まず、「猫が生きていて良かった!」と思った。そんな素直な安堵と同時に、これを高校生が書いたことにも驚かされる。「死神」と呼ばれる倉田くんをめぐる噂と、真実を知りながら声を上げられなかった「私」。 噂に流される人間の弱さや、自分を守るために誰かを傷つけてしまう怖さが丁寧に描かれていた。「死神は、私だ」という気づきも強烈。パンジー、雨、猫といったモチーフの使い方も印象的、二人の危うく歪んだ関係に最後まで引き込まれた。高校生の作品とは思えないほど、深く心に残る作品だった。
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