第46話 翼人と龍とその10

朝食後、なずなは、絵新聞社に普通の電話機で電話をかけた。


「絵新聞社ですか?」


「はい!ご用は?」


「あのー、ロボットたちの失踪事件のことでお話があります」


「担当のものにかわります!ピロピロー(何コールか鳴る)担当です。ロボット失踪事件の手がかりか何か?」

 

「はい、家もロボットが行方不明になりました。それで、たまたま花瓶を見たら、暗号のようなメモが入ってたんです。メモのご用意を!(メモをとる音)せんねんのあかしにひかりがおちるとき、がそうです」


「上と相談して決めますが、多分、明日の朝刊に載ると思います。ご協力ありがとうございました」


「あっ!もう一つ、暗号の紙は読んだあと、しばらくすると、燃える仕掛けみたいです」


「なるほど!わかりました。もうないですね?」


「はい」


なずなは、電話を切ると、また別の所にかける。


「もしもし、リンくん?」


「はい、今、暇ですよ。何か?」


「花瓶から暗号が書いてある紙が見つかったの。暗号言うわよ、いい?せんねんのあかしにひかりがおちるとき、よ」


「はい、メモしました。あと、タイムマシンの改良は進んでますか ?なるべく早くロボットたちを見つけないと、もしかしたらロボットの反乱があるかもなんです。竜のふるさとも見つけないといけませんがね」


「進んでるわよ。暗号は絵新聞社に載せてもらえるはずよ」


「ならよかった 。もうないですね?じゃあ、また」


なずなは、電話を切って、ふうーと息を吐いた。





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