第28話最終章英雄の死前編

最終章英雄の死前編

英雄暦35年~39年を前編とする。

英雄クラウド・ダイン・アルヴレイヘイム・ヴェスタニエの人生を考えるとこの世界で人は英雄か。

サイラスが帝国本土へは案内し皇帝軍総勢80億の軍勢だ。

「向こう様本気かよ」

「俺らはここまで来た。エミリア様ご指示を。」

「はいはい。では命は。皇帝軍相手を潰すには帝国本土を潰すのにダイン・ヴェスタニエ殿とクラウド・ヴェスタニエで皇帝の首を討ち取る為にこれが最期の指示です」

「其の命なら受けた。」

 ダインとクラウドは命を受けてルーラシア本土からアイゼンガルド帝国に侵攻だ。

「長い旅だったぜ。ダインよ」

「ガウェイン・アーサー・ベルガモット・アーヴィング?ガウェイン卿の焔は騎士を照らす。エミリア様のご指示でKnghitsOfDarknessの誇りは全て貴殿に懸かっている。」

「プレッシャー辛ぇわ」

 ガウェインも高齢だがその身は朽ち果てておらずダインの左腕だ。

「さっ、クラウドさんよ」

「いやいやっ・・・・俺も歳だ」

 クラウドは歳を重ねてグレンもローズも最終決戦の始まりだ。

ルーラシア国からアイゼンガルド帝国まで長い距離だがそれは最終戦の前触れ。

クラウドたちこの10年間修業しさらなる進化を遂げて成長した。

アフィリア・サーガ内にⅧ代目クラウド・ダイン・アルヴレイヘイム・ヴェスタニエの名が刻まれた。ダイン・ヴェスタニエがKnghitsOfDarknessの隊長である世界史上騎士団の旗が掲げる。

「クラウドよ、大丈夫か?何かあったら俺にでも言えよ」

「そうさせてもらうわ。グレン」

「同期の元ソルジャーで俺たちしかダチいねぇよ」

「ハッハハハハハハ」

 クラウドとグレンがKnights ‘OFSternの旗が靡いている。

「最終決戦ですか・・・・長かったですね」

「俺も同感だ。ヘレネ・アーヴィングの名に恥じねぇ戦いでクラウドを護る。安心しろヤッ」

 ヘレネもガウェインに似ている。

ガウェイン・アーサー・ベルガモット・アーヴィングの息子としてこの世界が一体何を望み皇帝との決着はアイゼンガルド帝国である。

「セフィリアって前にも倒したのだろ?」

「ああ、倒したから言ってるのだろ」

 ダインはそう答えた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・沈黙が長くダイン・ヴェスタニエがセフィリアを倒したが再び狂気の再臨に相手するのはいくら自分でも辛い。

そうだった。

蒼天八極神復職と国土復帰した宣伝でエミリアは正式にエイボンを継いだ。

かつてのエイボンはその姿は長い白髪に透き通る青い目をした青年であった。

エイボンの娘エミリアがⅡ代目エイボンを名乗り決意が固まり次第エミリアが帝国に全面指揮だ。

「私が手を打ちます。」

「だよなぁ・・・・皇帝の軍を蹴散らすのに鬼気だ」

 エミリアが軍勢の手配に采配を振りダインたちは帝国領土に進軍した。

「こっから先何がどうあってでも君たちは信じてくれ!」

 ルーラシアに集うエミリアは玉座に座り杖を振りアイゼンガルド帝国をモニターした。

「クラウド?クラウド?クラウド?」

「準備出来てますよ。俺も最期の戦いですから」

「それは言い過ぎた。英雄クラウドよ死しても魂は残る。」

「ラフィーナ!?」

「随分と遅れたけどKnights ‘OFSternのメンバーとして皇帝を倒すわよ」

「これ出揃ったか?」

「グレン。その通りだ。・・・・・行こうぜ」

 ルーラシア国からアイゼンガルド帝国まで450㎞の距離に旧帝国と新帝国の跡地に拡大された狂気埋めく帝国に向かうのに十二神将が道中で相手だ。

「KnghitsOfDarknessが足枷になる。十二神将相手に負けねぇよ」

 KnghitsOfDarknessとKnights ‘OFSternは帝国の道を二手に分かれた。

Knights ‘OFSternのルートでは聖アルガス山脈から地下坑道の神殿を目指すがその道中にエアが現れた。

「ここより一歩も先に行かせない。残念に死ぬがいい」

「全員戦闘開始だぁ」

 クラウドは魔王化を抑え込み神化状態で歴代の英霊武装召喚に応じた。

精神に負担がかかるがこれでもクラウドが幽閉中にアフィリア・サーガ内で鍛錬してきた修行成果だ。

 クラウドはエアに魔王化の部分を神に譲位し金髪隻眼で純白の鎧に変身し大剣を振り敵を薙ぎ払いエアの魔法が相手全体を押しつぶす。

「ラ・ド・テゾンヴェシア」

 重力反転!?逆行の魔法

クラウドは遂にその身をアフィリア・サーガ内で修行したのは魂の境界だ。

「真・サングリアルブレイド」

 ヴェスタニエ家の本気で歴代当主の生前の武器を召喚し英雄譚の英霊でクラウドも死してもなおも死の冥界での鍛錬で習得しエアが驚いた。

「小僧皮肉じゃぞ。かの有名な無二のう王イシュガルド・アーサー・ミカエル・ヴェスタニエの再来か?小僧は知らぬがあの男は大嘘の英雄じゃ。アンチな剣じゃぞ」

「誰がアンチだよ!」

 エアの前にクラウドの剣が突き刺さる。

イシュガルド・アーサー・ミカエル・ヴェスタニエの龍王の剣が自分の心臓を燃やす。

「あっづぃ・・・・・づいぃ・・・・・クソが!小僧よ龍には龍じゃぞ」

 エアの真の姿が煌光天と天を舞い巨躯がしなやかにクラウドの頭上にグレンとローズとヘレネの連携が龍を落す。

「焔獄・焔王死冥龍血剣König Tod von Gefängnis Flamme Flamme Dunkel Ryuchiken()」

「魔狼邪滅鬼騎真正中出超破壊弾!(Molang Xiemieguiji echten Bruch in Überschuss Huai Dan)」

「マザー・フローレンス・クラウディウス・ハルバード」

 連携と絆技の派生に龍が地面に落ちていきクラウドの無限の剣がエアを討ち取った。

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

 エア死亡。

宰相を倒しクラウドは元に戻るが精神に負担で吐血と白髪の進行が進み初老に近い男性で長く伸びた白髪が目立つ。

「大丈夫か?おい」

「平気だよ。行くよ」

「そっそっかよぉー」

 グレンに心配かけた。

「クラウド?無茶はしないで。頼むよ。ハッハハハハハハ」

「ローズさんゴ、メン・・・ごめん・・・」

「私にも叔父上が居る。クロド・ジェイコブ・コパン・ザーロックは気高きコパン王。お父上亡き後も叔父上や私の家族がコパンを未来に紡ぐ。未来を紡ぐ上では私が戦う理由はクラウド・ダイン・アルヴレイヘイム・ヴェスタニエ共に戦うことだ。私の槍は天の槍です❤」

「本当よ。俺はうれしいに決まってるじゃん」

「ヘレネだけど俺も父を超えれねぇってことは解る。でもよ、俺は男だから何儀とも逃げねぇってことは前を向いて覚悟決めるときは決めろよ。クラウドと戦う。俺の焔は冥府の焔」

「拙者もよ」

「私もです」

「僕もね。母さんの存在が大きいけど・・・・仮に僕はインデックの息子だ」

 ジュード・ディスティニー

これが帝国に繋がる最初の関門

ジュードとはKnights ‘OFSternの中でも最年少だ。

ユリウスとは年が違うがジュードはダーヴァンベルグの王子として才気溢れる錬金術の申し子。

クラウドと出逢いジュードとユリウスの兄妹のKnights ‘OFSternの一員。

聖アルガス山脈は節減の天の鉾。

巨大な山脈に地下は迷宮。

聖アルガス山脈の麓についてKnights ‘OFSternが髑髏の前に立ちクラウドが詠唱した。

 髑髏のアウローラ・ド・ルヴィア

アルガスは死の山。

その巨峰の峰と崖は死の誘い。

「気を引き締めよう」

「ああ。ガンガンヤバイ気がする」

 グレンはフェンリルの照準をセッティングして銃弾も生成してこの山脈の大きさは迷宮。

グレンの眼が反応し地下坑道の入り口は薄暗い熱がこもる火の上だ。

 火口近い神殿の崩れた階段を下りグレンが背後を務めて薄暗い階段の先に泉があった。

「っこ、ここから先は泉の向こう側だわ」

 クラウドは泉の水に手を、水の向こう側に入り口だ。

クラウドは古銭を投げつけると小舟が漕いでくれた。

小舟は亡霊が操縦している。

ここが山脈の地下でドライが遅れてきた。

「電報よ」

《KnghitsOfDarkness全軍壊滅・・・ルーラシア王陥落これ以上の戦線維持は不可避》

「ったく・・・・困ったなぁ」

 クラウドも困るがこれ以上先には引き返せない。

「進むしかないさ」

「おうよ」

「そうだな」

「皇帝倒そうぜ」

 もはや手遅れだ、そう感じるのは全員想い。

思うことは口を言わない。

クラウドが指示を出した。

「武装解除、ここから本番だ。死力尽すぞ」

 クラウドの覇気は全身に力を漲る。

覇気をこれ以上使うと俺自身アフィリア・サーガに呑み込まれるが俺の魂に賭けて世界を護ると決めた。

「少しは気を抜かせよ。1か月オナ禁のぱんぱかパンツの金玉以上にてめぇーはてめぇーだろ。俺がフォローしてやる」

「サンキュー、やっぱぁお前が居ねぇとダメだわ、俺」

「ホモった発言ね。クククククククククククククククックク俺自身最高だわ。俺はグレン・スレイプニルという人間はクラウド・ダイン・アルヴレイヘイム・ヴェスタニエの友であり英雄の眼だ。」

