第2話 鳥類の視線

 篠原あいは、気絶しそうなくらいに緊張していた。ひとことで言えば、小規模なものながらもライブハウスをいっぱいにする、インディーズのロックミュージシャンが、あいを自室に招き入れたのだ。

 ライブに行ったのは、一回だけだ。そのとき同行していた女友達が、あのボーカル兼ギターを個人的に紹介してあげようかと言ったとき、てっきり冗談を言ってるのかと思って、ケラケラ笑って生返事をした。

 そしたら、こうなった。

 おそらくあいはこの赤江というロッカーのタイプの女で、女友達もそれを熟知していたのだろう。果たして今夜、彼は待ち合わせの駅にあらわれた。やせて背が高い、Tシャツが黒い、まっすぐの髪を長くたらしている、そして目元が涼しくて顔がととのってる、など、彼はあいがイメージするロッカーの若者、そのままの見てくれだった。その見てくれで、無表情かつ直立不動で、あいを待っていた。

「汚くてごめん」

 と彼は一本調子に言って、それは本当にそう思って言っているよりは、あいさつのようなものに近いのだろう。

 小さなちゃぶ台に面したざぶとんを彼はすすめた。あいは、駅からここまで茫然自失だったが、まだ事態がよくのみこめなくて、やはりぼんやりしたまま、腰を下ろした。

 出会ったばかりの男の部屋に入るのも、その男がちょっとした有名人であるのも、はじめてのことだった。

 赤江は古びた二つ折りの携帯電話をちゃぶ台のうえにほうりなげ、自分もざぶとんに座って、いちど、ふーっと息を吐いた。あいかわらず、表情はない。ずっと、なかった。

「なんか、コンビニで買ってくるわ。つまみとか、お菓子とか」

「はっ、はい」

「ほしいものある?」

「いえ」

「わかった。じゃ、悪いけど、少しお留守番、よろしく」

 赤江は、座ったばかりだが、さっさと部屋を出ていった。

 玄関ドアが閉まると、急にしーんとした。

 まず目にとまったのは、ちゃぶ台の上の携帯電話だった。興味が突き上げてきてしまう。赤江は出かけたばかりで、すぐには戻らないだろう……。ちょっと見ても……。しかし、その考えがかすめただけで、あいは、吐き気すら、もおよした。いやな思い出があるからだ。

 前につきあっていた男の携帯電話を、ついに誘惑に負けて、のぞき見てしまったことがある。言い訳させてもらうなら、仔細は省くが見えすいたウソが多い男で、秘密がたくさんあるに違いないと思っていたから。メールでも電話の履歴でもなく、メモの機能にそれを見つけたとき、あいはゾクッと背筋が凍った。

『●●、好きになって……ゴメンな』

『生まれてきてくれて、ありがとう』

『俺の好きな女の悪口、言うな』

『いとおしいな。●●、いとおしいよ……』

 こんな口説き文句が、十いくつも、ならべたてられていた。彼女は吐き気から口をおさえてしまった。自分が言われたことのある言葉も含まれていた。その●●に、自分の名前をあてはめて言葉を投げかけた男に、猛烈な嫌悪を感じた。

 彼は、言葉を言葉とも思っておらず、それはたとえばドラクエの呪文みたいに、メラゾーマと唱えれば180ポイントのダメージを誰にでも等しく与えられるものとしていて、だからこそこんなふうに、空虚な口説き文句をシコシコと書き溜めていられるのだと思った。異常者だと思った。あいは、それ以来、もう彼とは会わなくなった。相手も、どうせ手持ちが他にいたのだろう、追いかけてはこなかった。

 そんな苦しい思い出が、いま、悪魔の誘惑からあいを守ってくれたのだから、人生なにがどう転ぶかわからない。

 あいは、静かに、ほとんど目だけを動かして、部屋を見渡した。家具はほとんどない。マットレスとその上の布団くらいだ。大きな紙袋がいくつかあって、服や下着はそこに入れているらしい。小さい冷蔵庫。壁にかけられたアコースティックギター。特徴的なのは、ブーツが壁にそって、何足も並べられている。黒いもの、登山靴っぽいもの、女みたいな赤いもの、ライブ用なのか、キラキラしたものなど、ちょっとしたコレクションだった。よっぽどブーツが好きなのか。

 唐突に、視線を感じた。窓の外で、何かが動いていた。

 あいはひやりとした。ここは二階だ。誰かが通りかかるなんてことはない。目をこらして、よく見つめる。

 鳥だった。一羽の鳥が、窓のそとの木に止まり、ときどき枝から枝へと移動しながら、部屋のなかを、興味深そうにのぞきこんでいた。あいは、不思議に思った。それは都会によく見られる、カラスでもハトでもないし、色はスズメに近かったが、尾が長いから、きっと違う。

 なんでもないことのはずなのに、あいはなぜか非常な興味のもとに、窓へ近づいて、鳥を見た。うしろ頭から尾の色は、茶色くて、少し赤っぽい。アイマスクとか、怪盗ゾロのフェイスガードのように、目のまわりを黒色が帯状に横切っている。やはり、スズメなんかじゃない。それにしても、あいが近づいても、鳥はなんの警戒も見せず、ちょこちょこと時おり移動しながら、きょろきょろ部屋やあいを見ている。人なれしている。ひょっとして、赤江は餌付けをしているのだろうか?

