第40話第Ⅸ章 英雄回顧録編 英雄の証

第Ⅸ章 英雄回顧録編 英雄の証

英雄サイラス・ヴァーミリオン・ヴァン・ジャック・ジュリア・ウォーカーの歴史と語ろう。

サイラス・ウォーカーは人類史上最も最優の英雄であったろうか。

ジェラール・ジークレインを討ち取りその後テゥエルターナー戦争に出征するまでを語るか。

天照暦元年から帝国暦55年まで時間も時を遡る。

200年前か・・・・

サイラスはアルノスアルガヴァードを出てルーラシア国に仕官し騎士と認められて最初の仕事がダイン・ヴェスタニエ卿の救出だ。

最もこの時僅か5歳のダイン・ヴェスタニエはルーラシア国で暮らす没落貴族だ。

サイラスが仕事から帰って来てテラスでディゾンとルーラシアの膝の上にダインが座って話し合っていた。

「おつかれーっす!帰って来たぞ!ルー、ダイン」

「サイラスだ!サイラスだ!サイラス」

 手を振りサイラスが帰ってくるのを嬉しそうに待つ姿も今は見られない。

事件が起こったのはダイン・ヴェスタニエ1歳の時だ。

アイゼンガルド帝国の傘下で西の公国ヴァイシュヴィルガルドの当主ジェラール・ド・ジークレイン卿が幼いダインを誘拐拉致。

その直後サイラスにより奪還されルーラシアの監視の下であったが不覚にも5歳の誕生日その後にジークレイン卿の策略にハマり現在ダインの身の状況がヴァイシュヴィガルドの人質として幽閉さながらジークレインから剣術と魔術を学んでいた。

(その時に魔神剣・魔王剣・真魔神剣を習得し剣の才能が開花する)

若きサイラス・ウォーカーはダイン・ヴェスタニエの救出命令でマーデル・リンクの港に居た。

「お前はここで待っていろはす!にゃんぱす!」

 馬を撫でてサイラスがマーデル・リンクに居るのは上司というのかランスロット・ファルシオン・パトリシア・アーヴィングの命令であるからだ。

彼もここに滞在してインデックスという司祭に用がる。

俺も馬を預けて街にしばらく滞在する。

「相変わらずにぎわってるよな」

「兄ちゃん!リンゴ買ってくか?」

「兄ちゃん、兄ちゃん!ウマイ魚らこの国じゃうまいよ!どうよ」

「いいっすわ、俺、金ねぇーんで」

「こっちの野菜は?サラダなら鮮度で有名なうちだよ」

「すまねぇーっす、またしてる彼女がいるんで」

 サイラスはインデックス・ディスティニーと秘密裏に交際し既に半同棲でインデックスの御中には彼の子供が居る。

故に会いに来たのが正解でインデックスとの待ち合わせは教会の庭だ。

「時間なら間に合ってるな」

「遅いですよ、もーう、ランスロットさんの仕事を辞めたい辞めたくても辞められない詐欺行為の愚痴に少々手間はかかったのですがお久しぶりです。サイラス」

「お、おう、俺が悪い。子供は無事か?元気にしてるか?駆け出しの騎士の子供でも俺はお前らを護る」

「口だけは達者なのは変わってない証拠ね。まぁ私もジュリア教の司祭で聖職者ですけど既に破戒僧でサイラスとセックスし孕まされたのなら私も文句は言えないですけどねぇ」

「おい、おい、教会でもヒトが通るのだぞ。やめてくれよ、酔った勢いでバックで中出しは悪かったわ」

「私の処女を奪った重罪ですからね。その分は償ってもらわないと」

「うんうん。お上手ですね。何が欲しい?」

「お金ですよ。お金以上に愛!愛!愛!せっかく来たんだから私の家に寄ってかない?」

「おう、着いていくわ」

 サイラスとインデックスは教会の庭で会話後にその晩教会隣接の司祭に家にあがり込んだ。

女子力高めのシャンデリアにソファーが置いてあり聖母の像と十字架が飾ってある。

「いつ来ても、ここでは落ち着きねぇぞ」

「私の家ですよ。まぁソファーにでも寝転んで待ってなさいな」

「ピチピチ20代の姉ちゃんの手料理とかサイコーだろ!?ハッハハハハハハ・・・・」

「本当に英雄になれるの?この世界の?」

「なーれーるなーれるーよっゆぅー」

「調子こいてると痛い目に合うわ。絶対に」

「インデックス?そんなこったねぇーけどさー、だいぶ落ち着いてきた安定期だし、メシ食ってシャワー浴びてから夜だけどするか?生だよ!お前との相性は俺のマグナムを唸るぜ」

「もーう、暴れ馬は。そんなことよりも大事な話があるの」

「ん?ん?ダインか?」

「ちっがーうぅ!うー!セフィリアよ・・・帝國暦の大英雄が世界叛逆の悪の代表よ」

「!?そーうだったなーセフィリア絡みで俺も用ありだ。ザーロックさん居る?」

「居るけど、あの人この時間帯は寝てるでしょ」

「じゃー、いっかー、久々のインデックスとセックスしようぜ!勿論コンドーム無しの生だ!」

「で?体位は?私から騎乗位でサイラスの極太に突っ込んでもいいとか言わせないよ!ド変態よ」

「クククククククククク・・・・カッ!」

 サイラスは服を脱いで下着一枚でインデックスも裸では規制でNGされBANされれば彼女にも信頼に傷がつく。

インデックスは下着姿でベッドに寄り添いSEXの最中に電話だ。

《もしもし?誰だよ!こんな深夜に俺充ての様だったらマシな時間で頼むぜ。名前は?誰?》

《ゴホン。私だ。ランスロット・ファルシオン・パトリシア・アーヴィングだ。夜中に電話するなって怒るのは見当違いだ。私はお前の上司で今作戦『ダイン・ヴェスタニエ奪還』の命を承っている。お前はまだ一介の見習いだ。どこにいる?マーデル・リンクに着いているのだろ?ザーロックが待っている。》

《はいはい。行きますよ。行けばいいのだろ?メンドー・シンディーくせぇな!せっかく帰って来たのだSEXぐらいさせろよ!男が!俺はクソが!コンナハズジャナイノニィ!ミスター・ユナイテッド☆小沢だ。ランスロット?ゼッテェー、行くけど、任務に手を貸すがオメェーここぞっつう時に絶対☆裏切りヌルヌルするなよ》