 グレンの銃の音が聞こえる。

ドッキューン

《敵全体確認オートスコープ発動》

 フェンリルがその巨躯に銀の毛並みの狼がその咆哮に敵を確認した。

 グレンの銃で全てが始まりを告げた。

「魔王・紅蓮乱舞龍牙(HL Teufel Flurry Aralia)」

「龍刻命盾(Longkemingdun)」

 ジュードの大盾に身を寄せて龍の牙を放つヘレネはタバコを吸い見えざる敵は陰の軍団で帝国の亡霊戦士に焔だけの出力だけで限界と感じるがユリウスとガイが前に立った。

「斬月・天翔神龍牙閃」

 ユリウスの6本の刀が亡霊を斬り、斬り込み、亡霊を斬り込みユリウスの刀が亡霊に有効で斬り込み冷え切った洞窟内の冷えた冷気に鬼が気配を遮断した。

「まだだですよ」

「私の剣は斬撃に交わされて捌いた衝撃波の時間軸を巻き戻しで急速にその斬撃の一撃で相手を打ち砕く。この斬撃は正直キツイ故に3回が限界ですのでご了承ください」

「いいんだけど」

 ユリウスの剣は人の命を斬らない剣で活人剣の流派皆伝一種。

ガイも剣術はザイ譲りだ。

影が迫る中で遅れてやってきたのはラフィーナだ。

「私の魔法は対界。世界ですらを私の魔法は生もあれば終わりもあるよ」

「ラ・ヴェッチ・ド・リュシテルン」

 地響きに閃光で影を収縮し結晶体で洞窟内は水晶で輝いていた。

クラウドはラフィーナの手を握り先に進むと黄金の門が鳥居が目立つ。

「私の出番此処でないと終るよ」

「えっ!?」

 ラフィーナは魔導士のフードを被り水晶の道の先にクラウドの剣がこの先に火の祭壇。

英雄暦36年俺たちは最下層の祠で休息しラフィーナが口に出した。

「クラウドさま・・・・40歳で死ぬ覚悟は?」

「出来ているっていうのか?俺は精一杯生きたしさ」

「諦めですか?甘ちゃんのクドカンですね。まだ先があります。皇帝陛下と一騎打ちであなたは死にますがそれでも重傷で済みます。私が来た理由はこうもっすね」

 ラフィーナは魔道の魔導士。治癒も出来る。

「来い、来い、来いよ」

 ヘレネは火炎の如く焔を回収しこの奥にアルガスに通じる。

ジュードは冷静に祠で錬金術のこの世界の原理思想がジュードとユリウスは魔導士だがジパング時代にブリュンとガイに教わり以後刀の技は扱いこなせる。

「ここらでアンガスに行くぞ」

「聖脈ですね。・・・・・こちらに近づくのは毒ですわ」

 聖脈

ここが聖脈の龍脈の中にアルガスの中枢にクラウドは魔王化の細胞にグレンもヘレネが歩いているとラフィーナは魔導士のフードを被り巨木の杖を握りこの数キロ先にアルガスの奥にラフィーナの魔導士の実力は道だがここから先はクラウドも気を抜かなかった。

目が制御できずに灼眼に収まり切れない十字架がクラウドの痛みを全身に痛みを感じるがその眼と腕は一部魔王化の際にバルムンクの同調は神域を超えてクラウドは人であって人ならざる者。

その能力は神代の英雄が自分を魔王化し神を喰らった逸話が残るくらい有名だ。

「俺は絶対にまけぇねぇよ」

 クラウドはその剣でアルガスを突き進みここから先は東の帝国領土だ。

「KnghitsOfDarknessの後継者よ!俺が!」

「馬鹿違うだろ・・・・まぁ親父たちの世代じゃよ」

 ヘレネは焔に生まれてクラウドはアルガスから帝国の道なりに長いがこれが血戦に向かう気持ち。

アルガスを抜けて目の前に広がる帝国の門。

英雄暦36年

帝国のデクス・エクスマキナ

 アイゼンガルドに踏み入った面々。

「終局地にようこそ。クラウド」

「ああ・・・喰らい尽してやるよ。鬼でもよ」

「それは無理です。と言うよりやめた方がいいです。アガートラーム・ウィンゼンヴァーシュ・ヴェスタニエ卿が銀の腕を用いるが光り輝くアガートラームにクラウドは魔王の神を喰らい腕を魔王化侵食し闇に染まっている。幸ッ!天の鎖で縛りプレイして光は輝きますがクランの光の獅子が森の賢者にレイシフトの結果がクラウドさまをここまで引き延ばした。」

「俺はどうなる?」

「アガートラームを最大解放後に光の手で闇を殺す。クラウド」

「敵がぁ」

 グレンが銃弾を装填後にカチッとして目を閉じた。

「帝国兵!その数8万!へっちゃらあああああああああああああああ」

「抜刀。鬼よ天の加護に祓え」

 ガイが二天一流の大小の刀を構えて地面を払い体に収まっていた圧縮された覇気を解放しブリュンヒルデは槍と刀だ。

「ブリュン!前方後方支援で鶴翼青龍の陣形だ。崩れないようにフォロー頼むわ」

「任せよ。グレン少尉!ジパング国のサムライを舐めるな!」

「全員死ぬな。生きろ!」

「ルーラシアの犬が!」

「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

 帝国兵が一気に攻め込みグレンがオートに切り換えて銃剣に変形で斬り込みローズも前衛い防御。クラウドの喰らい尽す腕が痛むがその異形の輝く大剣が帝国兵を薙ぎ払う。

「煉獄十六・魔王魔神獅子王剣」

 炎を纏い獅子の咆哮の拳を地面に放ち天立つ風の父の剣を浮かび上がらせて幻影投影で斬り込み帝国兵を吹き飛ばし意識だけを飛ばした。

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

「Ⅷ代目特有の業だ。業には業を背負ったアビリティー・アンチ・キャンセルだな」

「ラフィーーーーーナッ!説明イカラ手を貸せ」

「はい。神付加第二式。究極創世魔法オルヴィ・ド・ヴァジュラ」

 無数の天体の爆発と目の前の大地を蒸発し全てを焼き尽くした魔法にラフィーナはクラウドの手を握り細胞を生き返した。

「うじゃうじゃああああああああああああ」

《敵に囲まれた!最悪だ!グレンよ俺を放て!》

「うううううううっわー、最悪だわ。フェンリルを召喚するのはニブルっぜ。舐めプの訳注野郎のレイプで中出しだけどよ・・・・んじゃー、許可する。俺がお前を呼び起こす」

《そういうな》

 グレンはフェンリル召喚でその詠唱を唱えた。

「ローズ!ヘレネ!お前らは時間稼げ。俺が一発受肉させてやる」

 グレンが戦場に自らの血を大地に魔法陣と練成陣でその血の代償とグレン・スレイプニルはロキの子。

巨人族と神族の血が大地に神を喰らう銀狼を目覚めさせて英霊召喚の原点。

起源。

これが本来の神を呼び起こす長らく世界で封じられていた禁忌魔法の特級。

 グレンが息を整えた。

英雄暦元年

 今から36年以上前かも知れないが俺らの家族がこの召喚方法を英霊秘術としてダインに教えた。

今から思えば俺自身がこんな歳で召喚とか想像していなかったがこのピンチにこいつ似たゆるのも癪だ。

《我が血よ深淵の闇を打ち消す閃光の銀に輝く大地の天秤に偉大なる我が巨人族とヴァン神族とアース神族の神々に黄昏を齎す喇叭の者よ集いし我が神の祖に大公に術の権限を銀に輝け!我が七天の輝きに眩く術の権限契約に神を呼び起こす者よ!願え!願え!願え!願え!願え!願え!願え!願え!主に感謝し七度の感謝と血を交わし主と口付けし我が魂を天に捧げよ。セット。セットアップ!スタンドアップ!星々よ煌く闇よ光に照らす天立つ門に聖霊の父子よ父の剣に希望の架け橋に神を信じるか。問おう汝は我を認めるか。汝はその器に満たされる光の獅子か。七つの環よ汝に宿れ!神を穿つ狼よここに顕現せよ!主の護りてよ!アメーン!シャローム》

