、坂の最後の三角をさしていたので、ジャンプ台に相当するものだろう。坂を降りきった時にぶちあたる市道によければガードレールに激突することはないが、たしかに、それがないといくらスピードをつけても物理的に体育館の屋根までは飛べない。こんなおかしな世界になっても、慣性と重力からは逃れられないのだ。飛ぶには上向きのベクトル変換が必要である。最後の最後で詰めが甘い。


「つ、作ればいいんじゃない? ほらさっきシロフクロウがふっ飛ばした鉄のドアをガードレールに斜めに立てかけてみるとか」


 いかにも今思いつきました、という感じで零山が言ったが、御来屋さんは即座に却下した。

「六十五キロで突っ込んでくるのよ。数センチの段差が命取りになるし、そんな適当なものに命を預ける気なんていくらなんでもおきないわ」


 結局、零山の作戦は机上の空論だったということか。


 にわかに垂れ込みはじめた暗雲に、一気に部室の空気が重くなった。


 もうダメなのか。この世界を元に戻すことはできないのか? 考えてみれば、なんとなくシロフクロウを倒せば、空もあの薔薇も全てが元通りになるだろうと漠然と思っていた。それが正しい物事のかたちだと思っていた。誰もそのことには触れないが、我々にできることがそれしかない以上、それに期待するしかなかった。それが我々に残された唯一の希望だった。


 しかし、その希望は今や風前の灯である。


 零山の作戦は、最後の詰めこそ甘かったが、これ以上の解答はないように思えるのだ。こちらにあのシロフクロウの目に見えない銃弾に対抗できる飛び道具がない以上、時速四十キロ以上の速度で、体育館の屋根まで飛んでいって直接ぶん殴る他ない。


 しかしそんなことが可能なのか?


「……あの、フラットバンク、あてがあります」


 弱々しい声が耳に届いた。


 声に振り返ると、それは神室さんだった。今までずっと気を失っていた神室さんがアーロンチェアの上でゆっくりと姿勢を正した。ようやく意識を取り戻したようだ。


 よかった。ほんとうによかった。


「ごめんなさい。全部私のせいです。ごめんなさい。謝って済むことじゃないけど、ごめんなさい」


「自分を責めないで。これだけは断言できるわ。あなたのせいじゃない」

 御来屋さんが優しくなだめる。

「ありがとうございます。でもやっぱり私のせいです。それはいいんです。ここで責任をなすりつけ合っても、世界が元に戻るわけじゃないですから。で、私気を失っていて……なんで部室にいるのかも分からないし、皆さんの話も途中からしか分かってないんですけど、フラットバンクがいるんですよね?」


 弱々しい声だったが、目に光があった。


「超必要マジ必要絶対いるから今すぐどこにあるか教えて」

 零山が大興奮状態で神室さんに聞いた。

「はい。あの……昼休みとかに毎日中庭でスケボーやってるグループ知ってますか? あの人たち、かなり本格的なフラットバンクを使っていて、どこに仕舞ってあるかも私知ってます。それでいいですか?」

 僕は御来屋さんを見た。零山も御来屋さんを見ていた。御来屋さんの御託宣待ちになった。御来屋さんは両手の人差し指をこめかみにあて、例の一休さんポーズを取ったのち、おごそかに言い放った。

「ああ、思い出した! あれね! いいと思うわ。うん、それでイケると思う!」


 ついに暗雲から一筋の光明が差した。


 激坂弾丸列車作戦はこうして発動したのであった。

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