概要
星の光は、遅れて届く。たぶん、この気持ちも。
受験を終えた三月の夜。天文部の「最後の活動」に、彼は私だけを誘った。
誰もいない避難塔の上で、ひとつのブランケットを分け合って、冷めていくコーヒーを飲む。遠くで潮騒がうたう、凪いだ海。
見上げたベテルギウスは、もう爆発しているかもしれない。
そう話す彼の声が、私は昔から好きだった。
来月、彼は東京へ行く。光の速さなら一瞬の距離が、どうしてこんなに遠いんだろう。
言えなかった言葉と、遅れて届く光の話。
誰もいない避難塔の上で、ひとつのブランケットを分け合って、冷めていくコーヒーを飲む。遠くで潮騒がうたう、凪いだ海。
見上げたベテルギウスは、もう爆発しているかもしれない。
そう話す彼の声が、私は昔から好きだった。
来月、彼は東京へ行く。光の速さなら一瞬の距離が、どうしてこんなに遠いんだろう。
言えなかった言葉と、遅れて届く光の話。
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