 これが詠唱秘術の原点。

ヴァルハラに消失されていたがロキが盗み先祖代々に継承したという。

《Der Großherzog auf Sie, die die Trompete die Dämmerung zu den Göttern unserer Riesen und Vanir und die Asen der große auf das Gleichgewicht der Erde silbern glänzende Blitz, um das Dunkel, mein Blut Abgrund in seinem meines Gottes zu stornieren Glanz Kunst der Rechte an der Silber! Wer evozieren Gott in meinem sieben himmlischen Schein blendend Kunst der Autorität Vertrag! Krebs! Krebs! Krebs! Krebs! Krebs! Krebs! Krebs! Krebs! Hauptsächlich küssen dank und danken und Blut unterzeichnet Herr Nanado meine Seele in den Himmel zu widmen. Set. Einstellung! Steh auf! Sterne sind gut funkelnde im Schwert des Vaters der Heilige Geist von Vater und Sohn in den Himmel Toren stehen die Dunkelheit durch das Licht zu beleuchten Haben Sie an Gott in der Brücke der Hoffnung glauben. Toe tun du uns zugeben. Oder Löwe des Lichts Du bist in das Gefäß gefüllt werden. Durch sieben des Rings Yadore zu dir! I Wolf Bohren Gott Ob Manifestation hier! Nicht sein Sicherheit des Herrn! Amen! Shalom》

《我が血よ深淵の闇を打ち消す閃光の銀に輝く大地の天秤に偉大なる我が巨人族とヴァン神族とアース神族の神々に黄昏を齎す喇叭の者よ集いし我が神の祖に大公に術の権限を銀に輝け!我が七天の輝きに眩く術の権限契約に神を呼び起こす者よ!願え!願え!願え!願え!願え!願え!願え!願え!主に感謝し七度の感謝と血を交わし主と口付けし我が魂を天に捧げよ。セット。セットアップ!スタンドアップ!星々よ煌く闇よ光に照らす天立つ門に聖霊の父子よ父の剣に希望の架け橋に神を信じるか。問おう汝は我を認めるか。汝はその器に満たされる光の獅子か。七つの環よ汝に宿れ!神を穿つ狼よここに顕現せよ!主の護りてよ!アメーン!シャローム》

 グレンがその召喚を実行したときに友であったフェンリルの真の姿が天から舞い戻った。

フェンリルが来た

「俺を呼ぶとか久しぶりの現界。敵を喰らうのにいいぜぇ」

「頼む。ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

 グレンは岩場にもたれて薬を飲み詠唱召喚の秘儀は精神的にツラいがクラウドの拳が帝国を打ち壊す。

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

「帝国兵がぁ!」

「次だ!フェンリルよ」

 グレンはボロボロだがアルガスの道中に帝国兵を薙ぎ払いこれ以上騎士団が壊滅。

想定外の御打撃に指揮を回せるほど与力がない。

フェンリルも銃に戻りクラウドの腕は赤い血に染まり魔王化の影響で細胞が侵食し魔王化となったきっかけはソルジャー時代に魔王討伐でその血を浴びたことに始まる。

 帝国門

巨大な対の龍の門。

帝国の旗印が龍の旗。

ラフィーナの案内番が門で終わる。

クラウドは晩年の記録は残っていない。

息子にでも黙る。

「世界を俺は救ってみたかったぁ」

「出来るさ。お前死んでも俺が先に遣る」

 グレンがクラウドの肩を叩いてその目は親友というより自分の片目だ。

「あああー」

「隊長?四皇将軍の御出陣・・・・旗印がぁ」

 ローズだ。ローズの騎馬隊と槍兵の部隊編成に大破進軍は血で血で争う血の戦いだ。

クラウドは静かに決意して深呼吸して采配を下ろす。

(アイゼンガルドの暗部共は四皇を隠した。四大皇帝神将軍の略。クリードの足掻き。セフィリアの四肢。アズガルド陵に最期の決戦詰め。KnghitsOfDarkness以前の歴史に存在した武装組織一角。ここで登場かぁ)

 クラウドは馬を下りて剣を抜いた。

「俺らが世界を救うぞ。バルムンクとアロンディーン」

「クラウド!蹂躙か?蹂躙か?」

「ヘレネ!その通りだ。四皇よおおおおおおおおおおおおお」

 四大皇帝神将軍

KnghitsOfDarkness以前の創生期の時代に存命していた災厄の存在特異級の特異点。

龍の旗印に並ぶ黄金の甲冑か

「ちょいちょい」

 その栄光の姿の男の名を冥府の猟犬の異名を持つ騎士。

「名剣エレキシュガルの筋を持つ男・・・・ハートさん」

 ハート・ウォーカーは颯爽と現れてKnghitsOfDarknessが全員来ていた。

全員無事に帝国に辿り着いてダイン・ヴェスタニエ卿が前に出てKnghitsOfDarknessの旗印を掲げた。

「ハサン・ジョウジア・アーケゥス・ヴェスタニア・ガルバコーン・・・おめぇーよ」

「汝が我が名を聞き覚えあったのか?」

「ざけるなよ。ミルラサギ帝国の人間の皇帝がセフィリアに繋がっていたとか・・・」

「はぁ?はぁ?はぁ?はぁ?はぁ?」

「KnghitsOfDarknessの敵に回すか?」

「良いではないか。ハサンよ」

「ハート!?」

 ハサン・ジョウジア・アーケゥス・ヴェスタニア・ガルバコーンは黄金の精神で冥府の者。

命と死の剣エレキシュガルの使い手。

ダインが采配するとクラウドの肩を叩いた。

「お前ら先に進め。俺らがここを食い止める。」

「行ってきます。父さん」

「ああ。気を付けて行って来い。じゃ」

 クラウドは帝国の本拠地に乗り込みこれが英雄譚最期の序章に繋がる。

クラウド・ダイン・アルヴレイヘイム・ヴェスタニエは40歳で若くして死ぬがその子ブラッドが継いでKnghitsOfDarknessが再び立ち上がる。

「帝国の皇帝相手に俺らもここまで来たかぁ」

「グレンよ!俺が死んでも俺の家族を任せるわ。」

「あいよ。うぉう」

 グレンはその後英雄暦70年までに生き延びるがクラウドの遺言に従いブラッドの後見人としてその身を賭けてエオルゼアで活躍する。

帝国への道が近い!

「行け!クルル」

「魔王化するんか!無茶ダロオオオオオオオ」

 ヘレネも焔から焔化出来る身を覚えたジュードは錬金術の天才児で荒廃した旧市街に歩いてユリウスも遺跡のあちらこちらを徘徊し決戦に向かいKnights ‘OFSternは西区まで兵を進めた。

「兵を全軍を別ける。これは生きる戦い。平和の狼煙さ」

「ラフィーナ!皇帝がどこにいるか正直に言え」

「えぇ。アイゼンガルドの上に星の居城があるわ。そこんべ」

「宇宙を翔る天馬が居る」

「然り準備はしてある。これこそルーラシアが誇る飛空艇」

「おおおう!完成したか。ヘルのヤツ渋っていたくせにゼクセルを地上に返してご注文はうさぎですか?の宇宙海賊のそれは。海賊王も負けない船だ。過激にパワフルの飛空艇に乗って星に行くぜ。」

「ゼクセル!来たかぁ」

「ヘレネ王子の頼みだ。俺の船で星まで飛ぶ」

「帝国上空艦隊突破にゃ気を付けろ」

 ゼクセルはクラウドとドライとグレンに手渡したのはルヴィアの財宝で十の丘だ。

十戒。

神の契約による10の力の体現可能となる宝具である。

「ありがとう」

「気にするな、あぁ、おうよ」

「失われた古代の武器かぁ」

「ダインスレイヴ時代に創られし神殺しの武器ね。十の丘と人は呼ぶ」

「おめぇーさんちが皇帝殺すのにいるだろうに」

「えぇ。今ここでアイゼンガルドの企みを止めて見せるさ」

 クラウドが飛空艇に乗り浮上すると帝国本艦隊が帝国も星ともに浮上しこれが英雄の決戦。

「進撃開始だ!狙え!」

 英雄暦37年 帝国決戦開始

帝国上空には艦隊の砲撃にゼクセルが操縦する中クラウドがハッチを開ける。

「艦隊を沈める。大破進軍で泣き面に蜂さ」

「んじゃ。クラウドに従うわ。燃える太陽に照らされて死ぬモンも悪くねぇよ」

「俺は焔で魔法遣って援護するわ」

 ヘレネは焔で艦隊に爆破で風穴をあけて艦隊の砲撃にクラウドのアガートラームが宇宙に銀に輝き鋼鉄の腕の上に乗ってスライディングしてグレンの弾丸が敵艦隊を殲滅。

「真正中出し・魔神無限龍王弾丸改式“黄金の十字架の聖杯”(Pies Authentizität, Genie unendliche Drachenkönig Kugel bricht die Formel "der Heilige Gral des goldenen Kreuz")」

 グレンの放った弾丸が全ての艦隊が大爆発で小宇宙の誕生と時間が動き出した。グレンの能力に対応した十戒の契約。元々のポテンシャルが高いのもあるがグレンはその目に神を射抜く。

「イエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエイ!ヤスティス」

 グレンが艦隊に飛び込んで帝国の旗を燃やし進んでいくとジェラフバルト卿が立ち上がった。

「俺が視えるか?巨人族のガキよ」

「あっーと、ヘヘヘヘ・・・・おいおいジェラフバルトの首な。」

「騎士団の心臓を潰せば俺のヘヴン」

「王の見識」

「王の十字架」

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアハッハ!ジャスティス!」

 攻め込むグレンとジェラフバルトは言わば世界史上最凶災厄の魔導士であり剣士だ。

グレンは魔王化で全身強化に拳を鋼鐵の一撃をバリアで攻撃の無力化。

 ジェラフバルトはコートを脱いで鋭い眼差しの眼光の一閃をグレンを助けたのがジュードだ。

「危ないですよ!グレン」

「センセーションにタスカワルワ、ジュード」

「俺の術じゃ無理っすけどこんな上玉相手に逃げるのは男じゃねぇわ!」

 ジュード・ディスティニーはインデックスの息子で母似の司祭の魔術師兼錬金術師。

ジュードは手袋を外して収まっていた魔力の覇気を全てを解放し金髪に筋骨隆々の逞しく手にハマている指輪が10の指輪でジュードはソロモンの知恵の加護とダビデ王の加護にシバの寵愛で全魔力フルバースト状態でジェラフバルトに挑む。

「空前絶後のおおおおおおおおっ!超絶怒涛のおおおおおおおおおおっ!俺は魔道に愛され魔導を愛したこの俺がぁ、魔導の神髄の寵愛を産み身長185㎝体重58キロ貯金残高30000V$口座番号11784!財布は飛空艇に置いてあります!もおおおおおおおおおおおお一度言うぜ口座番号11784そおおおおおおおおおおおおおおおおおおう全てのさらけ出したこの俺はジュード・ディスティニー!サンシャインジュー・・・・・ボフッドォオオオオオオオオオオオオッ!イェエエエエエエエエエエエエエエイ!ジャスティス」

 オリジナルを合わせたサンシャイン池崎のネタを完コピしたジュードは堂々とジェラフバルト卿を瞬間的に吹き飛ばした。

「シァ・ヴェラ・ド・ヴェラサ」

 古代魔法で重力反転の磁場を動かしジュードは一撃に思いをはせる魔法と錬金術の組み合わせで付加させた分の魔力神経を集中させアガートラームが巨大に覚醒。

「魔王神天真正中出・一の丘“神の嘆きの救済”(Satan Gott Tenshin Median und aus, einem der Hügel "Lamento des Heils Gottes")」

 司教の最高位大司祭のインデックスの血を継ぐ息子で黄金の杯を地面に置いて注がれる血の涙とジェラフバルト卿を拘束し無数の剣に貫かれて全ての楽園に地獄の門がジェラフバルト卿の魂を焼却させた。

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

 ジュードが先陣を切りユリウスとガイの攻撃にブリュンの刀が帝国兵を斬り、グレンも銃で応戦。

その最中にラフィーナが指示する中でこの広い宇宙の星の環に突入。

 星の環

星を繋ぐ輪に環の帝国の本体であり宇宙創世の根城

英雄暦37年 帝国艦隊群ネルシアス流星群拠点上

クラウドとドライが戦場に立つだけで空気が変わり帝国艦隊の大破の痕を足取り追い中に入って皇帝は不在。

セフィリアが姿を見せる。

「王の賢識・全体拘束遊星付加(Ken Oh ganze Zurückhaltung Planeten Zugabe eines Königs)」

 ユリウスだ。

ヒルデガルダの娘で付加により術式の作成と効果を与える内容はそれぞれ違うがユリウスは腕が鳴るレベルの天才童女の帝政の華開く魔術師。

「騎士団に潰されるようじゃ・・・・帝国は終わっている」

「対人拘束宝具魔術式解除」

 ユリウスの手が全員に効果を作成しセフィリアの鋭い刀をガイが防いだ。

「天砕」

 一の太刀での素早い斬撃を5連続縮地で二段突きにセフィリアの刃を片手で受け止めてガイの背後にローズの槍が世界の最果てに命を賭ける理想郷の境地と黄金の槍がセフィリアの臓器を穿つ。

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

 夥しい血の量にセフィリアは躰が崩れてローズにその首を討ち取られた。

「もうおいいい」

「はい」

「先に行くぞ。流石神の契約だ」

 クラウドが目にしたのは十の丘の神髄だ。

スーパーのアフェクションだが躰のリミットを超えると超えると心臓麻痺であの世に逝く。

Knights ‘OFSternの旗が宇宙になびく。

星の環での一連の戦いで皇帝は不在だ。

クラウドは契約に従い十の丘の具現体現の神を喰らう武器を人類は神の種子の啓示バベルと言う。

後にブラッドの時代からそれぞれぞのクラスと対応フォーマットによりバベル遣いとなるがそれはこの礎となる英雄の時代である。

「十の御勝手・・・・丘かぁ・・・キキキキキキキキキ・・・あぁーっとる・らんらさ」

「グレンよ、俺は少し仮眠する」

「ヘイヘーイポー」

 クラウドは飛空艇のベッドに仮眠してグレンは月を見上げて月見酒に酒に酔いしれグレンもロキやダニエルは気になっていたがどこかで生きてると信じ込んでいる。エルセリウスとネルセリウスの超次元次元融合化は避けられなかったがヴァルハラの地には一族の墓もある。

 グレンはヘレネも酒を交わして想いはせた。

「あたりき・しゃかりき・ぶりき・ケツ穴よ・・・・」

「あたりき・しゃかりき・ぶりき・ケツ穴ってもう時代の死語じゃねぇか?」

「このネタは笑う酒の肴よ」

「ちげぇーだろうが」

 ヘレネは焔の焔獄王の心臓が燃えている以上手袋を外さないとモノが触れられない。

「あたりき・しゃかりき・ぶりき・ケツ穴がお前の遺言だと聞くと・・・はあああああああ」

 ヘレネとグレンが巡回しているとローズが現れて3人は流星群上の艦隊痕にヘレネはクラウドを心配そうにこの空での儚い星を余所に酒を注いで決戦が近づく。

「女性陣も来なよ」

「はぁーい

「グレンさですかぁ」

「変態概念思想のオヤジですよ・・・女とヤルことしか能無し鷹無しの種ありの男」

「ずっちーな!俺だってレディーに優しいよ」

「ハッハハ、言うことは言うじゃねぇか!グレンは本能だ。中出しする興奮はやめられない。やめられない止まらないかっぱえびせんだわ・・・・男は女の子宮に射精する興奮は生きている以上避けられない行為で性的にそいつが呼び覚ますのだ!覚醒よ」

「サイテー」

「サイテェー」

「サイテー」

「おいおおい、俺は腕利きの銃士だぞ。お前らの背中とマンウィズを護れるのは俺だぞ」

 その頃クラウドは仮眠明けに十戒で剣のスキル最上位のクラスに達して無限練成だ。

剣の英霊。

クラウドはシューヴェルト・マーガス・ヒメールハイト・ヴェスタニエ卿の遺伝子が流れている。

ヴェスタニエ家唯一の魔王化を成功したい内に魔王細胞を増殖し半魔として生きた英雄。

「魔王化の一時的な瞬発力と再生力を遺して後は天使の能力かぁ」

 最終決戦まで日が遠くない

クラウドはその身に魔王化でも戦えるだけの正義がある。

「俺はゼッテェーニ諦めねぇよ」

「そうだなぁ」

「ここが終わりか?まだあるのか?」

「違うよ。ここから先だよ」

 クラウドは精一杯生きてきてここまで来たのだ。

「クリードは待っているよ」

「行くぞ、ホラ」

「ゼクセル!飛空艇出発だ」

「星の環」

「へへいへいぽー」

 この日に宙を発ち星の銀河を超えて星の環に着くとアポフィスに浮上する帝国城。

クラウド・ダイン・アルヴレイヘイム・ヴェスタニエの人生で考えるとソルジャー時代の10年間で人間から魔王に変化したのが思い出す。

いや思い出だ。

魔王セオニア・アウシュヴァット・フレイムハート

魔王の歴史上最期の直系で俺が殺した。

血を浴びて三日意識もなく寝込み気づいたら生きて俺の躰に魔王化が目覚め隔世遺伝だ。

「十戒は止してください」

「ラフィーナか?警告か?」

「本来人間が使うのも臆する力です。十戒はその人の生命源を糧に放つ死の技です」

「スーパーアフェクション並みに生きている俺らよ。気にするな」

「駄目です!十戒には人間ではいられませんよ」

「それ、それさぁ・・・・・俺はダインの息子。十戒で死ぬ覚悟は出来ている」

 ラフィーナはウォーカー家側に関与するがヴェスタニエに予言を齎す存在で生きてきたが彼女こそ最期の十戒で人に愛を。天に星を。

クラウドと儀式を進言させる。

「クラウドさん?最期の十戒で私を扱いこなしてください」

「はひ?俺は自信あるよ。お前を」

「それ聴けて安心しました。十戒の一撃は皇帝を穿つ。良き世界の救世主に俺は自分を認めた。十戒発動に十の丘は御霊の御陣に鉄槌でもJでも俺はノープロブレムよ」

「ならば、そうやればいい」

「ラフィーナこそ最後まで着いてくれてありがとう」

 黙っていたラフィーナだがクラウドはその剣に命を賭けた。

「ラフィーナ!俺はこの星で戦うわ」

「これでも私は上級魔導の使い手。魔導の神髄を発揮するのは心がピョンピョンしねぇというがまぁ師であるエメフィールさんはガチキチのイッていた人ですがそれはホンマですよ」

