概要
咲いた花の数だけ、誰かが消えている。
入谷の路地裏で、江戸以来失われていた「黄色い変化朝顔」が見つかった。
育てた老人は、双子の神に願ったという。
「咲かせてくれ」と。
代償に何を失ったのか、老人はもう覚えていない。
庭に咲く、百二十三輪の黄色い朝顔。
鑑定結果は、二級相当。危険度A。
そして私は、鉢をひとつ持って局へ戻った。
「結局、何も無かったんだな」
上司の言葉に、なぜか答えられない。
膝の上で、蕾がひとつほどけていく。
百二十四輪目の、黄色。
育てた老人は、双子の神に願ったという。
「咲かせてくれ」と。
代償に何を失ったのか、老人はもう覚えていない。
庭に咲く、百二十三輪の黄色い朝顔。
鑑定結果は、二級相当。危険度A。
そして私は、鉢をひとつ持って局へ戻った。
「結局、何も無かったんだな」
上司の言葉に、なぜか答えられない。
膝の上で、蕾がひとつほどけていく。
百二十四輪目の、黄色。
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