第五十一話:去り行く者と戻り来たる者へ
戦争において、勝利と敗北の条件をどこに定めるかという問題は非常に重要で、それでいて非常に難しい。
特に、当初の条件がうやむやになっている場合は。
日が沈もうとしている。誰の脳裏にも泥沼の戦闘継続という事態が思い浮かんだころ。
西の空から、飛んでくるものがあった。
――この戦場に在る、全ての者に告げる。
その一瞬、全ての戦闘が止まった。
疑問が、恐怖が、安心が、絶望が、希望が、互いの国の兵士たちの頭を埋め尽くしていた。
翼王機クルツィア。
知恵ある者は帝国の王機兵がエネスレイクの方から飛来したことを疑い。
知恵なき者は帝国の王機兵がやってきたことに喜び或いは絶望を抱く。
そして響いた翼王機の言葉は、この戦場においてはエイジ以外誰も知ることのない事実だった。
――我は翼王機クルツィア。真なる主を得た、エネスレイク王国の王機兵なり。
時間は少し遡る。
エトスライアの魔力暴発によって、落とし穴に滑り落ちたエナはすぐに体勢を立て直した。ラケスの緑獣の姿は見えない。土と砂埃、氷と岩で視界もずいぶんと遮られていたからだ。
とはいえ、エトスライアの目標は最初からこちらだ。一緒に落ちたもう一機を探すこともなく、ナルエトスに向かってきた。穴の底という狭い空間では抵抗の手段も少なく、少しの戦闘で地力の差がはっきりと出始める。
「くっ……!」
『ようやく、捕まえたぞ女ァ!』
ナルエトスはエトスライアと、ハンマーを挟んで力比べをする状況に追い込まれていた。
凶暴なラトリバードの声に答える余裕もなく、エナはナルエトスの出力をとにかく上げる。ハンマーからエトスライアを引き剝がさなくては危険だ。
だが、エトスライアは微動だにしない。出力ではナルエトスはエトスライアに勝てない。それはアルからも口酸っぱく言われていたことだ。
むしろ、本来の乗り手が乗っていないにも関わらず重量級のナルエトスをしのぐとは、本来のエトスライアの出力とはどれほどの物というのか。
『さあ、俺のハンマーを返してもらおうか!』
「ぬうっ……!」
『抵抗するんじゃねえよ!』
とうとうハンマーからナルエトスが振り払われる。
エトスライアから哄笑が響く。
『ふははっ! これで俺が王機兵の真の乗り手だ! さあ精霊よ、俺を認めろ!』
だが、当然ながらエドワルダは答えない。ラトリバードの言葉は思い込みによる妄言でしかないのだから当然なのだが。
自分に都合よくしか物事を受け取れない男は、残念ながらそれが思い込みであることを理解しようとはしなかった。
『そうか、やはりお前を殺さないと認められることはないんだな』
「頭がおかしいんじゃありませんの、あなた」
呟きながらも、エナは自分に死が迫っていることを覚悟しつつあった。
エトスリオ陥落前に城から落とされた母は、エナを含めて三名の娘を産んだ。
今では母も姉もこの世にはいない。母は病で、姉二人は反帝国活動の中で命を落とした。
エナが帝国軍に入ったのは、諦めたからではなく重王機を取り戻すという使命を帯びてのことだ。帝国領内に数多く潜んでいる仲間達はどうしているだろうかと、エナはふとそんなことを考える。
近づいてきたエトスライアが、ハンマーを振り上げた。
その刹那。
――この戦場に在る、全ての者に告げる。
そんな声が、はるか頭上から聞こえてきた。
『馬鹿な、殿下が……!』
戦場の北側では、クルツィアの来訪にエキトゥが動揺を見せていた。
無理もない。オルギオは反対に安堵の息をついていた。エネスレイクの方向から来たため、数瞬前までは同じく不安を感じていた立場だ。
