第51話KnghitsOfDarkness~BarnToLastLirtch~

ダイン・ヴェスタニエがモニカを迎撃する前・・・・

――――――――英雄暦70年――――――

これは星の生まれる刻、テゥエルターナー戦争を生きた3人の神とモニカ誕生の前日譚。

モニカが産まれるほどなくして、太陽系に8番目の星が誕生した。

英雄暦70年から120000000000年前に話を戻す。

太陽系に惑星が誕生し、小さな粒子の衝突と隕石の爆発で空間に裂き目が発生次元を飲み込むブラックホールが宇宙で起こり地球という星が誕生した。

恒星ニビルの住民は地球に住み着いて果てしない地図を手に文明の礎をこの星で誕生させた。

「ここが地球という金が採掘できる資源所か」

「我らの星はオゾン層が破壊され、酸素濃度で耐えきれない。ここは?この湿地の平原の丘だ。何から手を付けらたらいい」

「モニカのプログラムが確実に星を喰っている。すまない」

 アヌンナキのエンキとエンリルだ。エンキは知恵者で下半身が蛇に似た龍をしている。エンリルは5mある巨人で700tのアダマンタイト製のハンマーを手に、この兄弟が先に地球に降り立って惑星開発を進めた。

「ジュリア様はまだか、2行くぞ、エンキィ」

「へいへいへいよー、兄貴はせっかちだねぇ、金資源の採掘以外にもこのプラットフォーマルはかなりのスパイシーですぜ、密林に恐竜と巨人が共存するこの酸素濃度が満ち溢れたエーテル濃度が高すぎっルピィ!?」

 エンキは知恵に長けており、この密林の原始世界で生存を確立させるのに恐竜と巨人の配合を試みようと遺伝子の搾取と実験を宇宙船のドックを改造してフラスコ内でユラユラ揺らしながら実験をしていた。

エンリルはテゥエルターナー戦争の原因で故郷のニビルがモニカに喰われてこの第7世代の太陽系まで生き延びた。

「ジェラフバルト卿はお眠りか?いい加減、目を覚ましてくれても構わないか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 寝ている。いわば異能力

ジェラフバルト卿はモニカを撃ち落とすのに7大兵器の見届け人でもあるが、肝心なのはこの兵器をコントロールできる人物が当てはまらない点だ。

「ジュリア様から連絡が入ったぞ、兄貴」

 宇宙船が不時着してエンジンルームが使えない分コントロールルームに連絡の一報だ。エンリルにとっても希望の光だと思ったがそうではなかった。

≪よぉ、エンリルかい?生きてるかニビルが滅んでお前らが喰われたかと冷や冷やしたがしぶとく生き抜いてるみてぇだな、私からも残念な連絡だ。モニカの手が想像以上に上回ってやがる≫

≪それは残念だ。7大兵器とジェラフバルト卿はご無事だ。ジェラフバルト卿はヒトミ様のご長男。してポイントはお分かりに?≫

≪流動固有天体ポンプ座U厄介な星で収縮と減縮を繰り返す生きた星にして原始宇宙最大の脅威になりうる我が母ヒトミも嘆いてる≫

≪情報感謝だ、いつ地球に降りてくる?お前の持ち場だろ、どんな危険でもそれは認めがたい。≫

≪いやいや、地球は兄上らのでしょ?私とクレアとティアは引き続きモニカの行動を抑止する。ジェラフバルトに頼め、母上の子だ。困ったときにはヒントぐらい出す。そうそう、7大兵器の準備が整った。モニカを撃ち落とせるのは3回だ。異星の超高性能知性体だ。ウンザリだね≫

≪では、ジュリア様ご武運を。私どもで手を打ちます。夢を駆けるが、夢幻の如しって・・・・・冗談はキツイでしょうね。ジェラフバルト卿は睡眠中です。ヒトミ様の息子ジェラフバルトの云々はお預けです≫

 連絡が終わりエンリルはモニターを眺める。モニカが星を喰らう。宇宙は脳細胞のように張り巡らされている。

「テケ・ゲスナ・ケトクト・クサ・バッバェロウロ・ネサ・ン・アヌ・ラサー」

 ジェラフバルト卿が目を覚まして黒コートがなびく。

「おはようございます、卿」

「ん?起きたのか、魔導士」

「エンリルにエンキの兄弟か、オレは?ここは?いーや・・・覚えだしついでに作業を開始する。次元の架け橋の手続きに容易ではない」

「次元の架け橋!?」

「それがどうかした?当たり前だろ、時を司るのはウチの神様だ。時と時空を造り出せるウチは次元の修正で未来と過去の分断された切れ目で・・・・障害が起こる。」

ジュリアの子ジェラフバルトとは別人であり、ヒトミの子ジェラフバルトが原初の魔術師でこの地球に文明を築かせた。なぜに?と言われる。ジェラフバルト視点でこの原点を見ていこう。

