概要
世界は誤植だらけだ。なら、直すのが俺の仕事だろ?
校閲七年、契約社員。直井修が見つけた誤りは、いつも他人の手柄になった。奥付に校閲の名は載らない。そういう仕様だ。
社員旅行のバスごと異世界へ召喚された十八人。授紋式で同僚たちは次々に紋を授かり、修の手柄を吸い上げ続けた編集者・戸賀崎は最高位【栄光】を得る。そして修の盤は——光が立ち、崩れた。記録に刻まれたのは【無能】。等級なし。証なし。王城から放逐。
だが、修にだけ見えていた。この世界の「紋」は模様ではない。行があり、字がある。組んである。スキルとは契約条文であり、条文には誤植がある。
発動の一瞬、たった一箇所。書き換えられるのは、その世界でただ一人。
——ただし朱を入れるたび、彼自身の身体に一行が刻まれていく。
等級で人間を選別する世界を、最弱の男が校正していく物語。
社員旅行のバスごと異世界へ召喚された十八人。授紋式で同僚たちは次々に紋を授かり、修の手柄を吸い上げ続けた編集者・戸賀崎は最高位【栄光】を得る。そして修の盤は——光が立ち、崩れた。記録に刻まれたのは【無能】。等級なし。証なし。王城から放逐。
だが、修にだけ見えていた。この世界の「紋」は模様ではない。行があり、字がある。組んである。スキルとは契約条文であり、条文には誤植がある。
発動の一瞬、たった一箇所。書き換えられるのは、その世界でただ一人。
——ただし朱を入れるたび、彼自身の身体に一行が刻まれていく。
等級で人間を選別する世界を、最弱の男が校正していく物語。
はじめまして。無能と鑑定された校正者が世界の誤植に赤字を入れる話です。読んでいただけたら嬉しいです。
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