第47話Cosmos photon monika the eternal order編 第ⅩⅥ章 星の王冠と王の13の帯

Cosmos photon monika the eternal order編

第ⅩⅥ章 星の王冠と王の13の帯

 嵐が吹く。荒らしの多さとクレアツィオーネはヴォルス・ヴァース・ド・ヴェスタニエ寺院を目指して走る。嵐の大海原を航海していたが、世界の管理者の跡地に東側の世界はアイゼンガルドの支配領域にヴォルス・ヴァース・ド・ヴェスタニエ寺院の行き方は、エイゼンヴェルグの海峡を渡り消された世界側の海に浮かぶ固有事象のこの世界唯希望もない。現在北のアルステラ海横断中。沈没は免れているが、険しい。神代の神殿要塞に辿り着けないこともある。

 通信機が鳴る。

《聞こえるか?人類諸君!モイ!そんなことだと思ったよ》

《誰だ?クレアツィオーネは沈みかけている。SOSを出したのだけど?》

《未来予測の事象を軸に固定。久々と顕現する時だ!ヴォルス・ヴァース・ド・ヴェスタニエ寺院の院長星の王冠の名を持つアリステラ・フォン・ルヴィア・ド・ヴェスタニエ!アリステレアだ!いやーっ、人類諸君生きてるか?安心し給え。神殿浮上。君たちは沈みはしない》

《星の王冠とはこれ驚いた。神代原初根源に接続した始祖の王。ルヴィア・ヴェスタニエの実父だ。あなたが生きてるとは初耳の世界的には罪です》

《言うねぇ。まぁ生きてて心地いいは味わってるんだけどね。君たち人類の最後の砦にようこそ。長らく待っていたよ。『惑星浄化解決プロジェクト』の責任者って。なんだ、なんだ、エメフィールは知ってるよ。『モニカ』の首を討ち取ることだけで解決はない。せやかて。モーギュストの首だ。本筋と裏筋で言うならば、モーギュストを連れて来い。》

《感謝いたします。アリステレア》

《もう神殿内部だ。降りて来い。長旅だったろ。》

 通信が切断されて海から大理石の煌びやかなステンドグラスと星が見渡される神殿にクレアツィオーネは収容された。ハッチを開きエイボンが降りてくる。

「よーそろー!モイ!エイボン、元気にしてたか?」

「飾らない性格はいつ見てもご存命で。星の王冠」

「アリステレアは星の王冠って意味。おまんいう?星に詳しい王って居るだろ?エメフィールの人間は俺をアリステレアって言うのが挨拶みてぇざ」

 この男こそ星の王冠。ヴォルス・ヴァース・ド・ヴェスタニエ寺院の院長。神殿内部は広くてクレアツィオーネの改造で暫くは出られない。

「人類諸君よ、よいかな?ハッハハハ」

 アリステラ・フォン・ルヴィア・ド・ヴェスタニエは13の黄金の王の帯に案内する。虚数の中に存在するフォトンベルトの管轄はアリステレアが管轄し代々守っている。

「ニト・ゼルファルムスディン・アッラーアクバレル・レスチピスはに遭わなくてもよいか?」

「オルフェノクの困ったものだ。ブラッド君?」

 ブラッドは星座が描かれてる神殿の柱にもたれている。

 ブラッドも40過ぎて神殿内部から動けない。クラウドが祭壇から離れていない。

星座の内部から火を継ぐ祭壇にニト・ゼルファルムスディン・アッラーアクバレル・レスチピスが墓王の役目を護り今もこの祭壇に居る。

「アリステレアは力が弱っている。あ奴に言わぬが・・・ぬう」

「ルヴィアのオヤジって相当強かったのか?」

「あぁ、ピーク時のは神殺しに謳われた男じゃぞ」

「であるが、クラウド?冥界に居た頃・・・ロベルト・フォン・オルカ・アリューゼを知らぬか?鉄の王冠の男だ。神代から息をして多くの同志が闇に消された。まったく」

「俺もその名ぐらい聞いたことあるぞ」

 ロベルト・フォン・オルカ・アリューゼ。ロベルトは鉄の王冠を持っている。このヴォルス・ヴァース・ド・ヴェスタニエ寺院の内部は秘匿だ。

ダインが話しを終えて神殿から戻ってくる時にセフィリアとばったり会う。

「んなところでなにしてんねん」

「クレアツィオーネは人類の城。俺は幸せを望まない。俺は・・・・」

「十分苦しんだ。せやで俺と来い。お前の刃が居る」

 セフィリアとダインが星の祭壇に居ると、ツヴァイとクラトスが会釈する。

「ダイン?エイボンが呼んでるわ。王の帯に行くって」

「セフィリア様?次の任務です。ご指示を」

「なぁ?ダイン?俺が駆け付けるんだったら俺はお前の英雄像だ。俺が来たらナ。もう1000000000年分の負債返済と十字架を背負う俺は・・・・・」

「忘れるなよ。ジェラフバルト卿?」

「あっあぁ」

 セフィリアと四人は王の帯に行き、姿を消した。ルーラシアとアーヴィングが二人とも神殿から出てクレアツィオーネの回収作業も終わる頃合いだ。

「回収終了。虚数の海に沈んでいたこのパーツで完成だ。」

「ありがとう。アリステレア」

「感謝など。お前らも王の帯に行くのか?」

「13の剣を取り戻しに行くよ。王に挑むよ」

「・・・・・・・・・・・・・・」

 偉大なる王の帯は異聞史の断片だ。ルヴィア・ヴェスタニエから神代の王に行く時にクレアツィオーネに虚数の海を越える強化された。神殿から旅立ちの時にアリステレアは手を振る。

「それでは人類諸君!星の内海にいってら!モニカを倒すんだ」

 ヴォルス・ヴァース・ド・ヴェスタニエ寺院から時空座標の位置と霊子状態に虚数を超えるには肉体と座標の一致が必要。ダイン・ヴェスタニエはその先を見ていた。

(人類がその先に目指すのは繁栄か?生存か?こうなれば全員倒しに行くだけだ!人類の尊像は俺達だ)

 クレアツィオーネの機体がその黒き翼の艦隊が星の海に向かって行く。

 エイボンはコックピットにルーラシアとアーヴィングが居る。

「ベルガモット卿ご無理していませんか?」

「へっちゃらさ。焔が燃えてやがる。俺はベルガモット様だぜ」

 紅蓮の王よ。エイボンが操縦するクレアツィオーネに最初の帯に極寒渦巻く氷結の雹焔国だ。ベルトが獣国に神代が氷と貸す大国の帯のフォトンベルトの粒子に乗せられてダインもモニターを見る。

「最初は氷の王の時代か。間違いないか?エイボン」

「合ってるよ。氷の時代だ。惑星が再編される極めて原初の氷の惑星だ。生物もまだ生存はない。」

「おい、見えるか?城がある。ここは氷の時代で間違いないか?イレギュラーをかんじる」

 ディゾンだ。ディゾン・リアレストは教皇職を辞任。60000年続いたヴァチカン教主国の終焉だ。ディゾンが終わらせて人類の希望の為に起ちあがった五賢帝の聖騎士がモニターを見詰める。漂白した氷の惑星の大地に城と街が。人間が?生きてるのか?セフィリア達も先に来ていた。

 イアンが陣を構えている。

氷雪の国に閉ざされた王の帯。フォトンベルトで粒子が結晶化した北欧の世界。

氷の大地を進み生物が生存していないこの国にイアンとクラトスは根城を構えていた。クラトスを火を焚いていたセフィリアと一同が落ち合う。

(氷雪に閉ざされたこの国が王の時代は幕を迎える。氷を統治していた王は神代の女王。終わらなかった時代を迎えた世界は漂白し人類史再編される惑星ってここだ。王は)

