第29話最終章英雄の死終章

最終章英雄の死終章

英雄暦40年

 クラウド・ダイン・アルヴレイヘイム・ヴェスタニエ45歳の時。

クラウドがクリードと剣をぶつかる。

「真・魔王化((Shin Teufel)」

 光の中に俺自身自我を精神が完全に呑み込まれる魔神に堕ちる前だがクラウドは褐色肌で銀髪灼眼で上半身裸のボロボロのコートで大剣を薙ぎ払いクリードを吹き飛ばす。

「暗黒の聖杯(Heilige Gral der Finsternis)」

 クリードの魔に満ち溢れた瘴気の闇の血を飲み完全に魔王の皇帝。

人間ではない闇の王。

「十の丘!無限剣の魔滅超焔獄紅蓮龍牙!!!!!!!!!!!(Zehn des Hügels! Fang unendliche Schwert von der Magie der dunklen Ultra Flamme Gefängnis Guren Drachen)」

 無限の剣の固有結界の中で魔王を滅する右腕に焔の龍の牙を宿したアガートラームが星を砕きクリードの心臓に響いた。

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

 クラウドはここで倒れる訳にはいかない。

「王の賢・魔王降臨(Ken Teufel Aufkommen des Königs)」

 クリードの魔法で星に結界を張り降臨降魔の儀で自分自身を憑依し魔王降臨か。今のクリードは全て魔王化で完全なる魔神化だ。

「覇王超究剣(Oberherr ultra-Ru Forschung Schwert)」

「真・魔王盾」

 クラウドの強固の盾で攻撃を防ぐがクリードの攻撃でクラウドはその腕を引き締めた。

「野郎が!」

 クラウドは全身に剣を練成させるがその身は血で出来て無限のイメージで目を瞑る。

(思考じゃない!兎に角動け!俺の手!動け!イメージしろ!イメージだ!モノづくりは常にイメージから始める。クリエイターは練成と連想の無限に強くなるイメージだ。俺が最強無敵・・けどもここで俺は死ぬ。イメージだ!死をイメージしろ!歴代ヴェスタニエ家当主はクソが!イメージできないならクリエイター失格が草が生えるけど俺はここに立っている。クリードを殺すイメージを俺はここで練成しオマエヲコロス。イマダ!イメージ・オン!)

 クラウドのイメージで剣が浮かび上がりクリードの心臓に剣が集中し突き刺さった。

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

「無限剣・零砕天顎(Himmel Backenbrecher unendlich Ken Lay)」

 クラウドの右手が壊死し脆く砕け散ったが片手でイメージして剣を生み出した。剣の英霊シューヴェルト・マーガス・ヒメールハイト・ヴェスタニエ卿の十の丘だ。

俺の心にラフィーナが居るならラフィーナの鎖が俺の心臓を巻き込みクリードも起き上がる。

 ラフィーナの力だ!

「魔王ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホ」

 クリード・ジェラフバルト・ヴィエンスゲルクは酷く傷だらけだ。

「魔剣ティアマト」

 クリードの人間形態が崩れて魔神化した醜悪な姿にクラウドも鎖を引き摺り剣を握った。

「十の丘モードレクスブーストチェンジ・ラフィーナドライヴ」

 クラウド半天使化で鎖を星を巻き付けてクリードの魔王の心臓に風穴を開けてクリードの鼓動にクラウドの剣がこの星を護る剣が希望の一撃だ。

「獅子王・滅神龍牙(Off Lion King Dragon Teeth)」

「ラ・ヴィ・チェッド・ルアーク」

 闇の魔法で固有結界の治癒だ。

「クリードオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」

 クラウドも限界だがそれ以上に負けられなかったのはこの星だ。

「魔王千散桜華・刃(Hana-Klinge des Teufels tausend Herbst Kirschbaum)」

 クリードの幻術の夢幻の華の刀に惑わされて脇腹を刺されて怯んだ隙に頭上の衝撃波を交わしクラウドは息を整えてアガートラームを構えた。

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

 クラウドは耐えつつアガートラーム片腕に集中し銀腕を地面に叩きつける。

「ダーク・オブ・ナイトメア」

「ラフィーナ!天の盾」

 攻撃回避の天の盾は治癒速度を速める再使用は数時間先だ。

「心がピョンピョンしねぇぞ!」

「黒門」

 ザアアアアアアアアアアアアアサと刀で切られて背中に傷痕を負うクラウドは傷痕を負うけども剣を振り諦めてない闘志にクリード魔王化で無敵だ。

「天使喰い」

「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 クラウドの痛みが絶頂を迎え白目で叫び剣を地面に落とし天使喰いが体の細胞を喰らい神化の力を喰らわれて天使喰いとはそう来たか。

