第39話第Ⅷ章 人類悪編(Ⅴ)英雄よ永遠とな

第Ⅷ章 人類悪編(Ⅴ)英雄よ永遠となれ!

暗黒暦2年

時間神殿に着いた。

暗く大樹がそこだけは異質な存在の神殿。

KnghitsOfDarknessも来ていた。

「魔術皇!貴様の野望が崩れた。大人しく観念しろ」

「甘いな!古き英雄よ!ヴァン・ヴァース魔導修道院創始者の私に止められるか?」

「止めて見せる。それが俺らがここに居る意味だ!」

「取り敢えず英雄は歓迎だ。時間神殿にようこそ」

「総攻撃だ」

 ダインが手を止める。

ダインが剣を抜くと目の前に居たのはクレア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ジークフリート卿!?

「残りの人類悪同胞を倒したこと感謝しよう。魔術皇」

「いいえ。ルヴィアの妹にしては仕事が早い」

「姉はアー言う性格だ。私は姉と違う生き方でこの時代まで来た!英雄はもう居ない」

「だからそういう意味か!時間神殿は神の時代から続いていた」

「当たりだ。この僕が創った建造物だ。時間神殿は云わばこの世界の人理だ。」

 ブラッドが来たのはその後だ。

Knghitsoflastが来てエホバルニアⅩ世も舞台は整った。

時間神殿は世界の空間どれでも当てはまらない。

ブラッドに異変が!?

「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

「見たまえ。魔神が蘇る。我々はいとも簡単に負けないぞ」

 魔術皇とブラッドはバルムンクを握りアロンディーンを構えて時間神殿が動き出す。

クレアとダインがぶつかりブラッドたちはエホバルニアⅩ世はこの長き戦いにおいて英雄という存在が賭けた希望の道が始まる。

「俺はここで止まらないよ!アンタをここで討つ」

「誰も望んでないが英雄という存在に訊きたいな。魔神よ」

《止まらない未来を奪ったお前に言われたくねぇよ、俺は元は王だ。魔術皇》

「どういうことだ?意味があったのか?」

《こいつは世界を終わらすきでこの時間神殿に引きこもりのニートだよ!》

「言い過ぎだな。ブラッド君よ?君と魔神は消えて貰おう」

 魔神の空間かよ。

ブラッドの視野には閉鎖的な歪んだ事象の地平・・・・

アガートラームの剣がそこに突き刺さっていた。

「抜くってか?これ?俺は・・・・決めたよ」

「英雄という存在?まぁー俺も人類悪の魔神だ。その剣で突き刺して殺せ」

「そういうのならそうするわ」

「俺とお前最期の別れだ。アガートラームの剣を抜いてヤレ」

「遠慮なくイカせるわ」

 アガートラームの剣を抜いて魔神を突き刺し時間神殿に戻ると容姿が人間状態で今までの魔神化の魔力がアガートラームの剣としてリソース可能だ。

「魔術皇!?おそらくこれが最後の戦いになるかもしれねぇ」

「っしゃああああああああああああああああああああ」

「張り切ってドン勝ちしに行くとするか」

「望むところだ!くらえ!」

「ナンダカンダ戦闘が嫌いだがこの騎士団に入って楽しみが増えた。人理を護るとするか」

「Knghitsoflastの誇りでの最終戦ね。」

「全員思いが決まったようだね!」

「行こう、俺らが護るんだ。これ以上誰の悲しみを増やさない為にもここで終らせる」

 ブラッドのソードデバイスにアガートラームの剣が追加されてデバイスを全て解放し歴代当主の愛用の剣を召喚しエホバルニアⅩ世には不適に笑みを浮かべていた。

「詠唱無しで勝てる訳が無いに」

「早さなら俺の弾丸が早いわ!」

 アルヴィック・スレイプニルは銃口を近づかせてエホバルニアⅩ世の杖で銃弾を交わされる。

この状況が続くのは危機だ。

「後援に回れ!フェンサー!炎帝で火力上げろ!ジュリアは英雄化で俺共に来い」

「御意」

「隊長ぽっくよ」

「魔術皇!全力で止めて見せるさ!」

「無理だよ。分かるか?」

「無理かどうかは俺らの仲間を甘く見るな!全力全身じゃジャーンで攻撃タタメ!」

 指揮するブラッドは産まれた状態の人間としてその能力を発動した。

魔術皇の誤算だ。

「エルヴィ・シャソア!」

「ブレイス・ソルデア!」

「ローリア・ソルア・ガルダ!」

「ソルダ・ガ・キリンギャラッーク」

 全て防衛衛星展開回避迎撃魔法の術式で原典がソロモンだ。

オリジナルの魔法が全てを無に還し意味がない。

エホバルニアⅩ世はコートが靡いて黒髪が金髪に筋骨隆々にスーパーになる。

「本気でも出してねぇぞ、オラは!」

「アガートラーム・グレイルソード・エオルゼィア」

 その剣が幻影の武装化しエホバルニアⅩ世も時間神殿の影響か。

英雄の記憶が削られていく。

「狼狽えるな!剣を抜け!」

「やれやれだぜ」

「クレア君!君が適任だ。僕はやることがある」

 ゲートが開きこの場に居るのは最凶のクレア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ジークフリート卿、ただ一人だ。

「私だが姉とは違うぞ!」

「KnghitsOfDarknessよ!この場に居る英雄よ!俺はダイン!ルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエの末裔ダイン・ヴェスタニエだ!止まらない未来にそれでもな!」

「同意だな。こんな年取った俺でもまだまだ現役だ!」

「まー俺も俺だ。手ぐれぇ貸してやるよ」

 ザイも奮い立つ。

KnghitsOfDarknessが最期の戦いが始まる。

伝説の幕開けとそして伝説へ…

「ダーインスレイヴ!俺に力を貸せや」

「久々にガラティーンを振るうとは俺の生涯こんなサプライズはねえぞ」

「私もエクスカリバーはこれが最後にしたが、どうよ?ヒルデガルダ」

「私たち古参がここまで生きて来たんでしょ。やるっきゃねぇしょ」

「全員総攻撃でクレアを討つ。いいな」

 ダイン・ヴェスタニエがダーインスレイヴを握ることになったのに理由もある。ジェラール・ド・ジークレインの死後にエイボンから贈られた魔剣。KnghitsOfDarkness加入記念だ。想い出のある剣を見詰めたダインはクレアとぶつかり合う。

