オアハカの密林に満ちる湿気と腐臭、そしてアステカ神話の神々が次々と姿を現す一夜の体験が、圧倒的な臨場感で描かれた怪異譚。学術的な民俗描写と、静かに侵食してくる恐怖が緊密に絡み合い、読後には「自分も鏡の内側に立ってしまったのでは」と思わせる余韻が残る。神々の性質や儀礼の細部まで丁寧に織り込まれた、重厚で没入感の高い作品。細やかな神々たちの描写はオアハカを学ぶ一助になるだろう。
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