概要
正解は見える。だが、その一打を打つのは俺自身だ。
閉鎖まで、あと1か月。
高校1年生の神谷直央は、祖父が経営する古いゴルフ練習場で、捨てられるはずだった最後の1球を打とうとしていた。
その瞬間、直央の視界に現れたのは、現実には存在しないショットゲージだった。
残り距離、風向き、高低差、推定弾道、インパクトのタイミング。さらに打った後には、自分のスイングの失敗まで数字と映像で表示される。
ゴルフの正解が、自分にだけ見えている。
しかし、画面どおりの球を打つには、自分の身体で正しいスイングを再現しなければならない。筋力も体力も強化されず、緊張すればゲージは速くなり、疲労すれば予測線さえ乱れていく。
かつて才能がないと決めつけ、ゴルフを諦めた直央は、閉鎖される練習場から全国大会を目指して、もう一度クラブを握る。
正しい打ち方を知る
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