概要
私の努力を蔑ろにするのなら、他の人を王座に就けましょう。
ルミエリス王国の公爵令嬢、シエラ・グランバールは、婚約者である王太子のジュリアスにあり得ない提案を突きつけられた。
「正妃は愛するティナ嬢になってもらう。しかし心配することはない。シエラ嬢は側妃になればいいのだから。君は私以外とは結婚できないだろう?」
シエラは幼少期からすべての時間を王太子妃教育に費やしてきた。
教育を終え、結婚式を目前に控えたタイミングでの妃の変更はジュリアスの思惑通り。
とある事情により王族にしか嫁げないシエラの足元を見た提案だった。
ティナには王太子妃の公務が無理なことは明白だ。
だからジュリアスは、都合の良い労働力としてシエラを囲おうとしたのだろう。
シエラに許された時間は三日だけ。
「お断りします」
その一言を叩きつけるために、シエラは奔走する。
そし
「正妃は愛するティナ嬢になってもらう。しかし心配することはない。シエラ嬢は側妃になればいいのだから。君は私以外とは結婚できないだろう?」
シエラは幼少期からすべての時間を王太子妃教育に費やしてきた。
教育を終え、結婚式を目前に控えたタイミングでの妃の変更はジュリアスの思惑通り。
とある事情により王族にしか嫁げないシエラの足元を見た提案だった。
ティナには王太子妃の公務が無理なことは明白だ。
だからジュリアスは、都合の良い労働力としてシエラを囲おうとしたのだろう。
シエラに許された時間は三日だけ。
「お断りします」
その一言を叩きつけるために、シエラは奔走する。
そし
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!「逃げられない」なら、盤そのものを利用して次の一手を打てばいい
婚約者である王太子から突きつけられた、あまりにも身勝手な要求。
ここから痛快な婚約破棄が始まるのかと思ったら、この物語はもう一段面白かったです。
主人公シエラは、怒りに任せて盤上から駒を投げ捨てたりしない。
自分が置かれている状況を見つめ、相手の思惑を読み、これまで身につけてきた知識を総動員して、「では、この条件ならどうでしょう?」と次の一手を探していく。
自分を縛るはずだった王太子妃教育さえ、反撃のための知識へと変えてしまうところが爽快でした。
そして何より、シエラがただ冷静で完璧な令嬢ではないのが好きです。
長い年月をかけて身につけた振る舞いの奥には、傷ついた心も、諦めたもの…続きを読む