戦人戦記 -Warriors' Chronicle-

【設定・用語集】

アルゴス【あるごす】

　大西洋上の高さおよそ数百メートルの地点に浮かぶ謎の黒い球体。人間が生まれる前からそこにあったとも言われており、そのサイズや質量は現在の技術では一切計測することができない。人工衛星からの映像でもわかるほど巨大で、頂点の部分には直径二十メートルほどの穴が開いている。ちなみにミサイルなどの兵器で攻撃した場合、なぜか付近数十メートルあたりで消失する。

サテライト【さてらいと】

　アルゴスの頂点にある穴から生み出される謎の生物。ただ正確には習性や身体の構造などはよくわかっていないため、本当に生物であるかは不明。体内に『オペレーション・ユニット』と呼ばれるエネルギー供給源が存在し、破壊されるとそのサテライトは行動不能となり、一定時間後に溶けて消滅する。その場所は鳥型、獣型、球体型などのようにサテライト本体の形状によって大体の場所が決まっているが、未解明型のみはその場所が毎回変化するという特性を持つ。ある科学者の研究によって、自らに敵対する物体の勢力を判断していることが判明しており、現在ではその習性を利用しての殲滅戦が行われている。

サテライト殲滅戦【－せんめつせん】

　サテライトとの戦い全般を指す。現在では主に一、二ほどの分隊で多対多の団体戦闘が主となっている。戦闘時には長距離担当、中距離担当、近距離担当などの役職ごとに別れ、それぞれ他の担当と協力しながら一体ずつ敵を倒すことが多い。（ただし一部例外あり）

PP－027【パワー・ポーション027】

　アメリカ軍が国連や民間企業と連携して開発した特殊人体増強薬。一時的に巨大銃器でさえも片手で扱えるようになるが、その反動として薬が切れると半日以上はまともに運動ができなくなる。開発された経緯が公表されていないため、使用者の中では副作用や依存性についての不安も出ているという。

第17迎撃歩兵小隊【だい17げいげきほへいしょうたい】

　アメリカ東海岸エリア12にある米国旧国防総省を中心として展開されている対サテライト戦用の精鋭部隊。第1分隊と第2分隊に別れており、それぞれ五人ずつで構成される。現在、第1分隊はハンナ・ベルンシュタインが、第2分隊はアーリー・ジョーンズが分隊長を務めている。

M61　六連装ガトリング式回転機関砲【えむ61　ろくれんそう－しきかいてんきかんほう】

　アーリー・ジョーンズが主兵装として使用している中距離用機関砲。もともとは艦艇・航空機に搭載する計画であった物を流用したため重量が問題となっていたが、のちに改良され、背部ユニットと一体化させることで使用者の負担が微量ながら軽減されている。

SW21　大型クロウスライサー【えすだぶりゅー21　おおがた－】

　ウィル・スチュアートが主兵装として使用する大型で四枚刃の斬撃用近距離兵器。刃部分の本数が現状存在する近距離兵器の中で一位タイであり、その分敵に攻撃がヒットしやすいという利点を持つ。ただし、敵の防御力が高いとガードされやすいという欠点も併せ持っている。

S-88　127mm長距離用対戦車カノン砲【えす88　127ミリちょうきょりようたいせんしゃ－ほう】

　ディーナ・ヨセフが主兵装として使用する対戦車用の長距離砲。高い破壊力と貫通力を誇るが、命中率がそこまで高くなく、回避されてしまう場合も多い上、弾丸の装填にかなりの時間がかかるため、最も扱いづらい長距離武器として兵士たちの間ではかなり有名となっている。