《分かったよ。私も仕事が山積みだ。電話も切る。夜遅くに電話は申し訳ない》

 電話が切れてサイラスは悔しがりながらも服を着替えて剣を腰に差した。

「残念でした。まぁ本来言うと任務中でここに来たのだから・・・やることやってからにしてね」

「言い訳メイビーな程かよ」

「でもさ?いつでも帰れるじゃない。あなたが帰る場所はここでしょ。私も頑張るわ。この子共に」

「早く終わらせて英雄になるわ!俺は運と才能だけが取り柄だ。」

 サイラスはインデックスの部屋を出て教会の大通りを進みマーデル・リンクのロッジは大聖堂・大神殿の前。

ここにザーロックと後にダイン・ヴェスタニエ卿が活躍しその名を遺すKnghitsOfDarknessがここに集まっていた。

真夜中の門番の近衛兵がサイラスに敬礼して身分証を呈示だ。

「ホイ、ホイ」

「間違いありません。サイラス・ヴァーミリオン・ヴァン・ジャック・ジュリア・ウォーカーです」

「ウォーカー卿5時間もお待ちです」

「悪ぃ」

 5時間も待たせているのは流石に怒られる覚悟で扉を叩いた。

コンコン

コンコンコンコンコンコン

扉を叩いてサイラスも頭を下げた。

「申し訳ございません!」

「何を謝っている?別に謝らくてもいいのだろうに。今から食卓の準備だ。来なさい」

「はっーーい!ザーロックさん流石、分かっていんじゃん!」

「紹介しよう」

「ん?何さ?KnghitsOfDarknessってガチ勢の集団だろ?俺も生で見られるのか?」

「そのつもりだがね。今晩は全員と円卓で食事だ。サイラス君の席もある。座りなさい」

「サンキュー、ランスロットが口うるせぇ上司でさ。あんなに仕事辞めたい言って未だにしがみ付くとか社畜よ」

「それは俺も聞かされている。KnghitsOfDarknessの事が終わり次第定を出す。」

「仕事早いな!今日の飯は?メシ?つーか腹減った・・・眠ぃ」

「食事をして話をしよう。全員来たらだ。マナーは最低限学んでおけよ、少年」

「俺はこう見ても21だよ!21歳だって言っていんじゃん」

「若いな。自分も歳をとって30でこの地を任されて以降故郷を思い出す。」

「コパン?」

「そうだ。コパンの国を再興するのに私は騎士として上を目指し出世しなきゃね」

「誰か来たぞ。無駄話が長い。メシ食わせろ」

 ロッジの門をくぐり扉の前に12人の騎士と魔術師達が並び扉が開くのを待っていた。

「ザーロックに呼ばれたけどなんでしょうね。ツヴァイ?」

「うん。インデックス大丈夫?妊婦さんは休んでいればいいじゃん。産休でしょ?無理してこなくてもいくら円卓の集いって言ってもおっさんのつまらない話に付き合ってすべらない話聞かされるのは耳の毒よ。ハッ」

「ツヴァイ?少しは口を慎め。ルーラシア五剣に対して失礼だぞ・・・今日は大切なミーティングだ。」

「俺もさっき着いたけどマーデル・リンクは遠いな。ジパングからじゃ何十時間だぞ」

「おい、おい、扉が開くぞ」

 ダイン加入前のKnghitsOfDarknessはサイラスを除きガウェイン・インデックス・ザイ・ザーロック・マジュリア・ロキ・ソル・レイナ・ソル・スーヴェリアの名だたる騎士と魔術師がこのロッジに集められている。

「セフィリアに関して引き続き均衡だがそうは崩せねぇよ」

 ガウェイン・アーヴィングは帝國暦50年に騎士叙位後に位を卿に。

階梯Ⅴまでの人物。

KnghitsOfDarknessがロッジの奥に円卓がそこに置かれてあり各位指定された席に腰を下ろした。

「来客か?名は?」

「サイラス・ヴァーミリオン・ヴァン・ジャック・ジュリア・ウォーカーだ!」

「サイラスってあのウォーカーか?」

 ロキが喰いついた。

ロキ・ラタトスクもこの時は一時KnghitsOfDarknessのメンバーで『ダイン・ヴェスタニエ奪還』の作戦に加わりこの食事に居た。

「・・・・・・気まずいな」

「インデックスも顔を恥ずかし気にしているけど、具合悪いの?」

「断然平気よ(最悪だなサイラスも呼ばれているのか。この空気最悪だわ)」

 サイラスとインデックスは付き合いだてのカップルで妊娠している。同じ円卓とは場が辛い。

「ザーロック!早く飯用意しろよ」

「待て。サイラス」

 KnghitsOfDarknessの隊長であるマジュリアが口を開く。

「久しい顔ぶれだな。ジェネラル・ルージョ・フォン・ラインハワード卿」

「滅相もない。セフィリアに詳しい俺がこの場に呼ばれるのは光栄です。マジュリア殿」

「さてさて、ザーロック?ここを統括する貴殿の報告と我々のミーティングにまずは乾杯だ。」

「乾杯」「kp」「kp」

「乾杯」「kp」「かーんぱい」

「乾杯」「kp」「kp」

「乾杯」「kp」「kp」

「かーんぱーい」

「こんぺきれーす!!」

「乾杯だ!呑もうぜ」

 全員グラスで乾杯だ。

透明なグラスにマーデル・リンク産の果実で発酵したワイン。

高級ワインだ。

「ワインを飲みながら飯でも食べながら作戦会議だ。で?良いのか?」

 その晩に緊急の会合でダイン・ヴェスタニエ奪還が議題だ。

サイラスは見習いだがいずれKnghitsOfDarknessのメンバーに推薦という意味でランスロットの墨付きでここに来ている。

「待たせて悪い。食事だ。遠慮なく食べるがいい」

 円卓に並べられる豪勢な食事。

 メイドが運んで来て全てフルコースだ。

サイラスはこの時のことをよく覚えていた。

ルーラシアの見習い時代では食事会はない。

晩餐もない。

マジュリアの御蔭でこの時のKnghitsOfDarknessのメンツは後にダイン・ヴェスタニエが来て時代の覇者と完成する。

インデックスが妊娠であることは既に知られており食事は妊婦用に分けられて出された。

「はい、有難う御座います。」

「ザーロック?もう行で、俺は。サンキューな・・」

「ランスロット・ファルシオン・パトリシア・アーヴィングに会ったら頼んだ。アイツは俺よりも先輩だ。死後が辞めたくても精神が黄金の心で近年稀にみるミラーな変質性の騎士だ。お前を認めたのも感謝しろ」

「わーってるよ!へいへい」

 サイラスはロッジを出て馬宿で馬に跨って帰る最中でセフィリアが!?

50年前に英雄の証で英雄と称された男だが何故ここに居るのか?戻って来たのか?

「私だよ、サイラス」

「セフィリアか!?お前何のつもりでここに来た?ダインを浚う加担したお前が言うのか?消えろ」

「攣れないな・・・・私に非が無い。サイラス?お前は俺を知っていたのか?」

「ハッハハハハハハハ・・・ダインを取り戻すのか?いやっ無理だ。俺を誰も止められん」

「なぁー、俺も忙しんだ!行かせろ」

「済まない」

 セフィリアは見た目こそ変わらないが銀髪長編の長身の20代の人間が背丈以上の長刀を携え翡翠の眼をサイラスに向けてサイラスも馬に乗りながら荷物を乗せてヴァイシュヴィガルドに向かう途中だ。

「間に合ってくれ!」

 ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒンン!

馬が慌てて帝国兵と公国兵だ。

「誰だ!?」

「サイラス・ヴァーミリオン・ヴァン・ジャック・ジュリア・ウォーカー」

「誰もお前を通さぬぞ!立ち去れ!」

「百合の花よ百花に散りゆく《フルール・ユリシャ・ド・ヴァーックダーハダード》」

 サイラスが剣を抜いて一瞬で剣を抜いた抜刀状態で全ての帝国兵と公国兵を倒し地面に伏せた。

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

「ハイッ!俺を甘く見るな!ルーラシアに喧嘩売ってるとテメェーら明日が無いと思え」

 ヴァイシュヴィガルド公国の橋が手前で崩れていた。

しかもアンチなタイミングにアイゼンガルドの進軍だ。

サイラス単騎は唇を歪ませて馬を森の茂みに隠させて長剣と短剣に手を伸ばした。

(ダイン奪還に何してやがる!?最悪だ!?アイゼンガルドを今じゃどうにも抑え込むとかよマジレスレベルだ。異議ありだぜ!こんなのを俺一人ならこんだけ囲まれても余裕じゃねぇけど畜生が!?)