周囲には二機しかない。オルギオの乗る白鎧のノルレスとエキトゥの乗る翠杖のノゲリエだけだ。二機の争いは余人の介入を許さず、翠杖のノゲリエが使う大規模魔術の範囲外で遠巻きに見守ることしか出来ていない。
「リギングライ将軍、下がられると良い。後は追わん」
『何を!?』
「このままでは無駄に互いの将兵が失われることになる。収拾をつけられるのは貴殿だけだろう」
『……かたじけない』
今この戦場で、帝国の最上位者は目の前の男だ。このまま不毛な消耗戦に突入するのは危険だと分かっている。
エキトゥが素直に退いたことで、オルギオは太く息を吐き出した。
「一旦本陣に戻る。ここの防衛は任せた」
『はっ!』
「ノゲリエが戻ってくるようなことがあったら無理せず後退しろ。……おそらくないとは思うが、な」
機体の速度はノルレスの方が遥かに上だ。何かあればすぐに戻って来れるという公算もある。
一度だけノゲリエが去った方向に視線を向けてから、オルギオは本陣に向かって自機を走らせるのだった。
召喚陣が紫色の光を放つ。
「よし……!」
フィリアは拳を握った。この光は召喚が成功したことを示す光だったからだ。
程なく召喚陣の上の空間が歪み、地面から放たれた光がその歪みを覆うように伸びていく。
「下がろう、オリガ」
「ん!」
召喚陣から距離を取る。アカグマがどのような形で出現するか。落下してきたら人の身である二人は潰されかねない。
轟音とともに、足元がぐらりと揺れた。光の向こう、何か重いものが地面に落下したらしい。
それにしても、機兵が落ちたにしては揺れも音も控えめのように感じる。何より、アカグマの巨体であればこの位置からでも見えないわけはないのだが。
光が徐々に収まっていく。フィリアは、その向こうにあるものを透かすように目を細めた。
黒い球体がそこにあった。表面に実に複雑な魔術紋が刻み付けられている。
「失敗、か……?」
あの球体は何なのか。流狼は、アカグマは。虚脱感と絶望感が背筋を這い上ってくるような。
と、聞きなれた声が真横から。
『これは召喚陣……? 座標が変わって……そうか、途中で変に次元移動が安定したと思ったら』
「アル、ここは」
『うん。フィリアとオリガが召喚陣を使ったようだね。……暫くは使えない、か』
振り向くと、存外元気そうな愛しい男の顔。
「ありがとう、フィリアさん、オリガさん。無事に戻って来られたよ」
笑みを浮かべる流狼の胸に、フィリアは無心に飛び込むのだった。
「しまった、出遅れた」
『あらあら』
『嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だァァッ!』
ハンマーを振り下ろすことも忘れて、エトスライアの中にいる男が喚き散らしている。
視線は頭上だ。体勢を整えようと、エナはゆっくりと距離を取りながら機体を立ち上がらせる。
『殿下が、殿下がぁっ!』
自分を異界から強制的に呼びつけた男などに、なぜそれほどの忠誠心を持てるのだろうか。
流狼やオリガは自分たちを呼び出した者たちを心から許しているようには見えなかった。
疑問は尽きないが、エナはしかしその感情をすぐに封殺した。敵の事情に思考を巡らせる余裕など、彼女にはないからだ。
『くそ、王機兵がもっと協力的なら! それもこれも……』
エトスライアが顔をこちらに向けた。
来る。
武器もなく、力も劣る。しかし最期の瞬間まで抵抗を止めないと思いを定める。
『お前のせいだぁぁぁっ!』
『――んなわきゃねえでしょうが』
地中からエトスライアの足を掬い上げたのは、見慣れた緑色の機体だった。
走り出していたエトスライアは手もなく転がされ、その背中にラケスの緑獣が軽やかに乗る。
だがその重量を意に介する様子もなく、エトスライアは平然と体を起こす。