「んじゃっ、頼むよ」

 ラフィーナはフードを脱いでその露わとなる躰にファビラスを感じてエメフィールという人物が魔導の世界の頂点というのは第Ⅳ部【ORDEROFFate】で判明する。

 心が熱く感じる

英雄暦38年

 星の環に続く帝国。

これが最期の総力戦の前哨戦だ。

飛空艇が出航する中でクラウドは世界を終わらせるその世界がこれが終わりだと常に思う。

この世界が後に世界の終わりと英雄譚が望まれる。

「アガートラーム・真祖一のカルド・ド・ヴレイグウィン

 黄金の双腕を習得し荷電粒子砲も発動できる自分の腕がモーターで熱い。

裏切れねぇわ。

クラウドの腕を飛空艇内で訓練を積み重ねてラフィーナを扱えるだけの精神でグレンが一番舵を取っている。

クラウドは英雄という本質で死ぬ運命が待っていた。

 全ての丘を蹂躙し制覇し覇道の者が俺自身忘れていたのは10歳になるブラッドだ。

ブラッド・ダインスレイヴ・アウローラ・ヴェスタニエのことが気がかりだ。

「十戒が・・・・・」

「俺も実はモードを切り替えられる」

 ・・・・・・・クラウド・ダイン・アルヴレイヘイム・ヴェスタニエ死まで残り2年。

ジュードとユリウスやガイにブリュンもヘレネも全員旗の下に集う同志。

クラウドはダイン・ヴェスタニエ卿の背中を超えられそうに居られないが今は皇帝を倒す。

 クラウドは決意を固めた。

「ラフィーナ!」

「皇帝までもう少し先だぁ」

 ラフィーナも疲れている。ここから先にヘレネは酒を飲み飛空艇内に居るとガイが来た。

「ヘレネさんこそ珍しい」

「剣の腕は鈍ってねぇな」

「互い様よ。・・・・・・王の賢識でも使うアホか?」

「剣術流派無限でその中でも二天の鬼覇に生じる天照は特別。なんせジパングしか扱えない剣よ」

「ザイ・ジークフリートの息子だなぁ」

「皇帝は強い。クラウドは死ぬ気だが俺らは生きる。生きて生きる。」

「ああ」

 全員十戒の皆伝は済ませていた。

ブリュンとガイは七天二刀流の講習と技能試験で七つの刃の練成無しの無限投影による技で刀の連撃は我が王の基言い質がこの兄妹に備わっている。

 ブリュン・ガイ・ジークフリートはザイの子供。

果てしない宇宙の旅路が続く

帝国はまだ遠い。

クラウドは腕を気にしていたが気にせずに立ち止まることなく星に行く。

アポフィスの原初の破壊と創世で星自体が一つの帝国だ。

これが宙の上に浮かぶ巨大軍事帝国

アイゼンガルドの本体だ!

 英雄暦38年

 アイゼンガルドに着くとクラウドたち最期の戦いだ。

Knights ‘OFSternが旗印の同胞に大志を抱いて神の加護と世界最終決戦開幕。

十の丘を極めたクラウドはフルに覚醒してその腕を穿つが世界の鉄槌が体現となった。

「アァァァアアアアアッ!テス!テス!テス!再起動確認!オペレーティングシステムスタート。システムチャージ500%フルダイブチャージ完了JJJ起動を確認。我が王の賢識に神の加護よ俺に力を。システムオーバードライヴモードチェンジ“クラウド・ダイン・アルヴレイヘイム・ヴェスタニエ”よしっ。これでいい縁だ。行こうぜ、みんな」

「さすっ!クラウドじゃねぇか!俺も本調子ブッコんでいくぜ」

「俺者焔だけどな!んじゃっさっ!光求めてこの世界に素晴らしき祝福でガンバぜ」

「だよなぁっ!創造主とは我が主に誓い人は斬らず刀で守る。侍道が我ら武士道」

「私も私でこの世界の加護と侵攻が続く限り絶対に諦めェダロダロっすわ」

「これで覚悟決めただろ?Ⅷ代目。俺はハート。ハート・ウォーカー」

 最後のメンバーハート・ウォーカーの加入で戦闘力は桁違いだ。

元英雄にして英雄譚の原点。

最後の戦いにうってつけの男でこの男の希望が心臓の鼓動を突き動かす。

「レガリア!レガリアよこせぇ」

 ハートが十の丘を最大展開しオペレーティングシステムを再起動とリサーチャージ済ませて黒コートを着てアガートラームをモードを切り替えて大剣化して腕を剣に変えた。

「ここからが大本番大勝負の皇帝討ち入りの雨上がり決死隊だ!俺が居る。安心してついて来い」

「ハートさま。アメーンです」

「ヘッヘヘ、行こうぜ。帝国だ。あれだ」

 ハートが指さすと帝国の巨大な惑星だ。

クラウドも準備出来て飛空艇から上空から侵入進撃開始で8人の攻撃を同時連携のチェインコンボの御技炸裂で防御う魔法を破壊で帝国内の帝都に着きそこから始まる皇帝の首を討ち取ること。

「ブリュンとユリウスは防衛隊だ。治癒も任せる。お前らは前に出るな。モードアウローラ」

 ハートはコートに手を突っ込み帝国の帝都に正念場に踏み出す。

「十の丘!一の丘にアクセルブーストサッ・・・・」

「帝都かぁ」

 帝都北門

ここが帝都かぁ!

帝都には帝国兵と魔獣と巨神兵と機会魔導兵器が多数の反応と存在。

ハートが先陣を切りウォーカー家の奇蹟がクラウドが目の当たりした。

「聞け!アクセルブーストシステム再起動からのオペレーティングシステム発動!神よ我が信仰に大いなる奇跡と俺の奇蹟はこれからだ!」

《黙れよ!サイラスの息子!起動してやるよ》

「おいおい、マジで来いよ」

 ハートはその剣で十戒解放すると魔導兵の火力とドッパーンと撃つグレンはグレン自身フェンリルで応戦して狙い撃つ姿は激闘が続きグレンが巨神兵の猛攻に突破して帝都での死闘はクラウドも剣を振り其の一振りが帝都のこの戦闘は・・・・・・

「クラウド!今だ!」

「わってるよ、ラフィーナ!天よ人に繋ぎ止められる神の鎖だ!」

 ラフィーナが宙を舞い星を食い入込みその鎖を持つクラウドは縦横無尽に鎖で敵を狩りローズの槍と陣地作成のジュードの錬金術で防御壁を創りヘレネが燃える炎が爆炎と凄まじい圧縮された魔力を解凍して荷電粒子砲の一撃で魔獣を駆逐しグレンも暴れる。

 英雄暦80年末

老人が英雄譚を語っていた。

老人には銃が傍においてありクラウドの子ブラッドを括目し涙を流していた。

老人が観た最期とはこれが夢であった世界だ

グレン・スレイプニルは英雄暦80年に死す。

グレンの銃が魔導兵を貫き、ローズの槍が相手の心臓を穿つ、ガイの剣が人を斬らずに斬る。

クラウドは英雄の男がダイン・ヴェスタニエ卿の遺志を受け継いでここに立っている。

 この泥の戦場に血が溢れ鮮血の帝都に最期の戦場に一凛の華が咲く。

「モード・ダインスレイヴ」

「モード・ダインスレイヴ!ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

 クラウドの戦いは後に天照暦に伝わり天照暦の時代は太陽時代。

光の終わりに災厄の時代。

クラウドの名は後世に遺される。

帝都での激務に鮮血される帝都の魔獣殲滅に血を吐いてハートの剣が突き刺さる。

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

「行け!逝け!逝け!逝け!」

「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

「Knights ‘OFSternを討て!全員騎士団の首を討て!総員!」

「Knights ‘OFSternの首だ!首を討て!」

「敵陣営ロスト」

「馬鹿な!」

「Knights ‘OFStern・・・・お前等は化け物かあ!」

「皇帝に伝えろ・・・・殿下に知らせを」

「御意」

「帝都決戦で我々が胸を・・・・・クソ」

「全員総攻撃を許可する。クラウドの首を討ち取れ。」

「御意」

「皇帝陛下の邪魔だけをさせるな!」

「KnghitsOfDarknessが生きている世界ではない」

 帝都での動乱で魔獣が殲滅。ハートが王宮の門までを吹っ飛ばすとグレンも傍に居た。Knights ‘OFSternの英雄の魂がこの地に皇帝と最終決戦が控えている。

「俺はラフィーナの分まで戦う」

「十戒神器英騎終局召喚解放・・・ラストサマナー・・・・ブースト再起動承認」

「流石はクラウド三次元を超えたのだなぁ」

「こいつで俺は戦う」

「だったら俺も戦うぜ。冥府までよ」

 冥府までの準備に帝都は大詰めで戦うがクラウドの魔王化の血が体内に侵食し英雄の目覚めを加速させてnights ‘OFSternの旗を掲げてクラウドが攻めてきてその拳を天を穿つ。