 イライラしても落ち着きないがアイゼンガルド部隊が橋の補正と像に乗っていた。

像に乗って向こうまで渡る奇策だがそれに賭けるぜ。流れが完全に変わったようだ。

「クロス・トラインデント・グレイヴウォーカーVer5」

 帝国兵に斬り込み、抜刀状態で相手を押しのけて連続剣と二刀流が相手を打ち砕く。

帝国兵を薙ぎ払い帝国兵の装備を剥ぎ取り代わりに来て軍の列に並んだ。

「フゥ」

「ブラスト!この仕事終わったら飲みに行くぞ」

「おっ、おう・・・そうだな(ブラストという人物の声真似でゴリ通す)」

「なぁーにぃ、焦ってる。俺らの隊長はあの紅蓮の騎士であるぞ」

「クラトスさんですよね!?皇帝陛下の恩義に厚い忠義のお方だ!?」

「ホリディー?男でもホモと勘違いされるがクラトスニキには惚れるな」

「惚れてまうやろ」「惚れてまうやろ」

「惚れてまうやろ」「惚れてまうやろ」

「惚れてまうやろ」「惚れてまうやろ」

「惚れてまうやろ」「惚れてまうやろ」

「惚れてまうやろ」「惚れてまうやろ」

 同じように兵たちがクラトスに夢中だ。

全員この男に恋しているのか?

「それ、ダブルエンジンのチャンカワイのギャグやねん」

「分かる、わかる、俺もあの人の紅蓮は心が燃えてくるぜ」

「クラトスさんが着いた。全員敬礼」

「へおへーい」

 部隊の前に立つ赤髪灼眼の黒コートの剣士こそセフィリア四天王が一人焔のクラトスだ。

アイゼンガルド帝国セフィリア一の信頼と剣の男クラトス・アルシヴィルヘルム卿は威風堂々と俺らの前に立つ状況分析した。

「先発隊は像で辺りを警戒。寝処の寝首は狩られるな。それでも帝国兵か?気を許すな」

「はっ!」

「はっ!クラトス隊長の仰うせのままに」

「他の者も同様だ。俺はお前らの命を一人一人預かっているんじゃない。預からせて頂いてる。俺とともに歩み皇帝陛下の忠義に尽せ!ジェラール・ド・ジークレインはこの大陸では矜恃の持ち主」

「出陣」

 像が駆け出し部隊が動きサイラスも着いていくがクラトスには気付かれてはない。

本物のブラストは寝ているからな。

今のうちに橋さえ渡れば任務が続行とダインを取り戻せる。

「ラッキークッキーもんじゃ焼きじゃねぇか、俺」

 サイラス・ヴァーミリオン・ヴァン・ジャック・ジュリア・ウォーカーはヴァイシュヴィガルドの国境前まで像の力を借りて無事に渡り切り軍を抜けて森の茂みで武装解除し黒コートを着て剣を腰に差してKnghitsOfDarknessの委任状と紋章のペンダントをぶら下げて先に進む。

(間に合ってくれよ!ダインはまだ幼ねぇガキだ!あの野郎はどんな時でも独りじゃねぇ)

サイラスは走り込んで、剣を握りその時にクラトスと鉢合わせだ。

「誰だ?」

「サイラス・ウォーカー!KnghitsOfDarknessの一人になる男だ!」

「ルーラシアの犬が!全軍この男を斬る。俺に着いて来い」

「にゃんぱすかって!この展開よ!」

 足払いでサイラスは樹に掴まりクラトスの焔が辺りを熱く囲む。

「炎神・焔王剣ファヴール・ド・フェヴィニッシャ

 クラトスの燃える剣がサイラスは樹によじ登り隠れて大剣に切り換えて焔に囲まれてサイラスは息を殺す。

「出て来い!ヤッ!出てこいや!ウォーカーの犬」

「焔王・燼滅刃焔龍双斬閃(Yan Wang glüht vom Rand des Drachen-Doppelschnitt-Blitzes)」

 クラトスの高熱のプロメテウスの燃え上がる剣?これは北欧神話クラス最大の神を殺す剣レヴァンテインを構えて一気に火を放ち帝国軍の囲いにサイラスは身動きできない。

「畜生が!ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

 全身負傷で火傷の影響で切り傷が痛む。

クラトスは焔の写し鏡の騎士。

もう一度あれを喰らえば生存はない。

「焔王・燼滅刃焔龍双斬閃」

「エターナル・ファランクス」(永遠に当たらない剣戟で付けられた初期の魔剣技)

「焔王・燼滅刃焔龍双斬閃」

「クロス・トラインデント・グレイヴウォーカー」(サイラス固有の奥義)

 サイラス得意の連続剣からの連続魔法とういう高速詠唱でその場を逃げることに成功し躰を引き摺り、ヴァイシュヴィガルド公国の入り口が目に映る。

「直に追手が来る。全員、列を整え進軍だ」

「はっ」

「クラトス隊長」

「クラトス・アルシヴィルヘルム卿」

「焦るな任務に集中。皇帝陛下に泥を塗るな」

 クラトスは剣を納めて馬に跨る。

焔の連続剣で思い出したのはガウェインだ。

サイラスの血が黒く地面に転々とこれでは足跡な時のマーキングで敵に見つかる。不運だったが帝国に見つかったのはかなり悪運。

サイラスは鞄から包帯と応急キットで治癒しエナジードリンクで回復してから公国に辿り着いた。

 ヴァイシュヴィガルド公国

南方を海に囲まれ北方に山脈で覆われたルーラシア国の反対側に位置する一大軍事共和国。

ヴァイシュヴィガルド公国は近年帝国傘下と表明し盟約。

当主ジェラール・ド・ジークレインは後の人類悪に名を遺すが現時点は魔術の騎士王。

サイラス・ウォーカーは身分を隠すのに洞窟に潜伏し夜を待った。

サイラスは黒コートを羽織り公国の内部の潜入を果してもダイン・ヴェスタニエ卿の生死を確認するまでは動けない。

(ヒェッ・・・マズイな!俺はサイラスだ!KnghitsOfDarknessは当分来ねぇよ。まっ。剣ぎゅらいは構えても問題はねぇだろ)