『本当に規格外だね、ウチの王機兵サマは!』
『これは俺の王機兵だ!』
立ち上がることを確信していたのだろう、慌てることもなくティモンはエトスライアにしがみつく。背中にぴったりとしがみつかれたエトスライアは、どうにかして引き剥がそうともがく。
『ええい、離れろ!』
『やなこった』
意識がこちらから離れているのであれば。
ナルエトスで飛び掛かるタイミングを計っていたエナの元に、ティモンから通信が入る。
『お嬢、離れていてくれ』
「何を言っているのです、ティモン」
『この状況だ、どうにかしないとお嬢も俺もあの世行きだ』
「ええ、分かっています。だからこそ――」
『この距離でなら、さすがに乗り手も無事にゃ済まんでしょ』
「あなた、まさか!」
ティモンが何を考えているか気付いたエナは、慌てて止めようと口を開く。
しかし、ティモンのこれまでにない真面目な声に言葉を継げなくなった。
『済まないな、エナ。だけどこれなら、胸を張ってティリィに報告出来る。報告に、逝ける」
「義兄、上……」
『ええい、邪魔だぁ!』
エトスライアが思い切り機体を振り回した。穴の壁面に背中をぶつけるつもりのようだ。
『ま、そう来るわな』
『何ッ!?』
エトスライアが壁面にぶつかる直前、するりと体を翻したラケスの緑獣。そのまま壁面に押し付けるように体を入れ替え、間髪入れずに魔術を発動する。
『浸透衝撃は使えないが、こいつも十分痛いぞぉ?』
『まさか……放せっ!』
「義兄上!」
『だぁい、爆発』
機体に込められたすべての魔力が、弾ける。
悪いね、と。
全ての音が消える寸前、ティモンの気の抜けた声が聞こえたような気がした。
すがりついてきたフィリアを軽く抱き締めると、流狼は出来るだけ優しくフィリアの体を自分から離した。
「悪いね、フィリアさん。俺、行かなくちゃ」
「行くって……そういえば、アカグマは」
どこに行くかはすぐ分かったのだろう。アカグマのことに考えが向かうのも当然だが、その事実は流狼の心をチクリと苛む。
何があったかを詳しく説明する時間はない。端的に、事実だけを口にする。
「アカグマは、壊れた。召喚される少し前のことだ」
「そ、そうか。本当に……無事で良かった」
軽く顔を青ざめさせるフィリアとオリガ。
流狼は視線を、足元のアルに向ける。
「分かっているよな、アル」
『もちろん。……ラナ、フィリアとオリガを頼むよ』
『ええ。任せて』
「まって、ルロウ。アカグマが壊れたなら、何で行くの?」
オリガの問いに、短く答える。今はただ、言葉を重ねるのが億劫だった。
「アルカシードで行く」
「だって、アルカシードの外装は……」
「戦いながら直すよ。本来アルカシードはそれが出来るんだ。な、アル」
『うん。マスター、行こう』
アルも同様だったらしく、すぐに視界が切り替わった。
少し前とよく似た、しかし安心感がまったく違う操縦席。
「最初からこうしておけば……いや、愚痴だな」
『そうだね、マスター』
ずぶりと、躊躇なく腕を差し込む。
不思議なことに、これまでアルカシードに乗っていた時よりも遥かに一体感が異なる。
それが宇宙空間での悟りの結果なのか、ヴェルとの会話の結果なのか、流狼には判断できなかった。
だが、それがヴェルのお陰であったら良いなと、心からそう思った。
「拳王機アルカシード、出る!」
爆風は直上に伸びた。この瞬間までエナに影響を出さないようにするとは、本当にティモンらしいなと思わず口許が緩む。
亡くなった姉の恋人だった男は、姉を喪った日からどことなく生き急いでいるように見えた。三枚目を気取りながら、最期まで心の内を明かそうとはしなかった。
