読んでいるだけで、色鮮やかな花火の色や煙の匂いを感じられるような、素晴らしい一作。加えて花火を金魚の尾でたとえることで、夜空の花火を見ているはずなのに、水槽を見ているような、そんな錯覚もします。双眼鏡を使っている時は、アクアリウムの壁の向こう、非現実的な暗い水の世界でひらりひらりと金魚が泳ぎ、その尾の軌跡をながめているような。自分に、この情景描写の素晴らしさを表現できる筆力の無いことが悔やまれます。お勧めです。
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