 セフィリアがフードを外して刀を研ぐ。セフィリアは刀を数本所持していた。サイラスからの通信機が繋がった。

《よーそろー!やっとツーシン繋がったぁ。こっちは天空に滞在さ。。神殿でご招待を受けて現在モニカ討伐と神を撃ち落とす準備に取り掛かってお前らの相手できない。すまんコフ。俺達が居るのはフォトンベルトの中枢宇宙の境界に存在しオリュンポスの頂。光と音の時代。宇宙創世光年逆光のまぁやれやれだ。よぉ!生き延びてこっちにこいよ》

《兄さん。兄さん。大事なこと抜けているよ。そっちは氷の時代だね。水・火・土・風のその先が僕らが居る。では。》

 サイラスとアシュリーが光の時代の都市に居るのは分る。氷の時代は漂白した惑星は白紙化した。セフィリアも同行していたのは不思議だが、ダインもクラウドもブラッドも集まっている。

 氷の宮殿は凍えていた。白銀の城に女神が王冠を所持している。本来虚数で剪定されていない干渉は歴史を変える意味だ。氷を治める王は女神だ。王の帯に行くとフォトンベルトの粒子が直接肌に当たる。

「この世界の理由は?」

「唐突だぁ。まっ。説明は省く。英雄はどうじゃ?」

「氷の王冠はお持ちなのでしょうか?それがあれば王の試練に封印の武器を手に入ります」

「王冠か」

「王冠はない。ないというかぁ・・・・もってかれた」

「え!?」

「惑星の終わりに告げる。王冠がないと確かに無理だな」

 氷の大地から距離を感じるが、氷に覆われた神代の神殿が建っている。古き神の墓だ。氷の王冠がないと試練ですら受けれない。セフィリアは刀を構えていた。かつてKnghitsOfDarknessに倒され死んだ男であるが現在はダインの味方だ。神殿の扉が開いており、中に入るとモーギュストがいた。

「モニカの予測は当たっていた。異聞史だね。セフィリアアアアアアアアアアアアアアア」

 モーギュストはニヤリと笑いながら氷の王冠を持っていた。王の帯ですらも予測されていた。人類はモニカに勝てない。かつてない絶望感と恐怖が突き刺さってくる。

「それはあり得ない事象の王の王冠か?」

「13の王の王冠と帯に行くのは結構だが、人類は俺の人工知能には敗れる。」

「ハッ。人類はこっちりが護る。てめぇなんざっ!モーギュスト」

「無駄口だ。」

 セフィリアが刀を納めてモーギュストがさっと消えた。クラトスは悔しがっていた。イアンとエターニアとりずるっども何もできずにいた。王冠がないとこの帯は保てない。

「ではどう問うか?答えは簡単だ。お前を倒す」

 セフィリアとクラトスとイアンとリズルッドがモーギュストを取囲む。

「王冠寄こせ。おまえさんも勝ち目ないだろ?」

「!?」

 モーギュストもうかつだった。一瞬の出来事で分からない。王冠を持ったのはサイラスだ。サイラス・ウォーカーが王冠を持っていた。氷の王冠は氷の結晶で作られた王冠をサイラスが、セフィリアに譲る。セフィリアは刀を納めて王冠は本尾の御氷で作られている。

「おいモーギュスト!光の王がお前に用があるって。お前らも試練頑張れ」

「これが王冠?なるほど」

「王の試練のスタート地点にすら立ってねぇべ」

 クラトスは燃えている赤い髪の毛を掻き分けて王冠を推察する。ダインたちが来たのはその後。氷の王冠をある場所の洞窟に必要だったが巨大な氷山が連なる山脈に最初の場所だ。ルヴィア・ヴェスタニエよりもクレアやジュリアの時代の神々が信仰の対象となった地。現在のベルガモット国とアガートラーム国の狭間の裂け目。セフィリアは・・・・・・四騎士の戦いが始まる。ダインとクラウドとブラッドも準備は整った。時空障壁の穴を超えるには王冠がアイテムだ。その上氷の紙が支配する大地に凍路しかなくその土地に封じられている剣を回収しなければならない。

「行こうか」

「ああ」

 氷の空洞に下っていき松明の燈火で明るい。氷の王冠がカギとなって氷雪の降り吹雪く氷の山岳に突き刺さる鎖を巻かれた剣をダインが見つける。最初の剣。氷の顕現させる鋼の剣。ダインが近寄ると剣を持つ老兵が姿を見せる。

「幾度と幾年に来たか。ルヴィアの子よ」

「では?老いぼれた身とはいえ・・・古き神の剣聖を侮るな!」

 大気中の魔力エーテルの逆流で放出。一気に若返ってセフィリアも剣を構える。セフィリアは世界の敵であったが本来はヴェスタニエ家の後継者で王に相応しい人物だった。ダインはダーインスレイヴ状態でバルムンクとアロンディーンを解き放った。

《久々の出番か?虚数空域のエーテルは毒だ。ふぅ》

「毒素をデトックスするぞ。おめぇら」

《ただものじゃない気配を感じるわね。古き神の残りかしら?》

「!?おい!?」

 セフィリアの刃を青年が断った斬った。目にもとまらぬ神速と凍てつく氷で体が動かせない。

クラトスとイアンは青年の覇気に圧倒されつつも体勢を崩してない。

「イグナ・ヴェログラム」

 クラトスの燃える焔の刃が氷を削り、リズルッドの弾丸を青年が斬る。青年に容赦という字がない。エターニアが立ち上がり竜騎士の槍が真紅に深呼吸し宙に飛ぶ。

「コパン・ザ・クリムゾンレイド」

 青年にダメージを与えるが、セフィリアは刀剣を切り替えて大剣と長剣を振るう。

《フレア!焔よ深淵を喰らう神の鎖に我が戴冠に誓いその身を解き放て》

《お久振りか?見慣れた顔の連中だ。なふぁき冥界の魂は終わりでいいのか?セフィリアよ》

「おうよ。今はお前らを・・・おめぇーの力を解き放て!我が友よ」

《セフィリア・アノンレッド・アイゼンガルド・ヴォルガニア・ジェラフバルト・ヴェスタニエ!その名に応えよう。クリムゾン・レイド解除。真紅の焔よ我が身の心臓をくれてやる。クハハハハハハ・・・セフィリアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッイ》

 フレアの子心と声を聴き受け入れ、セフィリアがその刀身を抜く。

「おまたせ!アンタ名を名乗ってもいいんじゃないか?」

「大神の氷雪の子。ニョルジディア・スカディと申すがな!氷雪の封印を護っている最初の試練相手だ。全力で来いよ!ヴェスタニエのペイ勇様よ!」

「セフィリア様!?」

 クラトス・イアン・エターニアが立ち上がり、剣を構える。リズルッドは弾丸を装填。

「ようこそ、氷の試練に。惑星が出来て間もないころ・・・エササニが懐かしい。俺達はバシャール!数少ない宇宙の生命体だ!否人類の祖だ!」

 青年の名。ニョルジディア・スカディ。青髪に幾何学紋の青年が剣を呼び出す。

「この時代に人類や生物はいないよ。氷の星だからね」

「クリムゾン・レイド」

 セフィリアは真紅の焔を纏いその眼はかつての魔神ジェラフバルトの眼だ。英雄の躰に魔神をエンチャントさせた状態で魔力の補正と逆流を防ぐ。

《久々に無茶させてくれてやるぜ!この躰が冥界の地の女神の拘束を解除。セフィリア?13の剣を特殊召喚できるわ!無茶はしないでね。私でおられる時間も限りあるってばよ》

「はっ。無茶も承知だ。時代を斬る剣だ。いくぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

 大気中の魔力リソースをイアンは氷属性に向いてる。遅くなって登場したのが、エイボンだ。エイボンも大賢者の資格を保有し、ダインとクラウドとブラッドも氷の門に踏み込み、一同が集まった。ニョルジディア・スカディはため息をこぼす。

「この氷雪の支配者って俺も!爆焔の如き負けられねぇ」

 覇気?それにしてもこの世界は虚数の世界でもあるが、現実の世界に置き換えると神代の世界。地球が出来て間もないころの人類が生まれる前の時代だ。ダインがダーインスレイヴで踏みとどまり、クラウドの魔王化の一撃ブラッドの獣神化で神を喰らう銀腕の効果で、ニョルジディア・スカディの魔力を喰った。