 あいは、ざぶとんに戻った。謎の鳥は、まだそこにいた。あいは折り目正しく正座をして、手をひざの上に置いて、赤江の帰りを待った。さまざまなことが頭をよぎった。赤江にはセックスフレンドどころか、パトロンのおばさままでついているらしいというウワサについてや、あれ? そもそもコンビニくらい一緒にいけばいいのに、なんで留守番させられてるんだ……? といったいまさらの疑問などが。

 鳥は、いつのまにかいなくなっていた。

 鍵のあく音がして、赤江が帰ってきた。ほっとすると同時に、またも緊張しはじめてきた。彼はコンビニの袋をちゃぶ台の上に置いた。

「待たせてごめん。食べようか、適当に」

「はっ、はい」

 酎ハイが二本入っていて、二人はそれでカンパイした。酒は強くないのに、あいはぜんぜん酔えなかった。

「なにか聴く?」

 と唐突に赤江はたずねてきた。

「あ、はい……」

 それは、きっと、CDかなにかを流すのだとばかり思っていた。しかし赤江は、アコースティックギターを手にとって、マットレスの上に座り、ポロポロと弾きはじめたのだった。

 これには、あいも驚いた。地元じゃ名のしれたミュージシャンが、わたしひとりのためだけに、コンサートを開こうとしている!!

 赤江はすきとおった低い声で歌いはじめた。日本語ではなかった。かといって、英語でもない。きいたことのない、不思議な言語だった。ヨーロッパ系の言語だろうか?

 音が長くひきのばされる直前、赤江はすこし苦しげに息をひいた。それを聴くたびに、あいははっとするような気分だった。色気を感じてしまって。ベッドの上でも、こんなふうに息を乱すのだろうかと、不埒な妄想まで頭をよぎるが、そんなものまでかきけしてくれるほど、声は、純粋で、透明だった。

 胸を高鳴らせて聞きほれていると、突然に、ドン、ドン!! と壁がむこう側から叩かれた。あいは10センチも飛び上がった。

 赤江は、歌とギターを中断し、めんどくさそうに、ドン!! と一回叩き返した。

 あいは、芯から震え上がっていた。

「友達なんだよ、隣」

 彼は眉ひとつ動かさず言った。

「女の子が来てるってわかったら、からかってくるんだ」

 そして赤江は目を丸くした。あいが震えながら、涙をいっぱいに両目にためていたからだ。

 あいはこの唐突で暴力的な出来事で、緊張の糸のすべてが切れてしまった。張りつめていたものが、すべて。それで、こうなってしまった。

「どうしたの? 大丈夫?」

 赤江は、不可解げではあるものの心配して、そのへんにあったティッシュを、ちゃぶ台の上に置いてくれた。そして、彼女の顔をのぞきこんだ。

 涙がぽろぽろと頬をつたうあいだに、あいは、前にもこんなふうに人を困らせたことがある、と思い出していた。中学のころだ。

 あいは、おもに同じ班の男女からいじめられていて、それを知っていてあいを見下し、冷ややかな態度をとるクラスメイト全体がそれに加担していた。加担しない数少ない男の子が、偶然にも、あいの両隣の席だった。

 左側は、安藤龍一郎だか、龍二郎だか、とにかくそんなような名前で、右側のほうは、完全に忘れた。

 あいはある日、英語の時間に教科書を忘れてきてしまって、二人のうちどちらかがあいと机をくっつけなければいけない事態になった。同じ班の男女が、からかうように見つめてきていた。『篠原菌』という言葉をささやきあいながら。

 安藤龍n郎と名前忘却太郎は、それを受けて、二人ともためらうというより、どうすべきか困っていた。それがあいの胸を直撃した。二人とも貴重ないい人なのに、わたしのせいで困っている、というのが、突然耐えられない出来事として胸じゅうを圧迫して、ぐいぐいと、目まで涙を押し上げてきた。

 クラスじゅうが、英語教師が、驚いた。突然、涙をこぼしだしたあいに。『すみません、なんでもないんです』とあいは言い訳をした。女の英語教師は、あわてながらも、とりあえず保健室を薦め、あいはそうした。

