概要
だが従士として現れたのは二人のけも耳少女だった――!?
魔貴族院の使命に宿命めいた物を感じつつ、
ハルトは犬耳の治療士アイラ、猫耳の魔術士フレヤと共に旅立つ。
第二の祖国マグリスに忍び寄る、亡国ゲルシアの歪んだ幻影――。
そこで待ち受ける、白い悪意を知らずに……。
――これは、暗闇にある光の物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!重厚な世界観と軽快な掛け合いが魅力
第一章まで拝読しました。
かつて勇者だった男が、今は魔王に仕える暗黒騎士となり、「勇者を殺せ」という使命を与えられる。
この時点でかなり重い物語を想像しますが、そんなハルトの従士となるのは、犬耳の治療士アイラと猫耳の魔術士フレヤ。
天然気味なアイラと強気なフレヤに振り回されるハルトとの掛け合いが楽しく、ハルトの性格も暗すぎないのでシリアスな世界観とのバランスが絶妙です。
一方で、ハルトがなぜ元勇者でありながら魔王側にいるのか、過去の戦争で何が起きたのかなど、第一章から気になる謎もしっかり提示されます。
「勇者」「魔王」「暗黒騎士」という王道の題材を使いながら、単純な善悪では割り切れな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!いや、あんたが一番の勇者だよ暗黒騎士くん
この作品、いい意味で王道ファンタジーのテンプレをことごとくひっくり返してきます。
暗黒騎士。勇者。聖女。魔王。などなど。
こういう肩書を見れば、だいたい想像できるじゃないですか。
――全然あてになりません。
むしろ読み進めるほど、
「え、実は○○だったの!?」
の連続。
人物の正体だけでなく、過去の戦争や勇者、聖剣、怪物たちまで、序盤からとにかく伏線が多い。
そのため、かなり先まで読んでも展開が読めません。
続きが気になる、気になる。
なのに、中盤以降になると、それまでバラバラに見えていた謎が一気につながり始める。
「あれもここにつながるのか」
「じゃあ、あの時のあれって…続きを読む - ★★★ Excellent!!!立場では測れない正義を描く、骨太なファンタジー
この作品の魅力は、かつての勇者が敵国の暗黒騎士となっているという設定を軸に、「英雄とは何か」「正義とは誰から見たものなのか」を丁寧に描いているところだと思います。
特に印象に残ったのが、物語冒頭でハルトが犬耳の治療士アイラを助ける場面です。今では暗黒騎士と呼ばれる存在でありながら、目の前の命を迷わず救う。その行動によって、過去に何があったのか分からなくても、ハルトという人物の本質が自然と伝わってきます。
もう一つ印象的だったのが、ゲルシア王家の血を引くフィーネと、その兄ギーゼルのエピソードです。妹を生かすため自らを犠牲にしようとするギーゼルを、彼が憎んでいる「祖国を捨てた勇者」本人である…続きを読む - ★★★ Excellent!!!王道ダークファンタジー!三人の目的は猊魔戦争へ収束していく、、、
王道ダークファンタジーの格好よさと、犬耳・猫耳ヒロインによるラブコメの軽快さが絶妙に噛み合っていて、かなり読みやすいです!
特にハルトが、寡黙な暗黒騎士から「元勇者」「呪いと機械の身体」「残された時間を知る男」へと掘り下げられるほど魅力が増していきます。
アイラの「救われた側から救う側へ」という構図も美しく、フレヤも父や猊魔戦争との因縁が判明して一気に厚みが出ています!
何気ない古い杖まで後から意味を持つ伏線も上手い。三人が異なる目的を抱えながら、すべて十年前の猊魔戦争へ収束していく構成が強く、旅立ち後がかなり楽しみな作品です!