 洞窟の光から手を伸ばしサイラスは内部に入るとジェラールがお出ましだ。

サイラス・ヴァーミリオン・ヴァン・ジャック・ジュリア・ウォーカーの名を継ぐ俺はその一人。

サイラスは剣を抜いて公国に赴くのは作戦変更はまだだ。

ダイン・ヴェスタニエ卿の確認したいがサイラスは魔眼で周囲を確認。

魔眼は目を魔力転移させて範囲内の生体反応を探索。

「ざけるが!おうい」

「サイラスさん来ましたよ。エイボンさんが馬を飛ばせば、間に合うって言うからよ」

「世話かけたな。オルド」

「・・・・・サイラスさん目指すのはあの城郭。」

 ジェラールの居住区あの城郭だ。

そして人類悪になった最初の王。

サイラスは黒コートを着て大剣を担ぐ。

サイラスもこの世界で優秀だがオルドも来た。

「来たか。ネズミを狩るぞ」

 動き出す闇にKnghitsOfDarknessは異変に気付き先陣を切るガウェインとザーロック。

まだ若かりし頃の二人だがルーラシア聖騎士団体冠位爵位王位五剣の称号を持っている。

焔と風と雷の二人に開戦開幕の狼煙が上がりジェラールが城から眺めている。

「ネズミを駆逐の時間だ。想い出はおっくせんまんで充分だ。はえー」

「俺は諦めてねぇよ。俺はね。ダーインスレイヴの俺は!」

「お前自体オックセンマンノ想いでの露となれ果てよ」

「ばーろーっ!今すぐに!に斬ってやるよ。」

 ダイン・ヴェスタニエこの時は10歳だ。

KnghitsOfDarkness前の彼は剣の申し子。

サイラスが助けるまでに城のベランダに座りダーインスレイヴの鞘を抜いた。

「俺は出来るけどな!クロス・エイチェット・ローグ」

 閃光の一撃に思いをはせたダインの剣をジェラールが平り交わし、ダインがベランダから手すりに掴みその剣を口に咥えてジェラールも勘がいい。

「抵抗は止せてもらう」

「俺だ!死ぬわけにはいかねぇよバカ!」

 幼い体で考えられない身体能力で双剣を手にしてモードをダーインスレイヴという死の剣を装備するダインにジェラールの策が働く。

ダインはベランダから手すりにつかまり、サイラスは城を魔眼で推察し公国の範囲の魔力リソースで若き騎士のガウェインとザーロックはこの城内の戦闘が荒れ狂う中ガウェインの焔がこの当時はガラティーンを装備し燃え盛る焔の斬撃に、ザーロックはKnghitsOfDarknessに所属した当初は槍だけであったがこの時は剣も装備していた。

「焔獄王剣・ボルガニック・シルファー・グレイヴ」

 ガウェイン・アーヴィングの五剣当初はダブルセイバー・フォースの顔でありその現身の太陽のガラティーンからレヴァンテイン継承後は生きる伝説として語り継がれる。戦場が旗印が見えてくる。

まぁ帝国の将軍の四軍だろうか。

クラトス・アルシヴィルヘルム卿の紅蓮の旗が目印に救援と来るならジェラールもそれは思案の駒だ。

軍事共和国での兵器供給はアイゼンガルド帝国の命綱。

ダインは壁を蹴り上げて鎖に繋がれているために宙づりになるがダーインスレイヴで斬り落とし「あぶねぇーよ!こんな状況じゃ俺はでもどちらが真実が分からねぇ」とつぶやきダインは瞬間的に焔を纏い銀腕で地面の重力を押し殺し着地。

「あばよ、アバンストラッシュで楽しかったぞ」

「待て!待たぬか!ここをどこだと思う。あくまで人質忘れてはないだろうな?」

「忘れてもねぇよ。俺は俺だ!それがどうでも構わねぇが俺が俺である個性は変わらねぇよ!」

「もう領地に生きても容赦はないぞ」

「串刺し公の名を以て処刑の時間だ!ディライクレイド・ベルクラド・ヴイアベイ!!!!!」

 無数の槍が突き刺しに串刺しの無残な凄惨な光景に固有結界が槍に串刺しされる兵の数々にみんなの期待には応えられないがダインは鎖に繋がれてはいたが大剣だけでこの戦場にサイラスも茂みから出て合図を送る。

「おい、おい、おい、ダイン!俺だ!来い」

「ん?サイラスか?サイラスかよ」

「なーんだー塩対応とか凹むぞ。馬貸すからここから北西に門がある。走れよ」

 サイラスはため息をはいて結界内にサイラスの大剣を魔力解放。

「おーい、天牝牛剣・・・・出番っすよ」

《久々に呼んでおいてこれか?ん?余を呼ぶとか理性蒸発のクレイジーなサイラス》

「っあ」

 黄金に輝く大剣にその眼にはグガランナの顕能の一部を依代にサイラスの大剣が結界を破り城内に潜入しジェラールも配下の兵に動かせ王自らが槍一本で戦場に赴いた。

「誰もここから生かすなよ。死で万死の結果だ。余が赦さぬ」

「王様がでしゃばるとかネェーさ」

 サイラスが兵を斬りジェラールは槍だけで見事に交わし切る。

「ヴェイ・アンド・ヴェクト・ヴェイ」

「ユーフテラス・イシュガルド・リベレーター!」

 蒼天の加護と紅蓮の焔の盾の防御結界陣。

一時的だがサイラスの魔法は英雄スキルの特徴だ。

英雄という特殊条件でスキルもそれは勇者に並ぶユニーク・オーバー・スキルだ。

*ダイン・ルーラシア・セフィリア・ガイアス・エイボンが英雄スキルを所持しカンスト。

「ヴィクト・ラ・ヴィアッサーラ」

「グガランナ!!!!!!!!!!!」

 サイラスのスキルで神霊形態剣が巨大な牛として突進で城の壁に突き刺さり片手を銀化しアガートラームのモードで拳として兵を殴り、ジェラールも魔法を詠唱後に帝国のクラトス・イアン・エターニアが旗印を掲げてジェラールの采配はサイラスに絞られた。城壁に囲まれた聖墳墓の教会の屋根裏に走り込んでKnghitsOfDarknessが戦っている。

「ザーロック!風で野郎を吹き飛ばせてくれ!」

「ランディアック・ゾデアック・シャローム・ヘイム」

 ザーロックの槍が宙に浮かび風を巻き起こし城郭の一部に国を風で浮かび上がらせ雷鳴でガウェインは焔で敵を焼き払いダインは馬に乗りながら追ってから逃げる。

「こっちよ!こっちち」

「はい」

「メルド・ブラッデエィー」

 血の魔除けの結界防衛だ。

ヒルデガルダがダインの手を引っ張り駐屯地に滞在し本作戦第二部隊総指揮官のランスロット卿がコーヒーを飲んでいる最中にヒルデガルダがダインを確保。

駐屯地に第二救援部隊が待機。

「マジュリア様が思案続行だが医療チーム待て」伝言が錯乱しテントがヒルデガルダ・オリシェア・ルバート・ヘンデルグリーンが椅子に座り聖書片手に居る。

ダインも疲弊しきって救護のオリシェアが手当てしているがダインは下を向いていた。

ランスロット卿はヴァイシュヴィガルド公国の領土の地図を広げて煙管を咥え乍ら日本酒を飲む。

「ルバート・ヘンデルグリーン君?ルバート君。作戦変更B2」

「ん?ん?え?意味分からねぇよ」

「ヴァイシュヴィガルド公国内の殲滅作戦のこと。ルーラシアで一騎戦陣の手だ」

「時間が無い!?ホラーマン!?」

「ランスロット卿アンタは無能か?はーつっかえ」

「時間なら気にするな。6時間巻き戻せる。その内なら作業は楽だ。俺は時空騎士だぞ」

「任せるよ。俺は第三部隊と打ち合わせだ」

「気を付けろよ、おっさーん」

「アロンダイトとグィネヴィアよ我に力と加護を。アーメン」

 ランスロット卿は湖の乙女の加護と信仰で超人的身体能力の剣術が高い。ルーラシア騎士団の中でも古参でエイボンが推参した人物。ランスロットが机上の計ではなく空上もでもない。