初代ルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエが戦死したのはその天使喰いの御蔭だ。

(イメージしろ!無限のイメージだ!俺は死んでたまるか!俺が思うイメージだ!ルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエは最凶の英雄で俺がイメージしたのは英雄譚の祖だ。)

 深く突き刺さる刀に刺さりクラウドは痛みに耐えてアガートラームで切り離した。

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

「天使喰いが効いたなぁ・・・・英雄」

「アマツノクイ」

「ああ。御正解だ。俺がとっておきの死に方を用意したのを有り難く思え!」

「舐めプがぁ!ジュリア!応えろ!クレア聞いたか!俺にイメージした其の正解の導きでコイツヲ殺せ!」

 クラウドは覚悟して残りの魔力消費にジュリアとクレアに力を託し自分が僅かの心臓で動きジュリアとクレアの再臨と神の登場だ。

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

「無茶シがって。」

「お姉ちゃんもそう思ったんだ。流石に厳しいね」

 クレア・・・・ジュリアの妹にしてヴェスタニエ家の礎

クラウドは動かした腕を握り締めてアガートラームは出来ないがその目を魔眼で一部魔王化。

半身悪魔でも喰らえればいい。

俺の躰を犠牲にコイツヲ落す。

(無茶だけど俺のイメージがそうクリエイターよりも冴え渡る!イメージでも最悪な限界だ!俺はクラウド・ダイン・アルヴレイヘイム・ヴェスタニエその最後の英雄譚が俺の魂)

 クラウドは立っていられる。

「真正中出し・紅蓮十六夜龍刃乱舞剣(Klinge wilden Tanz Schwert von Pies Authentizität Glen Sakuya Drachen)」

 焔の龍を喰らう16回の無双乱舞の剣技。

クラウドにとっても賭けだ。

「真正中出し・堕天喰招来刀ァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ(Echt Creampie shi · Fallen Sun Messer provozieren)」

 黒き光の一撃を放つ衝撃波のビームを受け交わせずにクラウドはビームに討たれた。

焦げた痕。

クラウドはビームによりその生涯を閉じた。

 気が付いたら俺は沈んでいた。

冥府か

冷たい水の中に浸っている自分だ

俺の心臓が焦げていた

天使喰らいで死ぬのは初代と同様だ。

俺の人生を考えた

?と頭の中に浮かび俺は起き上がった。

「まだ死ねるか」

 クリードと向き合い俺は俺自身が決めた。

「刻龍勝利殺聖剣(Heilige Schwert geschnitzten Drachen töten Sieg)」

 クラウドの重みの剣戟を交わしクリードの不死身が目立つ。

クリードの剣が瘴気に渦巻くその災厄の姿がクラウドもボロボロに耐えて目を負傷していた。

「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

 左目の魔眼が潰されて視界が薄れて足場を崩れ、ラフィーナに掴まるがクリードも人外。

「ガアアアアアアアアアアアアアオ」

「ウヴヴヴブヴヴッファアアッズ・・・ァッアアアアア・・・ヴヴヴ」

「クリード!人じゃねぇだな、殺すぜ」

「ガアアアアアアアアアアアアアああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

 クリードの叫びと魔王化の魔神化。

クラウドは片手で剣を構えるが重く感じる。

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

 危機一髪でクラウドはクリードを刺したが人間状態で既に黒く染まっていた。

クリードは半ズボン姿で黒いコートを着て長い黒髪の皇帝が血を吐いて剣を握った。

「クラウドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!俺は俺は死なぬ。俺はもう人間じゃ居られない。魔神化の先に次元を超えた獣神化とか・・・クソが!俺を本気にさせるってさすがはヴェスタニエだ。」