「魔剣・エルヴァ・ド・ダーリュシオン」

 ダインの剣をクレアの剣も長剣と大剣の合わせ技の併用で時間神殿が大きく揺れ動く。

「ネメラ」

 古代剣。

クレアの呼吸が整えて長剣と大剣のダインはダーインスレイヴの一撃とツヴァイのエクスカリバーの攻撃でも効かない。

「オーオーオーオーオーオー!」

「オーオーオーオーオーオー!」

「オーオーオーオーオーオー!」

「ダメだ。能力すら、力も出てないぞ。私は姉とは違うが・・・」

 クレアの剣に歯が立たない。ダインは俊敏に動いて時間が巻き起こされる。

「エクス・デクス・オウラ」

 光の束を聖剣から放たれる斬撃を剣で振り下ろし、クレアは強い。

ダイン自身覚悟はして双剣をクレアが弾き返す。

「クロス・トライデント・グレイヴ」

「アーク・エターナル・ファランクス」

 突き上げの威力に双極の刃を交わしダインは浮遊する岩場に着地した。

「炎帝の加護!?」

 ガウェインのガラティーンが太陽の焔がクレアを包みザイの刀が天を殺す。

「天殺剣」

 ザイの刀を振り上げてクレアが狼狽えて隙を突いてサイラスの剣がクレアを斬る。

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

「いくら、アンタが強いが知らねえが俺はやるっきゃねぇしょ」

 サイラスの剣に直撃しクレアがその纏いを解く。

ルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエの妹という殻を破り神の剣姫。

最大最強の敵にKnghitsOfDarknessが挑む。

「エターナル・ファランクス」

 突きの攻撃をクレアの双剣を受け止めてダインがダーインスレイヴで突破しヒルデガルダの詠唱無しの魔法が炸裂する。

「ソル・ド・エデンデ」

「グランド・ロッゾ」

「シャヴァーニ・インテルダ・ダクレシェア」

「コンナハズジャナイノニィ!」

「私はお姉ちゃんの死でこの力を目覚めた。天空の巫女がここで頑張らないと!行こう」

「何度来ても無駄だぞ。姉とは似てるからな!」

「ダーインスレイヴ!モード・ヴァン・フィオ英霊召喚」

 ヴァン・ヴィンセント・ヴェスタニエとフィオリーナ・フォン・エイゼンヴェルグを現界。

ダイン・ヴェスタニエがバルムンクとアロンディーンを手にしたときにクレアも覇気を解放。

「リュシテオン・オルド・ダーインスレイヴ」

 大剣から放たれる一撃を交わされる衝撃をガウェインが焔で打ち消した。

「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

 ガウェインの手がクレアを囲みダインがバルムンクで立ち向かうとクレアのダラムが唸る。

「オーバー・ド・クロステェア」

「ガアアアアアッ!ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

 ダインの右肩に剣が岩場から崩れそうになったところをローズが救出。

「遅れて済まない。隊長」

「ローズか!?」

「あぁ、私は龍騎の名を懸けて此処に父の槍よ我が祖に零と化せよ」

「トワイライト・ロンギヌス・ヘヴン」

 無数の槍を投げ飛ばしローズの飛竜の槍がクレアを突き刺さりローズが風を呼びこす。

「ヘルヴィ・ル・ド・ドラグレア」

 神性付きの槍の攻撃にダメージを負うクレアはモードを切り替える。

「覇王・封神七皇化」

 クレアがその力を解き放つと全身武装化で黄金の甲冑に大剣が宙に舞う。

大翼の4枚の翼。

月桂樹の王冠でダインたちKnghitsOfDarkness最大の危機だ。

ダインは双剣でクレアの剣を交わされずにツヴァイとヒルデガルダの魔法が及ばない。

「オルダー・グローシス」

「アヴァロン・エクスカリバー」

 ツヴァイの柄の聖剣から放たれる光の一撃をクレアの剣が遙かにしのぐ。

ダイン・ヴェスタニエがその命と英雄である証明がバルムンクとアロンディーンの本質。

「クロス・ファランクス」

「ダークネス・オブ・ジェネシス」

 暗黒魔法の一種だがこの時空の歪みの中でガウェインは焔の剣と氷の剣でクレアを超える為に英雄化の影響か歴代の英雄でもこれは最大の山だ。

「クロノス・ウィンゼルガード・クロス・ェシア!」

 ヒルデガルダの時空対界星魔法で全員に付加しこの時空軸の影響を受けずに全てのステータス値の百倍効果のガード付きの防衛術。

「喰らえ!」

「オーバ・エンド」

「クロス・トライデント・グレイヴ」

 よしっ!双剣で軌道をずらし岩場を踏み台にクレアの目前でダインは右の拳をアガートラームで殴った。

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

 ダイン・ヴェスタニエは拳で相手を倒した。

クレアは起き上がり過去を話す。

「英雄について話すか」

「英雄が居ない時代の事だ!私たちは姉は違う共・・・・どーよー」

「確かに、ルヴィアとアンタは違う・・・」

「英雄とはヴァーミリオンの事だ」

「そういう訳だ。私は終えたそろそろ帰らせてもらうわ」

「それは拒めないよ。」

 ルーラシアだ。ルーラシアとエイボンが来てクレア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ジークフリート卿を光の縄で拘束した。

「ルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエに必要なだけだ。君の贖罪はその後で解いてもらえばいい。肝心なのはエホバルニアⅩ世がこの世界の環を壊すことだ」

「なるほど」

「で?処遇は?」

「ルヴィアを生き返らすのさ」

 杖をつくルーラシアはクレアに縄を解いた。

「私でか?」

「そうだね」

 時間神殿が巻き戻されていく。

ルーラシアが杖で指示を出した。

「ブラッド君が居る場所は恐らく神殿最下層の大樹だろ」

「ブラッドに任せる」

 ダインが腰を下ろしてブラッドを案じた。

「このハゲェーーーーーーーーーッ!ちーがーうーだーろぉっ!?違うだろ!バカかお前は!?てめぇーはどんだけ私の心を叩いてる!私の痛みが分かるか!痛みに頼るか!このおおおおおおおおおおおおおおおおハゲエエエエエエエエエエエッガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!全てを終わらせてやるよ」

 ツヴェルフは応戦で聖剣を握った。

ツヴェルフ・エルスレイヤーは聖剣を振りエホバルニアⅩ世と死闘が交戦中。

「私は禿げても居ない!ハゲではない!人類には再度生まれ変わらなければ世界は終わる」

「エクスカリバー・アンリミテッド・ブリッツ」

 光の帯を浴びる聖剣の斬撃と光の魔法が炸裂でツヴェルフの眼が闘志だ。

「エッリュ・シャッテオン・リュピテルア!」

 全魔法の対界・対星の禁忌以上の魔法でエホバルニアⅩ世の手がツヴェルフ・エルスレイヤーを吞込む。

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」ハァ・・ハアアアアア・・ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

 ツヴェルフの危機にブラッドがダーインスレイヴとアガートラームで星を砕く。

「スター・ダスト・インシュラック・グレイヴ」

 ブラッドが立ち向かう。

「無用と汎用を弁えろ、無能共が!チェックメイト」

 ボオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン

ブラッドの真下に爆発型の魔法で一撃で吹っ飛びジュリアが間八入れずに剣を抜いた。

「下がれ!」

「えっ!?」

「あとは私が引き受ける。下がれ!」

「英雄の娘よ、無能に足掻け」

「アガートラーム・モード・アフィリア・サーガ」

 ジュリアの拳に白銀に輝く右腕と英雄の腕と剣。

エホバルニアⅩ世の杖が無情に響く。

「シェルト・ヴィア・ムラゼ・ザハートマ」

「このハゲェーーーーーーーーーッ!ちーがーうーだーろぉっ!?違うだろ!バカかお前は!?てめぇーはどんだけ私の心を叩いてる!私の痛みが分かるか!痛みに頼るか!このおおおおおおおおおおおおおおおおハゲエエエエエエエエエエエッガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!全てを終わらせてやるよ」