頬を伝う熱に構わず、くつくつと喉を鳴らす。
エトスライア奪還は、エトスリオの民の悲願である。大事なひとの妹をその眼前に辿り着かせ、自ら課した使命の為に余すことなく全てを使い尽くした。
きっと彼は、自分を悼むことなど望んではいない。長い付き合いだ、それくらいは分かっている。
「見事ですよ。本当に見事」
それに比べて、なんとだらしないことか。
揺らめく視界の向こう、ゆっくりと歩いてくる姿。
『もう、お前を護ってくれる者は、誰もいない』
天まで届くほどの爆発を浴びてもなお、中にいる男は守り抜かれたようだった。
守るべき国の民の命を吸い上げて、敵国の民の命を守っている。
なんと無様な有様だろうか。
『殺してやる。これは俺だ、俺のものだ』
ハンマーを振りかぶり、ゆっくりと歩いてくるエトスライア。
ティモンによってそれなりに痛撃を与えられたからか、それともこちらを怯えさせようと思っているからか。
それすらも最早、どうでも良かった。
エナは心の奥底から憤怒とともに、怒鳴りつけた。
「エドワルダァッ!」
『なんだ? 何を言っている?』
ごちゃごちゃと騒ぐ男の言葉など聞いている暇はなかった。
これ以上の無様を、エトスリオ王家の血を継ぐ者として許してはおけない。
「エトスリオの、護るべきはずの者の命を奪いながら、貴様は何をしている!」
『とうとうイカレたか? ふはっ、それもそうか』
一瞬、エトスライアの機体が軽く震えた。
しかしエナもラトリバードも、それに気づくことはなかった。
「民の鎧、民の鉄槌、民の希望であるべき貴様が、これ以上の無様を晒すというならば最早貴様など要らぬ!」
『違うな、俺の鎧、俺の鉄槌、俺の王機兵だ!』
ナルエトスの指をエトスライアの眉間に突き付ける。
既に互いの距離は間合いに入っていた。
「乗っている愚かな男ごと、私がお前を叩き壊して進ぜよう!」
『馬鹿が、そのザマで何が出来る!』
武器もなく、力もなく、供もなく。
それでも何故だろうか、不思議なほどに負ける気がしなかった。
「我が名、エナ・ブルヴォーニ・エトスリオ! エドワルダ、最期に言い残すことはあるか!」
『それはお前だ、死ねや女ァ!』
ハンマーを振り下ろそうとした、刹那。
エトスライアが彫像のようにその動きを止めた。
『あ?』
『ひめさま……?』
「いつまで寝ぼけているか貴様ァ!」
『ひぇっ!?』
唖然とするラトリバードの声、初めて響く性別不詳の声、そしてエナの怒号がその場に響いた。
「状況は!」
帝国軍本陣。
エキトゥが戻って来ると、そこには誰もいなかった。
いや、正確には策を立てている参謀たちの姿はそこにはなかった。
無数の機兵が整然と居並び、エキトゥの命令を待っている。
『全員、機兵に搭乗済です。中央の戦線も一旦後退させました』
「うむ。……分かっているな?」
交わされる声に悲愴感はない。誰もが覚悟を決めているのが分かった。
アルズベックの乗機である翼王機がエネスレイクから現れた。その意味を理解していない者がここに居るはずもない。
『ここにある全ての戦力を投じて、殿下の玉体を奪還いたします。もしも殿下がお隠れになってしまっているのであれば、このままエネスレイクに攻め入り、王族ばらの首を並べて陛下の前に並べなければなりません』
「うむ。その横には我が首も添えてもらわねばならん。だが」
飛来した王機兵は、アルズベックの無事については告げなかった。
無事なのか、そうでないのか。もしも死んでいるならば、この戦線にいる者たちは間違いなく残らず処断される。イージエルドが死んでから、皇帝にそういう危うさがあるとエキトゥは感じていた。そして今現在、その咎が自分だけで終わるか、帝国に残された家族にまで及ぶかの瀬戸際に置かれている。