「アガートラーム」

 ブラッド・ヴェスタニエはクラウドの息子でその腕は神を喰らう絶望を駆け巡る腕。カルマの腕。ブラッドは成長していた。次元を斬り裂くが、ニョルジディア・スカディもその隙をついて剣で薙ぎ払う。氷の時代の守護者の本気がダインも伝わる。

 ダイン・ヴェスタニエのダーインスレイヴで、スカディを薙ぎ払う。セフィリアも剣を構えるがその腕はかつての名残であるジェラフバルト卿の魔神の残滓が色濃く残っている。

「これは驚いた。魔神王のなんつうかぁ!ちっ」

 ニョルジディア・スカディは本気を本気を超えるのか。氷が味方に付いてる。

《久々の厄介相手とは。セフィリア?冥界の頃思い出すよぉ》

「いらんことを抜かすな。冥界のころとは変わらない」

《ハハハッ!こりゃぁ、面白いわね。冥界の頃は死の鎖に繋がれたあなたが言う?》

「本気で来いよ、まだまだ甘いぞぉ」

 セフィリアの立ち振る舞いが、氷に滲む鮮血。フレアの影響かニョルジディア・スカディは動じない。氷の王が其の威厳を保っている。

「エターナル・フォース・ブリゲイド」

「鮮血剣・千本桜門」

 セフィリアの刀剣が相手をかすめ、スカディに当たると剣の世界が固有の心象風景で相手を固定。セフィリアの勝ちだ。氷の王冠から氷の時代の剣を手に入れた。

「なかなかいい判断と勝負だ。手ごたえあってよかったぞ。セフィリア・アノンレッド・アイゼンガルド・ヴォルガニア・ジェラフバルト・ヴェスタニエ。最強の黒い騎士の名だ。」

「本名かぁ」

「その名に恥じない英雄とはそういう者か」

 ニョルジディア・スカディは氷の王冠の封印を解いてセフィリアが氷の剣に触れた。全身に伝わる王の記憶。ダインはコートに手を突っ込み煙管を咥えて、氷の時代から次は水の時代に虚数に映る準備をエイボンがモニターに座標を打ち込んでいた。

「やっと一つ終えたか。おつかれ」

「先が長いなぁ・・・・12の帯は複雑だ。イラッとくるが、エメフィールの魔法はクレアツイィオーネの飛空艇は虚数に耐えれる風にしてある」

 セフィリアはフードを被り木の棒を拾い上げた。

魔神に気潰された心臓の魔力回復は時間が係る。セフィリア・アノンレッド・アイゼンガルド・ヴォルガニア・ジェラフバルト・ヴェスタニエは不遇の英雄の落胤だ。不定の子供であったがその男は魔王でもあり、KnghitsOfDarknessの起源を創った一人。

「水の時代に行くぞ。氷の時代からジャンプする」

 エイボンがハンドルを押し込み、急加速で虚数空域に潜航。水の時代は海の上だ。氷が解けて世界は海と化した。陸地がない。クレアツイィオーネが浮上してセフィリアはフードを外した。

「水の時代だ。エイボン卿が生まれた世界であってるか?」

「否定はしないよ。僕が生まれた世界は海の上だからね。天空さ。海の時代の王冠は恐らく」

「アンティアキヌス島」

「アンティアキヌス島はこの世界唯一の神秘に秘匿された魔術師の獣の島。俺が知っているか?冥界の死の鎖に縛られていた時に知りえた。俺はセフィリア・アノンレッド・アイゼンガルド・ヴォルガニア・ジェラフバルト・ヴェスタニエという人物はKnghitsOfDarknessである。神秘に秘匿された島なら王冠が隠されている」

「正解だ。セフィリア。僕が言うまでもなく君が正解だ。褒めよう」

 肩の荷が下りた。ほっとしてコーヒーを飲むエイボン。エメフィール・ド・ヴァーミリオン・ヴァスティアウスの祖。エイボンの名を襲名してきたエメフィール・ド・ヴァーミリオン・ヴァスティアウスが生きた時代こそ今いる水の時代。

「彼は天才と称される魔術師にして錬金術師。不可能の者はないね」

「アンティアキヌス島はこのルートから9日後先に着く。寝ていなさい」

 エイボンは懐かしくも思わなかった。自分は先代から20代目後の人間。水の時代に生を受けたエイボンはエルセリウスとネルセリウスが出来て・・・創造されたときにも生まれた。300代後のことである。エイボンは操縦しながら、何も語らなかった。

「寝ておこう」

 ダインたちはマイルームに向かう。ディゾンも寝ている。エイボンは仮面を外して長く伸び切った金髪をゴムで結びモニターを眺めた。セフィリアは起きており、エイボンはコートからタバコを吸い船を勧める。

「アンティアキヌス島はこの先だ。魔術師の秘匿された島」

「知ってる。」「変わった島だな。」「意味はないけどね。」

「エイボン?」

「エメフィール・ド・ヴァーミリオン・ヴァスティアウスは偉大な魔術師の一人。初代エイボンだ。そしてこの詠唱を生み出したのさ。我々天球の魔術師が人理の祖を礎を護る人理天球魔法の詠唱は一族が口でしか伝わらない。勿論娘のエミリアにまだ教えてない」

 《Für meinen Vater ist die Himmelssphäre der Erde. Es ist die Wurzel der auf den Boden der Erde übertragenen Magie. Im Himmel ist ein Himmel eines Himmels, der einen Riesen in den Himmel eines stahlfarbenen Himmels bohrt.

Zum Meer ist der herrliche Himmelsstern, die Erde und der Kompass der Unterwelt, die Seele kommt mit einem Flammenlicht zum Licht.

Ein Schwert am Himmel und ein Schild am Himmel. Der Heilige Gral ist der Heilige des Heiligen und das Land Gottes und des Menschen ist großartig. Das prächtige tausendjährige Königreich gibt 666 Tiere und 666 zwischen dem Sohn des Himmels und den Himmeln frei. Es fliegt zu den Sternen und unsere Menschen werden zum Vater der Menschheit.

Gott, Mensch, die Seele der Luft weckt uns als König der Himmelsglobus, ihr Zorn beseitigt den Keil der Welt》

《Aus der Zeit der Menschen, den Tagen des Königs, ist die Höhle eine imaginäre Zahl. Die imaginäre Zahl befindet sich im Hohlraum. Das Licht lebt im Geist, im Körper und im Schulterbogen, und es ist das Schwert des Vaters und des Kindes des himmlischen Tors.

Tränen des Blutes der Rose des großen Kaisers, des großen Kaisers der Flügel des Himmels, weisen den Vertrag zu meinem Blut an die Quelle der Heiligen.

Empire de Vermilion · Vastius, eine Familie von Himmelsbereichen, die die Menschheit schützen. Avons bestellter Stern Bringen Sie seinen lebhaften Sieg zum Leuchten.》

 これこそエイボンが一族に伝えられてきた天球の星の魔法。天球後の紋章をエメフィールの家系にしているのは、星の一族だからである。エイボンはタバコを吸い、船を勧めている。

「あの詠唱の意味は?」

「さぁつ。知らん。言えるのは先代から託されたんだよ」

 エイボンの先代とは。この時代で魔術と星を予知できたのはエメフィールの冠位を持つアンネローゼ・ヴァルガイアス・メストギリメルヘメス・アルバハム・トリスティアム・エメフィールの女性だろう。先代から受け継がれた想いを胸に現在のエイボンは生きている。

「まだ移動中で安心できなそうだけどなぁ」

「いい加減寝なさい。セフィリア」

「お言葉に甘えて寝かせてもらうよ。ノシ」

 セフィリアは寝処に行き、エイボンはため息をこぼす。

「ほかならぬ・・・アナタがいる時代ですね」

 アンネローゼ・ヴァルガイアス・メストギリメルヘメス・アルバハム・トリスティアム・エメフィールはヴァーミリオン・ヴァン・フォン・ジャック・トリギメストォリオン・ウォーカーから19代目後の子。初代から星の魔術を教わった稀代の錬金術師。

《Für meinen Vater ist die Himmelssphäre der Erde. Es ist die Wurzel der auf den Boden der Erde übertragenen Magie. Im Himmel ist ein Himmel eines Himmels, der einen Riesen in den Himmel eines stahlfarbenen Himmels bohrt.