「そりゃっ、どーも」

 クリード2戦目

クラウドも治癒した部分を後回しに残りの手で握った剣と眼が視えない分ジュリアの眼を借りた。

攻撃回避に超高速治癒で目を再生し眼を戻しクラウドは魔力をセットし大剣を想いの力を込めてアガートラームの獣神化能力でアークを発動。

「クロス・アーク・ドライヴインパルス!!!!!!!!!!!!」

 片手に力をチャージして吹き飛ばす大剣を手で止めたクリードにボコられるクラウド。人間状態のクリードにクラウドは血を吐いて目を解放して空間を止めた。

「時間交差!クロノス・クローズ」

 時間を止めただけでも癪稼ぎ。

クラウドは満身創痍で止血しただけでもクリードと向き合う。

「真正中出し・滅龍戦千刀刃(Echt Creampie shi · Aus Lange Zhan tausend Klingen)」

 クリードの無幻影に残影残像の刀の連続技を受けきれずクラウドは地面に叩き落された。

 「ゴメン」とクラウドはつぶやきその瞬間体が動かなくなった。

クラウドは激戦の末に命を落とした。

英雄暦40年クラウド・ダイン・アルヴレイヘイム・ヴェスタニエ死す。

 だが死ねない理由もあった!

クラウドが立ち上がり剣を拾い息を整えた。

「クリード、俺はお前が倒す!」

「無茶だぞ、ヴェスタニエ」

 クリードも本気で技を繰り出す。

クラウドも残りの眼を開眼して・・・・・神にも俺は全てをくれてやる!

「ウッラああああああああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

 クラウドはその身で剣で出来て全ての覇気を魔王化に統一したソースだ。

「俺はここでお前を止める」

「無駄無駄無駄無駄無駄!俺を殺せるか?冗談は止せ。皇帝クリード・ジェラフバルト・ヴィエンスゲルクはジェラフバルトの末裔でセフィリアの息子だぞ!」

「俺だって!英雄譚ルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエの末裔で英雄ダイン・ヴェスタニエ卿の長男だ!だからこそハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアアゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

 クラウドは力尽くで立ち上がるが既に体は悲鳴で限界を超えていた。

(最悪だ!イメージが・・・・イメージが!俺はここで死ねない)

 クリードの攻撃を交わして最凶の英雄譚の血筋だ。

「魔神王銀滅拳・崩壊(Blinken der Faust-Zusammenbruch des Genie King of Silber)」

 アガートラームの漆黒を穿つ銀拳がクリードを抉る。

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアアゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

 クリードは死ぬ寸前だったがリミット解除で堕天の姿だ。

両翼が折れた天使戦

 堕天のクリードだ。

クラウドも最期の力を振り絞る。

「これで終わりだ!もう終わりにしようぜ」

「終局戦だな」

 クリードの一撃を押し返しクラウドの剣が宙を舞う。

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

 クラウドは力尽きて無残に剣が貫き星を背に最期であった。

クリードに一歩届かず致命傷を与えてクラウド・ダイン・アルヴレイヘイム・ヴェスタニエはこの世を去った。

英雄暦40年

 クラウド・ダイン・アルヴレイヘイム・ヴェスタニエ死亡

Knights ‘OFSternの旗が燃えてゆく

世界はクリードの手中に堕ちた。

英雄の亡き後・・・・

クリード・ジェラフバルト・ヴィエンスゲルクはダイン・ヴェスタニエ卿に斬られ死亡。

世界は一瞬だけの平和を取り戻したがクラウドの死は悲痛だ。

遺体と遺品はKnghitsOfDarknessに回収されて大聖堂に埋葬された。

 そうだな。その後を語らくてはならない。

ブラッド・ヴェスタニエに繋がる話の始まりはクラウドが死亡後3カ月後だ。

グレン・スレイプニルがKnights ‘OFSternの隊長としてメンバーを支えた。

帝国本拠地に乗り込み人を斬る羅刹なダインを率い入れてクリードの首を討ち取った。

「クリードは何処だ!」

「うわぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 ダイン・ヴェスタニエ卿がその剣で皇帝クリード・ジェラフバルト・ヴィエンスゲルクの首を討ち刎ねた。

同暦Knights ‘OFSternは壊滅

2年後

 英雄暦42年

ブラッド・ヴェスタニエが魂の監獄に収監されて白髪の悪魔と称される。

「母さんが泣くな!ナァ!俺が護ってやる」

「ブラッドいいのよ・・・そんなに言わなくても」

「希望だけを見て生きろよ!絶望は毒だ!」

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

 ドライ・エルスレイヤーは監獄に収監御病気に伏せて体調が悪くブラッドだけは鎖を外し日々家族を護っていた。面会に来るグレンがブラッドの心の支えだ。

「冥天・顎砕神鎖零式甲の型(Kette Typ 0 Spann des Art Gottes Zerdrücken des Meiten-chin)」

 ブラッドの鎖は白銀と黄金の鎖で全ての魔物の心臓を一突きし魔物から魂を喰らいその腕は醜く怪物の黒い爪の腕は悪魔ですら狩り喰らう腕として魂の監獄内で包帯を巻かれて元の手で修行と鍛錬を積み罪人の処刑にも嫌々手伝っていた。

