概要
これは、ドッジボールである。ただし、外野はない。
これは、ドッジボールである。
ただし、外野はない。
当たった者は、外に出るのではなく──死ぬ。
二〇〇七年六月。誰もいない二軍のグラウンドで、プロ野球二年目の金松亮は、黒いスーツの男に声をかけられた。
──XV1だな。
意味は分からない。なのに、行かなければならないと思った。なぜ、と疑う機能ごと、頭から抜き取られていた。
連れて行かれたアリーナに集められていたのは、日本中から選び抜かれた二百人のトップアスリート。その中には、甲子園の決勝で投げ合った親友・野上雅人の姿もあった。
黒スーツの男が、事務的な声で告げる。
──諸君は本来、そこにいるはずのない人間だった。
──諸君が手にした記録、契約、栄誉。そのすべては、我々が与えたものだ。
──だから今日、回収に来た。
六歳の
ただし、外野はない。
当たった者は、外に出るのではなく──死ぬ。
二〇〇七年六月。誰もいない二軍のグラウンドで、プロ野球二年目の金松亮は、黒いスーツの男に声をかけられた。
──XV1だな。
意味は分からない。なのに、行かなければならないと思った。なぜ、と疑う機能ごと、頭から抜き取られていた。
連れて行かれたアリーナに集められていたのは、日本中から選び抜かれた二百人のトップアスリート。その中には、甲子園の決勝で投げ合った親友・野上雅人の姿もあった。
黒スーツの男が、事務的な声で告げる。
──諸君は本来、そこにいるはずのない人間だった。
──諸君が手にした記録、契約、栄誉。そのすべては、我々が与えたものだ。
──だから今日、回収に来た。
六歳の
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