Zum Meer ist der herrliche Himmelsstern, die Erde und der Kompass der Unterwelt, die Seele kommt mit einem Flammenlicht zum Licht.

Ein Schwert am Himmel und ein Schild am Himmel. Der Heilige Gral ist der Heilige des Heiligen und das Land Gottes und des Menschen ist großartig. Das prächtige tausendjährige Königreich gibt 666 Tiere und 666 zwischen dem Sohn des Himmels und den Himmeln frei. Es fliegt zu den Sternen und unsere Menschen werden zum Vater der Menschheit.

Gott, Mensch, die Seele der Luft weckt uns als König der Himmelsglobus, ihr Zorn beseitigt den Keil der Welt》

《Aus der Zeit der Menschen, den Tagen des Königs, ist die Höhle eine imaginäre Zahl. Die imaginäre Zahl befindet sich im Hohlraum. Das Licht lebt im Geist, im Körper und im Schulterbogen, und es ist das Schwert des Vaters und des Kindes des himmlischen Tors.

Tränen des Blutes der Rose des großen Kaisers, des großen Kaisers der Flügel des Himmels, weisen den Vertrag zu meinem Blut an die Quelle der Heiligen.

Empire de Vermilion · Vastius, eine Familie von Himmelsbereichen, die die Menschheit schützen. Avons bestellter Stern Bringen Sie seinen lebhaften Sieg zum Leuchten.》

 天球人理魔法の教えを説いてアンネローゼは偉大な女性魔術師。エイボンが弟子入りしたのと、預けられて人体実験の両親から烙印を押された青年は今思うと、有名なエメフィールの冠位を持っている。

「アンティアキヌス島って・・・・・ダーヴァンヴェルグ大陸の位置に存在するエルセリウスの海に沈んだ伝説とされていると聞いた。」

「セフィリア?今どこにいるか教えてやろうか?剪定事象の剪定されていない水の時代。エルセリウスとネルセリウスが出来る前。この地平線はダーヴァンヴェルグ大陸の中心だ。ククククク」

「まさぁか?」

「お前も腰を落ち貸せ。僕はエイボンの名を名乗っているのは使命の為だ。グランドに興味がない・・・・・その力を発揮するぐらいしてやる」

「俺は休む。」

 セフィリアは休むといいエイボンは、船を動かす。もう仮面すら外すようになった。

自分を見てると年月が分かる。

「世界なんて変わったか?僕はそう思わない。現実見たらこうなるさ」

「どうした?エメフィール・ド・ヴァーミリオン・ヴァスティアウスは魔術師としては天才だった。果たして、俺はもう寝るぞ」

「寝ても構わないさ」

 エイボンがハンドルを握り、島を目指す。

其の頃、光の時代でモニカの侵略拡大領域9割切っているこの場所。エルセリウスではルーラシア国が位置する場祖にある都市国家を束ねる星山山脈海上都市神殿ではサイラスとアシュリーが王の下に居る。

「英雄が夢語るのはもう人類は終焉が近づく。サイラス君?ヒーローを辞めろ」

「は?王が何言ってるんだ?」

「モニカを討つのは私で充分だ。我が盟友たちよ」

「冗談は抜かせよ。このアホかぁ?」栄光の時代に集う英雄集団を集める王。モニカ最前線と異聞帯最有力の虚数を束ねる王の一人にすぎない。

「ここの王はその内に来るよ。私は後者だ。サイラス君」

「ウォーカーに詳しかったのはなぜだ?と聞きたい」

「さて。ウォーカーの祖はヴァーミリオン・ヴァン・フォン・ジャック・トリギメストォリオン・ウォーカーと伺ったね。ヴァーミリオンという男はこの時代では神とされている。」

「え?何だって?聞いたことねぇぞ」

 侵略されていたこの時代はサイラスとアシュリーが都市国家を巡回している。王の帰還を待つだけ。光の時代を繰り返される収縮特性の異聞帯と拡大の創世滅亡輪廻期のこの時代におけるサイラスはコートからタバコを吸いダイン・ヴェスタニエ卿を待つ。

「問うたことがあった。サイラス・ウォーカー君」

「ヴェスタニエ家の来訪はまだなのだが遅いなぁ」

「水の時代に着いたぐらいだ。まぁ王冠回収が優先だろう。」

「七王のご健在って?そりゃぁ、モニカを討つ利害は一致だ。神を撃ち落とす。それがお前たちなら俺はそれをサポートしなきゃ」

「お早い理解感服です。ですが、ヴェスタニエの者も居なければ今作戦は時代を7つ分消失するかと・・・・・勝算は?英雄の子よ」

「黙ってちゃショウガねぇけど!俺にも策がある。でぇじょうぶさ」

 サイラスは神殿から出ていき、カロンを渡し小舟に乗る。小舟を漕いで冥界の領域に停泊。冥界と繋がっているのはこの時代の文明は高水準。アシュリーと合流して天球を見ていた。水の時代の王の帯が綻びはじめてきている。

「兄さん・・・・これは」

「あっ。こいつはぁ・・・・・アシュリー、王の帰りを待て。」

「はっ。兄さんのご命令であるならば。動きますよ」

「これは最高位の命令だ。やれやれ。ヴェスタニエの王ならもうすぐこっちに着く。聖盾王がこの最前線に降り立つ。バーロー」

 水の時代について早々のこと。シグナルが送られてきた。

《第二の王冠奪取に参加する君ら諸君に祝いのノリごとだ。戯言だと思うな。人類の再編成について神代回帰の星を穿てるほどの錨を君たちが賽を投げる必要はない!申し遅れた。モニカ討伐最前線指揮を任せられた世界の管理者秘匿者のオルテセウナス・ヴァン・ヒメールハイト・トリスギストメゥス・ヴェスタニエ・ヨハネ・サンテクシュヴァルクだ。アガートラーム・ヴェスタニエの兄だよ。アイツは私を秘匿しヴェスタニエ家から私の名はない。秘匿者の使命であるが、神は私にチャンスをくれた。モニカを撃ち落とす日だ!と》

《オルテセウナス・ヴァン・ヒメールハイト・トリスギストメゥス・ヴェスタニエ・ヨハネ・サンテクシュヴァルク・・・・ほう。聞いた名だね。ルーラシアから聴かされたよ。秘匿者が時代の王だと。錨を落して人理の為に闘うというのか?まぁ、それもいいだろう。僕はエイボン。エメフィール・ド・ヴァーミリオン・ヴァスティアウスは冠位魔術師の子孫だ。君たちの応答は堪えよう》

《ご協力感謝する。》

 エイボンは通信をきって腰を上げた。クレアツイィオーネにアガートラーム・ヴェスタニエが来た。予定以上に早く、事態は深刻だった。

「君の兄からだ。人理守護の面においてなすべき時が来た。」

「はっ」

「オルテセウナス・ヴァン・ヒメールハイト・トリスギストメゥス・ヴェスタニエ・ヨハネ・サンテクシュヴァルク。まさか秘匿者とは」

「兄は自分以上に向いてるからね。昔から優れていたよ。兄は」

「君主の座を君に譲ったのだからね。」

「そういうことかぁ」

「これは人の歴史。生きたあり方を示す旅だ。アガートラーム君」

「単独での権限君が習得しているとは・・・・・なんつうことよ」

「顕現の間違いでしょうか?」アガートラーム・ヴェスタニエはあのテゥエルターナー以来単独顕現を身に着けた。いや・・・・それ以上にここが分かったのか。闇の時代に居たはず?エイボンが口を開く。アガートラーム・ヴェスタニエとベルガモット・アーヴィングとアーヴァンヘルム・エルスレイヤーの3名が姿を現した。

