概要
「あれをE級にしたのは、誰だ」——協会本部、緊急再査定会議、三回目。
※すでに原稿ベースで完結しており、定期投稿しているので、安心して読んでいただけます。
協会本部が、三度目の緊急再査定会議を開いている。議題は毎回おなじだ。
――あれをE級と査定したのは、誰だ。
二〇〇五年、「アリゾナ最恐最悪」と呼ばれた吸血鬼ヴェッキーは、たった一人の男に敗れ、グランド・キャニオンの地面の下に埋められた。同じ夜、彼の記録は協会のデータベースから一行残らず消された。
十年後。掘り起こされた男に渡されたのは、一枚の査定書だった。
――危険度E級。放置可。出動の必要なし。
本人は、どうでもよかった。腹が減っていた。トマトジュースが飲みたかった。自分を埋めた男を捜して、ルート66を東へ行く。それだけだ。
「アンタがどれだけ恐ろしかったか、アタシだけが知ってる」
協会本部が、三度目の緊急再査定会議を開いている。議題は毎回おなじだ。
――あれをE級と査定したのは、誰だ。
二〇〇五年、「アリゾナ最恐最悪」と呼ばれた吸血鬼ヴェッキーは、たった一人の男に敗れ、グランド・キャニオンの地面の下に埋められた。同じ夜、彼の記録は協会のデータベースから一行残らず消された。
十年後。掘り起こされた男に渡されたのは、一枚の査定書だった。
――危険度E級。放置可。出動の必要なし。
本人は、どうでもよかった。腹が減っていた。トマトジュースが飲みたかった。自分を埋めた男を捜して、ルート66を東へ行く。それだけだ。
「アンタがどれだけ恐ろしかったか、アタシだけが知ってる」