参謀たちも同じことを考えていたのだろう。エキトゥが戻る前に機兵に乗り込んでいるのはそういうことだ。
「それら全て、エネスレイクを蹂躙してからのこととなろう!」
『御意!』
これから行われるのは、無謀な行進だ。だが将官も参謀も、誰一人異を唱える者はいない。
アルズベックが命を保ったまま、エネスレイクの捕虜になっていれば。その奪還を果たしさえすれば。
彼らが自分の命の為に賭けられる可能性は、最早これしかないのだ。
「補給を厳となせ。これが最後の補給となる」
済まぬザッファ将軍、と。エキトゥは心の中で謝罪の言葉を述べた。
エネスレイクは間違えた。帝国の皇族への扱いを軽視するべきではなかったのだ。
エキトゥを戻すべきではなかった。自国の兵の損耗を慮ったのだろうが、その常識が通じない場面があると考えるべきだった。
「準備は怠るなよ。殿下を奪還するまで、エネスレイクの者どもを根絶やしにするまで、最後の一人が絶えるまで、退くことは断じて許さぬ」
いや、あるいは自分たちが異常なだけなのかもしれない。
エキトゥは、操縦席に備えられていた非常食を口に運んだ。ともすれば最期の食事となるそれは、何とも粗末な味だった。
『聞いたか?』
「聞いた」
『ああ』
モルフォス率いる機兵隊は、エネスレイク軍の中では最も敵陣に近い地点にいた。
機を見て帝国軍の部隊を奇襲する予定だったものが、王機兵の登場によって中央が後退を始めたために取りやめたのだ。
このまま撤退するのならば奇襲するまでもない。無理のない距離まで近づいて通信を傍受しにかかったのだが、傍受できた情報は彼らの理解を超えていた。
「オヤっさん、どうする」
『至急戻るぞ。この情報を宰相閣下に伝えなくちゃならねえ』
『了解』
モルフォスの声は暗い。
どこか覚悟を決めた、そんな重さを持って言葉が続けられる。
『
「うす」
『お前が最後だ。他は、敵に見つかったら出来るだけ足止めしろ。一人ずつ順番に、だ。最初はわしがやる』
「なっ!?」
『了解』
『了解』
声を荒げた最も若い機兵騎士を除いて、誰も反対の声を上げない。
「オヤっさん、何で俺が最後なんだよ! あんたが最後になるべきだろ!」
『理由か? お前が一番下手だからだよ』
「えっ」
『腕がいい奴の方が長く時間を稼げるだろうが。わしの次はアルボ、次がディンターかな』
『何言ってんだオヤっさん。副長より俺の方が腕っこきだぜ』
『馬鹿言え、そう変わらねえよ。こういう時は年上の俺にカッコつけさせろい』
けらけらと笑う仲間達。誰もが覚悟を決めているのだと、その会話で分かる。
覚悟を決めているようで決めていなかったのが自分だけであったのも。
「オヤっさん……」
『何をしみったれた声を上げてやがる。何人残るか分からねえが、ちゃんと閣下に伝えるんだぞ。そしたら
『大体、見つからなけりゃ全員無事に戻れるんだ。気にしすぎなんだよ
「アルボの副長……」
『さ、行こうぜオヤっさん。急がねえと』
アルボの言葉は気休めに過ぎない。迂回しながら戻るならばともかく、急いで戻るとなれば強行だ。必ず戻ってくる帝国の機兵に見つかる。
泣き言を口にすることは出来ない。モルフォスに選ばれた最精鋭の一人として、それだけは出来なかった。
『お前はまだ若いんだ、死ぬんじゃねえぞ、アーレイ』
「まだ
何故だろう。あれだけ嫌だった坊主扱いが、今はどこまでも続いていて欲しい。
機兵騎士アーレイ・トライバルは目を潤ませながら底抜けに明るい声を上げた。
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