「すいません。よろしいでしょうか?」

「アメリア?アメリア・フォン・イヤハート君かぁ」

「なんですのー」

「第三部隊の件?ヴァイシュヴィガルド公国は現在帝国の傘下と激突。熾烈な応戦。」

「さーいあーく」

「おっさんが図に乗るな!美少女にガバガバの指揮させるか?死ぬだろ」

「死にたくはない。アメリア君?ダインを頼んだよ。僕が死んでもここは生き延びろ。」

「ウゼェー依頼だわ。アメリア・フォン・イヤハートに出来る仕事は選べよ。クソデブ杖。このハゲェーッ!暗黒と同じだぞ。あんな過疎つまらねぇ戦でも十字軍ほどじゃねぇぞ」

「人の事を杖デブと言うな!僕はこれでも痩せていて有能だ!無能なクズじゃない」

「んじゃっ、先に軍率いてぶっぱしてくるぞ」

「うん。先陣は任したぜ」

 この日同日同刻第二部隊がヴァイシュヴィガルド公国の城内に潜入。

帝国傘下との激しい中でツヴァイ率いる第一部隊特殊部隊のKnghitsOfDarknessがジェラール軍と死闘だ。

「聖剣よ光の承認を我が戦の勝利に放て」

「グランド・エクスカリバー!」

 光の衝撃波と退魔力がその拘束された魔力解放で城を直撃。

第三部隊は補助と監視。

第一次十字軍遠征時代に活躍したアメリア・フォン・イヤハートはかつてDT時代の十字軍に参戦。

現在は少佐でヴァイシュヴィガルド公国殲滅の要だ。

ランスロット卿が重たい腰を上げた頃に主力がセフィリア四皇と激突。

「全軍突き進め!KnghitsOfDarknessを討ち取った者は陛下の褒美付きだ!」

「畜生め!無限三妙突き」

 無言で鞘を抜かずに抜刀から繰り出す活人剣の流派の手法。

ザイは太刀を手に縮地で敵を斬り飛ばし甲冑の騎馬隊と銃撃部隊の火縄銃が炸裂だ。

「ザイ隊長!砲撃用意」

「あいよー、!天照流派斬撃奥義“計”」

 加速と減速でスピードを保ち重力分の一時的温存した体力で躰を剃り返した斬撃の速度が帝国の兵の首を切り落としザイに続きその戦場ではアメリア・フォン・イヤハートの軍が到着。

イアンとエターニアも水と風の将軍…か。ヴォルトはこの時まだだ。

ヴォルトはこの時点では帝国の駐屯兵の医療班。銃ですら持たざる鋼の天使だ。

 ツヴァイ隊・ガウェイン隊のクラトス・アルシヴィルヘルム卿とジェラールの挟み撃ち。ダイン・ヴェスタニエ卿の奪還は成功。サイラス単騎での戦場は鬼の剣。

「ヴァース・ド・グガランンア!」

「グガランナ・バースト・ロウ」

 黄金の牛の銃弾と超極大射程射出のスナイパーヘッドショットは一国の存在を消し去る女神の弾丸。

サイラスはこの当時はグガランナを相棒にイシュタルの加護と契約のクレジットが残っていた。

自身が死の冥府前にイシュタルとのクレジットを消費し現世に留まっていたことだ。

英雄サイラスは紛れもなく不死を失い不死をサンド取り戻した英雄の中の英雄。

セフィリア本人はいないが帝国万軍とジェラール軍の双方。

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

「クロス・トラインデント・グレイヴウォーカー」

 マシュランボー!剣を投げ飛ばして、銃を撃ち、弓を撃ち、槍を投げて、剣を咥えて槍を投げ飛ばし銃で狙い撃ち血の城内攻略後に広間に着いてボロボロの黒コートが靡く。

「サイラスさん!ツヴァイ・エルスレイヤー卿の救援を依頼します」

「へいへいーさー」

「私たちはKnghitsOfDarkness所属直轄の女神の騎士団です。」

 使者に言われる。

女性編成の大破進軍のKnghitsOfDarkness唯一の女性騎士団。

サイラスは欠伸して剣を地面に突き刺して分解剣らしくストックしていた剣を腰に差した。

「ツヴァイ様!」

「マッ・・・マジでヤバイんですけど」

「私たちはイイですが、ツヴァイ様は?」

「ってよくないでしょ!?エクスカリバーブッパでもつれぇわ」

「さーいあーく」

 ツヴァイ隊は城内城郭の西のエリア。

エターニア隊の応戦。ツヴァイの聖剣が輝き出す。

「退いてろ!退いて!んじゃっエクス______________カリバー______________!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 ツヴァイの聖剣がエターニアを吹き飛ばし全ての邪悪な悪は殲滅し大爆発の炎上にガウェインが起き上がり剣を握り締めて帝国軍の旗が燃える。

「まだだ!」

「行け!」

 激しい戦闘が交差しツヴァイとKnghitsOfDarknessの兵士たちは疲労困憊とこの世界が荒れている神殿と教会に帝国が撤退か迷っているとサイラス・ヴァーミリオン・ヴァン・ジャック・ジュリア・ウォーカーの実弟アシュリー・ロンディナックが剣と銃を兵に向けた。

「兄さんとは違うがまぁー、世界の管理者役人の僕アシュリーだ。投獄投降願いたい」

 アシュリーに帝国兵もグダグダだ。

「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「うわああああああああああああああああああああああああああ」

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああ」

「何だよ」

「俺もガチガチガチで信じます」

「もうおわりだあああああああああああああああああああああああああ」

 兵が青顔。

アシュリーが説き伏せるのも失敗して兵が敗走。敗退。アシュリーはヴァイシュヴィガルド公国のこの領土内の戦地にサイラスの馬に乗りジェラール軍とのこの戦地にKnghitsOfDarknessの若い頃が人類悪になるこのジェラールであった。ツヴァイの聖剣が輝きこの場から3日経ちジェラールは槍を手に迎撃する。

「ベリアル・ベイ」

「バルムン______________クッ_______!!!ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」

 ジェラールの槍を瞬時に撃ち落とし龍殺しの衝撃波と天地天滅の斬撃閃光の威力がザイの刀だ。

ザイは刀を手に伸ばして固唾を呑んで鞘に封じられている龍の気を解放。

「鬼の事雖もやぁー、辛いね。世界も刹那も光も消えかかったんじゃ言葉もいらねぇよ」

 ザイ・ジークフリート。

東方より若き侍の志士。

当時13歳の天才剣士の初陣に震える。

この男の眼に一切の敗走はなく血の雨が降り注ぐ。

「天殺鬼・龍雨五月雨言葉一閃」

 ザイのバリツ同時に刀を数本も同時に抜刀とその名を持つ一族ジークフリートはジパングの男。

DTに戦鬼の名で畏れられたジパングの息子。

ザイがジェラール軍を弾き返した。

「終わったぞ。終わったぜ・・・・」

「残りは?」

「もう兵は引き下がっている。・・・・・これは希望の英雄譚を創り上げる」

 ザイが刀を納刀しガウェインとザーロックが合流しジェラールとの交戦は一時終了。サイラスの仕事ダインを迎えたのは第二部隊の本陣マーデル・リンクのKnghitsOfDarkness支部だ。ダインの面倒を見ていたのがインデックス司教だ。