 クラウドの死でブラッドは家族を護っていた。

「アレフ!オーラ!ベギル!来い!来い!来いって」

 父の死後この魂の監獄の看守人の名だ。

俺らはこの看守人に監視されている。

グレン・スレイプニルが監獄に来て面談の申しにタウが待っていた。

世界の管理者第十二課のタウ・レイヴローグだ。

今回クラウドの死により世界の中で英雄は死んだ。

ダイン・ヴェスタニエ卿もルーラシアに隠居でブラッド・ヴェスタニエは少年に成長し家族を護っていた。

 白髪に伸びた髪でブラッドが修行してるとグレンが中に入ってきた。

「ブラッド!腕を上げたな」

「叔父さんに教えてもらったからです」

「俺のこと叔父さん?そう言ってくれるのは光栄だが俺はクラウドを護れなかった」

「代わりに俺が護る!」

「ガキがぁ」

 グレンはブラッドの成長を見て監獄には世界の管理者側から騎士団が派遣されている。

帝国の崩壊で世界のバランスは崩れて崩壊。

世界は分断と分裂で英雄は消えた。

クラウドの40年間は儚かった。

無念であった。

現在聖堂に埋葬されたクラウドは安らかに眠っている。

遺された家族は生きてくのに苦戦だ。ブラッドが後にKnghitsOfDarknessの伝説を継ぐとは誰も想像していなかった。

 ブラッドは英雄が遺した形見だ。

タウ・レイヴローグは赤髪の片目の黒コートの男が長剣を腰に差してブラッドたち家族の身元保証で居た。手配したのはグレン・スレイプニルだ。

タウが口を開き普段は寡黙だが今回は話した。

「ブラッド、KnghitsOfDarknessの未来はお前に懸かっている。俺は俺は・・・役人でそこまでフォローできないが困ったときはいつでも呼んでくれ。俺もウォーカー家の血筋さ」

 レイヴローグはウォーカー家の分家でアシュリー・ロンディナックの母方の姓だ。

母親がレイヴローグであった為にレイヴローグはウォーカーの血筋を継ぐ家系。

その男子は英雄の子。

タウ・レイヴローグはこの薄暗い監獄で生きるブラッドを遠目で観ていた。

(親父が遺した形見を俺が護るよ。ハート・ウォーカーは行方知れず。ブラッド・ヴェスタニエに世界の命運が懸けられている。ブラッドは血の意。クラウドも子供の名を考え出したのに最後の血。ブラッドよお前はKnghitsOfDarknessを継ぐ・・・俺は見てるぜ)

