概要
午前3時のトッテキテ
午前三時、俺のもとに闇サイト『トッテキテ』を通じて、一件の依頼が届いた。
表向きは「取ってきて」。だが、このサイトを利用する人間にとっては、「盗ってきて」という意味になる。
依頼人が指定したのは、若い女が暮らすマンションだった。部屋へ忍び込み、黒いUSBメモリを捜し出してほしいという。
ところが、室内へ入った俺が目にしたのは、乱れた服のまま床に倒れている女だった。顔から血の気が失せ、息をするたびに胸が苦しそうに上下している。
「薬……」
「助けて……」
別の男なら、死にかけているというのに、まず彼女の若さや整った顔に目を奪われたかもしれない。
俺は動じることなく女の前にしゃがみ込み、ゆっくりとマスクを外した。
「俺があんたを助けたら、誰が俺の妻を助けてくれるんだ?」
表向きは「取ってきて」。だが、このサイトを利用する人間にとっては、「盗ってきて」という意味になる。
依頼人が指定したのは、若い女が暮らすマンションだった。部屋へ忍び込み、黒いUSBメモリを捜し出してほしいという。
ところが、室内へ入った俺が目にしたのは、乱れた服のまま床に倒れている女だった。顔から血の気が失せ、息をするたびに胸が苦しそうに上下している。
「薬……」
「助けて……」
別の男なら、死にかけているというのに、まず彼女の若さや整った顔に目を奪われたかもしれない。
俺は動じることなく女の前にしゃがみ込み、ゆっくりとマスクを外した。
「俺があんたを助けたら、誰が俺の妻を助けてくれるんだ?」
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