「モード・クロスチェイン」

 ハートの采配にクラウドのアガートラームが帝都にぶっこみ帝都の兵は壊滅。

グレンが総攻めの砲撃に地獄の包囲戦に突破で王宮まで進むとガイたちが刀を斬り、人を斬り、ユリウスが吼える。

「クソが!この鬼畜が!錬金術の教えで禁忌だけど行くか!」

 ユリウスはジュードの姉だけど錬金術の構築と基礎で地面に練成陣に錬金術だけの法則が乱れるがジュードも皇帝の王宮に柱を飛ばした。

「まただ!まただ!」

「皇帝陛下に突っ込め!クラウド!お前先に行け!」

「あああっ!」

「おう」

 クラウドが先に行って皇帝までの長い階段を上るとその眼先が皇帝の上に繋がるエリアだ。

 nights ‘OFSternの旗が燃え滾る

英雄暦39年

 帝国王都決戦

中心部に辿り着くと皇帝の世界が星の核だ。

アポフィスの中心部が星の道に通じる皇帝陛下が創った世界だ。

クラウドも限界なのか躰痛むが十の丘で黄金の杯に誓いクリードは刀を持って構えている。

アイゼンガルドの旗を掲げてその目は帝国の皇帝の眼光。

「聞こえるか!クラウド!俺の待つ世界に来い!」

「望むところさ!俺はお前に勝つ。俺だってヴェスタニエ家の男だ!クリード!」

「俺が相手だ。こんなところで死ねっかぁ」

「上に行くんだな」

 グレンも着いてスコープで確認し銃弾を装填後にモードをオートに切り換えてケルベロスを装填しその目を魔眼に切り換えたグレンが上に目掛けて撃つと・・・・

 皇帝最後の場所と星に繋がるアポフィスへの門

かつて英雄ダインがセフィリアを倒した場所

ここが最後か。

アポフィスに行く前にハートがKnights ‘OFSternの旗を掲げてその旗に集う英雄の魂。

「アポフィスに回れ!」

「よし」

 アポフィスに行く前こそ準備であり覚悟だ。

巨大な星の結晶体浮かぶ皇帝に居る世界がクラウドもよく見える。

「最期の決戦が始まるぞ」

「俺はアガートラームで持ち堪える。先祖の剣だ。・・・・・行こうぜ、終局の地」

 こうして全員そろいアポフィス突入が始まる。

「十戒モードを変更し、デクス・アウローラ・マキナに変更」

《この時期に呼びかマスター》

「おうよ、俺にありったけの魔力分よこせ」

《デクス・アウローラ・マキナの魔力な?無茶する男だわ》

《ていのいい大人がよ》

「今はその時期よ。マジで言ってるしな」

 ハートはサイラスの子供で受け継いでいるウォーカー家当主だ。

アポフィスに行くのはKnghitsOfDarknessから30年が過ぎた時代で再びアポフィスだ。

Knights ‘OFSternの時代にアポフィスに掲げて進軍はクラウド最期の冒険だ。

「俺が死んでもお前たちは生きろ」

「命令だ」

「否応なしに残るな。ゼッテェーよ」

 クラウドの判断にグレンが沈黙して納得はした。ドライも居るが結婚して以降悲しい顔にクラウドは十字架を渡した。

「ん?何よこれ?」

「俺の財だ。この十字架をいざって祈って使ってくれ。俺が居ると思え」

「クラウドが?」

「ああ」

「俺の魂を想え。こいつはイメージで構成できるアガートラーム・ウィンゼンヴァーシュ・ヴェスタニエ卿のアガートラムだ。災厄の時代に剣聖の英雄が遺した史上最強の大剣。お前になら」

「イメージしてよ」

 星の奥に入る空間からワープで最上層へと進む。

Knights ‘OFSternの旗には星が刻まれているが星の騎士団らしく輝く星ではない俺たち最期の戦いとこれこそ星を護る戦いだ。

「ダインスレイヴは親父の名・・・ダイン・ヴェスタニエ卿の名でもある通りアガートラームが自分の子に英雄殺しの剣を名付けた。元々ルヴィアの剣であったが以後数台その剣は血まみれだ。」

 クラウドがドライに言うとドライもアインス・ジーク・アイン・エルスレイヤー卿に着いて話した。

「父はアインス・ジーク・アイン・エルスレイヤー卿は私が3番目に生まれた名を聖者の数列でドライと決めた。」

 ドライ・エルスレイヤー!

エルスレイヤーは「征伐する者/狩り受ける者」の意があり一族は神の時代から狩っていた。

当主は美貌と智に溢れ代々エルスレイヤーの人間は選定の剣の試練を受ける。

 精霊の焔

ドライの顔を見てクラウドは決意し星の中核を目指す。

「俺はお前を護る。なっ」

「何言ってるの。クラウド」

「いやぁー、ってさぁー、ドライはゼクセルに居ろ。お前まで巻き込むのは癪だ」

「いいや・・・着いていくわ」

 ドライに尊重しクラウドは先に進むがKnights ‘OFSternが続々と連れてアポフィス中核の皇帝の世界は瘴気で暗い世界だ。

クラウドは剣を構えてエルスレイヤーの剣は剣王。

クラウドは進み皇帝が待っている場所に向かうと広間に着いた。

「魔眼解放」

 クラウドの眼が魔王と同化して潜在的に全ての敵と空間を察知しこの状態から世界は開けた。

皇帝までももう少しだ!

Knights ‘OFStern

英雄暦39年

 アポフィス

「皇帝が待っている、急ぐぞ」

「おうよ」

「さぁ・・・・・・ここから勝負よ」

 Knights ‘OFSternの旗を掲げて進みその先に皇帝と最期の戦いが控えている。クラウド・ダイン・アルヴレイヘイム・ヴェスタニエの死が訪れていた。

「本気なの?クラウド」

「こいつを信じてやろうぜ、おい」

「そうだな。今更引き返せねぇよ」

 グレンも銃を構えてそのスコープに目を通してこの辺りは星が働く。

クラウドが先に進んでいきまだ先が遠いジュードとユリウスは準備さえして星の環から中核に沿って皇帝は遠い。

ダイン・ヴェスタニエ卿の遺志を受け継いでこの時のクラウドは微弱に感じていた。

 星の道と環が広く真っ暗で僅かな光が道しるべだ。

「俺がどうにかする」

「止してくれよ。マジで・・・・」

「ハッハハハハ」

 ヘレネは笑うがこの男も10年近く居るが焔のように熱く正義の男だ。

冥界修行でガウェイン・アーヴィングの長子ヘレネ・アーヴィングはフェンサー・アーヴィングの父親。

星を進みヘレネはユリウスの後ろに居てこの先の星の道が煌く中でその先の道が点であった。

「大丈夫か?問題ないか?」

「ここは遠い世界だわ」

「皇帝クリードの世界がなんかぁさーアポフィスの星って親父が潰したのだけどな」

 クラウドが言うとおりだ。

この先にこそ皇帝を支える最期の死闘だ!

星の環を抜けて煌く大広間に着くと8つの門とゲートが試練の時だ。

全員がその門と重なる。

「ようやくお出ましだ。災厄の化け物と俺らを戦わせる」

「ダヨーン」

 ヘレネが先に門を開き焔の試練と災厄の火種と対峙だ。

第一の試練ヘレネ・アーヴィング

 炎が渦巻く火口にヘレネとロード・トトロの名を冠する冠位の災厄の魔術師。

火の原初に存在したエメフィール卿の命を奪ったジェラフバルト卿の悪魔だ。

《オレハ ダレダ オボエテルカ ニンゲン》

「知らねぇよ、つーか焔の悪魔ってお前か?」

《ソウダナ ワガナヲ ナヲ ソウセイノ ナダ》

「炎の魔術師にして焔の剣の使い手かつて人の姿であったときは・・・・」

《ナヲ オボエテルカ ワガ》

「アンタ名はあれだろ?火の神・・・オルヴァ・ド・リンテ」

《オボテイタカ ヒノケンシ》

「リンテ、バトルか!」

 ヘレネは焔の能力最大限に引き出して焔と一体化してレヴァンテインモードだ。かつてベルガモット・アーヴィングが戦場で焔を纏い焔と化したことは有名だがアーヴィングの血は焔の化身。