 タウ・レイヴローグ

ブラッドはドライが病気に伏せてブラッドはこの監獄に収監後に家族の面倒と帝国の後釜は黒魔導士と邪龍だ。

そもそもクリード・ジェラフバルト・ヴィエンスゲルクの死で帝国は崩壊。

その後帝国跡地に黒魔導士と邪龍が支配した。

黒魔導士の名はジェラフバルト卿。

その男は生きていた。

帝国亡き後皇帝の死後その男は肉体で蘇った。

長い黒髪に黒フードを被り長身で若々しく見えるが紀元前の神代の人間。

神の時代の魔術師。

ジェラフバルト卿が再臨しその世界は漆黒に染まる。

ジェラフバルト卿の時代が来てしまった。

「俺の時代だな。世界は闇に覆われる」

「ジェラフバルト様ご準備出来ましたわ。初代御皇帝」

「止せ。僕が皇帝とはいささか虫が良すぎる。」

 ジェラフバルトの青年期の姿で最凶の黒魔術の暗黒の導師にして顕主。

災厄の魔術師。

最後の時代

KnghitsOfDarknessⅢ部作遂に完結編となるブラッド・ヴェスタニエに繋がる。

英雄暦45年

 クラウドの死から5年が経ち魂の監獄に来て5年だ。

ブラッドの手は罪を喰らう魔を払う災厄の手と化した。

半身の英雄の血と交じり半身魔神を宿る種の人間としてブラッドはこの薄暗い塀に居た。

連日ニュースのジェラフバルト事件

ルーラシアではハーディアス筆頭に新時代の王の組織が動いていた。

エミリアとエイボンも居る。

勿論エイボンは魂の監獄に要請とブラッドの解放の嘆願だ。

「僕らも嘆願はしてるさ。ブラッド君を助ける」

「御爺様。お話を」

 エミリアが魂の監獄に休職離職中のKnghitsOfDarknessに支援を送った。

「歴戦の英雄がブラッド解放戦線で我らに儀があります。ヴェスタニエ家の子を救うのに世界は見捨てはしない。私が彼の妻とならば、尚更さ」

 エミリアはルーラシア一の魔導士で西の魔術師では頭角だ。

「これだ・・・・」

「俺たちの出番ですか?エミリア様」

 KnghitsOfDarknessのダイン・ヴェスタニエ卿が旗を掲げてエミリアは指示を出した。

「魂の監獄採取解放戦線で俺らは取り返す。現在ジェラフバルトの包囲網を手打ちな」

 ダイン・ヴェスタニエは黒コートを着てエミリアとエイボンは連絡した。

同暦

 連絡を付けたのがヴィヴィアンだ。

《久しぶりだね?君たちだってジェラフバルトの包囲網は終わらねぇよ》

《その一言ムカつくぜ。ヴィヴィアンよ》

《私は永遠に閉ざされた若き社長だよ》

《ブラッド君の事なら心配はない。タウ・レイヴローグから聴いてる》

《タウ・レイヴローグ!?》

《そうだよ。エイボン君さ・・・僕は社長だが今回の一件世界の危機に英雄は来るものだ。エイボンもカリカリしないでくれ。ブラッド君は無事だ》

《お前に信用さえねぇよ》

《フッ。残念だ》

 電話が切れてKnghitsOfDarknessに命令を下されてブラッドの心には気づかぬ間にも魔神が鎖を外そうとしていた。

ブラッドが日々喰らう罪人と悪魔により心は魔神を介し腕が漆黒の祓い銀腕。

ブラッドとは別の存在が芽を出そうとしている。

「母さん!母さん!母さん!かあああああああああああああああああああああああさーん」

 ドライ・エルスレイヤーは余生を魂の監獄に死去。母の死をグレンに頼んだ。

グレンは静かに監獄から離れたアーヴァンヘルム国に歴代の皇帝廟に埋葬された。

遺品であるエクスカリバーをブラッドが受け継ぐと左腕が輝き聖櫃の鞘の手が埋め込まれて体内に光の粒子が誕生しブラッド・ヴェスタニエはその身に強大な災厄を宿してしまった。

 ブラッド・ヴェスタニエの物語は今より5年後の英雄暦50年に始まる。

それまでは暫く監獄に幽閉だ。

「出せよ!出してッ・・くぇ」

 ブラッドは人間であり悪魔を祓う者はその腕と心臓に食い殺されている。

エクスカリバーの鞘を躰に埋め込られて光の不死身の細胞が出来上がりブラッド自身監獄の生活に慣れてきた。

クラウド・ダイン・アルヴレイヘイム・ヴェスタニエは冥界に行き冥府の門を抜けてルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエとイシュガルド・アーサー・ミカエル・ヴェスタニエが冥界のヴェスタニエ家の屋敷に居てクラウドも45歳の人生を振り返ってルヴィアが肩を叩く。

「お疲れだな!クラウド」

「なんでさぁー」

「英雄譚が言うんだよ。俺は生まれてよかったのか?早死に草が生える」

「そんなこと言うなよアホか。お前は英雄でブラッドが成長する」

「お前が生きることを願う。俺らは死人でもない。生きている。ルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエもな・・・天使喰いで死んだがそれはデマだ。デマ・ワトソンだ。実質肉体の一部を切り離して魂だけを器に転生させる。実際お迎えやオフ会ってよ、俺らは死んでない。クラウド!希望を持って逝けよ」

「わっーてますよ」

「ヘイヘイ。アフィリア・サーガ内で眠れ」

 クラウドとイシュガルドとルヴィアの会話だが後にイシュガルド・アーサー・ミカエル・ヴェスタニエとルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエの再臨の時にブラッドと出会うまでは数年先だがブラッドも仲間が待っている。

シャヴァーニとレミレアは引き続きピストンに付き従い魂の監獄を調査だ。

「君たちに迷惑をかけた。済まない」

「ジュード兄さんとユリウス姐さんが居たからね」

「ああ。まったくもってソーン通りさ」

「早くブラッドを助けに行くか」

 シャヴァーニ・インデックス・フォン・ディスティニーはインデックスの息子ジュード・カエサル・フォン・ジュリウス・ディスティニーの実弟。

ジュードもあの件以来行方を暗まして堕リ人でKnghitsOfDarknessのサポート巡業しながらシャヴァーニは腕利きの魔術師。

師匠はエミリアで正式正統なエメフィールの魔術を教わっている一人。

「姉さんも意見はある?

