概要
かつて妻だったもの
結婚して五年、妻の不倫が発覚した。
「あなたが私にかまってくれないのが悪いのよ!」
テーブルの向こう、喚き続ける妻をぼぅと見る。知らぬ間に濃くなった化粧、前は奥二重で小さな鼻が愛らしかったのに、ぱっちりとした目と高い鼻になっていた。ふわふわと清楚で可愛らしかった服はどぎつい原色で身体のラインが出るものに変わり、目が痛んで眼鏡を外して眉間を揉んだ。
……これは妻ではない、かつて妻だったものだ。
「あなたが私にかまってくれないのが悪いのよ!」
テーブルの向こう、喚き続ける妻をぼぅと見る。知らぬ間に濃くなった化粧、前は奥二重で小さな鼻が愛らしかったのに、ぱっちりとした目と高い鼻になっていた。ふわふわと清楚で可愛らしかった服はどぎつい原色で身体のラインが出るものに変わり、目が痛んで眼鏡を外して眉間を揉んだ。
……これは妻ではない、かつて妻だったものだ。
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