 時間神殿最下層の歪みの中枢に叩き潰しジュリアの腕が魔術王に一撃を致命傷を与えた。

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

 ジュリア・クレアツィオーネ!この女は魔術皇を追い詰めエホバルニアⅩ世は大樹に還る。

「無能が!人類が!私本来の力が必要だ!」

「マリア・ヴェルグラストルア!」

 超極大の波動砲で大樹消滅。

ジュリアが剣を納めてブラッドはまだ息があった。

骨は折れているが無事だ。

フェンサーが戻ってくるとアルも居た。

ユークリッドは居る。

他に?まだ終わらない。

エホバルニアⅩ世の覚醒と神殿が浮上した。

 ・・・・・・・・・・・・・・

浮遊した時間神殿の中で覚醒した魔術皇は巨躯の躰にクリスタルだ。

ブラッド・ヴェスタニエが起き上がり埃を祓いコートを着直して袖を通した。

「行くぞ!俺に着いて来い」

「おうよ」

「これが魔術皇!?」

魔術皇の覚醒にKnghitsoflastもピンチに最大の危機にツヴェルフ達が振るいあがる。

「ここからが!大本番だ!全員総員抜刀で行くぞ」

「まぁー、行ってやるか」

 ブラッドはアガートラームに切り換えて次元を抜けるとエホバルニアⅩ世の姿が。

「私は蘇るのだ!残溲の人類悪も消えて私一人か」

「ここで止めて見せるってもんだろ!ブラッド」

「ジュリア!俺に力を貸せ」

 ジュリア・クレアツィオーネとブラッドが剣を抜き然してフェンサー・アルも戦闘態勢だ。

「炎帝・燼滅刃焔龍覇王化!」

 フェンサーに焔の覇気を纏い燃え上がる紅蓮のレヴァンテインモデルガラティーンを手にし、エホバルニアⅩ世の杖が分離しその男は禍々しい闇を覆う。

「ファヴラ・ドゥオン・ヴァブラクラサ」

 雷撃と水撃はブラッドの剣が魔法をはじき、ダーインスレイヴを振り、エホバルニアⅩ世が巨大魔法陣で大爆破で全員吹き飛ぶ中でアルヴィック・スレイプニルが狙い落した。

「太陽の龍の悪魔の弾丸!」

 真紅の弾丸がエホバルニアⅩ世に命中し躰が脆く崩れた。

ドドドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン

「エターナル・ファランクス」

 力を溜めた拳の一撃をエホバルニアⅩ世がいや・・・ゲーティアには喰らわない。

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

 ブラッドがダーインスレイヴを切り替えて英雄化で魔力を解放すると、体が痛む。

「動け!動いてくれ!マリアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」

 ダーインスレイヴとアガートラームの解放の段階で十字剣マリアの名の下に承認発動。

「!?」

 ブラッドの銀の剣をバルムンクとアロンディーンを手に、振り切ったブラッドにエホバルニアⅩ世もその魔王の腕を斬り人が其の頂に立った。

「魔術皇」

「お前が私の上を?馬鹿な」

「おい、冗談は止せよ。ふざけるな!お前を討てる剣よ」

「ブラッド・ヴェスタニエ・・・面白い人間だ。人類も終焉を受け入れろ」

「ざけるな!俺が止めて見せる」

 ブラッドの姿にエホバルニアⅩ世が応戦する。

その魔術皇が魔の王なら巨躯に無数の悪魔の集合体かこの歪んだ時空の果てにツヴェルフ・ジュリアの剣と魔法でも無意味だ。

アルの銃でもこれ以上の蛇足は許されない。

「作戦を変える。一旦撤退だ」

「撤退はダメだ!エホバルニアⅩ世を討て!時間神殿が変わる!」

「はっ?」

「人類は増えすぎた!私が・・・・」

 この硬直に・・・・ブラッドが決断せざる得ない。隊長として。

「Knghitsoflastとしてここに命じる!エホバルニアⅩ世は俺が倒す。全員は外に出て時間を稼いでくれ!俺がどうにかする!」

 これだけはこの命令は最期の騎士だ。

暗黒暦20年

暗い底で俺が目を覚ました。

約20年も俺が居たのは冠位指定の魔術王の時間だ。

これは長い戦い。

「では、行くぞ!おら」

「他の者がどうなったかお前は知らない」

「アギト・エクロスレイヴ」

「ヴァーニック・フォース・グレイヴ」

 ブラッドの剣をエホバルニアⅩ世と死闘を繰り広げ、剣を構えて魔術の壁を斬り裂きエホバルニアⅩ世・・・ゲーティアの固有結界でブラッドは戦った。

「うぉおおおおおおおおおらああああああああああああああ」

「無能の英雄が!」

 鎖に縛られてヘッドロックからのバックでのピストンで突かれてブラッドは交わしブラッドのこの場を鎖のチェーンを潜り抜けて剣で斬り込みエホバルニアⅩ世の魔法をこの空間で双剣から大剣で結界での戦いが続く。

「まだっっううがあっう・・・がああっ!」

「無能が!リヴァーツ・クライストニス!」

 冷凍保存の凍える吹雪に大爆発の衝撃波で吹っ飛びブラッドは血を吐いて視界が薄れた。

エホバルニアⅩ世を止めなければ・・・・

「ヴェスタニエと永遠の時を刻め」

「させっかよぉ・・・・・ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

 ブラッドがデュランダルを手にダーインスレイヴを振り切り、全ての想いを剣に乗せてその一撃が貫くのが!クロス・トライデント・グレイヴ!!!!!!!原点にして、頂点

「クロス・トライデント・グレイヴ」

「ガアアアアアアアアアアアアアアアッ」

 崩れ去った王の玉座にエホバルニアⅩ世が杖をついて桟橋と神殿が消える中ブラッドの意志と英雄の想いが燃え上がる。

「シュテ・オ・ラミラ」

「いけぇ!」

「バーディ・ファーリュック・エルファシオン」

 剣の風と盾。

吹き荒れる剣と盾でのガード。

重音の剣撃。

ブラッドはエホバルニアⅩ世を歪みに落とした。

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアアゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

「馬鹿な!人間が!このままで居られると思うなよ!既に計画の烙印が落とされた。さらば英雄」

 歪みに消えていく魔術皇

俺は意識が途切れてこの神殿の下敷きに・・・目を覚ますとアフィリア・サーガ内に居た。

「お前が何を観てきた?生きてるのは間違いじゃねぇよ、このハゲェーーーーーーーーーッ!」

「誰がハゲじゃ、俺はまだ若いし・・・ん?」

「私はルヴィア。ルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエだ!忘れたのか?お前は一時的にここに来た。魔術王は聊か先生的に言うと『生き延びたぞ』フッ」

「マジかよ・・・・」

「20年ぶりの世界に驚くぞ!」

 暗黒暦20年

俺は歳を積み重ねて黒コートに袖を通し剣を鞘に納めた。

アフィリア・サーガ内に居た時に修行し俺は不老を得た。

「ここは?」

「・・・・・・・・・・・・・・暗い世界だわ」

 暗黒の世界に夜の世界で死霊が支配するこの世界にブラッドは歩く。

もう一度仲間を探す。

ブラッド・ヴェスタニエは逃げない。

ツヴェルフ・エルスレイヤーとジュリア・グランスヴァンヴェルグは東の山岳地帯に囲まれた田舎の国に居た。夜な夜なに孕まされ慰められまだこの期間中は子供はいない。避妊だ。コンドームだ。背徳の国に俺は踏み込んだ。大事な仲間や妻を取り戻す。

「ツヴェルフ!」

「ジュリア!」

「俺だ!ブラッドだ!久しぶりだ!」

 背徳の国は犯罪者が溢れかえっている。ツヴェルフとジュリアはブラッド不在の間ルーラシア聖剣騎士団の一員に選ばれて背徳の国の調査で来たのが裏目にこの国の青年貴族の没落王が彼女らを鎖に繋げてバイアグラを呑み性行為だ。

「どこだよ」

「お前さんこのジジイ誰だよ」

 そうだろうな。俺は待ったく知られてはいない。鑑を見ると髭面で俺は剣で髭を剃った。

「クロス・フィロ・アヴェグレイヴード」

 一閃で相手を薙ぎ倒し王宮の居城に入っていき、魔術王の息がかかった配下にブラッドの剣は血に汚れていたがこの男は決意しその目の意思が消えてはなかった。KnghitsOfDarknessの消息不明後ルーラシアの緊急策として聖騎士の総力戦でエホバルニアⅩ世の追討例だ。ブラッドの剣術に魔王化の派生で英雄化の獣神化を習得し歩み続けていく。

「おーい!俺はここに居るぞ」

「ジジイ!お前は誰だ!?この国の王だぁ、英雄の絶望感と薬が無かったら白い粉を吸えばいい!俺は俺だぞ。時間の支配者の中で・・・・ようこそ我が国に」

「俺はブラッドじゃ」

「失礼。名はヴェルファード・フォン・バルバレックーラ」

「ツヴェルフとジュリアを返せ。クズが・・・」

「手放せないよ!魔術王の糧にな」

「アリーナアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?フハハハハハハハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?ぅスリをよこせえええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」

 ヴェルファード・フォン・バルバレックーラ

没落クズ王が!