「ないわね。ユリウスの手柄よあの人は私が行く背中を超えた。」

「ユリウスさん自身ルーラシアの聖人っすよ」

「そうね。私は元聖人。鉄拳聖鉄裁の聖女は御用が無いから流石に自虐で草が生えるわ」

「メイデン・ド・ドゥルガーナと呼ばれてる姉さんには俺も家族ながら心配っすよ」

「気を付けるわ。私の拳は神の力さ」

「そこっすよ」

 魂の監獄の座標を突き止めてダイン・ヴェスタニエに一報を知らせた。

《もしもし?ダイン卿ですか?こちらシャヴァーニ・インデックス・フォン・ディスティニーです。シャヴァーニですよ。目的地発見っす》

《ご苦労だったな。引き続きの仕事はKnghitsOfDarknessが請け負うから颯爽と戻れ》

《それは聞けない命令さ。俺らも別件で用がある。》

《はぁ?俺らは作戦に取り掛かる》

 電話を切りエミリアはコートを着て煙管を咥えながら飛空艇が城近くに停泊した。

イルマニアも中年でエミリアに会釈して飛空艇に乗るKnghitsOfDarknessの面々。

ダインは髭も伸びてかつて金髪で現在は白髪の長髪で黒コートを着て飛空艇に乗ると説明を受けた。

「どこに行くのか?ダイン卿」

「魂の監獄さ」

「ゲエエッサン!そこかぁ」

「いいぜ。最高速度に飛ばすがKnghitsOfDarknessは戦えるな?」

「俺はパイロットでドライバーさ」

 飛空艇が監獄に行くと監獄で炎上し襲撃だ。旗印は世界の管理者だ。

(ヴィヴィアンか)

「イルマニア、止めてくれ」

 イルマニアが飛空艇を止めてダイン卿が降り立つとエミリアが溜息をこぼす。

「結構だがな!命令違反はするな。ディするな!KnghitsOfDarknessはブラッドを救出。いいか?監獄の敵は無視。私が愛する魔法でここを吹き飛ばすまでの稼ぎだ」

「おい、間違っても調子乗って爆炎はするな。俺らを殺しかねない魔法だ」

「ダイジョブ!たっのしー!おもしろいー!私たちはフレンズですよ」

「違うわ頭を冷やせ。俺もジジイだ。いつボケてみんなに銘わっかけるか分かんねぇよ」

 ダインの眼が魔眼でブラッドを見極めて動き出した。

「ツヴァイとヒルデガルダはここに居ろ!」

「えぇ・・・」

「分かりました」

 ガウェイン・アーヴィングとザイ・ジークフリートだけだ。

マジョルカ・ザーロックは遺影としての参戦だ。

「ザーロック見てろ、俺らKnghitsOfDarknessは不死身だ!うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

 ガウェインは威勢がいいレヴァンテインを振り魂の監獄の堅牢な城壁と崖側の攻防戦にサイラスも参戦でアシュリーも居た。

ロキとダニエルも加わり後方での援護だ。

「サイラス!兵を引き揚げて撤退前進!大破進軍だ!馬鹿野郎が!こっちの弾切れやザーメンきれで戦えってのクレイジーだ!」

「それは言えるな。オヤジ。フェンリルもヴァルハラから調達した武器でも弾薬でもこれ以上は無理だ。無駄に死なさずに考えろ!サイラス」

「わってるよ。俺だって考えてるけどよ、全て俺の責任とかいうな。アンタらも考えろ。」

 サイラスは決心して兵を引き揚げるがロキとダニエルは殿とKnghitsOfDarknessに合流でブラッド救出にコキュートスに穴を開ける役割だ。

「頼むぞ。オヤジ」

「任せとけ!どんな時でもボッチじゃねぇ!心がピョンピョンなくても俺らが俺らはフレンズ!セフレでも獣でも化物同志心がイカレた者でもフレンズだ!フェンリルが俺らを喰らうならお前らは俺のフレンズ!たっのしー!うれしーっ!大丈夫!行くぜ!決めるぜ!」