「ダインなら少々疲れていますが命に別状はないわね」

「インデックス、サンキューよ」

「別にいいわよ。安請けの仕事でも私はこれでもルーラシア騎士団KnghitsOfDarknessの一員よ。胸を張って誇れるわ。まぁ・・・」

「サイラス?別仕事よ、ランスロット卿が呼んでるわ」

「あっ、あぁー、いいー」

 サイラス・ヴァーミリオン・ヴァン・ジャック・ジュリア・ウォーカーはサイラス・ウォーカーの名で世界の管理者に所属し兼任でKnghitsOfDarknessの仕事も引き受けている。ウォーカー家の祖ヴァーミリオン・ヴァン・ウォーカーと創造神ジュリアの血を継ぐ英雄家系。

サイラスは幼いころから魔法と剣術に長けておりこうして普段は仕事依頼で生きている。

(あぁー、俺は社畜だ。行くとするか)

 サイラスは黒いコートを着てランスロット卿が居る支部に行くとディゾンが待っていた。

「教皇さんが御出で?何ようさ」

「休暇だよ。ヴァチカンの管理区域のプライベートビーチに来い」

「それってボーナス?水着見れる?揺れるおっぱいに見えそうで見えないVラインも?」

「それいうか?gm」(gmを見る眼付きで睨まれる)

 ディゾン・リアレスト

ヴァチカンの教皇で五賢帝の一人。

この時は長いカールを巻いた金髪でスレンダーなディゾンは異名として「黒船の祓魔騎士」がポピュラーでサイラスとは知り合いだった。

「アンタが居るのは不思議だぜ」

「俺は実家に帰れそうだ」

 サイラスにとって久々の休暇だ。ランスロット卿がこの騎士団を統括しているがディゾンはヴァチカンの教皇として業務で忙しいが世界の管理者はこの世界の均衡を保つ重要な機関。

「久々にプライベートビーチよ!俺は世界がどうなろうが肩凝るだけだわ」

 サイラス・ウォーカーは黒い礼装を着て支部に入っていた。ディゾンとはインデックス神殿に立ち寄りティトス神の加護と月の儀式で寄っただけだ。

「夜分遅く悪い。戦後処理の業務で慌ただしいサンタクロースなんてね」

「おい、ジョダン言う暇か!?」

「・・・・・・・・・・・・悪い。君は英雄の現身。世界の管理者の請負人」

「ランスロット?俺の仕事の意味は?今回はダイン奪回だろ」

「違うよ。真っ赤かな嘘だ。君はこれから聖地奪還最終局面の時間の逆流だ。KnghitsOfDarknessがどうして結成されて一番の目的はセフィリアの討伐だ。これは問題でもよ」

 書類に印を押して聖地奪還。それが真の意味だ。終わった。

「あーあ俺も残業デイズよ」

「スクイズの間違いやろ?俺は残業だよ。おっさん」

「サイラス君。休暇だ、約束通りビーチだ」

 ビーチの招待状をサイラスは黒いコートを着て分解剣も鞘に納めて折角のビーチに行くのに飛空艇が世界の管理者の港に行くとアシュリーが待っていた。

「兄さん、兄さんを待っていたよ」

「おうじゃっ、いっかぁ」

 ・・・・・・・サイラスは世界の管理者の西大陸から船に乗り南大陸の教主庁の領土のビーチは広く太陽が輝き水着回で視聴率が上がるのだがサイラスとアシュリーは業務所で来た。全然オフではなくツヴァイやインデックスは産休の為にヒルデガルダの面倒だ。

「俺らがこの手で掴むしかねぇーだろ」

「兄さん?そんなアナザーワールドはないよ」

「かわいい揺れる女子の水着見まわしながら仕事だ。」

「兄さん?変態だと通報されるよ」

「ねーよ、ねぇーよ、ねぇーよ」

「・・・・・・・・終んねぇー、仕事は茶番だぞ」

 サイラスは黒いフードを被り断崖絶壁の空洞地に鍾乳洞でこの跡地にアシュリーは焚火をたいて暗い場所にサイラスは仕事の準備に取り掛かり海岸でオフの仕事だ。

 サイラスは剣を腰に差してコートを羽織り薄暗いKnghitsOfDarknessの同行を監視というのは聞こえが悪いがディゾンも五賢帝と二足の草鞋をはいている。

 アシュリー・ロンディナックは役人でこの仕事も異変調査だ。

「兄さん!暴れないでくれよ」

「暴れねぇーよ」

「ソいうけど兄さんは心配だ。僕が剣を貸すよ」

「おーい!アリーナ!ちっ」

「兄さんも先に逝かないでよ」

 サイラスとアシュリーは先に進んでいくと白い砂浜に着いた。この砂浜の調査にサイラスはこの当時KnghitsOfDarknessの一員じゃなく世界の管理者の外注だ。

「おい、おい、クククク」

 サイラスは黒コートを着て奥地の調査区域の仕事でサイラスとアシュリーはKnghitsOfDarknessの一員の調査だけではなく海岸から近くの神殿に着いた。遺跡だ。

「ここだよ」

「しっかし・・・・ここか?異変ってのは?」

「兄さんは聖剣遣いだっけ?」

「あ?違うなぁ」

「焔の剣だよ」

 神殿に着いて遺跡調査の内部にサイラスはこの最深部に用があった。

《もしもし?私だ!ランスロット卿だ。調査は?ディゾン君が気にしていたぞ》

《それさ?俺ら以外にも派遣しているよね?》

《あぁ。面倒くさい案件を俺ら以外の暇人に頼んだのか?》

《ヴェルカ・ド・フローレンス卿の・・・・え?》

《なになに?》

《ヴェルカ・ド・フローレンスが救援依頼よ》

《すーぐー人に言う。悪いが・・・やってやるかぁ》

 サイラスは無線を切り松明で照らして中に進んでいくと世界の管理者東方指揮連合官房長官補佐ヴェルカ・ド・フローレンスが苦戦中だ。

「サイラス一級上官!?」

「あっ、あぁ・・・俺さ、アンタとは面識ねぇけど救護は請け負ったぜ」

 焔の聖剣魔力解放後のリソースアルファチャージをモードブースト。サイラスの長剣は焔を纏い遺跡の主は予想はしていたが当たっていた。

「おーい」

「兄さん、先に行きすぎ!ちょっと待ってよ」

 アシュリー・ロンディナックは精霊剣術式改特級資格免許皆伝指南書の役人。いざとなればアシュリーは剣を抜ける。鞘に納められてない・・・・・。

「はぁ!」

 ヴェロニカは松明を灯して神殿に眠っていたのは古龍の巣の大剣で人間が眠っている。名はヴァン・ヴィンセント・ルヴィア・ジーク・ヴェスタニエ。ヴェスタニエ最古の剣術。剣士。星。

裸で長髪はボサボサの幾何学紋刻まれた神霊と神代の人間であるが神の剣。男は眠りにつかされて古龍に囲まれている。

これは起源にして、頂点伝説の始まりである。

ヴァン・ヴィンセント・ルヴィア・ジーク・ヴェスタニエ

ヴァンは後にバルムンクの人格剣のリソースでバルムンクは・・・・

「いやー間に合ったよ」

「ザイ!?」

「バルムンクは俺が契約していいっすか?サイラスさぁん」

「あい?」

「ダインが言ってた。ダーインスレイヴの神器の契約者さ!」

「この男は・・・・おい」

「寝ているんじゃねぇー、生きているぅよ」

「僕でもこの剣の人間でありたい。僕はジークフリートさ」

 ザイ・ジークフリートは東洋出身のサムライで魔剣バルムンクの契約にザイが水晶に触れてヴァン・ヴィンセント・ルヴィア・ジーク・ヴェスタニエが意識の中で語り掛ける。脳内。