 教育熱心で、才色兼備といった美しい女教師は、授業がおわったあと保健室から帰ってくるあいを待っていて、近くの空き部屋に通して、『大丈夫? 何かあったの?』と、体をかがめて視線の高さをあわせて、心配そうに聞いてきた。あいはうまく説明できるわけもなく、本当になんでもなくて、と繰り返すしかできなかった。

 クラスに戻ると、安藤龍n郎が、少し申し訳なさそうな顔をして、

『なあ、篠原、なんか、ごめんな』

 と謝ってきた。このときの声を、いまでも、くっきりとあいは思い出すことができる。表情からいって、安藤龍n郎はなにが悪いのかわけもわからず謝っていた。それがまた堪えた。『ううん、違うの、いいの、安藤くんは悪くないから』とあいが床を見ながら弁解すると、同じ班の連中は、『安藤悪くないの? じゃあ、悪いのって、名前忘れた郎?』と言い合っていた。

 二人の男の子に、同時に、すごく悪いことをしたとあいは思って、これを思い出すと、大人になったいまでも胸が痛い。

 それを、大人のあいは、涙が目から頬をつたう一瞬のうちに、思い出していた。

「大丈夫?」

 赤江が、もう一回聞いてきた。そして、コンビニの袋に手をつっこんで、何かの包装をやぶり、個包装のチョコレートを取り出して、

「チョコでも食べる?」

 と訊いてきた。どうしてチョコなのか、あいは思わず少し笑ってしまった。赤江もつられて少し口元をゆるめた。はじめて見た赤江の笑顔だった。

 赤江は冷蔵庫をひらいて、

「お茶、飲むかな」

 お茶のボトルと、コップを置いてくれた。

「これ、麦茶に見えるけど、ほうじ茶。篠原さん、カフェイン大丈夫? ほうじ茶って、カフェインだから」

「うん……大丈夫」

 ありがたく、冷たいほうじ茶に口をつけて、あいは少し落ち着いた。

 ざぶとんに座って、赤江は、あさっての方向をぼんやり見ていた。そして、不意に言った。

「なんか、寝るか」

 あいは、その『なんか』の意味がわからないが、なんか、わかるような気もした。なにしろテレビもなにもあるわけでもないし、部屋に男女が二人っきりだし、なんか、寝るか、としか言えないような感じだった。

 赤江はTシャツを脱いでジーンズだけになると、先に布団に入った。

「電気、だいだいのにして」

 と彼は言った。

「おれ、鳥目だから、暗いと何も見えなくなる」

「……そうなんだ」

 と、かちこちに固まりながら、あいはようやく言った。

「あ、あのね……鳥目、ビタミンA、とるといいって」

「そうだね」

 バカなことを付け足した。こんなときに、何がビタミンAだ。

 言われたとおり、部屋の電気のひもを二回ひいて、だいだいの小さな電気だけにする。そして、心の中だけでわーわーと大騒ぎしながら、赤江のとなりに行き、身を横たえた。まくらはひとつだった。二人はそれを共有した。

 が、赤江は天井を見つめたまま、動きもしなかった。その横顔のきれいなことといったら。こんな美男子が、わたしとなんて、と、そればかり考えていた。あいは、パニックだった。

 自然な感じで、赤江は腕をあいの頭のあたりに差し出してきた。反射的に、あいは腕枕に応えて、そのあとで、いっそう緊張した。赤江は目を閉じて、また動かなくなった。あいも動かなかった。

 こうして、布団のなかの男女は、おたがいにあおむけに横たわったまま、ピクリともしなかった。いまでも胸がどきどきして爆発しそうなのに、あいのほうから誘う勇気なんてなかった。

「あの」

 あいはとにかく何か、この何か気まずいような、もてあまされたような空気を打破しようと口をひらいた。

「なに?」

「鳥、餌付けしてるんですか」

 何をまたムードのないこと言ってるんだろう。でも、そんなことくらいしか、言うことが思いつかなかった。

「コンビニ行ってるあいだ、なんか、窓のところに来てて。茶色くて、最初スズメかと思ったけど、ぜんぜん違ってて……」

「アカモズ」

 とだけ彼は言った。

「……そうなんだ」

 とだけ彼女は言った。

 質問の答えになってなかったが、それを指摘することなんてできなかった。

 また、しばらくの静寂。

 そのうちに、あいは気づいた。赤江は、寝息をたてていた。

 彼女は、ほっとしたと同時に、少し残念だった。まあ、ほっとしたのが大半だ。もし赤江とこんなに簡単にセックスしたら、そのときだけは舞い上がって、最高の夜になるかもしれないが、いつかわれにかえって、チョロい女になりさがった自分に、きっとあいは気づくのだ。いつか、だめになる夜。そんな夜にならなくて、よかったのかもしれない。