その血を継ぐヘレネはリンテに剣を構える。

「クリムゾン・オーバー・モードエクスレクス」

 レクスは王の意。

代々焔と触媒してきたアーヴィング家が誇る一子相伝の秘儀。

レヴァンテインを大剣と長剣を装備し構えるヘレネにリンテも臨戦だ。

「焔獄・焔王紅蓮龍牙モードレクス(König Guren Drachen Fang von Gefängnis-Flamme der Flamme)」

「レクス・プルス・マキナ・オルタ」

 リンテ(人間状態)がヘレネと戦った。

「レクス・ハートオブソード形態シールド変移ブレード」

 炎の盾から剣でリンテを吹き飛ばす一撃のダメージとヘレネは中年だが老いを感じさせずのスーパーな人間でその焔の威力はガウェインを超えている。

「オル・ヴィ・ダ!」

「ダサッシェド!」

「ル・ダ・ヴェサックト!」

「オル・ヂィ・クジェア」

 古代創世の焔の原初起源の宇宙魔法を押し返すヘレネは化け物だ。

「ガラティーン!モードアーヴィングレクス」

 燃える日輪の天の聖剣を祖アーヴィングの剣を手にするヘレネは圧倒的火力で相手を吞込み一つの太陽が誕生し試練を終えた。

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

 オルヴァ・ド・リンテ消滅

【火のカギ】を入手だ。

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

 ヘレネは火口から火をチャージしコートを着てフードを被った。ヘレネはガウェイン・アーヴィングの息子でその力を発揮し試練から帰りクラウドは手を叩いた。

「スゲェーさぁ」

「お褒めをサンキュー」

 ヘレネは石の椅子に座って続いてはグレンだ。

「んじゃっ。ちゃっちゃっとクラウドさんよ、行ってくるわ」

「気を付けてな。無理するな」

「へーきっすよ」

 グレンが向かったのは風が渦巻く突風の門を飛び越えると空中浮遊の庭園だ。

第二の試練グレン・スレイプニル

 空中浮遊で風の庭園だ。祖国を思い出す風の情景にグレンはフェンリルを構えた。

《カゼヲオコセ》

「あ?何言ってる?」

《カゼダ!》

「俺は風の加護でも受けているぜ。精霊の子さ」

《カゼヲワガミニマキオコセ》

「フェンリルモード・ディザスター・エクスプロジョーンⅢ」

 真紅と漆黒の銃身に火力を上げた銃口でセッティングして銃弾を装填。リロード状態。

《ナヲ》

《カゼノゲンショ ナヲ ティスタラリア》

「古き神々かぁ」

「ヴァルハラの故郷を思い出すが生憎俺の心が故郷でピョンピョンしねぇわ」

《バンシニアタイスル》

 グレンのオートガンモードに久々に魔眼解放の魔神化したグレンを観た。ロキそっくりだ。

「魔眼」

《ヴィクアード・ルア》

 突風の龍が襲い掛かるがグレンの眼が風を閉じた。長く伸びた銀髪と赤褐色肌の男性が息を整える。

風を一気に消しグレンは銃でティスタラリアを狙い撃った。

「無限の銃撃Ⅶ」

 無限の銃撃Ⅶとはこの状態時のグレンが特殊で繰り出す固有結界内のイメージを練成した場で銃撃が止まらずに相手を塵と化す禁忌秘儀。

《Io è fatto con una pistola

Dallo Spirito Santo del Padre e del Figlio Uchiotose soprattutto i miei peccati di Mon stanno cielo sono chiamati al cielo

Anche se inaspettato lavati nel peccato sangue purificazione bianco per illuminare l'impuro

Abbatti il nemico di allegria Onnipotente di voi al posto del Signore pistola

Se O cieli di corno tromba può essere sentito che è la fine del mondo

Il nome di Glenn, Sleipnir》

《Io è fatto con una pistola

Dallo Spirito Santo del Padre e del Figlio Uchiotose soprattutto i miei peccati di Mon stanno cielo sono chiamati al cielo

Anche se inaspettato lavati nel peccato sangue purificazione bianco per illuminare l'impuro

Abbatti il nemico di allegria Onnipotente di voi al posto del Signore pistola

Se O cieli di corno tromba può essere sentito che è la fine del mondo

Il nome di Glenn, Sleipnir》

 詠唱が終わりティスタラリアは風が消えた。グレンの瞬殺だ。

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアアゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

 膨大な魔力消費で吐血するグレンだがこの男は計り知れない強さを持っている。

「風のカギかぁ」

 【風のカギ】キーアイテムを受け取り戻るグレンだが門が閉じてローズが来た。

「え?」

「どういうこと?」

「分かんないわよ」

「え?この茶番?」

「おいおい、落ち着けよ。ローズ」

「グレン!」

《ティスタラリアⅡ》

 覚醒した風の精霊王だ。

グレンが立ち上がるが今回はローズだ。

なるほど夫婦ね。

グレンは庭園のテラスでローズを観た。魔神化が戻り通常になるとローズの槍が見える。

ヴァルハラの世界で俺は未来を視させられた。

変えることも、変えられない、確定した未来を

俺は故郷を失いこうしてクラウドと居る。

「ローズ頑張れよ、お前があのザーロックさんの娘と聞いて最初は鳥肌だったぜ」

「そうですね。」

 ローズの黄金の精神が神の槍を精霊を喰らい尽す。

「天使殺し」

「三段突きィー」

 ローズの槍が聖霊を貫いたが聖霊は無傷に気付きローズは気丈にふるまう。

「コアトル!モードを切り替え」

 ティスタラリアの衣が硬いのを装甲が外れない。

ローズは槍を地面に刺して全ての魔力を束ねて風を呼び込み焔を纏い雷土を叩き起こし雷鳴轟く庭園にローズの槍が天を切り裂く。

「神覇依化」

 コアトルの英霊同化の戦法。ティスタラリアは動か・・・ない

《コドウガキコエル》

《ヤミノオトガ》

《タマシイクラウメイフノモノガ》

《デアルガ》

《マボロシガゲンジツジャゾ》

《ワタシハ》

《ティスタラリア》

 美しい背丈の女性で肉の暴力で誘惑魅了する其の雪華の肌にローズも風の羽が閃光に光る。

「これからが本番だ。若きザーロック」

「ザーロックの名は一族の名。コパンの者が名乗る名だ!貴殿こそ」

「私は古に生まれた神であり神に捨てられた原初の罪さ。コパンの者が私を討ち取り祖の大地が反映したティオティワカンが根付いたのは私ふぁがアポカリプスだ」

「申し分ない神々の母よ。」

「いやっ。こうして本気で戦える自由の闘争は私を逝かせてくれる。感謝する」

「スーパーアフェクションに貴殿を逝かせます。お望み通り」

「ああ、頼む。」

 ローズの槍が神を砕いた。

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

「いやぁー良く魅せてもらったぞ。ザーロック」

 ティスタラリア消滅

【風のカギ】だ。

グレンと対で完成した翡翠のカギを握り締めて戻ってくると次はドライの番だ。この試練を乗り越えない限り皇帝には会えない。

クラウドも準備するがハートが肩を抑えてしゃがみこんでいった。

「アンタは出る幕ねぇわ。スマンゴ」

「ヴェスタニエにゃ皇帝を倒す。にゃおうこさんざでぇ」

「だけどそれじゃ?」

「ウォーカー家のケリだ。落とし前と最後の試練は代々ね・・・ウォーカーが担う」

「負担ヵけるけど済まない」

「いいってこった」

 ハートは銀の扉を前に蒼白の大剣を翳した。

「アガートラーム・・・・お前だ」

《俺か?俺自身だよね・・・まぁこの剣で頼むよ》

「あいさ。アガートラーム・ウィンゼンヴァーシュ・ヴェスタニエ卿が剣の英雄って忘れてねぇよ。」

 ハート・ウォーカーが扉に向かっていくとクラウドは瞳を閉じて剣を抜いた。

バルムンクとアロンディーンを抜いた時からひょっとして俺の人生って変わっていた。

「俺の終わりの戦いが始まる。長かったろ・・・オメェら」

《何言ってる。30年前にお前が俺を抜いた。その選定にお前は選ばれたのだよ》

《終わりを待つ私にもう一度戦いを与えてくれたのはクラウド。あなたよ》

「そりゃぁ、どーも」

「40歳で死ぬ。俺の未来ねぇ」

《クラウド、お前の変えられぬ避けられぬ未来・・・選定された冠位の時代にお前は受け入れた》

《まぁ正直に言うけど選定の双剣を抜ける資格は正統で唯一の後継者でしか抜けない》

《ヴェスタニエでも居るよ。剣のキレる人間は》

《選定に受かったダイン・ヴェスタニエは自分の子と孫に託した訳だ。しょーゆこと》

「理不尽だろうな」

 クラウドは静かな思いでその試練の先の星の階段を上り天使と悪魔の像を上り螺旋階段のループとエレベーターに乗って待っていたのは皇帝だ。

 皇帝の凛した姿勢

クラウドは双剣を抜いて目を光らせた。

「これからだってさ」

「見せてやるよ。仲間を」

 その頃ドライたちは光のカギを手に扉を閉めて試練を次々終えていく仲間。

揃うカギとクリードと最終決戦の前にクラウドについて話そう。

英雄暦39年全ての集結の終局に辿り着いたが全ての始まりは英雄暦9年の魔王征伐による。

この頃クリード・ジェラフバルト・ヴィエンスゲルクは帝国の交換留学生でルーラシア性騎士団に入隊編成された新人で同じくソルジャーとして駆け出しだったクラウドとグレンとは同期で親友3人は夢を語り合うほどの仲であった。