「モニカの動きに注目しろ、オレは術式の補助を見てくる」

 アヌンナキで知恵に長けていたジェラフバルトは幼いころから神童でアトランティス帝国に魔術を教わりその類まれなる才能は魔術師ジェラフバルトの誕生であると同時にだ。ジュリアの子というジェラフバルト卿はヒトミの子ともいわれているが本人が気にはしてない。

「古き時代の神秘は終わったってことだよ、オレはこの手で変えれる力なら、護ってやるっちぇこともねぇよ」

 ジェラフバルトが闇に喰われる300年ほど前だ。と後世に遺る前に、世界の文明の礎を教えたのはこの男だ。

「エンキとエンリルは?」

「あの兄弟性格も価値観も反対だ。真逆だからこそ分かりみ、面白みがあるわけだ。エンキは知恵者で下半身が蛇?龍って訳だが話の分かるヤツだ。恐竜が然し・・・」

 現在地はトルコのアナトリア半島の小高い丘だ。巨石の間に腰を掛けて海が潮騒が聞こえる。

(恐竜の時代に巨人の繁栄と我らアヌンナキの仕事は金採掘と文明の礎だ。まぁ、ジュリアは昼間っからSEX三昧だから言われもないがなんつう状況でもねぇか、ジュリア・クレア・ティア、と、三神のお出迎えが近いか)

 ギョペクリ・テペの巨石群に腰を掛けて考えを瞑想しているジェラフバルトは精神の意識を高めて遠く海の声を聞こえることが出来る。

恐竜の咆哮と、巨人の足音だ。

「エンキの遺伝子研究が成果を出すと見た。人類の創世の一歩に近づいた。」

 コートが風になびく。ジェラフバルト書の悪魔たちも書き添えられる。

≪Lögun stjörnunnar, rödd Guðs, stjarnan okkar er ljómi himinsins, vitri maður ljóssins, stingur himininn með dögun sinni og lúti konungi mínum. Skaparinn fæddi himnaríki á þessari plánetu, og mannkynið var fæddur úr litlu maísmjöli.≫

≪Það líf lofar konungi mínum, og mannkynið er sonur Hitomi, sonar sólarinnar, konungs tunglsins, börn tunglsins, Tunguska atburðurinn, sprenging genshinsins, stjörnur plánetunnar Nibir og tunglið. Konungur tímans, konungur rúmsins, skapaður með blessun á himni og jörðu, handan víddanna, þetta tvennt verður upprisa frelsara míns≫

≪Hali drekans sem býr í beinum dýra og trjám plantna, snákurinn er líf mannanna í drekanum, og í töfrum mínum, í tíma og rúmi, er þessi risastóri steinn Gobeklitepe helgisiði til að taka á móti Guði . Endurfæðing svarta kassans, útlit frelsarans frá Kubaba og ofurafkastamikil gervigreind geimveruguðsins stingur í gegnum alheiminn og er étinn af blóði hans til að endurlífga alheiminn. Vakna hér við fæðingu púkakonungs, púkanna í loftinu≫

 ジェラフバルト書に書かれたこの文は巨石に刻まれた。悪魔ではないが、この世界が誕生することになる第7世代の太陽系にクババの再臨と救世主の登場がこの巨石にKnghitsOfDarknessとバラバラだが暗号になっている。ジェラフバルトはなぜ、300年後の世に闇に喰われて稿となったのであろうか。