ブラッドはダーインスレイヴを握りデュランダルを咥えて覇気を集中させて“暗黒黙示禄”の暗黒ファミリアの中にブラッドは鬼神の修羅の攻撃が炸裂する。

「ローズ・ヴェインド・ラ・シュファオン」

 ブラッドの焔を纏い氷結の剣と鎖を手にヴェルファード・フォン・バルバレックーラをガラスを突き破りブラッドの力がこの20年の間に急成長とアフィリア・サーガ内に眠っていた力が俺にはある。

「クロノス・アーティファクト」

「!?」

「馬鹿な!今、ここで手を上げてみろ、魔術皇の遺産がお前らを吞込む」

「Knghitsoflastは俺を求めている。だからこそ俺は戦う!俺は!」

 ブラッドの剣は歴代王家の専用剣だ。アフィリア・サーガ内のヴェスタニエの遺志が彼を強くした。ブラッドは王を探してその剣を握り、王城内では門番と兵士で戦った。

「うぉおおおおおおおおおらああああああああああああああ」

「侵入者だ!誰だ!」

「撃て!撃て!うて」

「斬り込めよ!」

「斬れ!斬れ!」

「いけええええええええええええええええええええええ」

「キタアアアアアアアアアア!」

「慌てるなよ!バカが!?天剣グランドラン・アーク・スパーダ」

 無限剣。ブラッドが詠唱無しで剣を呼び起こしこのままでは王宮内に踏み入り、ブラッド単騎でツヴェルフとジュリアを見つけ出すべく最初の仕事がこれだ。

「穿て!吼えろお!エターナル・アガートラーム・グレイヴファランクス」

 銀腕のアガートラームを大地に叩き潰す衝撃波が大地粉砕に火力に大爆発と爆焔が城を囲み20年近く世界が激変と暗黒ファミリアと黙示録でバランスも崩れた。

 暗黒大陸

ガブリエルがフードを被りミカエルも居た。

ベアトリーチェ・フランベルック・フォン・シェロヴィッチはトラヤヌス帝の孫娘。暗黒大陸は世界の底に位置する旧ローレシア大陸・アトランティス(マルタ島)の中間軸に存在する場所にベアトリーチェはトラヤヌスの死により五賢帝に加入。

「御父様からは伺っていました。私も誇り高き龍の騎士で龍の子」

「槍使いの貴殿が居れば、俺らも叛旗の必勝だがな・・・見ろよ」

 ミカエルは窶れ果てていたがコートを着てベアトリーチェの槍は神槍だ。暗黒ファミリアのこの世界でもう生きてくにはミカエルとガブリエルが策を打つ。

「ディゾン教皇がルーラシアで会議だ。俺らは魔術皇の行方を捜している」

「ブラッドを見つけよう」

 ガブリエルは暗い空を見上げて星が無い世界で暗黒黙示録はファミリアの始祖。暗黒Ⅲ兄弟がこの時代の特異点。ミカエルも剣の腕は衰えていない。ガブリエルは魔法と柔術だ。ベアトリーチェの成績は聖堂騎士の中でも優秀で神槍の名手。ミカエルとガブリエルはブラッドの場所を探り暗黒ファミリアの情報はエイボンが逐一探している電話だ。

《もしもし?僕だよ。久しぶりよ・・・暗黒ファミリアはよーわかってるね》

《ブラッド君の情報はヴェルファード・フォン・バルバレックーラだね。最悪だ。辿り着ければ問題はない。僕はこの20年間暗黒時代の元凶エホバルニアⅩ世の生存とⅢ兄弟を把握。ガブリエル?Knghitsoflastはいいけど、KnghitsOfDarknessが依然不明。KnghitsOfDarknessが壊れるのは間違いない。さぁ》

《ブラッドだな?間違いない羅今なら全員で終わらせに行こう。暗黒に終止符を打つ!》

《世界が開花する前に摘むぞ。そうだというしかないぞ!暗黒の狼煙にその芽が蕾む前に殺す。これは我々聖騎士の盟約。大天使ガブリエルご承認を。》

 杖をつくガブリエルはこの世界の長き闇にミカエルも同意だ。

「さぁ、ブラッド君を迎えよう」

「ダインは?ダイン・ヴェスタニエ卿の生死は不明。20年も情報は聞いてない。帝國暦最強の英雄も暗黒の時代まで200年・・・・世界は」

 KnghitsOfDarknessが鏤められて歴史上一介の人間が英雄集団として名を遺した珍しい前例。ブラッドがヴェルファード・フォン・バルバレックーラに挑んでいる。暗黒大陸の終わりにこれは英雄が居ない時代に伝えられた異聞・・・

「彼は戦うよ」

「そうだね。彼は戦うよ。最も・・・希望は消えてはない」

 ブラッド・ヴェスタニエは30歳を超えていたが肉体は10代後半だ。

「俺はヴェスタニエの英雄だ!退いてろ」

「暗黒の息があるのも時間だぞ、それだけ言えるわ」

「おまえはなんだよ?」

「・・・・・・・・クロス・アンリミテッド・アーク・グレイヴ」

 対価を払い希望ですらない!俺の剣に暗黒を終らすことが可能だ!ルーラシアが介入だ。英雄が居ないのではない。英雄像の時代においてルーラシアは聖騎士の軍団が攻め込んでくるのをエイボンも意地になっている。ブラッドは彼女を奪還させる為にその剣を抜き英雄化で自身を英霊としてその眼と腕は剣が浮かび上がる。

「確かにこの世界は希望もないな」

「そうだな」

「ダイン・ヴェスタニエ卿の妹ってそれは・・・ナナリー・ヴェスタニエか」

「KnghitsOfDarknessが消えたままの世界は死んで逝くさ」

 エイボン卿・ルーラシア王は理想を信じてヴェルファード・フォン・バルバレックーラの討伐を命じた。暗黒暦最後の時代に人々は信じた。

「?」

「ブラッド君がここに来るよ、Knghitsoflastを連れてね。だろ?ダイン・ヴェスタニエ卿」

「ああ。幸い俺も生き残れた。が、俺の躰は剣で出来ていル」

 ・・・・・・・ダイン・ヴェスタニエは躰に剣として魔力リソースが揃っていた。20年間もクレア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ジークフリート卿が正式に戴冠してクレア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエとしてダインたちKnghitsOfDarknessを鍛え直し、見直し、再度匿い安全地帯で再起を誓った。

