概要
6年間、替身として生かされてきた。
十八歳の年、桜庭初音は事故で両親を亡くし、父の旧友である神崎義人のもとで暮らすことになった。
義人は初音の誕生日を忘れず、雷雨の夜にはそばにいてくれた。毎年贈られるのは、青いワンピースと同じ色のリボン。初音は、その優しさが自分だけに向けられたものだと信じていた。
だが、義人の幼なじみである水城静香が再び現れたことで、初音は知ってしまう。
自分と静香が、驚くほどよく似ていることを。
初音は過去を断ち切り、義人のもとを去った。
一年後、ファッションデザイナーとして白桜市へ戻った彼女は、もう誰の影にもなるつもりはなかった。
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