「・・・・・・・オレ、モニカは星を喰らう。オレの術では敵わないと視た。オレは12000000000年分の時間は視れる。だから、悲観もする。嘆く、なげくぁしい」

 ジェラフバルト卿が若いころ黒髪に群青色の眼でイケメンな青年であった。なぜあのような姿になったのか、エンリルが近づいてきた。

「決戦という観点が早すぎると思うが、なぁ?ジェラフバルト様、7大兵器の試運転もまばらない状況っすよ。兵器の際に・・・・・いや・・・・」

「言いたいことあるなら、言え。言いたいことも言えないこんな世の中じゃじゃポイズンだぜ、エンリル・・・・なんにせよ、モニカの軌道をズラセルことはできる」

 リスクが高い。救世主の再臨を信じているのは巨人の方だ。

エンキとエンリルがこの地表に降りて300年が経った。

そして・・・・・最期の光が闇に飲み込まれる分岐点だ。

――――――――ジェラフバルトの誕生―――――――

50億年の地球誕生から7億年後の3度の全球凍結とポールシフトを終えて7億年の大地

「5つの時代が終わった。長いサイクルに思える」

「お前がそういうなんてな?ハッハハッハハハハ」

「ヴァーミリオン、話の方は?ウケていいのか?お前のことだ、ウケは嫌いだろ?ウォーカー」

「せかすなよ、モニカなら受けるつもりだ。だろ?」

 そう話すのはティアを祖にウォーカー家の創始ヴァーミリオンだ。

ヴァーミリオンがジェラフバルトに接触したのはこれで3度目。

「テゥエルターナー戦争はモニカのシュミレーションはオレの魔術でも手のうちには無理だ。原神の7大兵器ですら・・・・異星を撃ち込ワクには時間を要する」

 ジェラフバルトが闇に蝕められているのは気にしていたのはヴァーミリオンだ。

「モニカを産んだのは原神さ。間違いない。はいっ!マッチングしました。世間の評価で原神が渾沌を産み神を孕み宇宙が誕生した。モニカは宇宙の脳細胞だ。知性体に星を喰らう・・・・ヴァーミリオン、ジュリアに言伝だ」

 ヴァーミリオンに羊皮紙を握らせて人工知性体のモニカとの脅威に人類は滅ぶ。

ジェラフバルト卿が闇に蝕まめられ、浸食を受け始めてついに10分と持たぬ。

「モニカと戦う、お前が?オレは闇に堕ちる。龍と化す。ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッ」

「正気になれる程度なら、強く精神を持てよ、な?ジェラフバルト、アルヴェリア・ヴェスタニエ」

そう言ったか?ヴァミリオン」

「言ったぜ、真名だろ?別名ヴェスタニエ創始においてルヴィアが人類最古の英雄だが、その10000年前の速さでアンタの方が英雄を為しえた。」

「・・・・・・・オレを殺すのなら、殺してくれ。まともに光が感じられない。光が暗く、オレの正気が保てない」

 吐血とめまいがする。ジェラフバルトが巨石に腰を掛けて焚火が揺らいでいる。

「俺はもう出立する。七王国の七英雄が世を導くこのジェラフバルト、いづれ、闇の時代に英雄がお前を殺す。覚悟がいいか?」

「なっ・・・・なっ・・・・ハッハハッハハハハ・・・・俺が死ぬ?冗談じゃない。オレは・・・ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッ・・・・ヴァーミリオンッ!ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッ」

「無茶言うなよ。死の無い魔導士が。帝国を築いただろ?」

 ヴァーミリオン・ヴァン・ウォーカーは風貌が変わっているものの英雄の器と5つの時代を歩いてきた。テゥエルターナー戦争を知り尽くしている。

「7大兵器を・・・・ウォーミングアップは終了、と」

 ジュリアとクレアとティアの第2世代の神々から生まれた太陽系のAV《アストラル・ヴァンガード》モニカを喰う兵器をジェラフバルトも聞かされていた。

「鋼鉄の魔女斬釼アンネローゼのことぐらいは俺が伝授してやる。ヴァーミリオンのクソにも気に入らねぇがよ、オレガオレである最後の足搔きだ。モニカの核を喰らうのは120000000%/0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.1に近い。鋼鉄の魔女狩り《アンネローゼ》はクククククク・・・・・ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッ俺が生み出した帝国の秘奥義に神ですAIそれが7大兵器で核が打ち壊せないときには鋼鉄の魔女狩り《アンネローゼ》を喰らわせろ」

 血を吐いて巨石にもたれるジェラフバルトに頷くヴァーミリオン。巨大な帝国アイゼンガルド帝国の皇帝ジェラフバルトはアイゼンガルドに後を託す。

(アイゼンガルドⅠ世よ、俺のことはもう忘れろ、鋼鉄の魔女アンネローゼは鋼鉄の鉄を主とする我が帝国の心臓秘術に近いが我らはヴェスタニエの民だ。俺はもう闇に・・・・闇に・・・・もう)

