概要
便利なランプが銀貨五枚。それが国宝だと、俺だけが知らなかった。
十歳の儀で授かったスキルは《鑑定》。名前と値段が分かるだけの、よくあるハズレだ。冒険者パーティーの荷物持ち兼鑑定係だったロイは、リーダーが自慢していた「伝説の剣」を偽物だと言ってしまい、その場で追放される。
流れ着いたのは王国の東の端、峠の手前の宿場町トルナ。雇ってくれたのは、口の悪い女店主が営む小さな質屋だった。
持ち込まれるのは旅人のガラクタばかり。ロイは見えたとおりに値をつける。油のいらないランプは便利だから銀貨五枚。切れない包丁は銀貨三枚。
それが、王都では失われた古代文明の遺物として、貴族が屋敷を売ってでも欲しがる品だとは知らずに。
王都が騒ぎ、調査官が動き、元パーティーが落ちぶれていく中、ロイは今日も店先で「いい品ですね」と言っている。
流れ着いたのは王国の東の端、峠の手前の宿場町トルナ。雇ってくれたのは、口の悪い女店主が営む小さな質屋だった。
持ち込まれるのは旅人のガラクタばかり。ロイは見えたとおりに値をつける。油のいらないランプは便利だから銀貨五枚。切れない包丁は銀貨三枚。
それが、王都では失われた古代文明の遺物として、貴族が屋敷を売ってでも欲しがる品だとは知らずに。
王都が騒ぎ、調査官が動き、元パーティーが落ちぶれていく中、ロイは今日も店先で「いい品ですね」と言っている。
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