「闇の時代においては報告するさ。ほい」

「王冠じゃないか?」

「あそこは消失した。俺達の努力むなしくね」

「王冠さえあればいいのだが。」王冠をエイボンに預けると3名は休み申した。KnghitsOfDarknessでも最凶ともう称された騎士だ。エイボン自身動き出す。

「これより、重大な仕事だ。ミスは許されない。」

「本気のエイボンか?いつぶりだ?」

「さぁ、知らないね。いつ自分が本気であったさっぱり忘れたが、エメフィール・ド・ヴァーミリオン・ヴァスティアウスは祖の魔術師だ。根源接続に至った唯一の魔術師。大冠位の称号がある。僕たちですら足下に及ばない人だ。彼の魔術師は理がかなっている」

 杖ではい。エイボン・エメフィールは剣を腰に回してベルトは革製だ。

ルーラシアも集まって来て、クレアツイィオーネのモニターに映し出されたのがアンティアキヌス島。アンティアキヌス島の結界は強固だ。

「君たち安全が取れ次第島に降りなさい。僕が先陣を切る」

「さすがっすね。エイボン卿」

「エメフィールに生まれた者は名前がエイボンだ。エメフィールは偉大な魔術師だ。荷が重いとか言ってられない」

 島は狭い。秘匿されていた島だ。周囲にとって断崖絶壁の孤島だ。だが、島の内部は文明が息づいていた。

「ようこそ」

「ここがアンティアキヌス島!?」

「魔術師の原初にして最高位の秘匿された島」

「・・・・・・・・・はぁ」

 エイボンは煙管を咥えて、島の中では閑散としていた。王冠はここにある。

 水の王冠がこの島内にある。ルーラシアは島に降り立ち、KnghitsOfDarknessもこの島に出てからはヒトの声は薄れて消えてゆく。

「誰かいるのか?」

「いるよ。3000000年ぶりの来訪者かぁ。この状況でだと私が言うのは魔術師で言うこの私だ。名乗るのはエメフィール・ド・ヴァーミリオン・ヴァスティアウスだ。ルーラシア君かね?」

「その通りです。では」

「モニカの12人が人類の脅威から護る術を提示しようとしたのだが、応じるか?」

「そんな急務が?」

「話は後だ。王冠ならこれだ。試練を始めよう」

 水の試練は大海原の船の真ん中。水の試練に待ち受けていたのはティアだ。

「ティア様ですかぁ」

「無論だ。ルーラシアよ、その顔見るのは久方ぶりだぞ」

「ヴェスタニエよ、本気で行こうぞ」

「・・・・・・・・・モードチェンジ」

 セフィリアが外套を脱いで、刀を構える。荒れる海原の船団が号砲の轟雷に、ダインもクラウドも指輪をはめてティアの覇気は桁違いだ。

「そんなもんか?では、全力で行くとする。」

 海の女神。ティア・ユグヴェルティア・ブルースカイウッド。禁忌階梯魔法の第一種の《青い空》を生み出した一人だ。

「絶華!」

「グランス・ヴェルグラム・ティア!」

 剣を投げ飛ばし、銃弾が貫通する。セフィリアは空気の魔法で銃弾を防いだが、クラトス・イアン・エターニア・リズルッドも応戦の一方。「神様ってのはどーも桁違いてぇてぇよ」と、クラトスが立ち上がる。その眼に映るのは焔を纏う鮮血の王家の騎士の証。ガウェイン・アーヴィングの同期で焔を宿せる王はこの試練で何かを掴み心から感じた。

「リベレーション・オート・リヴラレーション レヴァンテイン」

 レヴァンテインを一旦戻しプロメテウスに戻す。太陽の焔を魔力に変換。リソースから割いた魔力を剣に放出。ティアが銃と剣を構える中、クラトスは燃えていた。セフィリア四天王でセフィリアの騎士である自分とその定を受け入れた先に閃いた。

「焔王・ガノンドレヴァン・ロストレーギャルン」

 クラトスの焔と氷の狼を剣に宿し、クラトスの覇気が纏うのは太陽の焔と凍てつく氷。ティアの銃が装填するおとに歩み寄り剣の鞘を投げたクラトス。

「我が獅子の心よ焔の円卓に氷の女神よ世界を果てる槍よ!」

 なんだ?水が一気に引いてく。蒸発し、大地が焔を噴出する。

「これは危険だ!既にこの男焔の王冠の試練を受けていた?ほぉ、冥界が王の帯であるってのは姉さま方に聞いてたぁ!限界四皇の諸王の騎士よ、王の帯を受けたぁ。んなこった!姉さま方や冥界での修行の最中に虚数の空域で何をした?答えろ」

「ヴェスタニエである俺が命じたんだ。こいつらを悪く攻めるな。責めるのは場違いだ。俺ら冥界の死の鎖に縛られていた。身動きできずの魂は虚数で修行の長き世界最果ての王の帯だ。グランドクロスを超えた証に我々は王の力を得たくした。」

「ハメてくれやがったぁ」

 ティアの銃声をかき消す。焔の体温。その男の熱が船を蒸発させる。

「我らの力見届けろぉ」

「風と地の王冠もかぁ。」

 すでに冥界修行で手に居れた王冠の試練をその身に宿した四人。

「フルスロットルでも2回だ。それ以上は原子レベルに体が散る」

「無茶は承知だ!」

 手を止めるティアに割り込むユウヒ。

「・・・・・・・・・・・・・・あ?」

「そこまでにしろぉ、やれやれだぜ」

 ユウヒ・ヴェスタニエが割り込んだ。事態は急を要するのだった。

「サイラスから連絡だ。モニカと12人の最悪の世代の王が進軍と、来た」

「え?嘘だろ?」

「もう光の時代が最終決戦すれすれだぜぇ」

「ならば、王冠はくれてやる。私も船を動かす。モニカよ、動き出したか」

「お前らも来い。一人でもおいと助かる。」

 ユウヒが案内したのはモニカ防衛対策虚数要塞城塞砲のロンゴミニアドだ。打つ手もユウヒがモニターを付ける。モニカとの前線が映し出された。

「虚数からの降臨者。いや・・・・モニカは生きた知能だ。ましてや、人類終焉のプログラム。おまえらに紹介する。3代目ウォーカー家のロザリー・フォン・ヴェルティシュア・ユウラ・ブルーノート卿だ。ロンゴミニアドの星灼者だ。星と契約しその魔力エーテルを異聞帯に放つ。間違えれば、お前らも死ぬ」

「ご紹介で恥ずかしいね。ウォーカー家を代表して言おう。僕は、ロザリー・フォン・ヴェルティシュア・ユウラ・ブルーノート。ウォーカーの人間だが、ロザニーって呼ばれている。モニカを落すのは決まった。人類の生存はもう油断はない」

 ロザリー・フォン・ヴェルティシュア・ユウラ・ブルーノート。性別は男性。若い見た目しているが、白髪長髪の男性でげ髭が濃い。白衣のサーコートを着て、十字架をぶら下げている。口調は優しく思うが、なぜにユウヒと縁があるのか。セフィリアは疑問符抱いていた。

 光の時代の獅子の玉座ではサイラスが最終局面の王の帰りを待っていた。

「ミスすりゃぁ、今度こそ俺もあの世に逝く」

 サイラスは玉座を出てモニカを討つ最終フェーズの確認しに天空のアトラスに赴く。

「英雄王ご到着です」

「陛下!撃ち落とす準備出来ました。12人進軍は本当でしょうか」

「侵略の間違いだよ。万一、エルセ・ヴァトナム海洋でのオッセン・・・・大西洋の海洋で決着をつける。おまえら、ギリシャの為に命堕とせるか?」

「勿論です。陛下」

「陛下が言う言葉に従います」

「機械なんじゃねぇから、お前ら本音で言ってくれねぇか?きもちわりぃんよ」

「正直に言えば、死にたくもない」

「辞めたいです!」

「生まれたばかりの子に顔向けできないとか・・・・・トロピカル無職になりたい」

「おふくろが病気で介護したいです。ブラックな職場は鬱になります」

「ニートサイコー」

「おうやっ、お前ら全員協で解散。俺一人でやるから、帰れ」

「お世話になりました。陛下」

 50人ぐらいの近衛兵が持ち場を離れていく。サイラス一人、煙管を咥えながらゆうさくのテーマを聴きながら天空の巨大な大樹前に座り込む。

「死ぬ前にゆうさくのテーマとか我ながら、センスがいい」

 刻一刻とモニカ討つ局面に発展していく。光の時代の王の帯に入るクレアツイィオーネでは、激流と微粒子の衝突でエルセ・ヴァトナムの海域に安定の虚数のラインに入った。ギリシャの領域に入り、都市国家群の古代ギリシャの文明高度のアトランティスが目の前に広がっていた。アトランティスにクレアツイィオーネを停めて、エイボンとルーラシアが足を踏み込む。