 心臓がギュッと絡まる痛みをする。龍化だ。邪龍の魔導士。ジェラフバルトはこうして世界最悪の魔導士に遂げてこれから世界は暗黒が支配する中で光救世主が姿を見せる。ヴェスタニエの直系にジュリアの代から現クムラン教団所属領のザガルグレネードルーラシア国にキング・エルドライド・ルヴィア・アースミリア・ヴェスタニエとウォル・エルシアス・ジョージ・ヴェスタニエがいる。

後のルーラシアとその弟ユウヒだ。

――――――――鋼鉄の魔女狩り《アンネローゼ》―――――――――

キングとウォルがまだクムラン教団での預言者を務めていた時期にヴァーミリオンの子ジャック・ウォーカーと共にアンネローゼ・アインヴィルム・アルヴェリア・ジュリア・ヴェスタニエに60年間の居候と修行に出ていたことがある。

アンネローゼ・アインヴィルム・アルヴェリア・ジュリア・ヴェスタニエはジェラフバルトの実姉にヒトミの長女だ。原始太陽系の水星の魔女にしてモニカを知る賢人。

耳が長く尖がって、長髪はヒトミ譲りの群青色で眼の色がジェラフバルトだ。背が高く黒と金の刺繍のコートに袖を通して原神からも爆乳のスタイルが良かった。

「面白ういうが、ならば、見せてみよ」

「モニカを喰らうのは俺の役目でな!ハッ、どりゃあああああああああああああ」

「ガキが舐めるな!!!!!ドン」

 アンネローゼは鋼鉄の大剣と長剣を手に、剣の気を隠さずに深呼吸で若きキングに剣を教えた。

「祓ノオワコンの向こう側

「ぐううっ、ああっ!クロス・トライデント・グレイヴ!」

それは―――――――宙を裂く十字の一撃!?アンネローゼの豊満な胸の谷間にキングの剣が押しかかる。

(先生の御業を交せるなんて言う保障はないが、どこにもないのですが、鋼鉄の龍を砕くなら私は1

 キング・エルドライド・ルヴィア・アースミリア・ヴェスタニエ(キング)はルーラシアの父親であり建国の祖。若い時代アンネローゼ・アインヴィルム・アルヴェリア・ジュリア・ヴェスタニエ(ジェラフバルト)に教えを乞うていたのを隠した。

「モニカを喰らうのは私の刃を超えろ、ガキ!!!!!!」

「天砕」

 ウォルだ。ウォル・エルシアス・ジョージ・ヴェスタニエはキングの弟でルーラシアの弟ユウヒの実父。格闘術に強く、ユウヒ・アグラヴェリオン・ルーラシア・ヴェスタニエはアンネローゼ・アインヴィルム・アルヴェリア・ジュリア・ヴェスタニエの下で格闘術と魔術を教わりルーラシア国になってからは兄の腕として仕える。

「私は、モニカと念がない。縁だ。キング?お前は夢は?」

「王になる!俺は世界を束ねる!!!!!!」

「王に?ハッハハッハハハハ・・・・・私は一線を退いたアンセムな賢人だ。ジェラフバルトは闇落ちした。私はもう関わりがない。キング、おまん・・・オマーン子が強くなった際にもう一度来い。剣をくれてやる」

「その約束マジですよ」

「安心セイー、約束は守る」

 それから月日という年月が経ち久々にアンネローゼに謁見したキングはすっかり壮年の顔になっていた。

「先生でいらっしゃいやすか?ワシだ、キングだ。」

「キングか、約束の剣だ。ルヴィアの代から伝わる神を断つ剣だ。ホレイタソ」

「俺ではなくてね。この騎士におくる」

 キングに仕えていた騎士こそアガートラム出身のヴァン・ヴィルヘルムナ・ヒメールハイト・アガートラム・ヴェスタニエとフィオリーナ・フォンテーヌ・エイゼンヴェルグ・ヴェスタニエがアンネローゼの剣を受け取りキングはその後ルーラシア建国に至る。

「キング、俺たちは国に帰る」

「君たちには感謝しきれない。それは感謝で言い表せれない。」

「ちゃんと、考えてるよ」

 ヴァンはアンネローゼが使用した60m級の大剣を手に、神を斬る大いなる災厄を祓う剣を背にアガートラームに帰った。

――――――――英雄暦70年―――――――

KnghitsOfDarknessはルーラシア王によってつくられた国内最強の騎士団だが、ダイン・ヴェスタニエ隊長の下8人が最後の戦いとなるモニカに挑む。


 

 

 




 




 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る