この時までは。

 英雄暦9年魔王征伐

魔王化の起源。

魔王の血を浴びた者か魔王を討った際に契約された禁忌の魔法

クラウドとクリードが魔王化できるのは2人が倒したからである。

「魔王を倒した時にお前は俺を。」

「俺はお前をどうかと思うが。魔王化の血を浴びてその身は魔に堕ちた。俺は一族にシューヴェルト・マーガス・ヒメールハイト・ヴェスタニエ卿同様に魔王の血を浴びて不死身と引き換えに俺は死だったわ。魔王化にもよるけど俺はクリード同様に死なざる人ならざる者。」

 クリード・ジェラフバルト・ヴィエンスゲルクとクラウド・ダイン・アルヴレイヘイム・ヴェスタニエが魔王を倒したという事実は変わらない。

全身痛むが魔王化により超身体能力と超再生治癒力は身に付いた。

英雄暦9年を境にクリード・ジェラフバルト・ヴィエンスゲルクは豹変した。

「俺は自分の人生を生きてるけどさぁ。魔王化の抑止で神を纏える」

「世界の人生に魔王の細胞が全身を流れる血液に俺は人である前に魔王さ」

 これが最期の戦いを前に控えて魔王化の上限解放は心をオーバーさせる。

「みんな、行ってくーるわ」

「ああ。ヴェスタニエに恥じない戦いして来い」

「ではでは。心して戦って来い」

 ルーラシアだ。

生きていたんだな。

フードを被り最凶の騎士似つかわしくない服装と杖をついていた。

ルーラシアはこの状況に憤慨して杖を振り翳して星を見上げて決意を固めた。

「KnghitsOfDarknessには出来ないこともあった。私は心に獅子王の誓い剣を抜く。俺はぁ」

 ルーラシアもそこまで若くはないがコートを着てエイボンが立っているとエミリアが手を握った。

「王よ、大丈夫ですか?」

「ああ。エミリアよ我がエイボンの娘よ。クラウドを祈ってくれ」

「御気にせずに。ブラッド・ヴェスタニエの妻よ。それでよいのか?」

 エミリアはルーラシアを上体起こしで見上げた天の星に指を差した。

「大丈夫っていえばいいのか?私は気にしてないよ。最強の冠位の魔術師っていつでも居る。どんな時でも私はルーラシア国の宮廷術師。王」

「Knights ‘OFSternももう踏ん張りだ、行けるぞ」

 エイボンだ。

エイボン卿は冠位の魔術師でその娘エミリアも冠位の名を持つ魔術師。

史上最年少の若さで天才魔導士のエミリアはルーラシアの補佐に務めていた。

「これが私自身最期の物語序章だ。実に実にブラッド君で私は終わる」

「そうでしたか。僕の眼が視えた限りブラッド君で確かに死ぬんだっけ。」

「本当さ。笑えないが俺は十分に生きた。残りの国と力は息子に渡す」

「ええ。でも・・・・クラウドは見守ろう」

 KnghitsOfDarknessも連戦でルーラシアに帰ってくるのに疲弊だ。

疲弊でボロボロだ。

この数年病死したザーロック以外は全員無事に生き延びているがかなり更年期の中年だ。

熟女だ。

 ダイン・ヴェスタニエ卿はルヴィアの技と代償にセフィリアを倒し10年弱神の御柱に居た。

息子クラウドもクリードを倒すのに代償が居る。

「英雄暦39年最後だ」

 そう最期の一年の時期だ。

ダインはルーラシアの城でミントビールを飲んでいるとツヴァイが来た。

「ダイン?いいかしら?」

「ああ・・・・・ツヴァイ」

「ルッカからよ」

「見せてみろ」

 ルッカの書を読みダインは古い剣を抜いてKnghitsOfDarknessの旗を掲げる。

「娘からだ。」

 ルッカは僻地でに医療軍事に同行中。

ルッカ・ヴェスタニエは兄の遺志を継いでブラッドを支える。クラウドとクリードの戦いが今そこで始まる。

 クラウドはその瞬間にKnights ‘OFSternの旗が宙に靡く。

「ハッハハハハ・・・・これが最期の光景とか笑えねぇよ」

「お前は死ぬのは見えているよ」

「それでも俺は生きる。クラウド・ダイン・アルヴレイヘイム・ヴェスタニエはダイン・ヴェスタニエ卿の息子として生きていた結果だこれだ」

 クラウドとクリードの最期の戦いと星の一年が始まる。

英雄暦39年

 KnghitsOfDarknessの話をしよう。

騎士たちが戦いから国に戻りダインたちにディゾンたち五賢帝も慌ただしくアガートラーム・ウィンゼンヴァーシュ・ヴェスタニエ卿とエイゼンヴェルグもルーラシアの応接間に居てミントビールを飲み星の危機を練っていた。

「ヴェスタニエ宗家も協力さ・・・」

「そうね。私たちはすでに引退できてるし・・・・来てるよ」

「無理難題よ。クラウドがあの星に居る」

 思案した結果が

ルーラシアに代わりエミリアが指示を出した。

「星はこの世界に私たちが護る。帝国に渡すか!」

「KnghitsOfDarknessの仕事も預かっている。ダイン!老体に鞭を打つがこれは世界の為だ!」

「わっーてますよ」

「それはいい返事だ。人間は一人じゃ何もできないが人間力を束ねれば何でもできる」

「クラウド無事にいろよ」

 激動の歯車は他方に知らせが来た。

「人間は非力よ」

「俺は神の子じゃねぇし・・・人間で生まれた英雄も死ぬ運命には負ける」

 ダイン・ヴェスタニエ卿は己の人生を悔やんでいた。セフィリアを倒したあの時から英雄というレールを踏んでいたが現在は息子が対峙している。

約束された物語

 クラウド・ダイン・アルヴレイヘイム・ヴェスタニエ

クリード・ジェラフバルト・ヴィエンスゲルク

皇帝と英雄の終局がここに始まる

「魔王を倒した時にお前は俺を。」

「俺はお前をどうかと思うが。魔王化の血を浴びてその身は魔に堕ちた。俺は一族にシューヴェルト・マーガス・ヒメールハイト・ヴェスタニエ卿同様に魔王の血を浴びて不死身と引き換えに俺は死だったわ。魔王化にもよるけど俺はクリード同様に死なざる人ならざる者。」

 クリード・ジェラフバルト・ヴィエンスゲルクとクラウド・ダイン・アルヴレイヘイム・ヴェスタニエが魔王を倒したという事実は変わらない。

全身痛むが魔王化により超身体能力と超再生治癒力は身に付いた。

英雄暦9年を境にクリード・ジェラフバルト・ヴィエンスゲルクは豹変した。

「俺は自分の人生を生きてるけどさぁ。魔王化の抑止で神を纏える」

「世界の人生に魔王の細胞が全身を流れる血液に俺は人である前に魔王さ」

 これ覚えているか?俺は魔王細胞で人間じゃなくなった。

魔王化と魔王化の覇気が星を圧縮させる。

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアッオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアッオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアッオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアッオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアッ」

 クリードの魔王化にクラウドは全ての制限を解除し無限の剣をイメージした。

 これが最期の戦いである。

KnghitsOfDarknessの世界が新時代にクラウドも最期の物語だ。

自分が死ぬと分かっても

この物語の最期の部分はクラウドが英雄譚の始まりである。

英雄暦35年

クラウド・ダイン・アルヴレイヘイム・ヴェスタニエ最期の戦いだ。

世界に光を齎す最凶の騎士団と皇帝が対峙する。

「俺、覚悟してこの世界に戻ってきた。最初はさ・・・ダイン・ヴェスタニエの背中を超えるのはムリゲーと思ってきたがこうして全員顔見たら俺もやっぱ辛ぇわ!俺、覚悟して引っ張って来たけど・・・・・こんな俺でも最後までついてきてくれ!」

「言えたじゃねぇかよ!クラウドさんよ、もとより俺たちはお前に従う」

「ああ。ありがとう」

 KnghitsOfDarknessの出発に続いてルーラシアを発った。

最終章が始まる。

これまで経験したことのない英雄の死ともに

今、俺はその気持ちを忘れてもない。

4年前の最期の会話であるが俺はここでコイツヲ倒す。

無限の剣を解放した俺は魔力はない。

魔王化で躰中が痛むが覚悟が足りなかったのか。いや

足りてる。

足りてるじゃねぇか!

無限の剣が頭でイメージしてクラウドの剣の墓標が英霊により外された。

(俺の命でも喰らえ!諦めうか!諦めて終るか!クリード・ジェラフバルト・ヴィエンスゲルクはここで俺が終わらす。剣が無くても何度も作り直せる。俺は英雄じゃない)

 剣を練成して頭の中に浮かぶ切り裂く剣が星を囲む結界の中だ。

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアッオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアッオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアッオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアッオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアッ」

 クリードの魔王化にクラウドは全ての制限を解除し無限の剣をイメージした。

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアッオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアッオオ」


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