「よっ、若いの?」

「覚醒か?この侍が!俺の契約者に相応しいとか何千年待ちよ」

「エラバレシ?お前がこの神殿に来るとかジパングの差し金か?」

「そうだ!俺は・・・ザイ・ジークフリート」

 俺はザイ・ジークフリート。KnghitsOfDarknessの一員でジパング・ヴォルフガンド・ジークフリートの長男。父の後任で任せられて名刀政宗と相互契約の固有結界の儀式に魔剣バルムンクを手に入れてヴァンが眠りから覚まし水晶から出てきた。

「俺はバルムンク。ヴァン・ヴィンセント・ルヴィア・ジーク・ヴェスタニエだ。ルヴィア・ヴェスタニエの遺志を継いだ剣の英霊だ。ヴァン・ヴィンセント・ルヴィア・ジーク・ヴェスタニエの真名はユリウス・ジュリアス・ヴェスタニエ、よろしゅうな!」

 剣の英霊。その男は髪がボサボサで全身傷だらけの体格が良くターバンを巻いてこの男は何千年も変わらずに生き続けている眠っている剣の男。その男は無限の剣で出来ていた。血も心も。

「ユリウスと呼んでくれ」

「忝い。ユリウス」

 ザイはバルムンクを手に入れた。神殿は崩落し現場写真を撮ったサイラスは欠伸してその眼に焼き付けて後にした。英雄譚に繋がる話ではサイラス・ウォーカーはKnghitsOfDarknessの一員で後に剣聖ブレイドマスターだがこの時はジェラール・ジークレインの暗殺任務だ。

《彼はまごうこともない人類悪№0だ。サイラス君君に英雄の試練を与える。彼の暗殺だ。これは世界の管理者の全権の意見だ。ウォーカー?君は死なない。行けるだろ?》

《はいはい、行けるよ。スーパーサイヤ人並みの俺に頼ることか?ブラック企業メ!俺は行けるさ。まぁー、ガンガンガンぶち込んで俺は起き上がるけど》

 サイラスと世界の管理者社長のヴィヴィアンの会話だ。

帝國暦56年

サイラス・ウォーカーとインデックス・ディスティニーの第一子ハート・スペルヂノ・エンピレオ・ジュリア・ジャック・ウォーカーの誕生である。

「あなたの子よ」

「俺の子か?幸せにしてやるよ。誰かさん?大手の顔も名前も知られているオワンゴ最後の砦がぁっ!離婚で子供が不幸になって不倫騒動は将軍様に成敗される案件。子供がしゃべらない位心に傷を負うぐれぇなら俺は子供を護る。インデックス?ハートは大事に気俺の愛で育てる。育てよう。将軍様も暴れん坊で成敗しているが本人は有罪確定の前科1犯だ!今更信用もねぇよ!」

「そうよね」

「サイラス?あなたかわった?」

「KnghitsOfDarknessの準レギュラー獲得。っしゃ!マジュリアさんとレイナさんが人事異動よ!俺はラッキーだ。」

「そうだったんだ・・・・・」

「ザーロックが隊長なのは変わった?誰よ?」

「最年少ダイン・ヴェスタニエがKnghitsOfDarknessの隊長だ。アイツ自身これからはKnghitsOfDarknessの一員でやっていくんよっゆぅーさっ!」

「私も仕事に戻るわ」

 帝國暦56年~59年

歴史が変わり始めるのであった。

ダイン・ヴェスタニエが隊長としてのKnghitsOfDarknessは幾度の武功と功績に讃えられ、英雄集団と称された。サイラスはルーラシアを去りアルノスアルガヴァードに帰還した。帰郷だ。

 アルノスアルガヴァード

魔剣士の隠れ里で山に囲まれた小さな集落。ウォーカー家が住む故郷。世界の管理者の領土に属し庇護も受けている。族長は父の弟エレスヴィル・ウォーカーだ。

 エレスヴィル・ウォーカー

代々の魔剣を護る天秤の護り手。世界の鎖を繋ぎ、理の眼。常世と冥府の理の剣の腕。

エレスヴィル・ウォーカーは2000歳。サイラスたちを鍛えた親でもある。

「爺ちゃん、帰って来たよ」

「うむ。よくぞ戻られたな。」

「長旅は疲れだろう。風呂でも入れ。」

「いいよ。すぐに管理者に帰るから」

「残念じゃ。報告は?」

「ジェラール・ジークレイン。黒だ。人類悪№0だ。片付けさせるよ」

「お前さんの腕は魔剣に適応示している。行けるぞ!サイラスよ」

「俺の名はサイラス・ヴァーミリオン・ヴァン・ジャック・ジュリア・ウォーカー。正統なジャック・ウォーカーの子だよな?ジジ!これからが長い。生きて、止まるんじゃねぇ!」

「うむ。待っておるぞ我が孫よ」

 サイラスはその後世界の管理者に帰りヴィヴィアンが待つ社長室に扉の前に居た。

荘厳と重厚の黄金の扉。獅子の顔と龍の顎。

サイラスは息を整えて懐中時計を見ていた。

(ヴィヴィアンも忙しいな!アイツは社長業務に慣れている。でもな、止まるんじゃねぇってあのバカが失望に言われたんじゃな。俺は英雄の三流だ。世界の管理者は世界を繋ぐ鎖。いづれ、人類がここを最後の砦で迎え撃つのは凶悪な存在。不可避は草。)

 サイラスはヴィヴィアンに対面。

帰って来たぞ。

コンコンコンコンコンコンコンコン

コンコン

扉を叩いてサイラスは大剣を担いでヴィヴィアンが椅子に座っていた。

「よぉ、ご苦労さん」

「人類悪の報告したろ」

「知ってる。彼が教えてくれた」

 居たのかよ。ガブリエル・バイブル。サイラスをここに預けた人物だ。

「人類悪の顕現時点で僕らも察していたよ。ジェラール・ジークレインは其のゼロだ。」

「だが油断は出来ない。7人も出てくる未来にこのエルセリウスに光はない」

「はざーーーーーーっす!」

 サイラス・ヴァーミリオン・ヴァン・ジャック・ジュリア・ウォーカーについて言及だ。サイラスはガブリエルが史料をめくり人類悪の考察と幾度の資料の束を机に置いた。

 アシュリー・ロンディナック主席

世界の管理者最高議決帝国会議

 世界三大会議でその重要ささながら弟アシュリー・ロンディナックは人類悪殲滅のプロセスを構築。作成。これ以上人類の存亡に懸かるのは最高権限者ヴィヴィアンも同意。

「アシュリー君?代々エスタンス一族も戦うことをケチしてる」

「ケチというより・・・・守ってられる仕事も面倒くさいよ」

「?」

「いやー、エスタンスのビビりは直らないね」

「ん?」

「ヴィヴィアン?戦場に赴く機会があるなら魔弾が向いてるよ。アンタは銃だけが得手だ。」

 アシュリー・ロンディナックは姿を見に伏しサイラスは剣を担いで黒コートを着てフードを被りサンダルも履き替えた。

サイラスはサンダルが好きで走りに特化し足ずれはなく、靴擦れもない。

 帝國暦67年

ダイン・ヴェスタニエがKnghitsOfDarknessとして功績を上げていた同時に逃げ出していたジェラール・ジークレインが帝国の旗を掲げて進軍してきたのだ。

この世界の異変と分史の崩壊が近づいていた。

 サイラスはウォーカー家の戴冠の長子。その後ヴェスタニエ家の最凶のダイン・ヴェスタニエ卿とブラッド・ヴェスタニエの第二夫人ジュリア・クレアツィオーネが子供を身籠り世界はその地平線の軸にサイラスという英雄がジェラール・ジークレインの進軍の迎撃の任が任せられた。