「頼みます。総員コキュートスに行く。」

「来たぜ。久しぶりの御暴れで腕が唸る」

「そうだな。焔が俺の心が燃えて震えるぜ!」

「モードチェンジモードブラストエクストラ蒼天八極神解放」

 ダイン・ザイ・ガウェインはそれぞれこの能力を解放して蒼天八極神化してコキュートスに降り立った。

魂の監獄最下層がコキュートス。

絶対零度の死の領域にブラッドが居る。

 英雄暦45年末

コキュートスの戦いが始まる。

ロキとダニエルが砲撃を合図しコキュートスに穴を開けた。

兵の総攻めに攻め入る囚人と看守人の攻防とその隙にダインは剣鬼の一撃で全てを灰に還しコキュートスの領域は全てを凍らせる罪の墓標にその奥の鉄格子の部屋にブラッドが居る。

「助けに来たぞ!ブラッド」

「爺ちゃん!俺!ブラッド!」

「退いて。その部屋をぶち壊す」

 下がるダインは剣を握ったままブラッドの腕が禍々しい魔神の腕と化して腕から延びる鎖が部屋を壊し冷気が外に流れる。

「うっ・・・ひっ・・・冷」

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアアゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

 ブラッドを保護したダインは口で剣を咥えて看守を斬りブラッドが凍傷でボロボロで死にかけたのをガウェインが黒コートで包み焔が燃えるように焔が心臓の鼓動を動かす。

「ダイジョブか?今まで無事で何よりだぁ」

「はい。僕はダイジョブですが・・・・もう・・・魔力がぁ」

「それならいい。ブラッドよ・・・・あとは俺らが仕切り直す。家族連れてつっきて走れ!」

 ガウェインが見幕で叫びブラッドは妹とルッカを連れて走り、走り、走り、コキュートスから上に向かって走る姿に安堵したザイは刀を収めて抜いた。

「いい孫じゃん」

「アメーン!アメーン!神祈っとけよ。サタンに打ち勝ち俺らが生きる、帰るぞ」

 ダインが剣を抜いてこちらに向かってくる敵に目を光らせて斬り飛ばし剣を投げ飛ばし、斬り込みダイン一人が無双でコキュートスを抑えた。

「アメン」

 ダインは還暦目前だが見た目はこれでも25歳のまま。KnghitsOfDarknessから変わらないがジュリアの契約により神格化で生きている。

「完了さ」

 ザイが刀を収めて鞘を鳴らすと敵が氷柱に崩れた。

「氷封神刀・ミタマノナミダオトシ」

 氷の刀を遣うザイはコキュートスじゃアウェーだが一人で乗り切りガウェインの焔が爆炎が監獄を燃やし喰らい壊滅。

「俺の焔はこんなもんじゃねぇぞ!る・らんらだ!もっと熱く俺の焔が滾る」

 ガウェインの強さにKnghitsOfDarkness随一の剣士ガウェインは焔の王。

「燃えてきたぜ。燃えてきたぜ」

 サイラスだ。サイラスはあのウォーカー家の男で剣筋がピン立ちしダインを見つける。

「オせぇぞ、これ以上遅れたら俺が叱られる」

「悪い。グッタイミング」

「いいってことさ・・・・・ヒク艇まで走れ」

「恩に着る」

 ダインは飛空艇まで走り崩れる監獄を飛び移って瓦礫から上がってくるサイラスがロキとダニエルが飛空艇から狙い撃ちでサイラスを回収する。

「お疲れさま」

「総長が死なれたら俺のセイと思われる」

「だな」

「イルマニア!ルーラシアまで飛ばせ」

 ダインはブラッドを見ていた。

「ツヴァイ?似ているな」

「それって。似てるね・・・クラウドの幼少にそっくりさんよ」

「かわいい男の子ですね」

 ヒルデガルダか。

ユリウスとレミレアの母。フォン・ディスティニー家の当主。

インデックスが正統だがシャヴァーニ・インデックス・フォン・ディスティニーがルーラシア聖人として最年少に聖堂教会の司教を務めながらKnghitsOfDarknessに協力している。

