概要
彼女の腕が千切れることで一万人が助かるとしても、僕は彼女の方が大事だ。
僕の嫁は魔法少女である。こんなふうに言うと頭がおかしいと思われるかもしれないが、ホントなんだから仕方ない。
日本にだけ現れる正体不明の怪物「界獣」。自衛隊も米軍も歯が立たないその化け物を倒せるのは、世界でただひとり、僕の嫁だけだ。界獣が現れるたび、世間は嫁が出動するのを当然のように待つ。誰も面と向かって「戦ってください」とは言わない。あくまで自由意志、というわけだ。
僕は「責任」という概念そのものを憎悪している。だから嫁に言った。「旅行に行こう」と。東京が燃えている朝に。
これは、救世主をたぶらかした男の手記である。そして、僕たち史上最大の夫婦喧嘩の記録である。
日本にだけ現れる正体不明の怪物「界獣」。自衛隊も米軍も歯が立たないその化け物を倒せるのは、世界でただひとり、僕の嫁だけだ。界獣が現れるたび、世間は嫁が出動するのを当然のように待つ。誰も面と向かって「戦ってください」とは言わない。あくまで自由意志、というわけだ。
僕は「責任」という概念そのものを憎悪している。だから嫁に言った。「旅行に行こう」と。東京が燃えている朝に。
これは、救世主をたぶらかした男の手記である。そして、僕たち史上最大の夫婦喧嘩の記録である。