概要
戦わない。作って、直して、伝えて救う。おっさん五人の異世界もの作り譚。
模型サークル「RRM」の仲間である五人の中年男たちが突如飛ばされたのは、中世ヨーロッパの様な異世界だった。彼らの拠点となったのは、元の世界で集まっていた公民館によく似た「白い神殿」。そこで授かったのは、敵を倒す力ではなく、物を作り、直し、調べ、使いやすくする〈モデラー〉の能力だった。村では橋が壊れ、水路が途絶え、暮らしを支えてきた技術も失われつつある。五人は模型づくりで培った発想とそれぞれの技能を持ち寄り、設備を修復し、新たな道具を生み出していく。しかし、便利な物を残すだけでは、いつかまた同じ困難が訪れる。作り方を伝え、管理する者を育て、土地に技術を根づかせることこそが、本当の支援なのだ。やがて彼らは、世界を蝕む謎の異変と、各地に眠る古い管理施設の存在を知る。戦闘ではなくものづくりで、人と土