 あいは眠れなかった。さまざまなことが脳裏をよぎった。

 安藤龍n郎は、元気にしているだろうか。同窓会の案内なんて届かない。卒業式後の彼をあいはまったく知らない。ちょうど赤江みたいに目元が切れ長で涼しげで、不良っぽい雰囲気で、でも女子ともけっこう気軽に口をきいて、人気があった。そんな彼が熱くなった出来事をよく覚えている。不登校ぎみのあいがある日、土曜日だったか、遅れながらもなんとか学校に行くと、学年じゅうのクラスのみんなが廊下にすわらせていて、何かと思ったら、抜き打ちの持ち物検査をしているのだった。あいも、ポケモンのビニールケースに入れていた、食玩のおまけのキャンディを没収された。自分がなめるためではなく、少数の、それこそ安藤のような、いじめに加担しない人と休み時間などに口をきけたときには、ふだんのお礼にそっと渡してあげようかと夢想していたのだ。

 検査が終わって全員が教室に戻されたとき、安藤は敢然と、担任の女教師に食ってかかった。

『先生はオレたちを信用しなかったんだろ。謝れよ。オレたちを疑ったんだろ!』

 なんで、たかが持ち物検査ごときにそんなにむきになる必要があるのかあいにはわからなかった。でも安藤はきっときょう傷つくかもしくは義憤を感じたのだ。理解はできなかったが、あいの心は安藤の怒りに寄りそっていた。

『そうだな。先生だってこんなことしたくなかった』

 やはり教育熱心で、ふだんは男まさりのたのもしい女教師が、少し涙ぐんでいた。

 安藤は元気にやってるだろうか? もちろんだ。彼みたいな人は、どこに行っても元気に、うまくやるタイプだ。では自分は? どこにいっても、たぶん、いまみたいにぱっとしないんだろうな。

 だいだいの部屋のなかであいは目も閉じずぼんやりと考える。赤江。安藤。アカモズ。全部、あ、で始まるな、といった意味のないことを考えながら、長い時間をかけて、あいは眠りに落ちた。





 何日かたった。

 夜、あいは家にいて、テレビを見たりフローリングの床をささっと掃除したりして、いつもの夜を過ごしていた。

 不意に、カーテンのむこうから視線を感じた。

 あいは、奇妙にも、すぐに確信した。

 カーテンをあける。

 ベランダの欄干にとまって、あのときとまったく同じように、きょときょとと首を動かしたり、ちょこまか動いている、アカモズ。

 あいは、体から力が抜けて、ぼーっとしていたが、そのうちに、わけもわからず、窓をあけた。

 鳥のようすは変わらない。

 驚くようなひとことがあいの口から洩れた。

「……なんか、食べる?」

 アカモズはもちろん返事しない。

「なに食べるの? パンくずとか……ごはんとか……あ、モズだから、食べるの、モズの、は、はやにえ?」

 このヘンな出来事を、とにかくしゃべることによって日常化しようと努力するあいだったが、アカモズは彼女の話なんか聞いてないように、ふっと、飛び立っていってしまった。

 窓から首を出してあたりを見ても、街灯とコンビニの灯りに照らされた闇しかなく、鳥は、もう姿もかたちもなかった。

 あいは茫然としていた。鳥が追ってきた? アカモズにそんな習性? いや、いや、いやまさか。心の整理がつかないうちに、携帯電話が鳴った。

 赤江からだった。

「は、はい」

「どうも。こないだはありがとう」

 あいもかわらず、ささやくようにしゃべる、静かで一本調子の、赤江の声。

「こ、こちらこそ」

「金曜って、空いてるかな?」

「あっ、あ、えっと」

 思わず、どもる。

「ごめんなさい。その日、約束があって」

「そっか」

「あの、こないだはなんかごめんなさい」

 赤江はちょっと笑い声をあげた。

「いいえ」

「でも、そのー、ありがとうございました」

 沈黙。

 え? なんで沈黙? ここで?

「携帯電話」

 と赤江は言った。

「は、は」

「あのとき、見ないでくれたよね」

「あ、え、」

「ありがとう」

 ひどくめずらしいことに、赤江の声に、情感らしきものが混じっていた。おそらく、心からの感謝。

「えっ……」

「みんな、見るからさ」

「……そうなんだ」

 としか、言えなかった。

 訊きたいことがあったのに。どうしてあのとき、誘惑に耐えたとわかったのだろう?

「それじゃ、またね」

 そんなかんじで、訊きたいことは言えないままに、電話は切れた。

 たぶんだが、赤江は、携帯電話をひらくとそれがわかるような機能とかを使っているのだろう、きっとそうだ、と自分を納得させた。

 それにしても、赤江には、こないだもきょうも、訊きたいことを訊けなかった。

 たぶんもっと自分は、全体的に、言いたいことを言わなくちゃいけないな、言っていこう、とあいは思った。

 赤江からはそれから二度と連絡は来なかった。あいのほうから電話をかける勇気も、ついに出なかった。




(了)

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