「来るぞ、来るぞ、ハイハイ」

「サイラスさん!」

「進軍と進撃に大破進軍の委任状が下りました!ジュリアの名の下に我らは聖杯の騎士が王に仇名すものを討つ!」

「しーんこーうかぁ?」

 サイラスは部下を持つことで心境に変化が生じて兵士の声が聞こえる。

「オーオーオーオーオー!」

「セクロスだあああああああああああああああああああああ」

「チッ、オワコンの指揮かぁ。全員俺の指示に従え。あー、優しいねぇ」

「進軍の指揮を上げろ」

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」

「ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」

「ヤリ、ヤリマクリのヤッてやろうぜえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ」

「キタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

「イケエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ」

 サイラスの采配は煙管を咥えて遠目で兵の指揮と200000000軍の声が聞こえる。英雄サイラスは黒コートで砂漠の大地に降り立ち分解剣を地面に突き刺した。

「突かれろ!アホが!」

「隊長!ジェラール軍が旗を掲げました!旗を見上げました!」

「あいよ、剣を抜きとれ、全員斬れよ。活かすな!殺すな!生きろ」

 黙々と男は砂漠を歩いていき、魔眼で眼を真紅に十字架を発動した。魔剣の魔力解放。

「神の名だ!」

「ジェラール様!相手が向かってきています」

「余を・・・甘く見るな!」

 魔槍の串刺しと槍と大地自体に根付く槍の墓標。ジェラール・ジークレインの槍は生きている。サイラス軍は血まみれの大破進軍だったが全員血が抜かれている。

「鮮血戦軍槍・串天魔滅槍」

 ジェラール・ジークレインの十字架に仇名す神の罪。サイラスはため息を吐く。

「おーい!潮吹きでないの?背面騎乗ですか?このアホが!」

 何言っているか分からない例えを言うサイラスは焔を纏う剣を長剣を握った。

「ウッガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

 水を飲み血を吐いて魔力リソース分をチャージしてその剣は分解剣でジェラール・ジークレインを囲み砂漠一面に結果が固有として砂漠が凍り付く。

「チェックメイト」

「アンタは世界の管理者に追われてるぞ!バーロ―!」

「余は罪人でないぞ。余は王だ!」

「紅蓮龍牙爆焔剣・真正王中出雷剣(Knorpel Drachenzähne Explosives Feuer Schwert · Krone von Mao König und Blitz Schwert)」

 属性複合の付加の魔法剣。サイラスは魔法剣の腕が立つ剣士だ。

全ての槍を塵と化す。

「ヴィ・クラザッヴァジュラ」

「剣盾」

 サイラスは目を閉じて魔眼の解放。冥府に行った意味がある。英雄の証は持っている!

「しゃおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおらーめぇえん」

 ギリ回避の即死は免れた。ジェラールの背後に投擲→長剣の連続斬り。回避!?

「おまえら!戦場を抜け!いますぐだ!」

「しかし・・・・・」

「バーロー!いいから、いけぇつ!」

 分解剣でも底が尽く。時間が無い。流石にこれは問題だ。ウォーカー家の血筋は・・・・。

《押し通せ!》

「ジェネラル・ルージュ!」

「遅れて悪い。貴公には後れを取らせた。KnghitsOfDarknessの古参である俺を差しぬいてか?」

「いやー、アンタも世界の管理者に来い。2重スパイとかバレバレのわーだよ」

「勘付かれていたとはな。政府の犬よ」

「KnghitsOfDarknessの飼い犬は家に居ろ。今はアンタに賭ける。ジェラール・ジークレインの首を討ち取れ。条件でお前に無罪を言い渡し永久フォンテーヌの戸籍を与える。お前は正真正銘これでルーラシア国の騎士だ!いい話だろ?」

「悪くはない。俺を赦してくれるんだな」

「はーっ!んなわけぇーよ、罰は受けろ。死罪回避ぐらいは言ってやるが最悪は世界の管理者で斬首だ。あそこの屋上のギロチンチンに首をチョッパーだ!チンチンに首にぶった斬れるのいてぇがジェネラル・ルージュ!それがお前の償いだ。」

 サイラス・ヴァーミリオン・ヴァン・ジャック・ジュリア・ウォーカー

その男はその眼で見届けた!

「止せ!余に歯向かうのか?ルージュ!」

「生憎、俺は裏切りだけで勝って運ゲーでね!この小僧に言われるのははらわたが痛いがアンタの首だけで俺は生きれる!しゃおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおらーめぇえん」

 ジェネラル・ルージュは血の魔法と魔法剣か。不気味だが固有特殊魔法の一種でジェネラル・ルージュの一族の男子系譜の血の魔法か。

ジェネラル・ルージュは無双に浮彫の長剣を浮かび上がらせ、ジェラールを吹き飛ばし血で縛り付けた。ジェラール・ジークレインの肢体を拘束しルージュの鮮血剣が相手の血を抜きジェラール・ジークレインの首を斬った。

「ほな!」

「魔界に逝ったか。これで釈明か?」

「任務ご苦労。ルージュ卿。あとは世界の管理者に来い。話はそっからだ」

「小僧?器だけはデカいな。見込みはある。俺の代わりにKnghitsOfDarknessの一員で生きろ!」

「は?そのつもりだよ。俺は最初からルーラシアの人間だ。」

 サイラスが戻りジェラール・ジークレイン死後首は確認されてエシュドキエル山脈の墓地に埋葬された。そこは冥府の入り口で誰も・・・・。

ジェラール・ジークレインの死後世界は平和になったのだが人類悪の危機は去っていない。サイラスはその後幾度の仕事をしてテゥエルターナー戦争に出兵した。

これがサイラス・ヴァーミリオン・ヴァン・ジャック・ジュリア・ウォーカーの記憶。

サイラスたちがこの動乱期にKnghitsOfDarknessの名前は世界に広がった。

 帝國暦59年聖地奪還にKnghitsOfDarknessがハイウィンドウにて戦いが起こるのであった。

ダイン・ヴェスタニエ卿が爵位授与で卿になって帝国の四将軍とセフィリアも同じくハイウィンドウに進軍していた。

英雄譚 ダイン・ヴェスタニエ卿とセフィリア最初の激突だ。そしてダーインスレイヴからバルムンクとアロンディーンの契約で人格剣として双剣は事例が無い。ダイン・ヴェスタニエが卿の称号後にバルムンクとアロンディーンと契約仕切り直し男は伝説となっていく。

 KnghitsOfDarkness歴史上最も有名な戦いとなっていく。

ハイウィンドウの大戦 テゥエルターナーの終盤戦となった後日の戦が世界を変えた。

英雄の証の戦いが始まる!

最後ではないが第Ⅰ部に直に繋がる部分ではゼロの物語である。

 ダイン・ヴェスタニエ

 ツヴァイ・エルスレイヤー

 インデックス・ディスティニー

 ガウェイン・アーヴィング

 マジョルカ・ザーロック

 ザイ・ジークフリート

 アシュリー・ロンディナック

 サイラス・ウォーカー

時代を変えて後世の英雄の祖となった偉大なる英雄の大戦が始まる。

そして・・・伝説へ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る