第50話 翼人と龍とその14

二番目に早起きなダイヤモンドが、屋敷中の花におはようと言っている。


よかった。今日も元気に挨拶返してくれる。


「何々?あの時はごめんなさいだって!仕方ないよ、お水がなかったんだから」


ダイヤモンドがいる台所へサイラスが入ってくる。


「おはようございます」


「おはよう!」


「ダイヤモンド、今日は何たべたいかな?」


「ハムエッグ!」


ダイヤモンドは手が使えないし、なずなは料理音痴なので、とりあえず作れるサイラスが、料理しているのだ。


「ハムエッグですか!作ったことないけど、作りますか!」


「サイラスお願いね」


サイラスは、タブレットでレシピをチェックに忙しそうなので、ダイヤモンドはスイングドアをくぐって食堂へ入った。


そこには、眠そうな眼をしたなずなが座っている。


「おはよう!なずな~」


「おはよう、ああ眠いわ」 


「朝のお散歩は行かなかったの?いつもは早く起きるのに」


「ええ、起きたらもう朝食の時間だってから止めたわ」


その時、ウサギ型の電話機のスクリーンにスイッチが入り、リン・イワサキの顔が映った。


 



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