「人類最期の決着にふさわしいと思えない都市の繁栄と栄光だ。」

「そこでなにをしている?」

「申し遅れたね。ルーラシア国国王のルーラシア・ヴェスタニエだ。こんな老人の顔を見て信用なさそうだね。ハハハハハハハ」

「その人たちに手を出すな!サイラス・ウォーカーの威光に背くな。」

「アシュリー卿」

「時間がありません。神殿にて」

「光の時代とは驚いた。これがネルセリウス・エルセリウス前の剪定されなかった異聞史。」

「そうですよ。驚きましたか?モニカがこちら側に干渉し始めた。僕もお仕事で胃が痛いです」

「君ら、ウォーカーの宿業が分からない。ヴェスタニエはDの意思で動くがね。」

「モニターをご覧ください」

 アシュリーはモニターの画面を映し出す。天球儀から映し出されるモニカ。モニカの侵攻ルートは3つ。ここは海洋。タイセイ洋が包囲されれば困るんだ。明日を迎えられない。

「モニカを討伐の準備の説明を」

 アシュリーが咳払いしてパワーポインターで詳細な説明を進行する。大西洋の防衛はアルゴナイタイと未確認の情報は遮断。アテナイの勇士とモーギュストの騎士との交戦は一進一退。都市国家も束ねてのギリシャ全土の戦争に突入したのをアシュリーはこの時代に来てから想っていた。最悪、アルゴナイタイ全滅は避けがたい。

「ダイン卿!激戦地であるアトラスに向かってください。それ以外の方々は、ギリシャ全土に散らばってください。ギリシャ落されればこの世界は無に還る。人類は死ぬ。これは未来に打ち勝る戦いだ。」

 説明は分った。モニカ進軍のギリシャ全土の最終防衛ラインだ。

これより防衛開始と人類側とモニカ側の最終フェーズに移行する。

サイラスがアトラスでゆうさくのテーマを聴きながら、天空の大樹にしゃがみこんでいるとこの時代でサイラスの盟友ガルフォシアス・エルファンドラ・ド・シャルル・ドシュヴァタが声をかける。

「怖いのか?」

「影武者かと思ったぜ。俺だって怖いよ」

「俺がアトラスに戻る前誰もここを入れさせるな。ただしヴェスタニエは通せ。俺が来るまでここは防衛の中枢だ。モニカの手に堕とされるなよ」

「了解」

「お任せを」

 ガルフォシアス・エルファンドラ・ド・シャルル・ドシュヴァタ。ギリシャを束ねる預言者。賢王の座としてポリスに居たが、現在はアトラスに隠居。サイラスの盟友。

 防衛開始 アトラスの峰を展望する大西洋の洋上には艦隊と船団がぶつかり合う。

「大海賊王!海の英雄と言えば、俺だ!ティーチの名をここに集え!」

「ティーチだ!」「ティーチだ!」「アルゴナイタイの正義はここにある!」

「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

 これがカリスマの士気だ。ティーチの艦隊9,000,000隻。

大艦隊を率いて、ティーチと戦うのはモニカの七本槍の魁皇の異名を持つ軍人。

「我が名はヴィルヘルム・フルンティングラベルト!モニカ様のおひとりであらんことを」

「洋上に死守だ!砲撃用意!」

 主力が削げられたのは眼に見える。ヴィルヘルム・フルンティングラベルトは剛腕の鉄拳で海面が割れてティーチが唇をゆがませる。

(状況的見立てだとこれは全滅免れない。やれやれだぜ。いったん下がれ。命令だな。この軍に迫られると道が見えない。テゥエルターナー以来の大戦。最悪の事態は船長である覚なる上だ。)

 コイントスして金貨の表を勘で当てるティーチに、腰から金の弾丸をヴィルヘルムに頭をヘッドショットして船を近海に撤退。ティーチは羅針盤で方角をそっ閉じして大西洋は血と硝煙のにおいに漂う。半分以上の艦隊を失い、ティーチは先代の王の肖像画を眺めた。

「あなた様には見えてますか?偉大なる海の王よ。ワタスの実力不足だ。テゥエルターナーで戦績を納めたのが過去だ。はぁ」

 先代は。ティーチの父親はユウヒ・ヴェスタニエ。ルーラシアの弟で、星の遺跡で戦死とあったが生きていた。ユウヒ・ヴェスタニエの写真に献杯してティーチは船の上に立ち上がる。

「ヴィルヘルムの主力を落す。俺の相棒で突っ込んで直接船とともに散る覚悟はできてる奴だけで残れ。強制とは言わない。レベル高いよぉ。俺のカリスマだけ信用しないでくれ。ヴィルヘルムの力を抑えられるのなら、お前ら残った連中は船を爆発させろぉ」

 ティーチは鉄血の意思で言う。船をすすめて大西洋の領海にティーチの魂が消えるのであった。ギリシャ上空に出現し、超巨大な城塞型の鉄の砲。銀の槍。

「応答願う。次元障壁突破に苦労はした」

 ロンゴミニアドの人理の錨を下ろさせる目的では、防衛線が始まり慌ただしくなり現場が混乱していた。アシュリーは階段から降りてコーヒーを飲み決断を下す。都市国家の果てに冥府の門があって冥界からの援軍要請に全ギリシャの大一番を踏まえてアシュリーが銀の鍵を使者に渡し、ギリシャの危機にタルタロスの門を開ける鍵を渡し、アシュリーは銃弾に弾丸を装填した。

 冥界の契約は重なる都合に努力した。

ガルフォシアス・エルファンドラ・ド・シャルル・ドシュヴァタは賢王。賢帝の名の賢者。

アシュリーはタルタロスからの連絡を待つ。12人が進行を開始。ギリシャ全土を命運かけた戦いにため息をこぼす暇なくアシュリーは神殿本部の作戦室に入り、通信水晶から連絡だ。

《こちらガルフィシアスだ。賢帝と言えばいいかな?ロンディナック》

《これは賢帝。賢帝の名は失礼いたしました。タルタロスに援軍要請。ギリシャ全土戦火が広がる一方。兄も戦場に走る方です》

《ヴェスタニエ君が来たぞ。私自身隠居で戦場に出ないが、今回は特別だ。真赤な誓いでどんな敵でも味方でも手を貸す。ギリシャを侵略する蛮族を私自身蹴散らすがぁな》

《ありがたいお言葉感謝いたします。では》

 通信を切りアシュリー・ロンディナックは真名を言う出番が来たのだ。ウォーカー家のサイラスの弟は事実。では、アシュリー・ロンディナックという名ではなく本当の名は、ヴァーミリオン・フィフムニスフィア・フォン・アルバサラス・ウィーカーという名だ。ヴァーミリオンだ。ヴァーミリオン・ヴァン・フォン・ジャック・トリギメストォリオン・ウォーカーの転生者でヴァーミリオン・フィフムニスフィア・フォン・アルバサラス・ウィーカーという現代でも生き続けている。ギリシャ各地のモニターで、ヴァーミリオンは拳を握り外に出る。その頃ガブリエルとトラヤヌスはアテネの酒場に居た。