「私はお前らを死なさねぇ!いいか!」

「そのつもりだ!俺らは生きている」

「私には残された人生、全力であの魔術王を終らす」

 クレアが暫くの間ツヴァイとヒルデガルダを扱いていた。

「魔法剣の達人であってろよな?私は剣と魔法のスタンスで教えるがお前ら自体性質がある。まぁー、よっこいがっ!ファッ!?剣術の特攻はぶっ込んでくるぜ。ガンガンガンガン!ツヴァイとヒルデガルダは私が教えてやろう」

 クレアが剣を構える。仁王立ちに揺れる爆乳のハムのセイバーが目の色を変える。

「クロス・アンリミテッド・アーク・グレイヴ」

「ブレイズ・ブレイブリティーフォース」

 間八入れずの詠唱防御の魔法盾。ヒルデガルダの魔法の盾がツヴァイを包む。魔法の盾を複数召喚術式に組み込ませツヴァイの聖剣を重ね合わせてクレアも剣を構えて、その剣と魔法が相手を穿つ。

「アーツ・フォーチュン」

「ブレイブ・インフィニティー・ロード」

 ツヴァイの聖剣の新たなる覚醒にクレアは仁王立ちで足を踏ん張り、剣聖の一撃に全てを弾き返した。クレア自身ルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエの妹でありじんりぃ初の英雄だ。

「エーデル・ブランクァテッド・イーパー」

「ブラックバレル・ドレイド・ステラ」

 ツヴァイの剣とヒルデガルダの魔法を修練を鍛え上げた結果ダインは明星の夜明けの空を眺めていた。ガウェイン・ザイも着いてきた。空を眺めてダインは剣を腰に差してダーインスレイヴをその力を発揮するのに絶対領域にガウェインも老年だ。

 ガウェイン・アーヴィング

紅蓮の騎士がダインの傍で夜空を見上げて語る。

「魔術皇との決着だ。・・・・アンネローズ・トゥワイレット・グレイヴ」

「クレアさんに鍛えられた閃光の一撃があるだろうよ」

「アンネローズ・トゥワイレット・グレイヴは言っちゃなんだが賭けだ。・・・・・俺は剣に近い技の鍛錬で極みまで行けた。」

 ダインの身は既に剣で構成されている英霊だ。英霊のダイン・ヴェスタニエ。彼は魔滅剣を覚えてアンネローゼ・ローゼン系列をパーフェクトに習得現在に至る。

「アンネローゼの剣で、俺も英霊の身だ。剣で出来ている」

「ズバッとドーンでKnghitsOfDarknessもこれ以上の犠牲は避ける。KnghitsOfDarknessは俺の命に賭けてでも護るよ。クレア?」

「おい、ツヴァイもヒルデガルダは鍛え終えたぞ。」

 ダインは黒コートを着てフードを被りダーインスレイヴを担いだ。ダイン・ヴェスタニエは生きた伝説の英雄だ。クレアが元は人類悪であったが現在はこちら側に力を貸しツヴァイ達がその剣をこの期間中に修行でブラッドもヴェルファード・フォン・バルバレックーラも佳境だ。

20年間もブラッドは歳を喰らい剣術の幅が広かった。

「オール・ヴィラ・クリュシテオン」

 ヴェルファードも剣を抜いた。ブラッドは変革を受け入れて双剣から大剣に切り替えて、闇の魔力に光の収束された一部の魔力リソースを返還。

「アンネローゼ・リュシテオン・ル・グレイヴ」

 ブラッドの無限の剣と魔法がヴェルファードを吹き飛ばし、ツヴェルフとジュリアは鎖に吊り上げられていたがブラッドが鎖を掴み天井を突き破り剣と剣で繋ぎブラッドの腕がヴェルファードを潰した。

「オールヴィア・ド・フォンテック・グレイヴ・アンネローゼ!」

 ブラッドが剣と魔法で習得した磨きにアガートラームの銀腕の重みが城を破壊。鎖が繋がり、ブラッドのアガートラームを叩き潰しモードを変更後にディジールに切り換え銀腕をヴェルファードを吹き飛ばした。

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアアゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

 ヴェルファード・フォン・バルバレックーラは地に堕ちた。ブラッドも深手を負いディジールはアガートラームからの英雄化の一部分を維持し人間状態で神になる一歩手前の回復係。黄金と白く輝く黄金の鉄槌が城を破壊しツヴェルフ・ジュリアは噎せ返してコートを着させて、鎖を斬りルーラシアに戻った。

 暗黒暦20年

時代が終わる直前にKnghitsOfDarknessがルーラシア城に集まり魔術皇も最後だ。

「問題だが、エイボン君」

「ヴェルファード・フォン・バルバレックーラの死を確認。何度でも言うが魔術皇の暗黒ファミリアを根を潰す。最後にこれは大問題っすよ」

「ブラッド君はもう英雄だ。ダイン・ヴェスタニエ卿とよーく似ているぅ」

 ルーラシア王はコートを着て多くの騎士に命令しエミリアとエイボンの命でも世界の危機にブラッドは成長し事実上最後の英雄として立ち向かうのであった。

暗黒ファミリア

魔術皇が遺した遺産と命題。

KnghitsOfDarknessも歴史上ここが分岐点で最後となる。

ダイン・ヴェスタニエ卿はその剣を腰に差してコートを着直して城を出る。最期の騎士の任務。暗黒時代の終焉と英雄という時代が消える中でダイン・ヴェスタニエは其の命で動いた。

ブラッドも同様だ。

ヴェスタニエⅢ世代のその第一終着点が暗黒ファミリアの殲滅だ。ディジールを遣えるはいいが魔力大幅消費は、痛い。

「結果で言うが俺はそうだな。ブラッドにも伝える。ファミリアの殲滅だぁ」

「俺はあくまでも仲間を護るわ。Knghitsoflastは俺の財産だ」

「ルーラシア・・・・」

 ルーラシア国に集まりKnghitsOfDarknessもこれが最期の任身に出陣しガウェイン・アーヴィングもザイも老年だが任務に向かった。

「俺たち人生の終わりだ。KnghitsOfDarknessの意志はおめぇらに託す」

「同意あさだね。」

「みなさんが居てくれたらこそです」

 ブラッドは頭を下げてガウェイン卿にザイも飛空艇に乗り、見送った。

「俺らも向かうぞ」

「暗黒黙示録・・・・・」

 暗黒暦20年 人類は最期の聖戦で英雄を失う覚悟で暗黒に挑む。それは崩壊。

暗黒黙示録ではファミリアの長女と次女が・・・・・この世界の崩壊事象は覆せない。

ラミア・トゥリデァヴィオーニ・アルファヴィニール・ド・フィンィビッチチェロフだ。

AFの神祖。ダイン・ガウェインもこの運命に逆らえずにファミリアの掃討が先だ。ダインはモードをクロノスに変更。ガウェインも炎帝に切り換えた。ザイも武人に変更。KnghitsOfDarknessが最後の英雄としてルーラシアを発った。