飛空艇で船医としてブラッドの治癒に専念だ。

「凍傷と疲労でこれは重傷だ。こんな少年をよく監獄に幽閉したもんだ」

「助かるか?」

「出来るね。この子は助けるよ」

「ありがとう」

 飛空艇がルーラシアの間ルッカが話した。

「父の死後・・・・わつぁし・・・私たちは監獄に送還されて幽閉です」

「家族は手枷の檻にし苛られた者よ。私は全員手枷の奴隷で幽閉中に母が病死。ブラッドは?兄の子ですよ。死なれたら私は兄に会す顔が無い」

「気にするな。ルッカ」

「ブラッドは無事だ。ヴェスタニエが死ぬもんじゃねぇ」

 ブラッドの事を気遣いダインは落ち着いていた。

クラウドの墓を埋葬後Ⅷ代目と刻まれⅦ代目は墓石のまま自分は息をしている。

「世界一発射精量パンパンダ過ぎる男のドッカーン!どげんとせんといかん孕ませックスのロキやダニエルは仕事はしている。俺は終わり逝く世界に希望はある」

 シャヴァーニは手袋をはめてロキの治療を行いグレンも乗っていた。

シャヴァーニの兄ジュードも聖人で医者。ダ―ヴァンヴェルグは医術に長けているジュード・カエサル・フォン・ジュリウス・ディスティニーは星の騎士団解散後聖ヴァレンシュタイン教会の司祭を務めて現在はロンドン王立協会の総長だ。

 シャヴァーニは仲間にならないがダインたちの帰路にブラッドが目を覚ます。

血 血 血 血

血 血

血 血

 ブラッドは血の意味を持つ。

最期の英雄譚ここに誕生。

英雄暦50年彼は暗い底の地獄から旅が始まる。

名をブラッド・ヴェスタニエ。

クラウド・ダイン・アルヴレイヘイム・ヴェスタニエは彼を遺した。

後にダイン・ヴェスタニエの死後世界救済の英雄として彼の名は刻まれる。

 ブラッドの人生は飛空艇の中で治療を受ける中

ダインはルーラシアから焔についてを聞かされていた。

「待ちたまえ。君の孫に少々耳にハサンんでんね」

「焔の上級祓い魔という感じか。ブラッド君は降魔された」

「それがジェラフバルトの企みか」

「で?どうせっていう?」

「特殊形状の剣を人格トレースしてある魔剣をブラッド君に持たせる」

「バルムンク同様の剣か」

「それ以上の剣だ。ブラッド君に内密だがシャヴァーニ君に秘術は教えた。万一万事に火急で事態の場合ブラッド君の眼は君の眼と違い神の眼と憑依されてトレースされる。意味ね」

「それ言わなくていい、分かるからよ。ジュリアとクレアの眼か。神の魔眼は千里眼以上の祓う悪魔の眼ね。あの子がエクソシスト?騎士だよ。最悪命がピンチって時に神を降ろす。剣に魔力分封印時に制御できるようにブラッドの内なる宇宙にジュリアとクレアを縛らせる。鎖の効果力に意味はないが俺の大事な家族だ。」

「故に神の鎖と言う訳か」

「天でもない。神を繋ぎ止める神葬兵器にして対神宝具『神の鎖』その鎖をブラッドに抑え込む」

「おうさ。それでブラッドは生きるよ」

 その会話本当だったか。

ダインは頭を抱えていたがブラッドは眠っている。

ブラッドは寝ている

飛空艇がルーラシアに着いてエミリアが下りるとディゾンが待っていた。

「ご足労だ」

「待たせた分はここのミントビールは美味い。エミリア様もご活躍に我々ヴァチカンも感謝です」

「魔術師舐めるな。」

「それは失敬。ブラッドは?」

「寝てる。起こすな」

 ダイン・ヴェスタニエ卿は帝國暦から生きてる人間で英雄暦まで生きてるのはKnghitsOfDarknessとジュリアの加護と霊体でダインという人物は生きている。

 これから起こるブラッド・ヴェスタニエの物語だ。

英雄暦50年

 5年後ブラッド・ヴェスタニエ15歳の時KnghitsOfDarknessに任命。

クラウドの死後成長したブラッドは逞しい青年でここルーラシアの部屋に居た。

「よろしくお願いします。ルーラシア王」

「ブラッド君。この5年君が実力上げたこと僕はうれしいと思う」

「はい。俺は今から旅に出ます」

「ジェラフバルト卿を討ちます。では」

「君にはこれを」

 Knghitsoflast・・・・・これが君の新しい騎士団だ。

Knghitsoflast

 第Ⅱ部Knights ‘OFStern完結

これよりはブラッド・ヴェスタニエに続く

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