「敵が追って来ています。ガブリエル」

「落ち着け。」

 杖をコンコンとならし、ガブリエルは静かに杖を振る。トラヤヌスもフードを被り酒場があれて敵が周囲を囲む。ギリシャで安全はない。サイラスも、モニカ最前線突破に、分解剣を振る。サイラスは・・・・・・・「ッ!」と舌打ちで突破していく。状況が視えない。サイラスはモニカの総本陣が掴めずにここに来た。

「ギリシャで終わらす。表に出るなぁ」

 ジャック・ウォーカーの時代から500年が過ぎた。ダイン・ヴェスタニエのヴェスタニエが英雄の時代に紡がれてサイラスはモニカと交渉しに地表埋め尽くす大樹の幹に単身来た。

「そこでなにしている?」

「通せ。客人をもてなそう」

「よぉ、モニカ。話す気ぐらいなったか?」

「英雄一人で来たのは驚く。気に入った」

「おまえたち・・・・人類に敵意がない。英雄の時代も終わる」

「サイラス?モーギュストはどこにいる?」

「ヤツはどこだ?」

 サイラスは鞘だけ抜いて刃の逆方向を向ける。

「教えると思うな。来易く言う価値がないぞ。ウォーカー」

「いいよ、いいよ、あーそう」

 サイラスはコートを着て立ち去る。神殿の本陣はアシュリーがモニターを眺めてダイン・ツヴァイ・ガウェイン・ザーロックの信号が途絶えていた。その頃クレタ島付近ではザイが獅子の応戦だ。ザイ・ジークフリートは刀を振り悪鬼と応戦中。

 ザイは血を拭い前線に居た。海洋からの防衛は壊滅。KnghitsOfDarknessの騎士団側は総攻撃を受けてクレタ島の被害は尋常ではない。ザイは刀を振り、刀はまだ握れる。

「俺はまだ立ててる。お前らは?」

「父上こそ、その傷ではもう・・・・」

「モニカを足止めできる。ゴホッ」

 ザイは力強くも立ち上がろうとするが、島は炎上。壁も壊れて物資がそこ尽きた。籠城も得策ではない。ザイは刀を鞘に納めてKnghitsOfDarkness側の兵は応戦中。

「父上?」

「ダインに知らせろ。俺一人、ここにいる。必ず戻ってくると」

「父上!」

「ジパング当主の魅せばだ!ブリュン・ガイ・ユークリッド・みんな・・・俺はKnghitsOfDarknessのザイ・ジークフリートだ」

 ザイは島の岸に陣を構えた。モニカの交戦がその配下が侵攻する。

「・・・・・・・・・天翔」

 !ッ!一瞬の輝きも光も見えない。眼が重い。足が重い。動かせる腕に力を刀を剃り返して大軍を薙ぎ払う。血しぶきで、ザイはまだ立っている。息子と娘と孫に自分の勇士を見届けるのにKnghitsOfDarknessのザイというありかたを。現ルーラシアが出来る以前大西洋の海域ギリシャの首都アテネでは、ダインが来ていた。ダインは鮮血に染まりながらアテネの七つの丘の宮殿の木陰にうつ伏せに倒れていた。

「グホッ・・・ハァ・ハァ・・・・ハァ・・」

 ダウンしていないが、ダインは神殿に辿り着いた。アシュリーはモニカを落す。もう時間がない。アトラスはブラッドが中に居る。ダインは限界を感じながらも水を飲む。ギリシャの全域が、大西洋の海域が現界だと。サイラスは大剣を振り、海域自体のゆがみが王の帯に異変が。歪まれた宇宙のラインが乱れている。ガウェインは南下の要塞。ヒルデガルダは神殿。セフィリアとその配下は海域に決戦しティーチの船が燃えて、これ以上は王の帯が崩壊はエルセリウスは歪に乱れてこの世界はモーギュストの思い通りだ。

 ダインは剣を拾い上げて立ち上がった。

「まだだ!サイラス!死ぬな!お前が死んでも!おい」

 サイラス・ウォーカーはモニカの進軍を抑え込めるのにモーギュストの本陣い居た。

エルセリウスとネルセリウスの文明が出来る前のギリシャ全域。モニカは宇宙の災厄。モーギュストが生み出した人工知能晴明電子英霊体。

「運命でも超えたやるよ。ここは俺に任せろ!おい、それってYO!」

 サイラスは参ったという表情を出していなく、剣を剝けた。モーギュストは白いコートを着てこの空間は固定。サイラスは指を鳴らした。

「アシュリーよ、準備出来たぞ。光の時代を固定。後のルーラシアに栄光あれ」

「兄さん?兄さんなのか?準備出来たよ。モーギュストをここで滅ぼす」

 アシュリー・ロンディナックの読みだ。アシュリーは神殿からサイラスに伝えた。光の障壁でこの海域ごと固定されてるのに気づき、モーギュストは葉巻を吸っていた。

「サイラス!もうそこまでだ。」

「わざわざありがとう。話が無駄だった」

 サイラスはあのジャック・ウォーカーの直の子孫だ。サイラスは堂々と面構えしていた。

「モニカを落す。俺達は自分で人類史を護る。」

「出来る訳がないだろ。人類はもうその動力を失っている。輝きがないんだウォー」

「モーギュスト・・・・・」

 サイラスはゆっくりその場から立ち去る。モーギュストが采配する。モニカの侵攻が大詰めなのか。序章なのか。人類最後の地球は大半失うリスクがあるかもしれない。

「一つ言い忘れた。アイツら俺よりもくそ強いぞ。」

「私の眼ではルーラシアとダイン・ヴェスタニエの完全なる死が視える。未来では足掻こうが絶望を噛み締め!」

「すまんこふ。わりぃ、ダインとルーは死なない。ったく同じ不死の者をネタに煽ったり叩くアンチは嫌いだぞ。俺はここで終わらせる。」

 サイラスの剣が13の歴代王の剣として特殊召喚した。サイラスは黒いコートを羽織って門を開ける。モーギュストは白衣のコートを着て手を広げた。

「モニカを創造したのは私だ。うん。君たちは世界を取り戻せないのはあんなに一緒だったのに人類は終わる。平和とは?君たちが視るのは暗い未来だ。」

 其の頃王の帯では完全に綻びだ。ギリシャの海域に嵐が吹き荒れる。

ルーラシアもエイボンの傍に居た。

「確認したいが、後のエルセリウスとネルセリウスでは貴殿の祖父が国を建国します大陸です」

「キングの兄弟が国を建国する神代の話は知ってる。やれやれ」

 ハーディアスとルナヴァーミリオンがルーラシアの陣に来た。ハーディアスはルーラシアの息子。ガンダルディキアの王であったが、ルーラシアの遺志を継ぐ人物。

 エイボンはエメフィールの定めを受け入れてる。英霊の幻影。

「ルヴィア・ヴェスタニエが生きてる時代の英霊よ。我が星に沈め」

 サイラスは、アトラスの大樹に帰って来てクラウドは霧の中に居た。王の帯がモニカの侵攻でKnghitsOfDarknessの応戦むなしく撤退している。

 KnghitsOfDarkness

 夜戦を繰り返し神殿に撤退。モニカの応戦と海域が突破され、ティーチの艦隊が歯止めになっているが時間の問題だ。サイラスが戻り次第モニカと侵攻は迫ってきた。傷だらけのダインに代わり、柱裏からセフィリアが出てきた。