「俺らも行きますよ。ラミア・トゥリデァヴィオーニを討ちに」

「用心し給え。ブラッド君」

「ラミア・トゥリデァヴィオーニは美人だが狡猾な策略の騎士であり魔術師だ。僕らも知ってる」

「暗黒ファミリの首を討つまでは帰れねぇよ」

「ではラミアに行くか」

 ルーラシアから東に進み暗黒領土のブレイザヴァーニ国に着いた。ラミア・トゥリデァヴィオーニは帝國暦に出自行方を暗まし姿が見えない騎士だ。現在は領主。暗黒序列2位。

「ヴァイ・オックード・ファヴラ!」

「天盾・クロノス・アウロ・ルラローラ」

 全体の光の防御壁で態勢を整えた。闇の弓矢の焔。上空からの支援魔法でも暗黒下位か。ブラッドは剣を抜いて壁を走り蹴り上げて魔眼で敵を捉えて剣を投げ飛ばした。

「ブラッディ・アウゥサ・パシガーヴェーグ」

 投擲技。レギオンドライヴからアフィリア・サーガ内で修行の末習得。

フェンサー・ベルガモット・アーヴィングも炎帝の剣で燃え上がる太陽の剣を浮かび上がらせて灼熱の太陽を薙ぎ払った。

「焔王燼滅刃王焔・不死鳥王剣」

 フェンサーの燃える剣で城門から突破しツヴェルフが聖剣を構える。エクスカリバー最大解放。

「エクスカリバー・オーバ・-・クロス」

 光の一撃を瞬時に感度と威力を高めて上空に一撃の閃光が大地を穿つ。

ジュリアも剣を抜いてユークリッドは一軒家から物干しさおを一振りロルテシアの鉄拳革命期の黄金十字拳が魔法を付加。全員この20年間成長し俺たちはこの時代で生き抜く。

「クロス・トラインデント・グレイヴウォーカー」

「クロス・エインシェント・ゴレイル・ホーリー・ロー」

 ヴァーミリオンとドゥルルだ。ドゥルルも世界政府の仕事上中々表に顔出しづらかったがドゥルルはタバコを吸い長剣に魔法を付加。城門突破後の王宮突入まで暗黒兵との激戦にブラッドの腕は黄金の様に輝きアガートラームを大地に叩きつけて轟音が国に響き暗黒兵が囲む。

「兄さん!」

「ドゥルル!」

「へいよー、兄さん!僕も年寄だ。丁重に頼むよ」

 ドゥルル・ウォーカーは魔弾の剣聖。リロード滞空時間で装填しその弾丸は地を撃つ。ドゥルル・ウォーカーは銃剣リロードの魔弾と大地粉砕の玉砕の弾丸が暗黒脳を打ち砕き城門を突破。ヴァーミリオンが天の鎖だけでもこの城壁の突破し暗黒兵にも取り囲まれてラミア・トゥリデァヴィオーニの策略に惑わされずにブラッドの剣が闇を祓う。

「ローゼン・エイクリッド・グレイヴ」

「エルシンテッド・ディバインド・アガートラーム!」

 ジュリアのアガートラームが堅牢な城門が砕かれアルが銃弾を放つ。

「アイアス・ギンギヴァイック・エイゼングラワン」

 アルヴィックの銃弾が銀の銃弾が暗黒を切り拓きラミアを貫く。

「グッガアアッ!ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

 死の弾丸を撃ち暗黒兵を一掃し、アルに続きドゥルルの閃光の一撃が連携で暗黒兵に囲まれる絶望の中でガブリエルとミカエルが神の啓示と天啓によりこの地帯に夥しい魔力の暴発とKnghitsOfDarknessの総攻撃にラミア・トゥリデァヴィオーニの奇跡の一夜が起こる。

 ブラッドたちが先に先手に城内に侵入。七つの玉座にアルヴィックとユークリッドが後衛に就いた。ロルテシアは拳と鉄拳に合わせを重ね持つ魔法を暗黒から奪取させるのに暗黒の陣営が崩れかけるこの一陣突破にブラッドの腕を地面に叩き出し慟哭の勢いに混乱が混乱を起こす。ブラッドが英雄の心ならばアガートラームが大地を穿つ。

「ヴェルチャッ・ジーク・グレイヴ」

 ブラッドが壮年期に20年間も修行してきたのはこの男は・・・・

アガートラームがラミアを砕く。

「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア俺は!俺たちは!」

 ブラッドが目覚めた英雄の腕が銀に散りじりに俺は死ねない。

ラミア・トゥリデァヴィオーニの胎児が近づいた。

「城門さえ押さえれば時間は稼げるな!ファビュラスに俺達が受け止める」

 KnghitsOfDarknessのガウェインだ!城門で焔を放ち紅蓮の炎を地平で世界を分断する焔にブラッドたちに未来を託した。ガウェイン・アーヴィングはレヴァンテインを握りその眼とその力が城門から一騎当千の暗黒兵を燃え散らし理想が消えた中で俺達が戦っている。

 ガウェイン・アーヴィングは老人だがレヴァンテインで火を放ち敵を斬り、斬り、KnghitsOfDarknessのダインもザイも城内に総攻めで攻め入った。

「まだだ!」

「そこだ!」

「来るぞ!攻めろ!来い!」

「死ぬえ!」

「KnghitsOfDarknessの災厄は終り」

「首を洗え!」

「クロス・トライデント・グレイヴ!」

 ダインは生きた英雄で・・・・ブラッドたちの未来を賭けた戦いにラミアたちも応戦。

「いけぇええええええええええええええええええええええええええ!」

「アーク・インフィニティー・バースト!」

 ダインが放つ強力な連続の斬撃モーションの一撃にダインと連携でツヴァイとヒルデガルダも来た。

「アーク・デイズ」

「インパルス・シード」

 ツヴァイの光の盾が暗黒を取り囲む。

暗黒兵の総勢に少数で挑む騎士に城内の玉座にダインも剣を抜いて敵を吹き飛ばす。

「城内に攻撃だ!全員此処が正念場だ!」

 ダインがその闘志に剣を抜いてスライディングで暗黒兵を斬り、ガウェインも焔で剣で串刺し。

「おいすううううううううううううううううううううううううううううううううううう」

「まったねぇえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」

 ガウェインの年齢から200を超えた人間が放つ剣の専技に敵は唖然。ガウェインが立てなくなるとザイが背負い城内の階段で敵を挟む。

ブラッドとラミアに対峙に剣を抜き、その目はまだ消えてはなかった。ブラッドのアガートラームがラミアの魔力と魔法剣が衝撃波を放つ。

「おいすううううううううううううううううううううううううううううううううううう」

「クロス・トライデント・グレイヴ!」

「暗黒剣・ダーク・インパルス」

「暗黒剣・ヘヴン・ド・ディバヴィンドーク」

 剣筋を交わしてラミアの剣を受け止めてフェンサーの焔が王の間を覆いつくす。

「ダメだ!お前らは先に逝け!俺がここで終らす」

「行かせるか!エターナル・ファランクス」

 四方は囲まれ密室だ。Knghitsoflastは手を出せない状態だ。ブラッドがアフィリア・サーガ内と時間の狭間内で修行した鍛錬がラミアの腕を掴み背負い投げしてバルムンクを投げ飛ばしアロンディーンで吹き飛ばしダーインスレイヴで斬り込んだ。

「ガーデン・クラウ・オウア・ロアェーラ!」

 光の衝撃波を放ちツヴェルフとジュリアも合流。血まみれでドゥルルも着いた。ドゥルル・ウォーカーは普段は歴史省の役人で戦うイメージが無いが甲はしてみると流石アシュリー・ロンディナック卿の息子。ここまで乱戦は予想もしてなかった。

「ゴルディオン・ジャッジクロス」

「ディケイド・ビルド・キュア」

 ダジェリンの詠唱で全員回復と属性無効。ヴァーミリオンの専技の時間でブラッドの魔神化の解放した魔力分の固有結界でラミアを抑え込んだ。

「!」

 はああああああっ、があああああっ、ハァ・・・!ブラッドは倒れずに剣を口で咥えてその目を消えずにバルムンクを構えて息を整えた。

「俺達が!俺が!」

「暗黒黙示禄ではこうだ!魔術王の再臨」

「させねぇーってか!」

 ブラッド・ヴェスタニエはダイン・ヴェスタニエ卿の孫。ラミア・トゥリデァヴィオーニを追い詰めラミアも奥の手があった!

