幻想的で美しい雰囲気があるのに、どこか不穏さが漂っている作品でした。突如、神社という日本的な聖域に天使という西洋的な聖なる存在が落ちてくる。そして落ちてきた天使に対して、異物を排除するかのように周囲の人たちが集団で暴行を始めるのが不気味でした。さらに主人公自身も、意思に関係なく暴行に参加してしまう流れが怖かったです。いつのまにか加害者側に取り込まれている感覚がありました。はっきり説明されない要素が多いからこそ、読んだあとも「あれは何だったのだろう」と考えてしまいます。短いながらも余韻が残る不思議で不気味な怪談です。
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