「癪じゃないが、ダインに代わって俺が動く。いいな?」

「セフィリアもヴェスタニエだ。お前が動けるなら、動け。神殿を死守する」

「御意、だがな、シコリティー・高須クリニックだ。こっちも死んだらお前らを赦さねぇぞ」

「セフィリア?わりぃー、俺が回復したらいく」

 ダインはヒルデガルダに治癒されている。セフィリアはフードを被り刀を二本腰に差して、神殿から出ていく。

「お前を・・・・ッ!あなたを詐欺罪で訴えます!さござい?ってなるのかもしれないが、もともとモニカの策が乱れていた。詐欺罪だぞ。理由は勿論お分かりですよね?俺はダインに代わって動く。KnghitsOfDarknessが元気になればいい。アシュリー、お前を詐欺罪と器物破損罪で訴える。理由は勿論わかってるよな?なぁ?お前がこんな裏技で騙しセーブデータを破壊したからだ!壊したのは本来のプロットだ!ギリシャ海域と神殿の時代の戦いで此方も犠牲を出している!ッ!破壊したからだ!破壊したからだ!ッ!理由は勿論わかりますよね?軍師アシュリー・ロンディナック卿・・・ッ!おい、覚悟の準備しとけよ!もっとも俺が言う口じゃないが、俺は活かされた命でお前らを護ると決めた!近いうちにモニカを落す!ここが神を撃ち落とす日と忘れるな!帰ったら裁判沙汰だ!裁判も起こされるな!久々に法廷で判決かっ!裁判所には問答無用俺ら全員出廷する権利があるっ!慰謝料の準備とか!こっちは赤字で挟んだぞ!糞が!もとより、俺達KnghitsOfDarknessはぁ犯罪者だ!前科者だ!刑務所に魂の監獄に投獄されるのは視える未来だ。その魂を黄金のガセに・・・・・俺はイッてくる」

 セフィリアの去り際にアシュリーに言い神殿から出て行った。

神殿から、出るとセフィリアとクラトスとフレアが待っていた。

「続きと行こうか。止まらねぇぞ。俺はアンタを忠義に仕えている。」

「同感ね。セフィリア様の一番槍は私です。魔力リソースを削ってでも行くか。セフィリア様モニカを落そう」

「心強いや。うしっ」

 セフィリアがモニカの拠点に行く同じ時間エターニアとイアンとリズルッドも応戦で野営から馬に荷を乗せて拠点から本陣に映っていた。

「過去最悪な戦場だ。モニカの自動人形とこんな・・・」

「おい、時間だ」

 エターニアはリズルッドの背後に居た。イアンは海域の渦潮を見ていた。セフィリアがモニカ堕とすのに向かう際中アシュリーがモニターを消して机に地図と駒が散らかっていた。

 クラウドは冥府の獄に居た。タルタロスの中枢に鎖に繋がれて黄金の精神が篝火に燃えていた。

「誰だ?バイキング!クズかぁ。名誉棄損で裏も取らずに調べもせずにここまで俺をハメンジャーズかぁ・・よ」

 クリード・アイゼンガルド・アインナッシュ・ヴェスタニエはセフィリアの息子。ヴェスタニエ一族の血をその血の定めを受けた皇帝。クラウドが暗く燃えた灼熱の鳥かごに来た理由は眼の前だ。クリードは焼けた肌がめくれて鎖の痣を吊るされていた。

「生きてるか釈放の時間だ。お前の精神の刑は執行終えた。シャバだ」

「ほう。俺の出番か?イクなっ!俺はセフィリアの子だ。ハハハハハハハッ」

 クリードは冥府の焔を纏い蘇った。

クリードが階段から登って地上ではセフィリアとモニカの攻防戦。クラウドは包帯を巻いて黒コートで立ち去る。

「クラウドよ、一緒に来い。モニカを斬る。俺はダイン・ヴェスタニエに斬られ、永劫の死が俺を支配していたと思うな。ククククククククククククク」

 クリードとクラウドはモニカ本陣の前に来ていた。セフィリアとフレアとクラトス。イアンとリズルッドとエターニア。激突する英雄。

 セフィリアは最大悪のラスボスだったが、今は人類の味方。モニカがとうとう現れる。

《人間よ、聞けッ!害悪の獣よ、今は世界の書き換えの最中だ。人類選別の天秤の邪魔だ!》

「聞き捨てならねぇよ。俺はセフィリア。かつて獣だった神の一人だ。」

 ギリシャ宙域 オリュンポス モニカの本陣

遂にやってきた。モニカの巨体電脳擬似人格の電脳の本体と繋がっている。

モニカの声がする。

《門よ開け。ふん。私ぐらいの実力があれば人間は死ぬ。この世界は第二の切り替えだ。黙ってみるぐらいなら見逃してもいいぞ。セフィリア?害獣が良くも裏切ってくれたな》

「俺は変わってない。変わってないとかモニカを斬るぞ」

 モニカが一息ついて黒い月と真紅の空がギリシャを包む。

《愚かな者だ。セフィリアよ。いや・・・ジェラフバルトッ!お前を詐欺罪と器物損害罪で訴える。覚悟しておけ!おい、バイキングのお前らザコだ!リズルッド・クラトス・イアン・エターニアてめぇら・・・無事に帰すか!》

「そう、きたか」

 二本の刀を振り翳し、型を決める。セフィリアがヴェスタニエの中で唯一刀を選ぶ王に許された武人。武神。鬼神。モニカが海を割る。

《モーギュストのゴミは捨てろ。今、私がやる。MONICA》

 黒い泥に押しつぶされるのを、交してクラトスの焔が泥を溶かす。クラトスは焔を纏い、モニカに立ち上がる。モニカも応戦する一方セフィリアの刀が宙に輝く。

「見切った!天門・龍焔十六華閃」

 16回連続の焔を纏う龍の咆哮の一撃がモニカを喰らう。天に昇る垂直の一閃がモニカの頭上を貫き、怯んだ隙にリズルッドの弾丸が心臓を射抜いた。

「グランデ・ド・ティエロ・フィナーレ・デル・ソル・カーレ」

 光は太陽ともに沈まない。綺麗な黄金のDANDANがモニカを射抜いた。

「終わりです。セフィリア様」

「長かったぁ・・・・」

《アンサモンプログラム再起動。ブラウザを起動。モードをセレクト。クハハハハハハハハハハアアアアッ!ゼハハハハハハハハ・・・・死にかけたぞ。モーギュストの野郎これが遺し玉か。私は無事だ。まったく、呆れるな。私も全力で行くぞ。》

 生きている!?モニカは動いてる。セフィリアも刀を握る。この状態ではさすがにキツイ。

クリードが姿を見せる。

「何もたついてる??やるべきと、するだけだ」

 クリードは剣を構える。確かにここで踏みとどまる訳にはいかない。

「俺はクリードだ。モニカを討ち散らせてもらうぞ」

《私の軌道で宙を視ろ。ゼハハハハハハハハッ!神を討つ堕とす意味を?撃ち落とすのはそちらだ。正しくは惑星を堕とす意味だ。宇宙から来たお前たちの子の星は撃ち落とされた》

「厄介だ。海がこっちに来る。避難しろ。!」

 セフィリアも覚悟したのか。逆方向の海が押し寄せる方に足を向かせる。フレアにコートとフードと刀を預けさせ上半身裸で海に来る方に手を広げる。

「どうやら、俺の番がもう終わる訳か。多少延命できて満足だ。」

「勝手に死ぬな。ドアホ。ゴホッゴホッゴホッ」

 ダイン・ヴェスタニエだ。ダインのダーインスレイヴで海を割り、惑星が堕ちてくのを見る。

「アガートラーム!最大火力!限界モードオーバーチャージ承認」

 ダインの両腕が銀の腕を惑星に振り落とす。

「どりゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!」

 セフィリアはニンマリと、粉々に砕けた星。

「お前に助けられると思ってなかった。おい、モニカは?」

「いよいよ、本題だ。これにより時代と世界が逆軸に回転する。」

「話は船に乗ってからする。」

 ギリシャ一体に起きたこの爆発と惑星が堕ちたこの反転作動し本来の世界と百時空の戻された世界に戻ることが出来た。

 現在地 ルーラシア近海 バルトアンデルス・アルゴノーツ内

戻った世界だ。世界に戻ってこられても、モニカは?今、この星の最後の聖戦が始まる。セフィリア・クリードを船に乗せてダインとクラウドとブラッドはルーラシアの船室に向かう。

「やあ」

「どういうことだ?まるっきりわからない」

「君たちに言う必要があった。これはね。僕とエイボン御勝負だった。神を撃ち落とすタイミングと、この船に搭載されていた世界逆光煩瑣同プログラムのシステムコールがダイン君のアガートラームだった。モニカは僕らの思惑に騙されたゾ。」

 だが、現実層は上手くいかない。本当の脅威が迫っていた。

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