「私は終われない!ね!ここでさ!」

「私は暗黒の系譜の神祖だ!その私に牙を剝いたものは二度と戻ってこらねぇ!」

「パコられて満足か?あ?俺は自分の信念がある!」

「戦いだ!さぁ英雄よ!」

「ふざけるな!」

 城内が浮上し暗黒天空城の浮遊と世界での大小の事変が逆行する。

「イイから先に走ってでも来い!」

 走り込んでくるアルヴィックが銃弾を装填・充填後のリロード分の魔力弾を撃ち放し、ラミア・トゥリデァヴィオーニの激戦にブラッドも死力を尽くす。

「アーク・ブラスティック・ブライク」

「暗黒剣・ゼッティー・スーラ・ボーラサ」

 暗黒剣の一撃に黒い衝撃波を撃ち返しフェンサーが炎帝で魔法無効化だ。ツヴェルフとジュリアも連携による合わせ技と城内が騒乱と騒がしい。

「エターナル・ファランクス」

「デイケド・ラッチェーニ」

 ラミアの盾でこの魔法を上回る威力にユークリッドも刀を握り陣形ですらをこの場を任せられないのは世界が分断できる威力の技は計り知れない。

「いけえええええええええええええええええええ」

「ジャッジメント・クロスグランデ」

 ロルテシアの拳から放たれる雷土の拳の鉄拳にラミアと一撃にその一撃は城内が崩れ去る。

「おい!」

「天魔蒼天武覇斬!」

 ラミアの目に見えぬ斬撃にその闘志が消えぬ限り俺達の戦いはこれからだ!ブラッドのアガートラームがラミアを宙に飛ばし「心がピョンピョンスるうんじゃぁっ!」一撃に与える銀腕の重さが国を傾かせ城は全壊。ラミアもしぶとくAF化でその身を無限剣聖練成したのか!?

「無限剣・暗黒極大練成陣」

 ラミア・トゥリデァヴィオーニの固有結界に暗黒の終わりだ!

「アーク・グレイヴ・ゼロカスタム・オーヴィア」

 ブラッド・ヴェスタニエ揺るぎなき英雄の遺志を継いで剣を握り、ブラッドとその加勢がラミアでもなくこの暗黒兵に奇襲も城内は騒乱。世界が終わる手前にブラッドの双剣が敵を薙ぎ払い世界の中心が炉心がズレる。

「アーク・フォース」

「ブラック・ブラッド・ディストクラション」

 ラミアの魔剣がブラッドのコートをかすり宙を飛び、ラミア・トゥリデァヴィオーニの猛攻にブラッドは槍に貫かれた!

「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」

 血を吐き意識が遠のき心臓が止まるがアフィリア・サーガ内の魔導水晶が砕け散り息を吹き返し復活しその剣と眼は死んでいない。

「クロス・オーバー・ドラゴンニック・グレイヴォ!」

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

 ラミアを追い込んだ。

城内にまだ残っている。足を引き摺り階段から滑り落ちて這い蹲って食事の居間で少し目を瞑ったブラッドは深呼吸し治癒した。

「アラウンド・キュア」

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

 回復は出来た。出来たのだがこの現状は不味い。

(ラミア・トゥリデァヴィオーニはまだ生きている。クソ・・・俺が遺らねぇとよ)

 ブラッド・ヴェスタニエは剣を握りラミアの息の根が続いている。

「ディストレイション・アーク・バラフィード」

 光の柱の魔力を収束し、闇を払い除ける一撃の大きさも爆発を起こし国が壊れた。瓦礫の中からブラッドが起き上がるとガウェインが立っていた。

「手を貸そう、へー、生きてるか?」

「あぁ・・はい。はい。はい」

「お前の剣見たぞ。よぉ」

「ラミアも生命魔力削っている。死ぬのはそうさもない」

 Knghitsoflast結成して何年経つのだ。何十年か。ブラッドはコートの埃を払いミントビールを呑み桟橋を渡りガウェイン・ザイ・ヒルデガルダ達も次の場所に引き揚げる。

「ラミアを追うよ」

「同意だぜ。ブラッド君」

「はい。俺も治癒したんで向かいます」

 ラミアの騒乱後隣国のバンフェルンドに移動しユグドレアム地方に大移動の野営後に隣国の廃墟にラミア・トゥリデァヴィオーニがまだ起き上がっていた。

「私はまだだ!まだだ!暗黒の時代はあの方に誓う」

「・・・・・無理はするな。暗黒ももう時代が・・・・」

「魔王も邪神も遙か神代に潰えた。勇者によってな」

「そして伝説へ・・・」

「しかし!?」

「お前は良く戦った。」

「ラミア・トゥリデァヴィオーニよ命じる。我が聖地にて英雄を迎え撃つ」

「はっ!?」

 暗黒時代と暗黒黙示録の親でありかつてルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエにより敗れ去り邪神としてその心臓が動く限り彼は蘇った。

「これは世界がも一度天地創造の儀により文明を終わらせねばね」

 邪神ヴェルゼヴニゲル。暗黒の祖アイゼンガルドだ。忘れてはならぬがアイゼンガルド帝国の元の大地世界反転で闇を産みアイゼンガルドが誕生した。

「アイゼンガルド様最後の英雄も潰えます。」

「うむ」

 ブラッドは野営のテントの中に居た。

「気分はどうだ?ブラッド」

「まぁまぁ、かな」

「生き残る事考えろ、馬鹿か」

 アルファヴィニール・ド・フィンィビッチチェロフだな。隣国に居る王は。AFの祖。神祖か。ガウェインに背を叩かれシチューを渡されたブラッドは近くの湖畔で顔を洗った。

「最後の英雄・・・・」

「ヴェスタニエが背負う運命の宿星だ。御免。驚かせるつもりはなかった」

 ルーラシア王。ルーラシアに頭を下げて膝まづいたブラッドにルーラシアは微笑みその場を去る。ブラッド自身暗黒時代を終わらすべく立ち上がった。

「ヴェスタニエ」「アイゼンガルド」

「ヴェルゼヴニゲル」「ノーヴェルト」

ブラッドにとっては最後の世代の責任が強く深呼吸して月を眺めた。

「俺はブラッド。血の意味だ。俺は戦おう」

「どーもー」

「エイボンさん」

「世界の開拓者に我が星の路に切り拓けよ。魔術皇は生きている。君たちとは違い魔導士に共感力がバリバリ感じられる。魔術皇も命題を遺したね。」

「俺達が居ますよ」

「死ぬな。君は最後の紡ぐ責任がある。」

「はっい」

「まぁそう難くならないでいい。ブラッド君」

「アルファヴィニール・ド・フィンィビッチチェロフが相手というのも難儀だ。暗黒時代を終わらす君たちは世界は残酷だが・・・・君たちはもう未来を変えるしかない」

 エイボン卿はルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエと同時代に生きた今も生きる英雄の魔導士でルーラシアを導きルーラシア国を盤石に発展に尽力した。

