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概要
この舌は誤魔化されません。毒も、あなたの企みも。
後宮の奥、毒見女官・翠玉は毒と薬を見分ける舌ひとつで数えきれない命を救ってきた。だが目の前で倒れた妃の異変は、翠玉自身が調合したはずの薬に仕組まれたものだった。濡れ衣を着せたのは、翠玉の恩人であり直属の上司でもある尚食女官長・雲霞。宮廷が絶対と信じる銀針の毒見すら、雲霞の毒はすり抜けてきたのだと翠玉は気づく。証拠は握りつぶされ、翠玉は死罪を待つだけの牢へ落とされる。それでも翠玉は諦めない。牢の中でも毒見の記録を諳んじ、症状と薬草帳を突き合わせ、雲霞が長年ごまかしてきた「銀針では検知できない毒」の正体を独りで詰めていく。処刑前日、皇后への直訴が叶い、たった一度の鑑定の機会を得た翠玉は、証拠の器と己の舌と知識だけを武器に、後宮じゅうが見守る中で雲霞の企みを自らの手で暴きにかかる。
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