暗黒に包まれた世界を救うのにブラッドたちの戦いが続く。

「おい、起きろ」

「出発だ。アルファヴィニール・ド・フィンィビッチチェロフを討つぞ。ラミア・トゥリデァヴィオーニと同様に暗黒の頭角の潰して見せろ。」

「それからだ」

 俺たちはその後戦闘の悪化が続き暗黒暦20年末星の地に辿り着いた。

星の地

アイゼンガルド・魔術皇の遺産と命題。

ブラッドたち最期の暗黒に向かう。

「ここが終着点だ。行こう」

 暗黒暦20年 ラミア・アルファヴィニールの首を討ち取り残すことはアイゼンガルドだ。

ブラッドたちKnghitsoflastの任務はここまでのようだ。

「KnghitsOfDarknessの人たちと一緒に行くよ」

「それは止せ。今回はブラッドお前に任せる」

「ああ、ルーラシア」

 ルーラシア王も来てくれた。

五賢帝が集結し星の地の暗黒の刻印に破却する。

星の地 魔王星城郭

ブラッドは黒コートを着て剣を腰に差して星に近付いた。邪神ヴェルゼヴニゲル。邪神ヴェルゼヴニゲルを討伐こそ世界の悲願。

「光の魔力を借りるぜぇ」

「英雄と は何

かを・・・・君には託せられる」

ガブリエル・ミカエルもこの時に来たのだがダインも来ていた。ダイン・ヴェスタニエ。

「生き残るが誰の為じゃねぇよ!俺はこの剣を手に・・・・アガートラーム解除」

 ダイン・ヴェスタニエ卿の登場にざわつくがブラッドも英雄の子だ。

「おいすううううううううううううううううううううううううううううううううううう」

「ロキ!?」

 ロキ・ラタトスクは死んだ。それだったのがこのゲートから顔を出してブラッドを迎え入れた。

「生きているのは焦っただろ?俺が死ぬわけないだろ」

「神族の返還か?不死を対価に命を契約というか再契約で生きてたのか?」

「ダイン、おめぇは勘がいい。」

 ロキはバンダナを巻いて異界の入り口に火を灯す。ブラッドは暗い岩場を進み邪神ヴェルゼヴニゲルの星を歩く。ここが星に通じる回路。

ロキも一息ついた。

「生きてることはイイこったぁ。のうダイン」

「俺に訊くか?聞いても意味ないが。走っていけ!俺は前衛防衛に努める」

「ぎゃはははは・・・・・笑ったぜ。衝撃の騎士団とは腰を抜かすぜ!バーロー!命賭ける戦いに誇り賭けてもよフェンリル、頼む。ガキどもを護るのが大人の責務だ!」

「邪神ヴェルゼヴニゲル行ってくる」

 ブラッド・フェンサー・ユークリッド・ツヴェルフ・ジュリア・ダジェリン・ドゥルル・ウォーカーが後方にKnghitsoflastが星の階段を上がっていく。邪神が待つ星に。天空と宇宙の狭間に赤い星の刻印に全員触れて神殿を走る。

「扉を開けるぞ。」

 ガタッドドドドン

重たい扉の先に待っていたのは邪神ヴェルゼヴニゲルだ。

巨躯の躰に剛腕の腕に大剣を装備し翼を生やし暗き宙に鎮座する邪神ヴェルゼヴニゲルは太古の時代から存在する英雄が挑みその都度蘇って来たアイゼンガルドの核。恐らくこれが最期の姿なのかこれが英雄の時代に告げる終わりの始まりにして起源。

 邪神ヴェルゼヴニゲル

黄金の換装に黒い翼は破壊。その見た目は魔王の邪神ヴェルゼヴニゲル。

暗い星を進み紅い心臓まで辿り着いたKnghitsoflast。

「これが・・・」

「最後の戦いだ!英雄が居た俺らをこの戦いで思い知らせよう」

「了解」

「英雄化の始まりと世界開闢の天の鎖に縛られる神の剣と槍に命題よ」

 ロルテシアか。インデックスの孫でジュードの子。神々の闘気。ロルテシアの覇気がヴァジュラ・グランデルバルトを強行装備。邪神ヴェルゼヴニゲルが告げる。

「誰だ?」

「俺はブラッド。ブラッド・ヴェスタニエ」

「英雄か」

「ヴォガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!目覚めさせたのか俺を。我々を導き魔王の創造と七つの罪の冠に孕まされた惡の華!邪神ヴェルゼヴニゲル我こそは帝國の王アイゼンガルド」

「古代の星よ、俺らが相手だ。言い忘れた。ロキ・ラタトスクっす」

「時間が相手する。まぁー、みてなさ!」

 ロキが不死の返還と対価に命を手に入れた魔獣解放+魔銃解凍でその魔導水晶の魔力弾を装填。巨大な狼の背に乗りその眼をターゲットにロックオン。

「敵を確認。イッチョブッコミジャパニーズのドラゴンボールで討ち取るか」

 ロキの弾丸を撃ち邪神ヴェルゼヴニゲルの巨躯の腕を回避しブラッドの大剣が風圧と神を倒し、ジュリアも剣を抜いて深呼吸で息を整える。

「おい!おーい!バッキャーローッ!アルヴィック・ユークリッド・ダジェリンは後方にサポートしろ。俺が指示する。KnghitsOfDarknessの俺だぜ。・・・・・世界にももっと俺がこの銃弾で世界を切り拓きその向こう側にこれが俺の!っしゃああああああああ」

 ロキ・ラタトスクという男。その弾丸は魔弾の心臓。落ちた星。邪神ヴェルゼヴニゲルの対決にこれが英雄の終わりか。

「バン!ガンッ!撃てよ」

「ちげーよ」

 アルヴィックも後方に回ってこの星空にKnghitsOfDarknessもメンツも混乱が呼び起こし現場指揮にルーラシアも英断する。

「英雄たちの場に俺が指揮する!英雄が顕現で申すなら伝説の幕開けだ!」

 ルーラシア王も天空に聳え立つ邪神ヴェルゼヴニゲルの巨躯と巨大な図体の魔神に剛腕とブラッドが剣を構える。魔法詠唱の上位互換にジュリアが煙管を咥え乍ら剣を構える。

 ダインが神殿に着いて邪神ヴェルゼヴニゲルは異形の存在の王。

「よし」

「全員総攻撃だ。斬るぞ」

 ダインは走り、高速の連撃に剣戟の閃光で躰の上に乗り黒コートが風になびく。、

「さぁー、英雄よ最後の仕事だ。」

 ルーラシア王は決心とか遂に固めて連合軍を神殿に待機させた。

「ここが正念場だ!ブラッド君」

「クロス・オーバー・ドラゴンニック・グレイヴォ!」

 ブラッド渾身必中の会心の一撃が邪神を打ち砕いた。

「ヴォガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」

 邪神ヴェルゼヴニゲル消滅。

暗黒暦20年

長かった人類悪の戦いは終結した。

 英雄の時代に語られる。

ここから先は・・・・・英雄がその世界で生きて行く覚悟にブラッドとその仲間たちの行方は知らされない。当然だがその後天照暦こそ平和であるがその裏では星の脅威が迫っていた。

 この世界で最も名もなき英雄であったセフィリアは生きていた。生きている。

KnghitsOfDarknessが生きている限り・・・・

「英雄譚だっけ?」

「ドゥルル局長!これは?」

「まぁ僕が言うのはあれだけど英雄についての資料さ」

 ビールを飲みながらドゥルルは200年間の資料整理していた。ドゥルル・ウォーカーは歴史省の役人を歴任後世界の管理者の十傑に選ばれる。

「ダインも、あの一件以降よ・・・ともあれんっ。あれだ。あれだ。」

 若い役人がドゥルルもこの件で英雄についてを調べていた。

天照暦 英雄の夜明け

 これから先に続くのであった。

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